JPS6038299Y2 - 開閉自在の電気機器等の開閉係合構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は開閉自在の電気機器等の開閉係合構造に関する
。

電気機器等では、箱本体に蓋体を開閉自在とする構造が
広く用いられ、その構造としては係止部と被係止部とを
係合離脱するのが、構造が簡単で、安価に製造できるも
のである。

しかし、箱本体の突起状の係止部に対して凹状の被係止
部を蓋体に成形することは、必ずしも製造が容易でなく
、被係止部を蓋体の内側から外側に貫通する開孔とする
のが、成形金型を簡単にし、箱体の製造が容易となるも
のである。

しかし、この場合、商品の外面に開孔があられれるため
、外観を損ない、商品価値が減少する欠点がある。

本考案は上記のような点に鑑みたもので、凹状の被係止
部を蓋体の内側から外側に貫通する開孔とし、成形金型
を簡単にして箱体の製造を容易にし、被係止部を蓋体の
内側から外側に貫通する開孔に形成するにもかかわらず
、電気機器等の外観を損なうことなく、商品価値を減少
させない開閉自在の電気機器等の開閉係合構造を提供す
るにある。

以下、本考案を実施例にもとすいて説明する。

第１図以下は本考案の一実施例で、テレビジョン受信用
の高周波増幅器のような電気機器１に実施したものであ
る。

電気機器１は、箱本体２に断面がチャンネル状の蓋体３
を上方に引き抜き可能に嵌合して形威し、箱本体２、蓋
体３をそれぞれアクリロニトリル−ブタジェン−スチレ
ン樹脂（ＡＢＳ樹脂）のような弾性のある合成樹脂材で
一体的に成形している。

箱本体２の下側面には、第２図のように２固の円筒状の
入力信号用の接続線挿入口４と１個の同形状の出力信号
用の接続線挿入口５を第１図のように下側方に突設して
いる。

下側面の蓋体３側の中央よりやや側部寄りに、第１図、
第２図、第３図のようにリブ状の係止部６を突設し、そ
の先端を上方に弛やかに傾斜した引っ掛は部７として側
縁よりやや蓋体３側に突き出している。

この係止部６は、第１図、第３図のように蓋体３の下端
部に貫通して開孔した四角形状の被係止部８に、蓋体３
の弾性を利用して係合離脱できるようにしていて、第３
図のように箱本体２から蓋体３を上方に引き抜けるよう
にしている。

被係止部８を開孔した蓋体３の外面部は、第１図、第４
図のように蓋体３の下側縁にそって中央部より端部側に
長方形状の凹設部９を凹設腰凹設部９に商品の銘板等の
薄肉の表示板１０を蓋体３の表面とほぼ面一状となるよ
うに貼りつけている。

したがって、被係止部を設けるための成形金型の構造が
簡単で、蓋体の製造が容易となり、蓋体に開孔を設ける
ようにしても銘板等の表示板で被係止部をきわめて自然
な表示のように被覆できて、商品の外観を損わなくでき
るものである。

また、リブ状の係止部６の他端部は、接続線挿入口４．
５に対向して挿入装着のプリント基板１１（増幅回路形
成の電気、電子部品は省略）の端部に当接するようにし
て、プリント基板１１の装着固定用部材としている。

１２はプリント基板１１を上記接続線挿入口４．５に対
向して装着するための溝状の案内部、１３はプリント基
板１１が案内部１２にそって押し込まれたときに、プリ
ント基板１１の一端に嵌着した接続線固定金具１４に弾
性的に係止してプリント基板１１を箱本体２に固定する
先端に引っ掛は部１５をもった係止片、１６は電気機器
１を固定材（図示せず）に第１図のように鎖線で示した
固定金具１７で固定するために、箱本体２の背面に第５
図のように突設した断面はぼＬ形状の電気機器固定腕、
１８．１９は固定金具１７を箱本体２の背面に直角に保
持することができる固定金具保持用部材、２０は蓋体３
に突設したストッパーで、第５図のように箱本体２に突
設した開閉用ガイド２１の両側部にそれぞれ位置して開
閉用ガイド２１の一部膨出した部分に当たるようにし、
蓋体３を所定量だけ引き抜けるようにして接続端子に接
続線を容易に接続できるようにしたものである。

上記の実施例では、蓋体に凹設部を設けて体裁のよいよ
うに表示板を蓋体の外面に面一状に埋設するようにした
が、凹設部を設けずに表示板を蓋体の表面に貼着しても
よいものである。

また、実施例では開閉係合構造として、蓋体を箱本体に
引き抜くように開閉したものについて説明したが、旋回
するように開閉するものについても同様に適用できるも
のである。

さらに、係合部は電気機器の正面部に限ることなく、適
宜に設計変更して側面部等に配置することもできるもの
である。

なお、実施例では、テレビジョン受信用の高周波増幅器
について説明したが、他の開閉自在の構造の電気機器等
についても同様に適用できるものである。

以上のように本考案にあっては、被係止部を蓋体の内側
から外側に貫通する開孔のため、成形金型の構造が簡単
となり、蓋体の製造が容易となり、蓋体を貫通する開孔
状の被係止部であるにもかかわらず、蓋体の外面の被係
止部に表示板を取着するため、被係止部が外側から分ら
ずに表示板が商品の自然な位置に付着していると考えら
れて、電気機器等の商品価値を減少させなくできるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の一部省略した側断面図、第
２図は同上の底面図、第３図は同上の要部拡大側断面図
、第４図は同上の正面図、第５図は同上の背面図である
。 １・・・・・・電気機器、２・・・・・・箱本体、３・
・・・・・蓋体、６・・・・・・係止部、８・・・・・
・被係止部、９・・・・・・凹設部、１０・・・・・・
表示板。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 係止部と被係止部とを係合離脱するようにし
   て箱本体に蓋体を開閉自在とした電気機器等において、
   被係止部を蓋体の内側から外側に貫通する開孔とし、こ
   の被係止部の外側部の蓋体に銘板等の表示板を被着した
   ことを特徴とする開閉自在の電気機器等の開閉係合構造
   。
2. （２）被係止部を蓋体の表示板取着用に凹設した凹設部
   に設け、凹設部に表示板を蓋体の表面とほぼ面一状に取
   着した実用新案登録請求の範囲第１項記載の開閉自在の
   電気機器等の開閉係合構造。
3. （３）係止部、被係止部を箱本体、蓋体にそれぞれアク
   リロニトリル−ブタジェン−スチレン樹脂のような弾性
   のある合成樹脂材で一体的に成形し、係止部を被係止部
   に弾性的に係合離脱するようにした実用新案登録請求の
   範囲第１項または第２項記載の開閉自在の電気機器等の
   開閉係合構造。