JPS6036759A - 内燃機関用ピストンリング - Google Patents

内燃機関用ピストンリング

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JPS6036759A
JPS6036759A JP14509683A JP14509683A JPS6036759A JP S6036759 A JPS6036759 A JP S6036759A JP 14509683 A JP14509683 A JP 14509683A JP 14509683 A JP14509683 A JP 14509683A JP S6036759 A JPS6036759 A JP S6036759A
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piston ring
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plating
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Yoichi Shimizu
洋一 清水
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Teikoku Piston Ring Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J9/00Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction
    • F16J9/26Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction characterised by the use of particular materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/02Pretreatment of the material to be coated
    • C23C14/024Deposition of sublayers, e.g. to promote adhesion of the coating
    • C23C14/025Metallic sublayers

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 肢街女野 本発明は、耐摩耗、耐焼付性に優れた皮膜を被覆した内
燃機関用ピストンリングに関する。
jL釆技術 従来、ピストンリングの表面処理としては、硬質クロム
めっきが主体に使われている。硬質クロムめっきを被覆
したピストンリングは、自身の耐摩耗性に優れ、相手シ
リンダの摩耗も少ないことから、長い間ピストンリング
の表面処理として主流をなしてきた。しかしながら、近
年、エンジンの高出力化、高性能化に伴い、ピストンリ
ングが晒される条件は、益々苛酷になっており、一層強
力な耐摩耗性、耐焼付性が要求されるよ・うになってき
た。このような要求にはもはや従来の硬質クロムめっき
のみでは対処しきれなくなりつつある。
斯かる状況に対処する為、本願出願人は、先に特開昭5
7−65837においてピストンリングの摺動外周面に
所定硬さ、所定厚さのイオンプレーティン(2) グによる窒化チタン皮膜を被覆し、さらに摺動外周面の
面あらさを所定値以下にする技術を開示した。これによ
れば耐摩耗性、耐焼付性の点で従来技術に比しはるかに
改善されたが、次の様な不都合がその後見出された。す
なわち、イオンブレーティングによる窒化チタンは、そ
れ自身、耐摩耗。
耐焼付性に優れ、ピストンリングの表面処理として非常
に有用であるが、皮膜厚さに限度がある為、窒化チタン
皮膜が磨滅し母材が露出した場合、摩耗が急速に進み、
又、耐焼付性も劣化する等、耐久性の面で必ずしも満足
のいくものではないということである。
