JPS6037013B2 - 電子部品搬送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子部品を搬送コンベヤで搬送する途中にお
いて他の搬送手段に移行させて再びさきの搬送コンベヤ
にもどす電子部品の搬送装置に関する。

〔従来の技術） 従来、固定抵抗器のような部品本体の両側にリード線を
有する電子部品の搬送手段には、第１図および第２図に
示す装置が用いられている。

これは、両側に対設されたチェーンコンベヤ１，２間に
そのピッチ間隔で電子部品ＥのＩＪード線Ｒを１本毎に
かけ渡し、チェーンコンベヤ１，２を等速度で駆動させ
ることにより、その電子部品Ｅを各処理工程へと連続的
に搬送するものであった。一方、電子部品例えば固定抵
抗器の製造には、負荷測定工程、塗装および乾燥工程、
抵抗値測定、カラーコード処理工程、乾燥工程、テーピ
ングやファーミング等の二次加工工程があるが、各工程
において品質を維持するための限界速度がそれぞれの工
程で異なっている。そのため、被搬送物の供給からライ
ンオフまでの間等速度で搬送する上記第１図および第２
図の装置の場合、全体の搬送速度が作業工程における最
低の限界速度に規定され、全体のスピードアップが困難
であった。〔発明が解決しようとする問題点〕本発明で
は、搬送コンベヤのある任意の搬送区間を一時的に停止
または増減速させることにより、全体の搬送速度を高速
化し、かつ各処理工程に通した搬送速度が得られる搬送
装置を提供することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕本発明は、電子部品の
リード線を支持して水平方向に等速度で進行する無端状
搬送コンベヤの少くとも２個所以上に迂回路を形成し、
この迂回路に夫々作動速度の総和が零になる速度で動作
する夫々の長さを変化させる可変手段を設け、一対対ょ
の迂回路間の搬送コンベヤと直交して垂直方向に進行す
るチェーンコンベヤを設け、このチェーンコンベヤのリ
ンク片から前記搬送コンベヤの進行方向と平行方向の羽
根を突設し、この羽根の上下緑に電子部品のリード線を
支持する係合溝を夫々形成し、前記チェーンコンベヤの
上端に臨ませて電子部品反転用案内板を設けたことによ
り迂回路の長さを変化させる可変手段の速度を調整する
ことにより、迂回路間の搬送コンベヤの速度を零または
それに近い速度に保ち、この区間に設けた垂直方向に進
行するチェーンコンベヤの羽根で搬送コンベヤで水平に
支持さた電子部品をすくい上げて上昇させこれを反転さ
せて下降させ再び搬送コンベヤ上にもどすことにより、
搬送コンベヤと異る速度で進行するチェーンコンベヤで
電子部品に異る作業工程を施すことができるようにし搬
送コンベヤの移送速度を最低の作業工程速度に同調させ
る必要がないようにし全工程のスピードアップをはかっ
た。

〔作用〕

本発明は、例えば電子部品のリード線を支持して水平方
向に進行する搬送コンベヤの速度をｖ、前方の迂回路の
下降速度をｖ／２、後方の迂回路の上昇速度をｖ／２と
することによって前後の迂回路の移送コンベヤの速度は
零になり、かつ搬送コンベヤはたるみを生ずることなく
駆動する。

そして前後の迂回路間の速度が零になった搬送コンベヤ
上の電子部品は、垂直方向に進行するチェーンコンベヤ
の羽根によってすくい上げられチェーンコンベヤの上端
で案内板によって反転して再び羽根に支持されチェーン
コンベヤの下降に伴って下降し再び搬送コンベヤ上に移
行し移送が続行されるものである。〔実施例〕 本発明の一実施例を第３図ないし第５図について説明す
る。

第３図において、１１は主スプロケット１２，１３間に
かけ回された搬送コンベヤとしての無端状のチェーンコ
ンベヤで、その上側の搬送路に対して２個の迂回路１４
，１５が所定間隔はなれて形成されている。

