JPS6038392A - 11−デオキソグリチルリチン酸の製造法 - Google Patents

11−デオキソグリチルリチン酸の製造法

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JPS6038392A
JPS6038392A JP14570783A JP14570783A JPS6038392A JP S6038392 A JPS6038392 A JP S6038392A JP 14570783 A JP14570783 A JP 14570783A JP 14570783 A JP14570783 A JP 14570783A JP S6038392 A JPS6038392 A JP S6038392A
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Kenzo Okada
憲三 岡田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、11−デオキソグリチルリチン酸の製造法に
関するものである。なおこの明細書で11−デオキソグ
リチルリチン酸とは、カルボニル基の形で存在するグリ
チルリチン酸の11位の炭素原子が還元に上りメチレン
基に変換された次の化合物を意味する。
11−デオキソグリチルリチン酸は特開昭491320
65号公報に記載されている公知のグリチルリチン酸誘
導体であって、グリチルリチン(グリチルリチン酸また
はその塩)よりも副作用の少ない医薬として期待されて
いる。しかしながら、この化合物をグリチルリチンの還
元により製造しようとすると、グリチルリチン酸が複雑
な化合物であるだけに種々の副反応が起こり易く、収率
がきわめて低いだけでなく反応生成物の精製に非常な手
間を要するという問題があった。
例えば、常法によるクレメンゼン還元法によりグリチル
リチンを還元すると、11−デオキソグリチルリチン酸
は少量しか生成せず、グリチルリチンの大半がグリチル
1ノチン酸になってしまう。−に記公開公報にはグリチ
ルリチンを接触還元することにより11−デオキソグリ
チルリチン酸を製造する方法が記載されているが、この
製法も、反応に長時間を要する;未反応グリチルリチン
が多く且つその分離が困難である;酸化白金と水素ガス
を使用するため製造コストが高く、しかも危険である;
などの欠点がある。
本発明の1コ的は、」二連のようにすぐれた性質を持ち
なが呟良い製法が確立されていないために高価で利用が
困難であった11−デオキソグリチルリチン酸を高収率
で製造する方法を提供することにある。
」二記目的を達成することに成功した本発明は、ジオキ
サン、テトラハイドロフラン、アセトンおよびこれらの
混合物もしくは含水物からなる群から選ばれた溶媒にグ
リチルリチンを溶解し、得られたグリチルリチン溶液中
20°C以下の温度において亜鉛アマルガムと塩酸とを
反応させ、発生する水素により−に記溶液中のグリチル
リチンを還元することを特徴とする。
本発明において採用したグリチルリチン酸の還元法は、
クレメンゼン還元法の変法ということができるが、通常
のクレメンゼン還元法では決して採用しない特異な試薬
および反応条件を採用することによって、グリチルレチ
ン酸その他を生成する副反応を防ぎながら、しかも短時
間で、グリチルリチンを11−デオキソグリチルリチン
酸に還元することを可能にしたものである。
以下、本発明による11−デオキソグリチルリチン酸の
製造法につき詳しく説明する。
まず反応溶媒について述べると、溶媒としてはジオキサ
ン、テトラハイドロフラン、アセトン、またはこれらの
混合物もしくは含水物を用いる。含水物の場合、含水率
は40%以下であることが望ましい。通常のクレメンゼ
ン還元法において用いられる塩酸水溶液とトルエンとの
(2層に分離する)混合媒体の場合は、グリチルリチン
が水層でゲル化を起こすため反応がきわめて遅いが、」
1記溶媒を用いる本発明の方法においてはグリチルリチ
ンは反応の開始から終了まで溶媒に溶解していて、反応
の円滑な進行を助けている。
上記溶媒の使用量は、グリチルリチンの重量の3〜5倍