光朋皇■的 本発明の目的は、−上記の欠点を解消する為にイオンブ
レーティングによる窒化チタンの優れた摩擦特性はその
まま維持し一つつ、かつ耐久性の向上を可能にすること
である。
発朋−O構戊 上記の目的を達成するために、本発明によればイオンブ
レーティングによる窒化チタンの下地層(3) 理として、硬質クロムめっきを施すことを特徴とするも
のであり、それによりたとえ窒化チタンが一部19’d
した場合であってもその下地層として硬質クロムめっき
層があるためピストンリング全体としては充分な耐摩耗
性と耐焼付性を維持することができる。
交割迎」」I’JJM−戊 まず初めに特許請求の範囲において特定した構成要件に
ついて述べる。
下地層として硬質クロムめっきを施した上にイオンブレ
ーティングによる窒化チタンを被覆する理由は次の通り
である。即ち第1図に概略を示す往復動摩擦試験機によ
る摩耗試験結果(第3図)に見られる様にピストンリン
グ母材に直接窒化チタンを被覆したもの(特開昭57−
65837)は、母材が露出した場合、母材部のミクロ
スカッフィングが顕著に見られ、摩耗が促進し、特に耐
焼付性に問題が生ずるのに対し、硬質クロムめっき下地
層の上に窒化チタンを被覆した場合(第3図の試料3)
は、窒化チタンの一部が磨滅しても、その様(4) な傾向は全く見られず、良好な摩擦面を呈すると共に、
硬質クロムめっきのみで窒化チタンを被覆しない場合(
試料1)あるいは硬質クロムめっき下地層を施さずリン
グ母相に直接窒化チタンを被覆した場合(試料2)より
きわめて少ない摩耗量を示す為である。これは窒化チタ
ンの一部が磨滅しても、下地に耐摩耗、耐焼付性に優れ
た硬質クロムめっきが存在する為に、ミクロスカッフィ
ングの発生もなく、摩耗自体を耐摩耗性に冨む窒化チタ
ンで受ける為、部分的に下地が露出したにもかかわらず
、きわめて少ない摩耗を示したものと考えられる。
尚、第1図において、ピストンリングに相当する」二試
片11は」−試片固定ブロック17により保持され上方
から油圧シリンダI9により下向きの荷重が加えられる
。一方、シリンダに相当する相手部材たる下紙片13ば
可動ブロック21により保持され、かつ例えば図示の如
きクランク機構23により矢印方向に往復動せしめられ
る。また15はロードセルである。第1図に示す摩擦試
験(5) 機は公知であり、またその構成自体は本発明とは直接関
係ないので詳しい説明は省略する。
摩耗量の評価は第2図に示す如き各試料1,2゜3 (
上紙片)に残る摩耗痕径a、bの各3回づつの測定値の
平均により行った。
またテスト条件は次の通りである。
■、テスト供供試月 利シリンダ相当(下紙片13)ニジリンダライナ用鋳鉄
&J (FC25相当材)70 X17 x7 (mm
)の平板試験面パフ研磨仕上硬さ1IRR95,表面相
さ0.5μ ・ピストンリング相当(上紙片11):ピストン上 グ 試料1 (従来技術)−硬質クロムめっきを8×23’
(ms)の端面に厚さ60μつけて試料面粗さを0.8
μに調整。めっき硬さ1lv1020 、母材硬さv4
40 試料2 (従来技術)−ピストンリング用鋼材の上に直
接イオンブレーティングによる窒化チタン(6) を厚さ5μつけて試料面第11さを0.8pに調整、窒
化チタン硬さ1lv1770 、母材硬さ1lv440
試料3(本発明品)−硬質クロJ1めっきを厚さ60メ
ツつけたーl−にイオンブレーティングによる窒化チタ
ンを屋さ577つけて試料面粗さを0.8.i+に調整
、めっき硬さII v 850、窒化チタン硬さ1lv
1780、母材硬さII v 440 ・イオンブレーティング条件 使用装置:蒸発源に電子ビームを使用し、蒸発源近傍に
イオン化電極を設けた高真空型のイオンブレーティング
装置 処理条件:窒素分圧6X10 Torr、基板温度40
0℃、処理時間45分 子1.摩耗試験条件 試験機;往復動摩擦試験機(第1図に概略図示)試験条
件:ストローク50mm 、ならし2kgX100cp
