JPS6036078Y2 - 食品自動成形機用成形板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、煉り食品材料とか各種の粉粒状食品材料を所
定の形状に成形する自動成形機に使用して好適な成形板
に関する。

カマボコとかハンペン等の煉り食品材料や、各種魚卵類
の如き粉粒食品材料を所定の形状に成形する従来の自動
成形機は、通常、回転ドラムの周面に成形製を凹設し、
この成形製の内部に上記の食品材料を充填して成形する
構造であったため、成形型内に凹凸とか複雑な模様形状
を造ると、ピアノ線等を用いて行なう自動離型作業が難
しく戒り、従って、従来の自動成形機では、第１図のＡ
で示す様に表裏両面に凹凸とか模様等が全く無く、全体
が偏平で立体感と美感に欠ける食品しか成形できなかっ
た。

そこで本件出願人は、上面に多数の成形製を凹設した平
板状の成形板を、ガイド通路内をベルトコンベヤによっ
て順次充填機の下側に移送して、この充填機によって食
品材料等を上記の各成形型内に充填して成形する新たな
自動成形機を開発し、立体感と美感に富んだ食品の成形
に成功したが、以上の如く構成した自動成形機を用いた
場合、材料充填後、成形板をそのまま暫時放置して成形
型内の成形食品を所謂すわらせ、型部れを防止する必要
があるため、■度に大量の食品を成形する場合にはそれ
だけ大量の成形板を必要とする問題があり、従って、成
形板を金属又は硬質プラスチック等の材料を用いて上述
の様に平板状に造った場合には、材料費と製造費が嵩ん
でコスト高に成る問題があった。

而して本考案は、上述した点に鑑み、充填機による食品
材料の充填と成形を支障無く行なって、例えば第２図の
Ｂに示す如き立体感と美感に富んだ食品を成形できると
共に、安いコストで大量生産できる様に工夫した食品自
動成形桟用成形板を提供せんとするものであって、以下
に、上述した本考案の一実施例を添附した図面を参照し
ながら詳細な説明する。

第３図は本考案に係る成形板の分解斜視図を、また、第
４図は使用時の状態を説明した断面図を示すもので、図
中、符号１で全体的に示した本考案の成形板は、底面全
体に嵌込口２ａを開口腰且つ、上面に成形製３を多数並
べて凹設した全体が路上蓋形状を威す薄肉プラスチック
製の成形棒２と、多数並べて穿設した格子穴４ａ・・・
の内部に上記各成形製３の底部側が嵌り込む様に、上記
嵌込口２ａより成形棒２の底面側内部に嵌込み自在に構
成した金属又は硬質プラスチック製の格子状保持枠４と
によって構成されており、成形時には後述する充填機が
第４図に示す如く各成形型３・・・の内部に食品材料Ｃ
を充填して成形を行なう。

第５図乃至第７図は上記本考案の成形機１を用いる食品
自動成形機の一実施例を示すものであって、図中、符号
５で全体的に示したのは、計４本の脚５ａ・・・と、前
後各左右の脚５ａ・・・の上端間に平行に架設した２本
のビーム５ｂ、５ｂ’と各４本の脚１ａ・・・間に架設
した棚板６、及び外装用ステンレス板６′によって構成
した基台で、上記２本のビーム５ｂ、５ｂ’上には、ガ
イド枠７，７′が対向して平行に取付けられ、これ等２
本のガイド枠７，７′によって、一端を搬入口８ａとし
、他端を搬出口８ｂとする前記本考案板１を案内するガ
イド通路８が、上記基台５の上面長手方向に形成されて
いる。

また、符号９で全体的に示したのは、基台５の左右両側
に取付けた遊転ベルト車９ａと、駆動ベルト車９ｂとの
間にエンドレスベルト９ｃを掛渡した構造のベルトコン
ベヤで、上記エンドレスベルト９ｃの往路は、駆動ベル
ト車９ｂの回転によって上記ガイド通路８の内部を搬入
口８ａより搬出口８ｂに向けて移動する構成に戒ってい
る。

次に、１０・・・は上記エンドレスベルト９ｃに間隔的
に付設したピンチローラで、これ等各ピンチローラ１０
・・・はバネ１１・・・の弾発力によってエンドレスベ
ルト９ｃを上方に押し上げ、ガイド通路８内に差込んた
本考案の成形板１にベルト面を押し当てて成形板１の円
滑な搬送を可能にしている。

また、１２は上記基台５の上面略中央部分に取付けた充
填機で、左右一対の送り込みロール１３．１４を内装し
たこの充填機１２は、ホッパー１２ａより投入された食
品材料（図示せず）を、ベルトコンベヤ９によってガイ
ド通路８内を移送されて来る上記成形板１の各成形型３
内に充填して成形することができる。

