JPS6037694Y2 - ト−ンア−ム装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトーンアーム内のコネクタと導体の接続部分の
絶縁性を充分に確保するようにしたトーンアーム装置に
関するものである。

トーンアーム装置は第１図に示すように、ヘッドシェル
１と、該ヘッドシェル１を連結するトーンアーム２とか
ら構成され、ヘッドシェル１にはピックアップカートリ
ッジが取り付けられ、ヘッドシェル１はその出力端子が
各々トーンアーム２内のコネクタ３の端子３ａに接続さ
れた状態でねじ４によってトーンアーム２に連結される
。

従来、第１図、第２図に示すようにトーンアーム２内を
貫通して延びる複数本の導体５とコネクタ３の出力端子
３ｂを半田付けし、導体５と端子３ｂとの接続部分間同
志を絶縁する目的のためにその接続部分をチューブ６で
被覆し、各チューブ６が外れないように各導体５を束ね
て結び目７を形成していた。

そのために、作業能率が極めて悪いばかりでなく、導体
５を束ねて結び目７を形成する時及びチューブ６を通す
際に導体５か細く纏れている場合には断線しやすいとい
う問題を残していた。

本考案は前記問題点を解消するもので、各導体とコネク
タの出力端との接続部分を、該導体とコネクタの出力端
との接続部分を独立させて挾み込むための複数個の孔と
、これら複数個の孔の中央に位置する刺貫きと、該割貫
きから前記複数個の孔に至るスリットと、刺貫きから外
周に至るスリットと、を設けた絶縁体で挾み込み、該絶
縁体を前記コネクタに植立したピン間に圧入し、該ピン
で前記絶縁体を押さえ込ませたことを、特徴とするもの
である。

以下、本考案の実施例について図面によって説明する。

第３．４．５図において、８は絶縁体であって、該絶縁
体８にはコネクタ３の出力端子３ｂと導体５との接続部
分を独立させて挾み込むための複数個の孔８ａが設けら
れ、且つ、全体が縮径されるようにその中央８ｂが割貫
れている。

そして、剖貫れた部分８ｂ及び孔８ａにはそれぞれ導体
５を通過させるスリット８ｃ、８ｄが設けられている。

また、コネクタ３の後端面には絶縁体８を縮径させて孔
８ａの部分で導体５とコネクタ３の出力端子３ｂとの接
続部分を確実に挾み付けるように複数本のピン９が植立
されている。

このものにおいては、端子３ｂと、該端子３ｂに接続さ
れた導体５との接続部分を絶縁体８の孔８ａ内に挿入し
、絶縁体８を撓めてピン９間に圧入する。

これにより孔８ａはスリット８ｄがあるために縮径され
て端子３ｄと、導体５との接続部分を確実に挾み込むこ
とになる。

この場合においてピン９の配置位置や径を違えることに
より、絶縁体８の締付は度を調整することができる。

絶縁体８は可撓性を有することが望ましい。

ピン９により絶縁体８を適切に押さえ込むようにすれば
、コネクタ３の出力端子３ｂと導体５との接続部分にひ
げ状の突出部が生じたとしても、絶縁体８で押さえられ
ることになり、絶縁の低下を生ずることがない。

以上のように本考案は各導体とトーンアーム内のコネク
タの出力端子との接続部分を一体化した絶縁体で挾み込
んでその接続部分間等の絶縁をするようにしたので、従
来のようにチューブを１本ずつ挿入する作業が省くこと
ができるばかりでなく、導体に結び目を付ける必要がな
く、作業の能率性を向上できるばかりでなく、断線等の
事故を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のトーンアーム装置を示す、一部を断面し
た主要図である。 第２図は第１図のｎ−■線断面図である。 第３図は本考案の実施例を示す主要図である。 第４図は絶縁体の正面図である。 第５図は第３図の■−Ｖ線断面図である。１・・・・・
・ヘッドシェル、２・・・・・・トーンアーム、３・・
・・・・コネクタ、３ｂ・・・・・・出力端子、５・・
・・・・導体、８・・・・・・絶縁体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヘッドシェルの出力端子が各々接続されるトーンアーム
   のコネクタの出力端子に各々導体を接続し、各導体とコ
   ネクタの出力端子との接続部分を、各導体とコネクタの
   出力端子との接続部分を独立させて挾み込むための複数
   個の孔と、これら複数個の孔の中央に位置する剖貫きと
   、該刺貫きから前記複数個の孔に至るスリットと、刺貫
   きから外周に至るスリットと、を設けた絶縁体で挾み込
   み、該絶縁体を前記コネクタに植立したピン間に圧入し
   、該ピンで前記絶縁体を押さえ込ませたことを特徴とす
   るトーンアーム装置。