mX 5分、本試験2nkg X 600cpm X 
30分、潤滑油5Ali 10エンジンオイル(ミスト
状吹きつけ)次に、下地処理として、硬質クロムめっき
に限定した理由は、イオンブレーティング処理時に晒(
7) される温度履歴を受けても、耐摩耗性に必要な高い硬度
水準を維持でき、耐焼付性に優れた安価な皮膜が他にな
い為である。尚、第4図はクロムめっきの熱履歴による
一般的な硬さの低下変化を示す特性線図である。
硬質クロムめっきの上に被覆する皮膜をイオンブレーテ
ィングによる窒化チタンに限定した理由は、ピストンリ
ング母材の機械的性質をそこなわない比較的低温で密着
度の良好な皮膜を形成できるのがイオンブレーティング
以外になく、窒化チタンは、耐摩耗、耐焼付性の必要条
件である高硬度、高融点の要件を満たずセラミックス質
材の巾で、靭性に冨む皮膜でありピストンリングの様に
応力負荷状態で使用されても剥離、粗大クラック発生の
ない皮膜の為である。
次に下地である硬質クロムめっきの厚さを好ましくは1
0〜11001jに限定した理由は10メ7111未満
の場合は耐久性が充分でなく、100μmをこえると、
イオンブレーティング処理時、熱負荷を受けた時に粗大
クランクの発生が顕著となり、窒化(8) チタン皮膜にも粗大クラックを誘発するからである。こ
の粗大クラックは、クランクのエッヂによるエッヂロー
ディングを起こし、又皮膜のカケをiJ5 Qする等エ
ンジンにとって致命的な悪影響を及ぼず。なお、最も好
ましい厚さは30〜70μmである。
硬質クロムめっきの硬さは、熱負荷をかけることにより
第4図に示す如く低下する。従って、イオンブレーティ
ング処理時に熱負荷を受けると硬さ低下をきたす。そこ
で、下地クロムめっきの硬さを種々かえて試料を作成し
、往復動摩擦試験殿による摩耗試験を実施した結果を第
5図に示す。
第5図のテスI・条件は次のとおりである。
・シリンダ相当(上紙片)ニジリンダライナ用鋳鉄盟7
0 X17 x7 (mm)の平板、試験面パフ研に杢
イ上」二 ・ピストンリング相当(上紙片):ピストンリンク L グ用鋳鉄’A 8X23 (ms)の端面を18 の球
面加工、この端面に厚さ60 Itの硬質Crめっきを
つけて、下記第1表に示す熱処理を施した後、イオンプ
レ(9) −ティングによる窒化チタンを厚さ4I!つけて、表面
粗度を0.8メ!に調整 第 1 表 ・イオンブレーティング条件 使用装置:第3図と同し 処理条件:窒素分圧7 X 10−’ Torr、基板
温度300℃、処理時間35分 第5図の結果を見れば明らかな様に、下地クロムめっき
の硬さがIIシロ00未満になると、急速に摩耗量が増
大する。従って、下地クロムめっきの硬さをHシロ00
以上に限定するのが好ましい。下地クロムめっきの硬さ
If v 600以上を確保するには、イオンブレーテ
ィング処理時の基板温度を600°C以下(10) にするごとが必要で、こればピストンリング母材の変形
、軟化さらにCrめっきの1′■犬クラック発生防由の
面からも重要である。又イオンブレーティングによる窒
化チタン皮膜の密着度をIF(を保する意味から、基板
温度は300°C以上にすることが望ましく、イオンブ
レ−ティング時のピストンリング温度は300〜600
°Cの間で処理し、好ましくは400〜500°Cが望
ましい。
次に窒化チタンの厚さであるが、2メ!未満では耐久性
の面で充分でなく、lOμを越えると使用中にクラック
の発生およびそこから派生するカケ等が起きやすくなり
相手シリンダをfil傷さ−Uるなど悪影響がでるので
2〜1011の範囲とするのが望ましい。
窒化チタン皮膜の仕上面粗度と相手シリンダ相当祠(F
(:25相当材2硬さIIRB 94 、表面粗さ0.
5μ)の摩耗との関係を第6図に示す。第6図から明ら
かなように、窒化チタン皮膜の仕−1面相度が1,5μ
を越えると、相手シリンダ材の摩耗が急激に増大してく
る。これは窒化チタン皮膜が非常に硬い(II) 為、面粗度が粗くなると、相手材を削り改る作用が働く