１５及び１６は上記各ロール１３．１４の回転軸で、充
填機１２のケーシングより突出した両回転軸１５．１６
の外端には相互に噛合する連動歯車１５ａと１６ａが取
付けられ、また、一方の回転軸１５の外端には、更に連
動スプロケット１７が取付けである。

１８は前記駆動ベルト車９ｂの車軸９ｂ′に取付けた被
動スプロケット１９と、上記連動スプロケット１７との
間に掛渡したエンドレスチェンを示シ、更に、１９と２
０は前記棚板６に取付けたモータと減速機を示す。

２１は減速機２０に取付けた駆動スプロケットで、この
スプロケット２１と上記連動スプロケット１７の間には
エンドレスチェン２２が掛渡されており、従って、モー
タ１９が回転すると、一対の送り込みロール１３．１４
が相対的に回転して食品材料の充填を行なうと共に、ベ
ルトコンベヤ９が作動して本考案板１を搬送する仕組に
戊っている。

尚、図中、２３は搬入口８ａ側の上面に取付けた上部ピ
ンチローラ、２４はバネ２５に弾支されて一方の角形送
り込みロール１４に付着する食品材料の掻き落しと、各
成形型３内に充填された食品材料の摺り切り、及び、充
填機１２から食品材料が漏れ出るのを防止する制御板を
示し、また、２６はバネ２Ｂに弾支されて上記制御板２
４の持ち上がりを防止し、更に、制御板２４の進退作動
を円滑にガイドするガイドローラを示す。

本考案に係る成形板１は前述の如き構成であり、また、
この成形板１を用いて食品材料の成形を行なう成形機は
上述した如き構成であるから、成形枠２の内部に格子状
保持枠４を嵌込んだ状態の本考案板１を、運転状態にあ
る成形機のガイド通路８に差込み、次いで、充填機１２
に成形する食品材料を投入すれば、食品材料は成形板１
の各成形型３内に順次充填されて成形される。

成形に当っては、成形数に応じて多数枚の成形板１が用
意され、これ等の成形板１は第５図の如く順々に搬入口
８ａよりガイド通路８内に差込まれる。

また、各成形型３内に食品材料を充填成形した成形板１
は、ベルトコンベヤ９によって搬出口８ｂ側に順次送り
出され、この様に成形機の外り取り出された成形板１は
、格子状保持枠４を取外して食品材料を充填した成形枠
２のみを適当な棚又は台等に載置して成形食品を暫時す
わらせる。

そして、取外した用済みの格子状保持枠４は、再び他の
成形枠２に嵌込んで使用するものであり、従って、成形
枠２の全枚数に比較して格子状保持枠４の枚数を少くす
ることができる。

本考案に係る成形板は、以上述べた如く薄肉プラスチッ
ク材で造った腰の弱い成形枠を格子状保持枠によって保
持して、ベルトコンベヤにヨル搬送と、充填機による食
品材料の充填成形を支障無く正確に行なわせることがで
きると共に、成形後、成形食品の腰がすわる迄再使用で
きない成形枠は、金型を造ることによって安価に大量生
産でき、一方、成形枠に比較して価格の高い格子状保持
枠は、成形後直ちに成形枠に再使用することができるた
め、その数は極めて少数で済むといった大変経済的な利
点を備えている。

また、本考案の成形板を用いて成形される食品は、各種
の凹凸及び模様を備えた立体的で実感性と美感に富んだ
形状に成形することが可能であり、成形食品の価値を更
に高めることが可能であって、各種煉り食品とは魚卵の
如き粉粒食品の成形に用いて淘に好適である。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例であって、第１図は従来の成形機で成形し
た食品の一例を示した斜視図、第２図は本考案の成形板
を用いて成形した食品の一例を示した斜視図、第３図は
本考案の成形板を分解して示した斜視図、第４図は組立
て使用状態を示した部分断面図、第５図は本考案を使用
する成形機の一例を示した一部断面正面図、第６図は第
５図Ｘ−Ｘ線の断面図、第７図は充填機部分の断面図で
ある。 １・・・・・・成形板、２・・・・・・成形枠、２ａ・
曲・嵌込口、３・・・・・・成形型、４・・・・・・格
子状保持枠、４ａ・・・・・・格子穴、８・・・・・・
成形機のガイド通路、９・曲・ベルトコンベヤ、１２・
・・・・・充填機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベルトコンベヤによって成形機のガイド通路内を充填機
   に向けて搬送され、食品材料をこの充填機によって上面
   に凹設した各成形型内に充填して成形せしめる成形機用
   の成形板を、底面全体に嵌込口を開口し、且つ、上面に
   上記の成形製を多数並べて凹設した薄肉プラスチック製
   の成形棒と、多数連設した格子穴の内部に上記の各成形
   製が嵌まり込む様に、上記嵌込口より成形棒の底面側内
   部に嵌め込み自在に構成した格子状保持枠とによって構
   成したことを特徴とする食品自動成形機用戊形板。