迂回路１４，１５は、上側の搬送路の上面側に設けられ
た２個の固定スプロケット１６ａ，１６ｂ，１７ａ，１
７ｂと、下面側に設けられた昇降動スプ。ケット１８，
１９とによりそれぞれ逆Ｕ字状に形成されている。昇降
動スプロケット１８，１９は、可変手段としてのカム２
０，２１によって昇降動作するアーム２２，２３の上端
に回動自在に支持されている。また、カム２０，２１は
、昇降動スプロケット１８，１９が互いに逆作動するよ
うに１８０度の位相差でセットされ、かつその移動距離
ｈ，，ｈ２が等しくなるように形成されている。次に、
作用を説明する。

いま、主スプロケツト１２，１３が速度ｖで矢示方向へ
回転しているものとする。この状態で、一方の昇降動ス
プロケット１８がｖ／２の速度で下降すると、その下降
分０が吸収する速度はｖ／２×２＝ｖであるから、固定
スプロケット１６ｂ，１７ａ間の搬送区間Ａの搬送速度
は零となる。同時に、他方の昇降動スプロケット１９が
上昇することによってｖ／２×２＝ｖが他方の主スブロ
ケット１３側に与えられる夕ため、チェーンコンベヤ１
１はたるみを生じることなく駆動する。次に、一方の昇
降動スプロケツト１８が上昇、他方の昇降動スプロケッ
ト１９が下降する場合を考える。

一方の昇降動スプロケット１８がｖ／２の速度で上昇す
ると、その上昇分によってｖ／２×２＝ｖがスプロケッ
ト１２の速度ｖに加算されるため、搬送区間Ａの搬送速
度はｖ＋ｖ＝汐となる。同時に、他方の昇降動スプロケ
ット１９が下降することによって吸収する速度はｖ／２
×２＝ｖであるから、ルーｖ＝ｖが他方の主スプ。ケッ
ト１３側へ与えられ、チェーンコンベヤ１１はたるみを
生じることなく駆動する。要するに、主スプロケット１
２，１３が連続定速搬送を行うにもかかわらず、搬送区
間Ａにおいては間欠搬送が行なわれらることになる。

更に、昇降勤スプロケット１８，１９の昇降速度をｖ／
２より４・さくとると、搬送区間Ａの搬送速度を可変す
ることができる。従って、上記実施例において、ある任
意の搬送区間が間欠搬送となることを利用すると、第４
図のように他のチェーンコンベヤ２４を途中に連結する
ことも可能となる。

このチェ−ンコンベヤ２４は、無端状で、前記チェーン
コンベヤー１の搬送区間Ａの２個所で上下方向へ直交的
に配置されている。また、このチェーンコンベヤ２４の
各リンク片２５１こは羽根２６がそれぞれ外方へ向って
一体形成され、その各羽根２６の上下緑にはＶ字状の複
数の係合溝２７ａ，２７ｂが前記チェーンコンベヤ１１
のピッチＰ，の間隔で形成されている。更に、チェーン
コンベヤ２４の上部には、そのチェーンコンベヤ２４の
回転中心から各係合溝２７ａ，２７ｂまでの距離を半径
とする半円状の案内板２８が設けられている。この場合
、チェーンコンベヤ１１によって搬送されてきた電子部
品Ｅが搬送区間Ａで停止しているとき、チェーンコンベ
ヤ２４の駆動によって上昇してきた羽根２６の係合溝２
７ａに４個の電子部品Ｂが同時にすくい上げられる。

そして、電子部品Ｅを移載した羽根２６が上端Ｂに到達
すると、電子部品Ｅは案内板２８に沿って落下し、その
前方Ｃに位置する羽根２６の係合溝２７ｂにはいりこむ
。そして、チェーンコンベヤ２４の駆動によってその羽
根２６が下降したチェーンコンベヤー１を通過したとき
、４個の電子部品Ｅをチェーンコンベヤー１に移敷する
。同時に、チェーンコンベヤ１１が駆動し、移戦された
電子部品Ｅを再び１列状態にして次の工程へと搬送する
。従って、単品処理工程の間に多数同時に処理するよう
な工程、例えば乾燥工程等がある場合には、第４図の装
置を応用することにより、製造ラインの長さを短縮でき
る利点がある。なお、上記実施例では、チェーンコンベ
ヤ１１の搬送路によって２個の迂回路１４，１５を形成
したものであるが、３個以上の迂回路を形成することに
よって複数の搬送区間の搬送速度を変化させることがで
きる。