為と考えられる。従って相手シリンダを損傷させない面
粗度として1.5μ以下に限定するのが好ましい。なお
最も好ましい面粗度は1.0μ以下である。
上述の如く窒化チタン皮映厚さは2〜101!と非常に
薄い為、ピストンリングを作製する場合、窒化チタン皮
膜をつけるnlj段階でほぼ完成状態にしておき、窒化
チタン皮膜をつけた後は、当りラッピングを施す程度だ
りにする必要がある。従って、後加工で最終仕上面粗度
を調整するのは難しい。
またイオンブレーティングによる窒化チタン皮膜は薄い
為、コーテイング後の面粗度は下地面粗度にほぼならう
。そこで、最終面粗度は下地クロムめっきの面粗度でほ
ぼきまることになり、下地の加工状態が重要となる。硬
質クロムめっきの様に単一層でしかも硬い皮膜は面粗度
をこまかくするのが比較的容易であり、この面でも下地
として硬質クロムめっきを用いる利点がある。
尚、第6図のテスト条件は次の通りである。
(12) ・シリンダ相当(上紙片)ニジリンダライナ用鋳鉄製7
0LX17′NX7’ (重量)の平板、試験面ノ\フ
研磨イL1− ・ピストンリング相当(上紙片):ビス]・ンリング用
鋼+4’ 8 X23 (mm)の端面を18 の球面
加工、この端面に厚さ60t!の硬質クロムめっきをつ
けて、面粗度を第2表に示す如く変えて研磨した後、イ
オンブレーティングによる窒化チタンを厚さ4μつりて
テスI・に供試した。
第 2 表 ・イオンブレーティング条件 使用装置:第3図と同し く13) 処理条件:窒素分圧6 X 10 Torr、基板温度
400℃、処理時間35分 また第6図における摩耗量の評価は第7図の様に上紙片
(ライナ相当)の摩耗痕を3ケ所アラザ計で測定し、そ
の摩耗深さの平均をとった。
第8図に本発明によるピストンリングの種々の断面形状
を示す。a)、b)は使用前の状態であり、a’) j
 b’)は使用後の状態である。1はピストンリング母
材、3はクロムめっき下地層、5は窒化チタン被膜を示
す。かような断面形状にすることにより、摩耗が進行し
てきて下地クロムめっき3が現れても、摺動面全面の窒
化チタン5が一度に磨滅することなく一部に必ず窒化チ
タン皮膜が残ることになり、摩耗の進行がおさえられる
すなわち、窒化チタン皮膜の一部が磨滅して、下地クロ
ムめっきが現れても部分的に窒化チタン皮膜が残ってい
れば、摩耗進行の大部分は硬い窒化チタンで受ける為、
全面に窒化チタンが残っている場合と同程度の摩耗率で
進むことになる。硬質クロムめっき下地層を施さない場
合は、下地即ち、(14) N+AIが露出した場合m材1の部分でミクロスカッフ
ィングを起こし、相手シリンダを10傷し、さらにはピ
ストンリングLゲ耗も促進させるが、本発明によるピス
トンリングは下地に耐摩耗、耐スカツフ性にある程度実
績のある硬質クロムめっきを処理しである為、前記の様
な不具合は生ぜず、比較的薄い窒化チタン皮膜でも充分
な耐久性を!4(J持できるという特徴を有する。
尚、第8図a)に示すバレルフェース形状に列し第8図
b)に示す如く円周方向に1ないしは数4−の条痕を設
ジノたピストンリング形状は、ピストンリングの幅寸法
の大きい場合に特に有効である。
何となればこれら条痕が油だまりとなり耐スカッフィン
グ性を向上させるからである。
実施−例− 以下、本発明の実施例について述べる。
〔実施例1〕 鋼製トップリングと鋼製組合せオイルリングのサイドレ
ール21周に硬質クロJ8めっきをつけて、バレル状に
研磨加工し、厚さ50メ!、面粗さを(15) 0.5μにしたものと、鋼製トップリングとサイトレー
ル母材の外周を直接バレル状に研磨加工し、面相さを0
.5μにしたものの上に、蒸発源に電子ビームを使用し
、蒸発源近傍にイオン化電極を設けた高真空型のイオン
フッ−ティング装置を用いて、窒素分圧6 X 1O−
4Torr、基板温度45o°c、処理時間35分の条
件で厚さ5μの窒化チタン皮膜をつけた。この時の窒化
チタンの硬さはl1v1790で外周表面あらさば0.
