JPS6036827B2 - 酸化銀電池における有価物の回収方法 - Google Patents

酸化銀電池における有価物の回収方法

Info

Publication number
JPS6036827B2
JPS6036827B2 JP51158440A JP15844076A JPS6036827B2 JP S6036827 B2 JPS6036827 B2 JP S6036827B2 JP 51158440 A JP51158440 A JP 51158440A JP 15844076 A JP15844076 A JP 15844076A JP S6036827 B2 JPS6036827 B2 JP S6036827B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver oxide
anode
silver
cathode
mercury
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51158440A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5383031A (en
Inventor
輝 上西
準之助 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOMURA KOSAN KK
Original Assignee
NOMURA KOSAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOMURA KOSAN KK filed Critical NOMURA KOSAN KK
Priority to JP51158440A priority Critical patent/JPS6036827B2/ja
Publication of JPS5383031A publication Critical patent/JPS5383031A/ja
Publication of JPS6036827B2 publication Critical patent/JPS6036827B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E60/12

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は酸化銀電池における有価物の回収方法に関する
もので、工場内で発生する不良品および市中より回収さ
れる使用済みの酸化銀電池より、有価物を効果的に回収
し、かつ含有する有害物を無害化し得る処理方法に関す
るものである。
酸化銀電池は陽極に酸化銀、陰極に亜鉛、電解液にアル
カリ水溶液を用いた密閉式一次電池であるが、内部に局
部電池が形成されるのを防止する目的として、亜鉛アマ
ルガムの形で水銀を使用している。該電池に於ける水銀
添加は、公害防止の観点から、代替物の有無、使用量の
減少等、業界に於いて鋭意研究がなされているが、未だ
有効な方法は提供されていない。しかも添加剤としての
水銀は目下、電気化学的に最良、且つ最も有効な要素と
して今後も大量且つ継続的に使用されると見られる。酸
化銀電池は主として、時計、カメラ、電卓、補聴器等に
月間50万個以上使用されているが、その用途からみて
、一般市中にて消費されるものが殆んどであり、かつ寿
命から1乃至2年と短期間に交換を要するので、大量の
廃電池が広範囲に発生し、一般廃棄物と一諸に都市ゴミ
の中に混入して来る。
これ等はゴミ焼却場、都市下水中に来て、貴重な有価物
を無駄にするばかりか、大気および水質汚染の大きな原
因となっている。本発明はこうした点に着目し、集荷さ
れた廃銀電池より銀、水銀、鉄、ニッケル等の有価物を
経済的に回収する方法、および水銀の除去、無害化処理
方法に就いて、研究開発したものであり、以下その詳細
を記述する。
廃銀電池より銀回収の実施例は未だ知られていないが、
内部に水銀を含むため原型のま)溶解回収すれば銀中に
水銀の一部が移行し、この分離が非常に困難となり、他
の有価物の回収も難かしい。
本発明は酸化銀電池が水銀を陰極側に、銀を陽極側に含
んでいることと、それらが平板状のセパレータによって
分離されているという特殊性に基ずし、て有効かつ安価
な有価物の回収方法を提供するもので、その特徴とする
ところは予め銀部分と水銀部分を分離したのち、銀およ
びその他有価金属を回収することにある。
酸化銀電池は大小の種類はあっても、ほ)、同一の構造
を有し、酸化銀、亜鉛アマルガム、鉄、ニッケルを主成
分とし全軍量に対して銀を凡そ3肌t%含んでいる。陰
極封口板1は鉄−ニッケルメッキまたは18−8ステン
レススチールを使用し、内部裏面に銅クラッドを施し、
時として外部表面に金メッキを施したものがある。陰極
作用物質2としては水銀7〜10%を含む亜鉛アマルガ
ムが銅クラッドを介して陰極封□板1に装着されている
。陽極作用物質3としては、酸化銀粉末にカーボンを混
じたものをボタン状に成型し、この陽極作用物質3を鉄
ーニッケルメッキのケース4に圧嬢装着してある。また
種類によっては、二酸化マンガンを加えたものもある。
上記陰極作用物質と上記陽極作用物質との間にはセパレ
ータ5として絹状のポリプロピレン、ポリエチレン、セ
ロハンなどのフィルムを配設しこの間に電解液としてコ
ットンウールに含浸させた苛性カリまたは苛性ソーダが
封入されている。陽極側ケース4は両面鉄ーニッケルメ
ッキの鋼板が用いられ、陰極封□板1とケース4とのシ
ールパッキング材6としては、ナイロンリングが使用さ
れている。上記成分を有する酸化銀電池は次のようにし