この場合、チェーンコンベヤ１１が無端状であれば、そ
れらの迂回路の長さを可変する可変手段の速度の総和が
零となるようにすると、チェーンコンベヤ１１はたるみ
を生じることがない。本発明によれば、電子部品のリー
ド線を支持して水平方向に等速度で進行する無端状搬送
コンベヤの少くとも２個所以上に迂回路を形成し、この
迂回路に夫々作動速度の総和が零になる速度で動作する
夫々の長さを変化させる可変手段を設けたため、一対の
迂回路の夫々の長さを可変手段によって変化させ夫々の
可変手段の作動速度を迂回路間の搬送コンベヤの速度が
零またはそれに近い速度に調整することができ、さらに
一対の迂回路間の搬送コンベヤと直交して垂直方向に進
行するチェーンコンベヤを設け、このチェーンコンベヤ
のリンク片から前記搬送コンベヤの進行方向と平行方向
の羽根を突設し、この羽根の上下に電子部品のリード線
を支持する係合溝を夫々形成し、前記チェーンコンベヤ
の上端に臨ませて電子部品反転用案内板を設けたから、
搬送コンベヤで搬送された電子部品を一対の迂回路間の
搬送コンベヤの搬送速度が零またはこれに近い速度にな
っている位置からチェーンコンベヤの羽根です〈し、上
げこれを垂直方向に上昇させさらにチェーンコンベヤの
上端で案内板により反転させて羽根の反対側に係合させ
て下降させることにより再び搬送コンベヤ上に支持させ
ることができる。

したがって搬送コンベヤで移送される電子部品を、搬送
コンベヤの送り速度とは無関係に途中ですくい上げて任
意の移送速度のチェーンコンベヤに移行させ、再び搬送
コンベヤに戻すことができるから例えば、塗装工程を終
了して搬送コンベヤで送られる電子部品を送り速度が異
なるチェーンコンベヤに移行させて乾燥工程を施し再び
搬送コンベヤに戻すことができ搬送コンベヤの搬送速度
を変化させることなく途中に池工程を介入させることが
でき、搬送コンベヤの速度を停止させたりあるいはまた
低速度工程に合せて低速にする必要がないから、工程全
体の速度を向上させることができる。また、水平方向の
搬送コンベヤに対して垂直方向のチェーンコンベヤを組
合わせたから、搬送コンベヤの長さを短縮し設置面積を
少くすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の搬送装置の一部を示す平面図、第２図は
その側面図、第３図は本発明の一実施例を示す説明図、
第４図は同上搬送装置の側面図、第５図は同上一部の拡
大斜視図である。 １１・・・・・・搬送コンベヤとしてのチヱーンコンベ
ヤ、１４，１５・・・・・・迂回路、２０，２１・・・
・・・可変手段としてのカム、２４・…・・チェーンコ
ンベヤ、２５・・・・・・リンク片、２６・・・…羽根
、２７ａ，２７ｂ・・・・・・係合溝、２８・・・・・
・案内板。 粉’四２図 弟Ｇ図 偽４四 Ｓ図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電子部品のリード線を支持して水平方向に等速度で
   進行する無端状搬送コンベヤの少くとも２個以上に迂回
   路を形成し、この迂回路に夫々作動速度の総和が零にな
   る速度で動作する夫々の長さを変化させる可変手段を設
   け、前記一対の迂回路間の搬送コンベヤと直交して垂直
   方向に進行するチエーンコンベヤを設け、このチエーン
   コンベヤのリンク片から前記搬送コンベヤの進行方向と
   平行方向の羽根を突設し、この羽根の上下縁に電子部品
   のリード線を支持する係合溝を夫々形成し、前記チエー
   ンコンベヤの上端に臨ませて電子部品反転用案内板を設
   けたことを特徴とする電子部品搬送装置。