5μであり、下地クロムめっき硬さはHv790であっ
た。前記クロムめっきの」−に窒化チタンをつけたトッ
プリングおよびサイトレール(本発明)と鋼製母材に直
接窒化チタンをつけたトップリング(sIllosc−
シ材、外周断面バレル形状2表面粗さ0.5μ、硬さt
lv430)およびサイトレール(SK−5材、外周断
面円弧状2表面粗さ0.5μ)(比較材)と従来の硬質
クロムめっきをつけたトップリング(5WO5C−V材
、外周断面バレル形状、クロJ・めっき厚さ130μ2
表面粗さ0.5μ)及びサイトレール(SK−5材、外
周断面円弧状。
クロムめっき厚さ120μ2表面粗さ0.5μ)を、(
16) 1300cc 4ザイクル、水冷4気筒のガソリンエン
ジンに絹込め、高鉛ガソリン(Pb3.2g/usガロ
ン)を使用し全負荷200時間の耐久テスI・を実施し
た。
テスト後のトップリングとサイトレールの摩耗量および
相手シリンダ(FC25相当祠2表面相さ3.01’ 
p硬さ11111193)の上死点付近の摩耗量測定結
果を第9図に示す。本発明によるピストンリングは、従
来の硬質クロムめっきのみのビストシリンダに対して、
非常に少ない摩耗量を示しており、さらに用材に直接窒
化チタンをつげたビス[シリンダにくらべても、はるか
に少ない摩耗量を示した。
なお、硬質クロムめっきの摺動外周面ばアプレソシブな
摩耗による摺動キズが非常に多く、又、母材に直接窒化
チタンをつけたピストンリングは母材が露出し、その母
材部にミクロスカッフィングが見られたが、本発明によ
るピストンリングは、キズも少なくスカッフィングは全
く起きてぃなかった。
〔実施例2〕 球状黒鉛鋳鉄製トップリングの外周に第8図b)(17
) のように2本の条痕をつけて、硬質クロムめっきをつけ
、バレル状に研磨加工し、厚さ60μ、表面あらさを0
.8μにしたものと、外周形状をプレーンにして、硬質
クロムめっきをっけ、プレーンな形状に研磨加工し、厚
さ60μ、表面あらさ0.8μにしたものと、同−母材
に2本の条痕をっけ、バレル状に研磨加工し、表面あら
さを0.8μにしたものの上に夫々実施例1と同じイオ
ンブレーティング装置を用いて同一条件で厚さ5μの窒
化チタン皮膜をつけたもの、即ち、本発明によるシリン
ダ歯2及び陽3と、比較材のシリンダM4と、硬質クロ
ムめっきのみ(めっき厚さ120.+7゜外周断面バレ
ル状2表面粗さ0.8μ)をつけたトップリング(シリ
ンダ歯1)とを用意した。尚、窒化チタン皮膜硬さは1
Iv1770であり、下地クロムめっきの硬さはHシフ
80であり、外周表面あらさば0.9μであった。これ
らの供試トップリングを2956cc、4サイクル、水
冷4気筒のディーゼルエンジンに組込み全負荷400時
間の耐久テストを実施した。テスト後のトップリング外
周摩耗と、相(18) 手シリンダ(FC25相当+A、表面相さ3 lt 、
硬さ1111897)の上死点付近の摩耗量測定結果を
第10図に示す。本発明によるピストンリング(シリン
ダNo、 2及びシリンダNO,3)は、非常に少ない
摩耗■を示すと同時に相手シリンダ摩耗も軽減している
。比較材のシリンダN004はすでに窒化チタン皮膜は
残っておら1゛、窒化チタン皮膜が磨滅した後に摩耗が
多くなったものと考えられる。また、ビス]・シリンダ
の断面形状はプレーン形よりバレル形の方が好ましいこ
ともわかる。尚、しかしながら、特に図示はしないが本
発明においては断面プレーン形のピストンリングに条痕
を施したものでもよい。
発−明−011−釆 以上の様に本発明のピストンリングはイオンブレーティ
ングによる窒化チタン皮膜の下池処理を硬質クロムめっ
きに特定することにより、従来の窒化チタン皮膜のゐを
つけたビストシリンダの欠点であった耐久性不足を大幅
に改善すると共に、耐焼伺性も改善でき、高負荷エンジ
ン用のピスト(19) シリンダとして安定した性能を維持することができ、そ
の工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の摩耗試験に使用した公知の往復動摩擦
試験機の概要図、第2図は摩耗量の評価方法を示す摩耗
痕径の寸法を示す図、第3図は従来技術との比較におい
て本発明のピストンリングについての摩擦試験結果を示
すグラフ、第4図は硬質クロムめっきの熱履歴による硬
さ低下を示すグラフ、第5図は下地硬質クロムめっきの
硬さと摩耗量との関係についての摩擦試験結果を示すグ
ラフ、第6図はイオンブレーティングによる窒化チタン
の表面粗度と相手材の摩耗深さとの関係についての摩擦
試験結果を示すグラフ、第7図は第6図に示す試験にお
けるシリンダ相当材(上紙片)の摩耗量の評価方法を示
