JPS6036541Y2 - 自転車用フリ−ホイ−ルのギヤカバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自転車フリーホイールのギヤカバーに関し、
例えば、リヤディレイラーのフリーホイール幅方向（ハ
ブ軸と直交方向）の移動範囲が限られている場合等に不
要となる最小径スプロケットの使用を不能としたり、自
転車に不慣れな未熟者が使用する自転車の最小径スプロ
ケット一時的に使用停止することによりその自転車の高
速走行を不能として安全を図るために用いる自転車用フ
リーホイールのギヤカバーに関する。

以下、本考案を図面に示す実施例に基き、具体的に説明
する。

本考案のギヤーバーア１は、１対の半環状部材１ａ、１
ｂを有し、その各対向縁１ｃ、ＩＣ′及び１ｅ、１ｅ′
を夫々近接状に対向させたとき、全体形状が略環状を呈
する如く構成すると共に、前記一方の対向縁ＩＣ？ＩＣ
’間を連結部材１ｄにより連結して戒る。

かくの如く略環状を呈するギヤーカバーの外径は、図示
例に示す如く、フリーホイールＦの最小径スプロケット
２の歯先径より少くとも若干大なるように定めるべきで
あるが、最小径スプロケット２と隣り合うスプロケット
Ｓの歯先径より若干大なるように定めると、チェーン（
図示略）がフリーホイールＦから外方に逸脱するのを防
止できるので一層好都合である。

尚、ギヤカバー１の内径は、バックフォークエンドＥ（
第２図）近傍のハブ軸まわりの寸度形状並びにフリーホ
イールの駆動部材りの外端部ｄの寸度形状等を考慮して
適宜定めればよいが、少くともギヤカバー１によって最
小径スプロケット２の外側面の大部分を被覆しうるよう
にする。

又、図示例においては、ギヤカバー１の内周部に、前記
駆動部材りの外端部ｄ内周と嵌合するボス状部５ａが形
成されているが、かかるボス状部５ａは削除してもよい
ことは勿論である。

前記ギヤカバー１の内側壁３には、第３図に示す如く、
前記最小径スプロケット２の外側面２ａ及び外周歯部２
ｃを収容し得るように、該スプロケット２と略同様形状
の凹陥部４を設ける。

斯くすれば、該ギヤカバー１を前記スプロケット２に取
り付けたとき、スプロケット歯部２ｃを完全に被蓋し得
ると共に、該ギヤカバー１が走行するチェーンに接触し
て不用意に回転するのを防止することができる。

尚、第３図に示す如く、前記凹陥部４を前記スプロケッ
ト２の全ての歯と嵌合し得るように形成する他、第６図
に示すように、スプロケット歯の一部の歯底部と嵌合す
るように形成することもできる。

上記したように、本考案に係る自転車用フリーホイール
のギヤカバーにおいては、１対の半環状部材１ａ、ｌｂ
の一方の対向縁１ｃ、ＩＣ′間を連結部材１ｄにより連
結することにより、この連結部材１ｄを枢点として前記
１対の半環状部材１ａ、１ｂの他方の対向縁間１ｅ＊１
８’間が離開しうるように構成するのであるが、この連
結部材１ｄとしては、図示するように連結部１ｄを前記
対向縁ＩＣ？ＩＣ’間の一部に一体的に樹脂成形する他
、前記１対の半環状部材１ａ、ｌｂを別体成形し、薄肉
片（図示略）の形態をなす連結部材或いは枢支ピン（図
示略）の形態をなす連結部材を前記対向縁ＩＣ？ Ｉ
Ｃ’の外端部に取着することにより、前記他方の対向縁
１ｅ、ｌｅ’間を離開可能としてもよい。

かくの如くすることにより、バブ軸Ｈを自転車のバック
フォークエンドＥから取外さなくとも、即ち、後車輪を
自転車クレームから取外さなくとも、ギヤカバー１を前
記スプロケット２に取り付けることができる。

尚、第１図の符号１ｆは、前記連結部１ｄの柔軟性を高
め、環状部材１ａ、ｌｂの前記離開作用を容易にするた
めに設けたスリットである。

本考案に係る自転車用フリーホイールのギヤカバー１は
、該カバー１の例えば内側壁３に形成した係止部５に例
えばリングバネ６等の離開規制手段を係着することによ
り前記スプロケット２に固定する。

