JPS6036165Y2 - 化粧用コンパクト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、化粧用コンパクトに係る。

近来、この種の夏用化粧に、パフを水に濡らし、これに
化粧料を付着させて顔面に塗着するものがある。

しかし、化粧後に、濡れたパフをそのままコンパクト内
に収納すると、パフの含水分が化粧料をひとぐ濡らした
り、また、パフに含まれた水が腐ったり、悪臭を発した
りする等の問題がある。

この点につき考慮すると、パフの収容部を化粧料の収容
部と隔離すると共に、パフ収容部に乾燥用の通気孔を開
通すれば、問題は解決できる。

しかしながら、通気孔を開通すると、パフが乾いたとき
に、パフに付着している化粧料が粉となって通気孔から
洩れると云う他の問題を生じる。

本案は、斯様な問題点を一掃しようとするものである。

図示の実施例について説明すると、これは、身１に蓋２
を開閉自在に装備した化粧用コンパクトにおいて、身１
内の上層部に化粧料を収容する皿体３を出入自在に内装
すると共に、身１内の下層部をパフ収容室４に形成し、
また、該パフ収容室４には、内外に開通する通気孔５・
・・を穿設すると共に、該通気孔を開閉するシャッタ６
を可動に内装している。

身１と蓋２及び皿体３は、後部において一緒に枢着７し
、身１の上層部周壁１１をやや大径にして、これと下層
部局壁１２との間に段部１３を設け、皿体３の縁部にフ
ランジ３１を設けて、該フランジをその段部１３に載せ
ることにより皿体３の位置を確保し、また、身１と蓋２
の前部には、蓋を閉じた際係合する係合突条１４と係合
突片２１とを設けている。

身１の下層部、従って、パフ収容室４には、下層部周壁
１２において、多数の縦長の通気孔５・・・を等間隔に
配列しており、シャッタ６は、環状に形成して、下層部
周壁１２に対して摺回動するよう内嵌している。

また、シャッタ６は、上記通気孔５・・・に対応する多
数の遮孔部６１・・・を櫛歯状に配列し、前面にノブ６
２を突設しており、身１の下層部周壁１２前面に横長の
長孔１５を穿設して、これにそのノブ６２を左右動自在
に貫通させている。

図中、８は、蓋２の内面に固定した鏡である。

如上の構成であるから、皿体３内に化粧料を直接収容し
、或いは、ドラムに入った化粧料を収容し、パフ収容室
４にスポンジ状パフを収容して使用腰化粧の際には、Ｍ
２を開け、皿体３を引き上げて、パフ収容室４から上記
パフを取り出し、これを水に濡らして皿体３内の化粧料
を付着し、顔面に塗着する。

化粧後には、そのパフをパフ収容室４内に戻す。

また、シャッタ６は、ノブ６２を左右に作動することに
よって回動し、これにより通気孔５・・・を開閉する。

本案によれば、濡れたパフが化粧料と隔離され、従って
、パフの含水分が化粧料を濡らすことなく、また、パフ
収容室４には、通気孔５があるので、これにより濡れた
パフが自然乾燥されて、パフに含まれた水が腐るような
ことも、悪臭を発するようなこともない。

更に、パフの乾燥後には、シャッタ６を作動して通気孔
５を閉じることにより、パフに付着している化粧料が粉
となって洩れ出るのを防止でき、且つ、その操作は頗る
簡単である。

構造並びに製作が簡単で安価に提供できることと相俟っ
て実用上極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、截断正面図、第２図
は、中央縦断側面図、第３図は、要部材の斜視図である
。 １・・・・・・身、２・・・・・・蓋、３・・・・・・
皿体、４・・・・・・パフ収容室、６・・・・・・シャ
ッタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 身１に蓋２を開閉自在に装備した化粧用コンパクトにお
   いて、身１内の上層部に化粧料を収容する皿体３を出入
   自在に内装すると共に、身１内の下層部をパフ収容室４
   に形成し、また、該パフ収容室４には、内外に開通する
   通気孔５を穿設すると共に、該通気孔５を開閉するシャ
   ッタ６を開閉する可動に内装したことを特徴とする化粧
   用コンパクト。