す試料片の測定個所を示す図、第8図a)、b)は本発
明のピストンリングの断面模式図であり、第8図a’)
jb’)はその使用後の状態を示す断面模式図、第9図
は従来技術との比較おいて本発明トップリング及びサイ
ド(20) レールの耐久試験結果を示すグラフ、第10図は従来技
術との比較において別の条件下で行った本発明ピストン
リングの耐久試験を示すグラフ。 ■・・・母材、3・・・クロムめっき、5・・・窒化チ
タン。 特許出願人 帝国ピストンリング株式会社 特許出願代理人 弁理士 青 木 朗 弁理士西舘和之 弁理土中山恭介 弁理士 山 口 昭 之 弁理士西山雅也 (21) (田W)升 解 材 畜 (田田) 卦 屡 丼 寮 トcr)のぐのへ−〇 Cr1)モM叶癲■絆雫叱が<(1乙半計区 の 手続補正書(方式) 昭木158年12月27日 特許庁長官若杉和夫殿 1、事件の表示 昭和58年特許願紀145096号 2、発明の名称 内燃機関用ピストンリング 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 帝国ピストンリング株式会社 4、代理人 住所 〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号5、
補正命令の日付 昭和58年11月29日(発送日) 6、補正の対象 1)明細書の「図面の簡単な説明」の欄2)図面(第8
図) 7、補正の内容 1)明細書第20頁第17行目〜同第19行目、「第8
図a)、b)は本発明のピストンリングの断面模式図で
あり、第8図aつ、bつはその使用後の状態を示す断面
模式図、」を「第8図(A) 、 (B)は本発明のピ
ストンリングの2種類の断面模式図であり、第8図(C
) 、 (DJは夫々の使用後の状態を示す断面模式図
、」と補正する。 2)別紙の通り 8 添付書類の目録 図面(第8図) 1通 手続補正書(自発) 昭和58年12月27日 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 1、事件の表示 昭和58年特許願第145096号 2、発明の名称 内燃機関用ピストンリング 3、補正をする者 。 事件との関係 特許出願人 名称 帝国ピストンリング株式会社 4、代理人 住所 〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号靜光
虎ノ門ビル電話(504)0721氏名 弁理士(65
79) 青 木 朗(外4名) 5、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 6 補正の内容 ■ 明細書第14頁第7行目、r a)、 b) Jを
Ir (A) 、 (B) Jと補正する。 ■ 明細書第14頁第8行目、[aす、b’)Jをf 
(c) 、 CD) Jlと補正する。 ■ 明細書第14頁第7行目、[第8図a)Jを「第8
図(A)」と補正する。 ■ 明細書第15頁第10行目、「第8図b)」を「第
8図(B) Jと補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 ピストンリングの少なくとも摺動外周面に硬質ク
    ロムめっき下地層を被覆すると共に該硬質クロムめっき
    層上にイオンブレーティングによる窒化ヂタン皮膜を被
    覆せしめたことを特徴とする内燃機関用ピストンリング
    。 2、硬質クロムめっき下地層はその厚さが10〜100
    μmで硬さがHv600以上であり、かつ窒化チタン皮
    膜の厚さは2〜10μmであり、更に摺動外周面の面粗
    度は1.5μ以下であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載のピストンリング。 3、摺動外周面の形状はバレル状であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項または第2項に記載のピストン
    リング。 4、 摺動外周面には円周方向に1ないし複数本の条痕
    が形成されることを特徴とする特許請求の範囲第1項、
    第2項または第3項に記載のピスト(1) ンリング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03113174A (ja) * 1989-09-27 1991-05-14 Usui Internatl Ind Co Ltd ピストンリング
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