JPS6035639Y2 - 塔状構造物の基礎据付用金物 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、鉄塔等の塔状構造物の基礎据付用金物に関
し、その目的は、比較的簡単な構成で施工の容易な基礎
据付用金物を提供することにある。

この考案に係る基礎据付用金物は、複数本のアンカーボ
ルトと、これらアンカーボルトの下部に取付けられこれ
ら下部を相互に連結するアンカーフレームと、前記アン
カーボルトの上部に取付ケられスペーサを介して上下に
一対とされて打設すべき基礎コンクリートの天端とこの
天端からのアンカーボルト突出長さとを設定し得るゲー
ジプレートと、を備え、種々の調整を施した後、下部の
ゲージプレート上面まで基礎コンクリートを打設・養生
し、次いて、上下のゲージプレート、およびスペーサ等
を取外して塔身基礎部を挿入・固定するようにしたもの
である。

以下、この考案を図示する一実施例に基づいて説明する
。

第１図に示すように、この考案に係る基礎据付用金物は
、上下両端部に雄ねじ２が形成された複数本のアンカー
ボルト１と、これらアンカーボルト１の下部に取付けら
れこれら下部を相互に連結するアンカーフレーム３，４
と、アンカーボルト１の上部に取付けられスペーサ７を
介して上下に一対とされたゲージプレート５，６と、を
備えている。

アンカーボルト１は、円周方向に等間隔をおいて計へ本
配置されている。

アンカーフレーム３，４は、上下に一対とされたリング
状のプレートであり、アンカーボルト１に対応したボル
ト孔８を有するとともに雄ねじ部２が貫通する円筒形ス
ペーサ９により連結固定されている。

アンカーボルト１とアンカーフレーム３．４とは、上下
のナツト１０により接続される。

さらに、下部のアンカーフレーム４には、レベル調整用
ボルト１１が少なくとも四箇所に取付けられている。

また、雄ねじ部２の下端部には、固定用ナツト１２が螺
着されている。

下部のゲージプレート６は、アンカーフレームと同様の
構成であり、ナツト１３により位置調整されて打設すべ
き基礎コンクリート１４の天端を決める。

上部のゲージプレート５は、円盤状のプレートであり、
少なくとも四本のスペーサ７により支持されるとともに
ナツト１５によりアンカーボルト１に取付けられ、アン
カーボルト１の突出長さ１を確保するようにされている
。

このような構成において、ます地盤を掘削した穴１６に
捨コンクリート１７を打設し、この捨コンクＩＪ−）１
７上に、予め組立てられた基礎据付用金物を設置する。

組立てにおいては、アンカーホルト１の突出長さが、全
て１となるようにする。

次いで、第４図に示すように、予め、ゲージプレート５
の上面にけがき線２４を形成しておき、十文字に掛は渡
したワイヤ１８に前記けがき線２４を合わせることによ
り金物の据付は角度および高さ方向の位置決めを行なう
。

続いて、ゲージプレート５の中央部に水準器１９を設置
し、レベル調整用ボルト１１により水平を確保する。

次に、固定用ナツト１２をコンクリート底盤２０まてね
じ下げて固定し、金物の自重およびコンクリート打設に
よる変動防止を図りながら、堅固にアンカー止めを行な
い、続いて、基礎コンクリート１４をゲージプレート６
の上面位置まで打設し養生を行なう。

養生が終れは、ケージプレート５，６、スペーサ７、ナ
ツト１５を取り去り、ここに塔身基礎部２１を挿入して
ダブルナツト２２が固定する。

ここで、コンクリートの収縮のために、塔身基礎部２１
と基礎コンクリート１４との間には間隙ができるが、モ
ルタル２３等を充填して埋める。

前述のとおりこの考案によれば次のような効果が得られ
る。

■ 比較的簡単な構成て予め正確に組立てておくことが
でき、施工が容易である。

■ アンカーボルトの個々の倒れと突出長さの不揃い防
止が図れる。

■ 塔身基礎部の水平レベルが容易に確保できる。

■ スペーサによりアンカーボルトのねじ山養生ができ
る。

■ スペーサによりアンカーボルトのねじ山へのコンク
リートの付着が防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る基礎据付用金物を示す縦断面
図、第２図、第３図は、第１図の■−■線断面図、ｍ−
ｍ線断面図、第４図は、金物の位置決め状態を示す斜視
図、第５図は、塔身基礎部の取付前の状態を示す横断面
図、第６図は同様の取付状態を示す横断面図である。 １・・・・・・アンカーボルト、２・・・・・・雄ねじ
、３，４・・・・・・アンカーフレーム、５，６・・・
・・・ゲージプレート、７・・・・・・スペーサ、訃・
・・・・ボルト孔、９・・・・・・スペーサ、１０・・
・・・・ナツト、１１・・・・・・レベル調整用ボルト
、１２・・・・・・固定用ナツト、１３・・・・・・ナ
ツト、１４・・・・・・基礎コンクリート、１５・・・
・・・ナツト、１６・・・・・・穴、１７・・・・・・
捨コンクリート、１８・・・・・・ワイヤ、１９・・・
・・・水準器、２０・・・・・・コンクリート底盤、２
１・・・・・・塔身基礎部、２２・・・・・・ダブルナ
ツト、２３・・・・・・モルタル、２４・・・・・・け
がき線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数本のアンカーボルトと、これらアンカーボルトの下
   部に取付けられスペーサを介して上下に一対とされアン
   カーボルト下部を相互に連結するアンカーフレームと、
   前記アンカーボルトの上部に取付けられスペーサを介し
   て上下に一対とされて打設すべき基礎コンクリートの天
   端とこの天端からのアンカーボルト突出長さとを設定し
   得るゲージフレートド、前記アンカーボルトの下端に螺
   着された固定用ナツトと、下部のアンカーフレームに取
   付けられた調整用ボルトと、を備えていることを特徴と
   する塔状構造物の基礎据付用金物。