JPS6035607Y2 - 路面清掃車の吸込部逃げ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は真空吸込式の路面清掃車の吸込部逃げ装置に関
するものである。

真空吸込式の路面清掃車において、塵、土砂等を吸い込
む場合にその吸引力が低下しないように吸込部をできる
だけ路面に近接させる必要がある。

ところが路面に凸部が生じていたり、石等の障害物があ
ると吸込部の後部に障害物が衝突して吸込装置の後部を
破損する虞れがあった。

そのため従来は吸込装置の後部の断面に近接する部分に
ゴム板を固定して吸込装置を多少上方に位置させて使用
していたが、固定式のために障害物に衝突した場合その
破損を防止することができなかった。

本考案は上記の欠点を解消するためになされたもので障
害物に衝突した場合にその障害物を後方に逃がすことが
できるようにしたものである。

本考案の構成は、吸込部１に設けた刷毛車６の覆体２の
後部の路面に近接する部分に、車両の巾方向に複数個に
分割した揺動板３を軸４て揺動自在に軸着し、さらにこ
の揺動板３に夫々ゴム、あるいは合成樹脂等の軟質板５
を分割して設けたものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第２図において吸込部１は回転刷毛車６の覆体２及び吸
込管７とて構成されており、この吸込部１の覆体２後部
の路面に近接する部分に揺動板３を軸４て揺動自在に軸
着する。

この軸４の両端は第３図に示したように吸込部１の側板
８で支持している。

軸４で軸着された揺動板３は第３図に示したように適宜
間隔をおいて複数個に分割して、その分割された揺動板
３は軸４を中心として夫々が独自に前後に揺動自在とな
る。

そしてこれらの揺動板３に夫々ゴム、合成樹脂等の軟質
板５を取り付ける。

なお９は吸込部１の支持車輪、１０は吸入用ブロワ−で
ある。

次に本考案装置の作動状態を説明する。

本考案は吸入用ブロワ−１０が作動すると吸込部１内の
空気が吸込管７に吸い込まれるから、当初垂直に垂れ下
っていた揺動板３及びゴム板５は第２図で示した実線の
位置まで軸４を介して前方に吸い寄せられる。

そしてこの状態で車両が矢印Ａ方向に前進すると、揺動
板３及び軟質板５は路面上の石塊等の障害物１１に接触
するが軸４により揺動自在となっているから図中２点鎖
線の位置まて揺動し、さらに障害物１１上を通過するま
で上方に揺動して何等の衝撃を受けることなく障害物１
１から逃げることができる。

この場合に揺動板３及び軟質板５は前記したように複数
個に分割されて夫々が独自に揺動自在となっているから
障害物１１と接触した揺動板３と軟質板５のみが揺動し
、他の揺動板３と軟質板５は依然として吸込管７側に揺
動して寄せられたま）の位置を保つこととなる。

従って吸引力の低下を比較的に小さく押えることができ
る。

以上の説明から明らかなように路面上の障害物に吸込部
の後部が衝突しても簡単にその障害物から逃げることが
できるから、従来のように破損の虞れもなく吸込部の後
部の保護をすることができ、また吸引力の低下も最小限
度に押えることができる等の優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は路面清掃車の全体正面図、第２図は本考案の一
実施例を示す正面断面図、第３図は同上の平面図である
。 １は吸込部、２は覆体、３は揺動板、４は軸、５は軟質
板、６は回転する刷毛車、７は吸込管、８は側板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸込部の後方に設けた刷毛車の覆体後部の路面に近接す
   る部分に、車両の巾方向に複数個に分割した揺動板を軸
   で摺動自在に軸着し、この揺動板に夫々軟質板を設けた
   ことを特徴とする、路面清掃車の吸込部逃は装置。