前記係止部５としては、例えば前記凹陥部４外周に沿っ
てギヤカバー１内側壁３上に形成した複数個の不連続状
突起？、 ７．７・・・を用い、これらに半径方向外方
からりングバネ６を係着し得るように形成するとよい。

リングバネ６は、第４図に示すように弾性線材を環状に
形成すると共にその曲率半径は、前記係止部５の半径よ
り小とする。

而して、該リングバネ６を前記係止部５に係着すれば、
該リングバネ６が前記ｌ対の半環状部材１ａｉｂを外側
から常時押圧し、前記半環状部材ｌａ、ｌｂの対向縁１
ｅ、ｌｅ’間が離開し、ギヤカバー１が前記最小径スプ
ロケット２から脱落するのを防止する（第５図参照）。

尚、前記係止部５は、例えばギヤカバー１の外周に穿設
した係合溝（図示略）の形態とし、これにリングバネを
嵌着してもよい。

又、前記離開規制手段６としては、上記リングバネに限
らず、要するに最小径スプロケット２に嵌着された後の
半環状部材１ａ。

１ｂの対向縁１ｅ、ｌｅ’間が離開しないように規制し
うるものであればよい。

上記の如く構成したギヤカバー１をフリーホイールＦの
最小径スプロケット２に取着するには、先ず２つの半環
状部材１ａ、ｌｂを左右に開いて、これデ記最小径スプ
ロケット２とバックフォークエ トＥとの間にバブ軸Ｈ
を囲むように挿入した後、第２図鎖線に示す如く前記両
手環状部材１ａ、１ｂを閉じ、これをバブ軸Ｈ内方に向
けて移動せしめて、該ギヤカバー１内方壁３に設けた凹
陥部４を前記最小径スプロケット２に嵌合せしめ、更に
前記係止部５に離間規制手段たるリングバネ６を係着せ
しめるの□みでよい。

而して、本考案に係る自転車用フリーホイールのギヤカ
バーに依れば、１対の離間可能な半環状部材によりフリ
ーホイールの最小径スプロケットを挾み込むように構成
したので、バブ軸を自転車のバックフォークエンドに取
り付けたまま、即ち、後車輪を自転車フレームから取り
外さなくとも、前記スプロケットに対して取り付け、取
り外しができる。

又、前記ギヤカバーをスプロケットに固定するには、離
間規制手段を該ギヤカバーに形成した係止部に係着する
のみでよいので、取り付はミ取り外しの際、何ら特別な
工具を必要とせず、作業が容易である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はフリーホイール
に取り付けた状態で示す正面図、第２図は第１図の部分
断面図、第３図は背面図、第４図は離間規制手段の実施
例を示す背面図、第５図は最小スプロケットに取り付け
た状態を裏側からみた斜視図、第６図は他の実施例を示
す背面図である。 １・・・・・・ギヤカバー、ｌａ、ｌｂ・・・・・・半
環状部材、１ ｃｔ １”ｔ １ ｅｔ １ｅ”
””’対向縁、ｌｄ−・・・・・連結部材、２・・・・
・・最小径スプロケット、３・・・・・・内側壁、４・
・・・・・凹陥部、５・・・・・・係止部、６・・・・
・・離量規制手段、 Ｆ・・・・・・フリーホイール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自転車用フリーホイールＦの最小径スプロケット２の外
   側面及び歯部を収容しうる凹陥部４を内側壁３に穿設し
   て威る１対の半環状部材１ａ、１ｂの一方の対向縁１ｃ
   、ＩＣ’間を連結部材ｄにより連結することにより、該
   連結部材１ｄを枢点として前記１対の半環状部材１ａ、
   ｌｂの他方の対向縁１ｅ、１ｅ′間の間隔を離開可能と
   する一方、最小径スプロケット２に嵌着後の両生環状部
   材１ａ、ｌｂの前記対向縁１ｅ、１ｅ′間が離開するの
   を規制する手段６を前記両生環状部材１ａ、ｌｂに係着
   したことを特徴とする自転車用フリーホイールのギヤカ
   バー。