量が適当である。
グリチルリチン溶液中に存在させる亜鉛アマルガムの量
は、グリチルリチン重量の0.3〜1.5倍量、特に0
.5〜1.03− 倍量とすることが、11−デオキソグリチルリチン酸の
生成率を高め口、つ反応時間を短くするために望ましい
亜鉛アマルガムを存在させたグリチルリチン溶液を撹拌
しながら、これに望ましくは6N以」二の濃度の塩酸を
滴下して亜鉛アマルガムと塩酸とを反応させ、発生する
水素により」1記溶液中のグリチルリチンを還元するが
、この反応は、反応液を20°C以下、望ましくは10
℃以下に冷却しながら行う。
通常のクレメンゼン還元法のように加熱下で反応させる
と、他の条件は本発明のそれに合わせても、グリチルリ
チンはほとんどがグリチルレチン酸その他の分解物とな
ってしまう。
還元反応は塩酸の滴下を開始すると直ちに始まり、反応
速度も速いから、還元処理は短時間で(通常30分程度
で)終了する(後記実施例2参照)。反応に必要な塩酸
の総量はグリチルリチンの量および発生する水素による
還元反応の効率により決まるが、用いた亜鉛アマルガム
との比率でいえば、該アマルガム中の亜鉛に対し当量比
で約0.1〜1.0倍となるよう(換言すれば亜鉛アマ
ルガムが過剰になるよう)にすることが望ましい。
反応終了後、生成した11〜デオキソグリチルリチン酸
は大部分が反応混合物中に溶解しているが、一部は微細
な結晶4− となって懸濁している。この11−デオキソグリチルリ
チン酸を反応混合物から単離するのは容易であって、ま
ずデカンテーションにより沈殿している亜鉛アマルガム
を除と、その後、カセイソーダもしくはカセイカリの濃
厚水溶液または濃アンモニア水を加えてpHを5〜6に
すればよい。これにより11−デオキソグリチルリチン
酸は、pH調節に用いたアルカリの種類に応じて、アル
カリ金属塩またはアンモニウム塩の形で結晶化し析出す
るから、これを濾過または遠心分離により分取する。反
応および分離が適切に行われた場合、この段階での収率
はふつう90〜95%程度であって、接触還元法による
製法の収率が80%前後であるのに比べて着しく高り1
゜ 上述のようにして得られる結晶は、11−デオキソグリ
チルリチン酸塩のほかに無機塩や少量の副生物を含有し
ている。
これを精製する方法はいろいろあるが、−例を示すと、
粗製の11−デオキソグリチルリチン酸塩をDH1〜2
の塩酸水または硫酸水に懸濁させ、水飽和n−ブタノー
ルを用いて抽出し、ブタノール層に移行した11−デオ
キソグリチルリチン酸を回収する方法がある。精製後の
11−デオキソグリチルリチン酸の純度は約85%であ
る。更に精製するには、この11−デオキソグリチルリ
チン酸を含水有機溶媒溶液にして強酸性陽イオン交換樹
脂(H形)で処理すればよい。
11−デオキソグリチルリチン酸の塩が必要なときは、
本発明の製法により得られた11−デオキソグリチルリ
チン酸を任意の方法により塩に変換すればよい。例えば
モノアンモニウム塩は、11−デオキソグリチルリチン
酸を濃アンモニア水に溶解したのち酢酸をその濃度が8
5%になるまで加えて結晶化させ、生成した結晶を85
%メタノールを用いて再結晶精製することにより得られ
る。モノカリウム塩は、11−デオキソグリチルリチン
酸をカセイカリでDI−15,0主で中和したのち85
%酢酸水溶液がら結晶化させることにより得られる。ま
たモノナトリウム塩は、11−デオキソグリチルリチン
酸を水に懸濁させたものに理論量の炭酸ナトリウムを添
加してから蒸発乾固すれば得られる。
以−にのように、本発明の製法は11−デオキソグリチ
ルリチン酸を高い収率で、■、っ短時間で製造すること
のできる、トわめて有利な製法である。
以下実施例を示して本発明を説明する。
実施例 1 亜鉛末100gと塩化第一水銀10gをビーカーにとり
、1.2Nの塩酸200m1を加え、室温で5分間、撹
拌しながら反応させ、亜鉛アマルガムを生成させた。こ
のあと上澄液をデカンテーションで除き、得られたアマ
ルガム100gを水50m1で洗浄してから70%ジオ
キサン500m1に投入した。次いで同じジオキサンに
グリチルリチン酸モノアンモニウム(純度80%)1.