て分離回収する。
まず酸化銀電池を、自動旋盤などを用いてセパレータ5
において、(第1図X−X線で)陰極部Aと陽極部Bに
分割切断する。切断された陰極Aには主に鉄ーニッケル
メツキの封□板1および該板内に接着された亜鉛アマル
ガムの陰極作用物質2、合成樹脂のセパレーター等を含
んでいる。これ等を熔焼炉で600〜70000にて悟
焼し、亜鉛アマルガム中に含有する水銀を揮発せしめ、
その焔焼排ガスよりコンデンサーを用いて水銀を回収す
る。なお、その廃ガスはさらにガス吸着塔を用いてほ)
、完全に水銀を除去した後、大気中に排気される。焔暁
炉の焼津は、解砕機で鉄一ニッケルメッキの封□板1と
亜鉛に分離し、それに附着したアルカリ分等を水洗で除
去したる後、磁選により鉄−ニッケルメッキと亜鉛に分
離する。これらは夫々をスクラップとする。一方、陽極
部Bは主に鉄ーニッケルメッキのケース4、カーボンを
含んだ酸化銀の陽極作用物質Bおよび合成樹脂のセパレ
ータ5を含んでいる。
陽極部Bはボタン状に形成した陽極作用物質Bがケース
4に圧装密着されているので、まず回転型焔焼炉に入れ
、750〜80000に加熱してこれをケース4と分離
する。次いでケース4は磁選に依り簡単に分別される。
なお、このケース4は鉄ーニッケルの原料となる。分別
された他方の陽極作用物質Bは、一旦溶解炉にて還元熔
解し不純物を除去したる後、粕銀の陽極板となし、通常
の方法で電解精製し、精製銀を得る。本発明に係る酸化
銀電池における有価物回収方法は、水銀を含む陰極部と
銀を含む陽極部とをセパレータにおいて分離し、それら
を別個に分解することにより、銀中に水銀が移行する虞
れを全くなくし、もって有効かつ安価に有価物を回収す
ることができる。
処理実施例 その一 予め選別の終った同一寸法の酸化銀電池100k9(寸
法、11.4m/mぐ×5.6m/mt、箇数43,6
68ケ)を取り、本電池用に特に設計された自動旋盤に
依り、陰極部と陽極部に分割切断する。
1時間当りの切断箇数、450ケ、得られた、陰極部重
量27.3k9、陽極部重量54.6k9、切断肩17
.5k9であった。
陰極部及切断肩は、悟焼炉に投入、約650qoにて2
時間糖焼し、コンデンサー系にて得られた金属水銀は3
76のr、焼津を解砕、水洗、磁選して得られた鉄ーニ
ツケルスクラツプ13.5k9、亜鉛肩8.6k9であ
った。
一方、陽極部は焔焼炉により、80000に1.虫時間
焔焼し、陽極作用物質とケ→スに分離したが、得られた
鉄−ニッケルスクラップ12k9、陽極作用物質36.
5k9であった。磁選にて分別した陽極作用物質は溶解
炉に入れて還元熔解し、粗銀の陽極板としたるのち、メ
ビウス法にて電解、得られた純銀は28,575タrで
あった。処理実施例 その二予め選別の終った同一寸法
の酸化銀電池100k9(寸法 11.4m/mJ×4
.2m/mt、箇数59,172ケ)を取り本電池用に
特に設計された自動旋盤に依り、陰極部と陽極部に分割
切断する。
1時間当りの切断箇数、450ケ、得られた、陰極部重
量29.1k9、陽極部重量50.2k9、切断肩20
.0k9であた。
陰極部及切断肩は焔焼炉に投入約650℃にて2時間悟
嘘し、コンデンサー系にて得られた金属水銀は240d
‘r、焼津を解砕、水洗、磁選して得られた鉄ーニッケ
ルスクラップ16.9k9、亜鉛肩7.7k9であった
一方陽極部は、悟焼炉により、800℃に1.5時間鱈
焼し、陽極作用物質と、ケースに分離したが、得られた
鉄ーニッケルスクラツプ15kg、陽極作用物質29.
8k9であった。磁選にて分別した陽極作用物質は溶解
炉に入れて還元熔解し、相銀の陽極板としたのち、メビ
ウス法にて電解、得られた純銀は26,200タrであ
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は酸化銀電池の構造を示した図、第2図は有価物
回収工程を示したフローシートである。 1・・・・・・封□板、2・・・・・・陰極作用物質、
3・・・・・・陽極作用物質、4・・・・・・ケース、
5・・・・・・セパレータ、6・・・・・・シールパッ
キング材、A・・・・・・陰極部、B・・・・・・陽極
部。 第1図 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸化銀電池における各有価物の分離に当り、陰極と
    しての亜鉛アマルガムを含む陰極部と、陽極としての酸
    化銀を含む陽極部とを前記両部間に配設されているセパ
    レーターにおいて切断し、両部をそれぞれ独立して有価
    物を分離回収することを特徴とする酸化銀電池における
    有価物の回収方法。
JP51158440A 1976-12-28 1976-12-28 酸化銀電池における有価物の回収方法 Expired JPS6036827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51158440A JPS6036827B2 (ja) 1976-12-28 1976-12-28 酸化銀電池における有価物の回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51158440A JPS6036827B2 (ja) 1976-12-28 1976-12-28 酸化銀電池における有価物の回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5383031A JPS5383031A (en) 1978-07-22
JPS6036827B2 true JPS6036827B2 (ja) 1985-08-22

