JPS6035728Y2 - 門扉のヒンジ取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、門扉を門柱に回転自在に接続するヒンジの
うち、一つのヒンジ葉を門扉に対して取付けるためのヒ
ンジ取付装置に関するものであり、門扉自体の荷重又は
門扉に外部から加わった荷重に充分に打勝って門扉を支
持し、その傾きを防止しうるとともに、同一の部材を用
いてヒンジ葉を門扉に対して前後いずれの側にも取付け
ることができ、従って、使い勝手が自由なヒンジ取付装
置を提供することを目的とする。

次に、図面に基いてこの考案の実施例を説明する。

１は門扉の一部であり、門扉の門柱への取付側の縦辺を
構成する縦枠２に、少なくともヒンジ取付に必要な高さ
において門扉の前後方向に貫通する縦長孔３が設けであ
る。

この縦長孔はヒンジ取付位置の通常の高さ調整に必要な
長さを有している。

また、前記縦枠２の前面及び背面には、前記縦長孔３の
左右対称位置において、縦長孔３と平行に延びる凹溝４
，４．４ａ、４ａが設けてあり、この凹溝は図示の例の
ように縦長孔３と等しい長さに止めてもよいし、装飾効
果を狙って、縦枠の全長にわたって設けてもよい。

縦長孔３の前後両端に凹部１０，１０ａが設けである。

５はヒンジ葉であり、図示されていない門柱に固着され
るもう一つのヒンジ葉とともに門扉ヒンジを構成する。

このヒンジ葉５の裏面には、前記門扉縦辺の凹溝４，４
．４ａ、４ａの間隔と等しい間隔をもって一対の突起６
，６が平行に設けられ、かつ、突起の中間において貫通
孔７が設けである。

そして、ヒンジ葉を門扉に装着するには、前記突起６，
６を前記門扉の凹溝４，４又４ａ。

４ａに嵌合し、前記貫通孔７からボルト８を挿通し、さ
らに門扉の縦長孔３に貫通する。

門扉縦枠２の背面又は正面に突出したボルト８の先端を
、凹部１０又は１０ａに嵌合したナツト９をねじ込む。

縦枠２の背面又は正面において縦長孔３に凹部１０，１
０ａを形威し、その凹部内に嵌合したナツト９にボルト
８を螺合させるから、ナツト９が縦枠の背面又は正面に
突出しないので、体裁もよく、取扱い中に手を怪我した
り、門扉取付後に例えば、新聞又は牛乳配達人が衣服な
どを引掛けることも防止できる。

さらに、ナツトが不要に弛められることも防止しうる。

なお、ヒンジ葉５の一端にはナックル１１又はピンが設
けられている。

また、１２．１３はワッシャである。

上述のように、ヒンジ葉５は縦長孔３に挿通したボルト
８とこれに螺合されるナツト９により門扉の縦辺に取付
けられているから、ボルトナツトの締め具合を加減して
、ヒンジ葉の高さを任意に調節し、所要位置に固着する
ことができる。

そして、ヒンジ葉の裏面に突設した突起６，６を門扉の
縦長孔３の両側にこれと平行に設けた凹溝４゜４又は４
ａ、４ａに嵌合しであるから、ボルトナツト８，９を一
組しか用いない場合にも、ヒンジ葉の高さ調整の際は突
起６，６と凹溝４，４又は４ａ、４ａの案内作用により
、ヒンジ葉を一定の姿勢を保ったまま昇降でき、高さ調
整が容易にできる。

さらに、ボルトナツト８，９を完全に締めてヒンジ葉５
と門扉１を固定して、門扉を門柱に支持させた状態にお
いて、門扉がとくに鋳物製であって門扉自体の荷重が大
きい場合、又は門扉に例えば子供が乗るなどして外部の
荷重が加わった場合にも、ヒンジ葉５と門扉１は、前記
一対の平行な突起６と凹溝４又は４ａが嵌合してボルト
ナツト８，９により堅固に結合されて、ヒンジ葉と門扉
との相対的回転が阻止されているので、門扉が上記荷重
により傾くことがないものである。

なお、この考案ではボルトナツト８，９が一組のみでも
上記効果が得られるというに止まり、二組以上のボルト
ナツトを用いることは、ヒンジ葉と門扉の結合強度は一
層増大するので、なお望ましい。

また、上述のように、門扉のヒンジ取付側面において突
起６，６と凹溝４，４又は４ａ、４ａを嵌合させる場合
は、ヒンジ葉の門扉に対する回転を阻止するためにヒン
ジ葉の両側部で縦枠を抱持する形状とする必要がなく、
ヒンジ葉のナックル１１又はピンも、門扉面と平行な方
向に位置させることとなるので、相対的にヒンジ葉の門
扉からの突出量は少ない。

従って、門扉の梱包及び取扱い時に、ヒンジ葉が邪魔に
なることがなく、便利である。

さらに、縦枠２の正面と背面に凹溝４，４．４ａ、４ａ
を設け、縦長孔３の前後両端に凹部１０ａ、１０を設け
て、ヒンジ取付部を左右及び前後対称形としたので、門
扉の開放方向に応じてヒンジ葉５を門扉の前後いずれの
側にでも任意に取付けることができ、使い勝手が自由で
ある。

加えて、門扉縦枠の縦長孔の両側の凹溝は、第３図にダ
ッシュを付した符号で示すように、縦枠の隅角部にＬ形
状に形成してもよい。

以上のように、この考案によるヒンジ取付装置を用いれ
ば、門扉の高さ調整が容易にできるとともに、門扉自体
の重量又は外部から加わる荷重によって門扉がヒンジ葉
に対して回転して傾くことがないように、ヒンジ葉と門
扉とを接続することができ、また、同一の門扉及びヒン
ジ葉を用いて、ヒンジ葉を門扉の前後いずれの側にも、
堅固に取付けることができ、使い勝手が自由である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第２図は第
１図の■−■線に沿った断面図、第３図は他の実施例を
示す断面図である。 １・・・・・・門扉、２・・・・・・縦枠、３・・・・
・・縦長孔、４゜４ ａ、 ４’９４”・・・・・・
凹溝、５・・・・・・ヒンジ葉、６・・・・・・突起、
訃・・・・・ボルト、９・・・・・・ナツト、１０゜１
０ａ・・・・・・凹部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （イ）門扉の門柱への取付側の縦辺に、門扉の前後方向
   に貫通する縦長孔を設けるとともに、その縦長孔の前後
   方向端部にナツトを嵌合しうる凹部を設け、前記縦辺の
   正面及び背面に前記縦長孔の左右対称位置において縦長
   孔と平行に延びるそれぞれ一対の凹溝を設けて、前記縦
   辺のヒンジ取付部を前後左右対称形に形威し、 （ロ）ヒンジ葉の裏面に突設した一対の突起を前記背面
   又は正面のいずれかの一対の凹溝に嵌合するとともに、
   ボルトを前記突起の間において前記ヒンジ葉及び前記門
   扉の縦長孔に貫通し、そのボルトの先端を前記凹部に嵌
   合したナツトにねじ込んでなる門扉のヒンジ取付装置。