00gを加えて溶解させたのち、全体を撹拌しなが1濃
塩酸160m1と水40m1との混合液を約10分間を
要して滴下し、更に20分間撹拌を続けて反応させた。
反応液の温度は、反応の全期間を通じて10°C以下に
保った。反応液は最初澄明であるが、次第1こ11−デ
オキソグリチルリチン酸の一部が析出して白濁してくる
反応終了後、デカンテーションにより亜鉛アマルガムを
除いてか呟反応液に濃アンモニア水を加えてpHを5.
6に調節し、生した白色結晶を濾過することにより、9
8gの粗11−デオキソグリチルリチン酸アンモニウム
を得た。次にこの和結晶をpI−11,5の塩酸水60
0m1に懸濁させ、水飽和ローブタ/−ルを用い、10
100Oで1回、400Illlで2回の抽出を行なっ
た。抽出終了後、ブタノール層を合わせ、減圧下で濃縮
乾固し、残渣(11−デオキソグリチルリチン酸)86
gに濃アンモニア水を加えて溶解し更に酢酸をその濃7
一 度が85%になるまで加えて生成する結晶を分取し、次
いでこの結晶を10倍量の85%メタノールで再結晶し
、64gの精製11−デオキソグリチルリチン酸モノア
ンモニウムを得tこ(収率64%)。
次にこの精製アンモニウム塩50gを60%アセトン5
00m1に溶解したのち強酸性陽イオン交換樹脂・デュ
オライ)C−20(ダイヤモンドジャムロック社製品、
H形)200mlで処理し、精製11−デオキソグリチ
ルリチン酸46gを得た。
これらの精製物が11−デオキソグリチルリチン酸また
はそのモノアンモニウム塩であることは下記の事実によ
り確認された。
(1)赤外線吸収゛スペクトルが波数1640cm−’
のカルボニル基の吸収を全く示さない。
(2)元素分析値が下記のように理論値と合致する。
■ 遊離酸(C,2H,,0,5) −皿論r 1L C62,31% 62.10% H7,91% 7.93% ■ モノアンモニウム塩(C,2H670,5N)8− C61,02% 61.31% 8 8.18% 8.09% N 1,70% 1.65% (3) 10%硫酸で加水分解するとアグリコン部分の
11−デオキソグリチルレチン酸と糖酸部分のグルクロ
ン酸のみを生じ、11−デオキソグリチルレチン酸は標
品と比較同定された。
(4)上記加水分解生成物中のグルクロン酸と11−デ
オキソグリチルレチン酸とのモル比が2:1である。
(5)上記加水分解lこよる生成物のヨウ化メチルによ
るメチル化−LiAIH,還元−再メチル化−メタノリ
シスという一連の処理によって生成するメチル比軸が、
グリチルリチンを同様に処理したとき生成するメチル比
軸と同一である。
実施例 2 グリチルリチン酸モノアンモニウムと等量の亜鉛アマル
ガムを用いたほかは実施例1と同様にしてグリチルリチ
ン酸塩を還元した。このと外の各反応時間における11
−デオキソグリチルリチン酸の生成率およびグリチルリ
チン酸塩の残存率を第1図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2における11−デオキソグリチルリチ
ン酸の生r&率およびグリチルリチン酸塩の残存率の経
時的変化を示すグラフである。 代理人 弁理士 板弁−珊 一11= 才 i 面 気 反 t−瞭簡

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ジオキサン、テトラハイドロフラン、アセトンおよびこ
    れらの混合物もしくは含水物からなる群から選ばれた溶
    媒にグリチルリチンを溶解し、得られたグリチルリチン
    溶液中20℃以下の温度において亜鉛アマルガムと塩酸
    とを反応させ、発生する水素に上り上記溶液中のグリチ
    ルリチン酸を還元することを特徴とする11−デオキソ
    グリチルリチン酸の製造法。
JP14570783A 1983-08-11 1983-08-11 11−デオキソグリチルリチン酸の製造法 Granted JPS6038392A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5519008A (en) * 1992-09-10 1996-05-21 Glycomed Incorporated Derivatives of triterpenoid acids as inhibitors of cell-adhesion molecules ELAM-1 (E-selectin) and LECAM-1 (L-selectin)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5519008A (en) * 1992-09-10 1996-05-21 Glycomed Incorporated Derivatives of triterpenoid acids as inhibitors of cell-adhesion molecules ELAM-1 (E-selectin) and LECAM-1 (L-selectin)

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