Family

ID=15671805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51158440A Expired JPS6036827B2 (ja) 1976-12-28 1976-12-28 酸化銀電池における有価物の回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6036827B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6273841U (ja) * 1985-10-29 1987-05-12
JPH0423506Y2 (ja) * 1985-11-14 1992-06-01

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6118487A (ja) * 1984-07-05 1986-01-27 Kaneko Shoji Kk 使用済乾電池の処理方法
JPS6190784A (ja) * 1984-10-05 1986-05-08 Daido Steel Co Ltd 廃乾電池の処理方法
JPS61263687A (ja) * 1985-05-16 1986-11-21 Minoru Ike 水銀含有乾電池の処理装置
US5221325A (en) * 1992-03-03 1993-06-22 Industrial Technology Research Institute Process for recovering silver oxide and metals from spent silver oxide button cells
CN112864408A (zh) * 2020-12-23 2021-05-28 周宗霞 一种废电池用去除和回收汞的设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6273841U (ja) * 1985-10-29 1987-05-12
JPH0423506Y2 (ja) * 1985-11-14 1992-06-01

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5383031A (en) 1978-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2312686B1 (en) Method for implementing full cycle regeneration of waste lead acid battery
US4874486A (en) Process for the recycling of electrical batteries, assembled printed circuit boards and electronic components
US5779877A (en) Recycling of CIS photovoltaic waste
US5897685A (en) Recycling of CdTe photovoltaic waste
CN111261968B (zh) 一种无损回收废旧磷酸铁锂电池电极材料的方法
CN101771181B (zh) 废铅蓄电池回收工艺
EP4207434A1 (en) Wet separation process for waste lithium batteries and use thereof
CN107623152B (zh) 废旧锂离子动力电池资源化回收方法
CN103102147B (zh) 用废旧锌锰电池制备锌锰软磁铁氧体的方法
EP0649912A4 (en) METHOD FOR COLLECTING PRECIOUS METAL FROM A NICKEL HYDROGEN CELL.
Zakiyya et al. A review of spent lead-acid battery recycling technology in indonesia: comparison and recommendation of environment-friendly process
JPS6036827B2 (ja) 酸化銀電池における有価物の回収方法
US4597841A (en) Process of recovering lead from old lead accumulator scrap and reduction plate for this process
JPH02103871A (ja) 廃鉛蓄電池から鉛を回収する方法
US5120409A (en) Process for recycling an unsorted mixture of spent button cells and/or other metallic objects and for recovering their metallic components
CN109244582B (zh) 一种废铅蓄电池无害化处理和资源化利用的工艺
CS236481B2 (en) Used galvanic cells treatment process
Shengqiang et al. Review on comprehensive recovery of valuable metals from spent electrode materials of nickel-hydrogen batteries
JPH11191439A (ja) 廃乾電池より二酸化マンガンと塩化亜鉛を分離回収する方法
JP4654548B2 (ja) ニッケル水素二次電池スクラップからの有価金属回収方法
JPS61281467A (ja) マンガン乾電池の回収処理プロセス
CN108441637A (zh) 从铜铟镓硒太阳能薄膜电池废芯片中回收有价金属的方法
JP3191674B2 (ja) 都市ゴミ中の有価金属を回収した合金とその回収方法
CN108425016B (zh) 从cigs太阳能薄膜电池腔室废料中回收有价金属的方法
JP4872168B2 (ja) 使用済みニッケル水素二次電池からの有価金属回収方法