JPS6038127Y2 - 製氷機の氷取出機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は製氷装置にて製造された氷の供給装置の改良構
成に関し、特に水の供給及び停止動作を正確に行ない得
る氷取出機構を有した氷ディスペンサを提供する事を目
的としている。

従来此種氷ディスペンサは内部に製氷装置を有し、該装
置にて製造された氷を貯留する貯水庫の底部の長溝に駆
動装置によって回転される氷移送体を配設し、その長溝
の水容動方向端部には氷取出口を開口している。

この構成でコツプ等を氷取出口の下に位置させることに
より同時にマイクロスイッチ等の接点に連動する氷取出
桿を押圧して前記駆動装置に通電し、それによって氷移
送体が回転して貯水庫内の氷移送体が回転して貯水庫内
の氷が徐々に氷取出口の方向に移動し氷取出口から落下
しコツプ等に受入れられる。

ここで氷の取出誤動作を無くす為に前記氷取出口には前
記氷取出桿と連結された蓋体を設′け、コツプ等を氷取
出口の直下に設置させる動作と同時に前記氷取出桿を押
して蓋体を開く構成のものが考えられているが、前記蓋
体を開く為の氷取出桿を押圧する時のコツプの移動動作
が大きい為に使用者がコツプ等を前記氷取出桿から離し
た後、コツプ等の開口が前記氷取出口の下から離れた後
も蓋体が完全に閉らず前記駆動装置の慣性やその他の振
動及びすでに落下しようとしている氷の影響により、氷
取出口から氷が落下する欠点が有った。

本考案は以上の如き欠点に鑑みて威されたものであり、
小さいコツプの移動動作で蓋体の開閉を完全に行なう事
を目的としている。

以下本考案の一実施例を図面に基づき詳述すると第１図
には本考案の氷ディスペンサの内部構戒図が示されてお
り、庫内上部には製氷部材ＩＡ上にて凍結した板氷をヒ
ータ装置ＩＢにて切断して所定形状の角氷を製造する所
謂プレート型製氷装置１が配設され、ヒータ装置１Ｂの
下方には貯水庫２が内箱によって区画形成されている。

貯水庫２の底部には長溝３が形成され該長溝３には前端
を駆動モータ４Ａを含む駆動装置４に連結され後端を軸
受５に支持した回動軸６Ａと該軸６Ａの回りに所定ピッ
チの螺旋送出歯６Ｂを形成して威る水容透体６が上半分
を長溝３より貯氷庫２内に突出した状態で配設されてい
る。

長溝３の前端には氷取出ロアが開口し、該氷取出ロアの
下には氷シュート８ば配置されている。

氷シュート８はコツプによる氷取出桿９の押圧操作に応
動して該シュート８を開放する蓋体１０によって通常閉
塞されている。

１１は氷取出桿９の押圧操作に連動して前記駆動モータ
４Ａに通電するマイクロスイッチである。

氷取出桿９は支点９Ａに於いて回動腰蓋体１０は支点１
０Ａに於いて回動する。

又氷取出桿９と蓋体１０は連結部１２に於いて連結され
ている。

第２図、第３図は本案氷取出機構の要部拡大図で１３は
連結部１２が摺動及び回動自在に係合する係合孔で氷取
出桿９と蓋体１０の連動操作に合わせて世評長孔と威し
ている。

１４はスプリングでこれによって氷取出桿９は常に蓋体
１０を閉じる方向に引張られており、蓋体１０の閉塞時
には連結部１２が氷シュート８側面のストッパ部８Ａに
止められている。

又９Ｂは氷取出桿９のコツプ押当部である。

この構成てコツプ１５をその側壁で押当部９Ｂを押圧し
氷取出桿９を回動し蓋体１０を開く。

この時コツプ１５は氷取出ロアの直下に有る。

同時にマイクロスイッチ１１を押圧して駆動装置４を通
電して水容透体６が動作するので氷が氷取出ロアから落
下しコツプ１５に受は入れられ、所望の水量を受は入れ
た時点でコツプ１５を押当部９Ｂから離す。

と同時にスプリング１４によって蓋体１０が即座に閉じ
られマイクロスイッチ１１が切れる。

ここで注目したいのは、連結部１２から支点９Ａまでの
距離が支点１０Ａまでの距離と比較して出来る限り大き
くしである。

これにより氷取出桿９の回動角度が蓋体１０の開閉角度
に拡大されて伝えられることになる。

従ってコツプ１５で押当部９Ｂを少許押圧するだけで蓋
体１０が開放され、コツプ１５を離した瞬間に蓋体１０
が閉じる。

尚本考案は前述した連結部１２と各支点９Ａ、ＩＯＡと
の位置関係が氷取出桿９の回動角度が蓋体１０の開閉角
度に於いて拡大される関係であれば種々設計変更可能で
ある。

又氷シュート８の裾は蓋体１０の開閉途中にすでに落下
しようとしている氷がコツプ１５外に飛び出さぬように
、コツプ１５の開口に近接せしめている。

本考案は以上の如く蓋体と氷取出桿を構成した事により
氷取出桿の小さい回動角度で蓋体の開閉角度を大きくす
る事が出来るので使用者がコツプ等で氷取出桿を少許押
圧するだけで蓋体が開放し、またコツプ等を氷取出桿か
ら離したとき速やかに蓋体が閉じる。

従って氷シュート部での氷の詰まりも防止出来、確実な
氷の供給停止を行なう事が出来る実用的利点を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の氷ディスペンサの内部構成図、第２図
は本考案の蓋体が閉じた状態の要部拡大図、第３図は同
蓋体が開いた状態の要部拡大図である。 ９・・・・・・氷取出桿、１０・・・・・・蓋体、１２
・・・・・・連結部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 製氷装置を備え該製氷装置により生皮された氷を貯溜す
   る貯氷室を形成した製氷機本体と、前記貯氷室の低部に
   形成した氷取出口を開閉するように第１の支点を中心と
   して回動自在に設けられた蓋体と、先端にコツプ押当部
   を有し第２の支点を中心として回動自在なる氷取出桿と
   、該氷取出桿の回動動作を前記蓋体に伝達する連結部と
   からなり、前記氷取出桿と前記蓋体は前記連結部に於い
   て少なくとも該連結部から前記第２の支点に至る距離が
   前記第１の支点に至る距離よりも比較的太なる如く遊動
   自在に連結し、前記コツプを前記押当部に世評押当るこ
   とにより、前記蓋体が前記氷取出口を開き、同時に前記
   コツプが前記氷取出口の直下に位置するよう構成した事
   を特徴とする製氷機の氷取出機構。