JPH0118660Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は路面清掃車塵埃の吸込体に取付ける吸
込口閉塞防止装置に関するものである。

（従来の技術） 従来路面清掃車は単に吸込管を吸込体に接続し
路面の塵埃を吸引していた。この為、路面上の塵
埃の他、路面上に放置してある木片、厚紙、板材
などを吸引してしまい、その際それらの物品によ
り吸込口を閉塞し吸引力の低下を招く等の欠点を
有していた。

（考案が解決しようとする課題） 本考案は上述の欠点の解消をし、吸込口に木
片、厚紙、板材等が吸いこまれないように、それ
らを払落し、塵埃の吸込作業を円滑にすることを
目的としたものである。

（課題を解決するための手段） 本考案は路面上の塵埃を、荷台１内に設けてあ
るブロア（図示せず）により荷台１の下部に設け
た吸込体２から塵埃収容タンク１６に連結してあ
る吸込管４を介して吸込み、該塵埃を塵埃収容タ
ンク１６に収容する真空式路面清掃車の吸込体に
おいて、吸込管４の下端にある吸込口３を吸込体
２の上壁部に開口せしめ、該吸込体２に設けた回
動用の軸６の下端に、前記吸込口３の端面に沿つ
て回動する払落し部材５を回動可能に設けると共
に、前記の軸６を油圧シリンダ８の如き回動機構
によつて回動せしめるようにした吸込口閉塞防止
装置である。

（実施例） 以下本考案を一実施例に基づき詳述する。

本考案は、荷台１の下部に路面清掃時に下降す
る吸込体２を設け、吸込体２の上部に設けた吸込
口３を下端とする吸込管４の上端を塵埃収容タン
ク１６に接続し、吸込口３の下端面に回動可能に
設けた払落し部材５の後端を回動自在に設けた軸
６に固定し、軸６の上端に固着したレバー７の先
端を油圧シリンダ８（回動機構）とピン９により
回動自在に軸着し、油圧シリンダ８はピン１５を
介し吸込体２又は吸込管４の適宜位置に取付けた
支持部材１０に取付けられている。又、吸込口３
近傍の吸込管４の側面に蝶番１１及び係止具１２
で取付けたカバー１３を吸込管４に設けられてい
る窓部１４を開閉自在に被覆している。

（作用） 本考案は上述のように構成し、路面清掃時に油
圧シリンダ８を一定間隔で伸長あるいは短縮させ
作動させると、油圧シリンダ８の作動がレバー７
を介し軸６を回動させるため吸込体４の先端に取
付けた払落し部材５が回動し、吸込口３に吸付い
ている木片、厚紙等を払落すように作用する。

なお木片等が吸込口３に、ひつかかり、払落し
部材５によつても払落しができない場合は、係止
具１２の係止を解きカバー１３を開き、窓部１４
より手を入れ木片等を除去することができる。

なお又、油圧シリンダ８はピン１５を介し支持
部材１０に支持されているため伸長、短縮の開始
時油圧シリンダ８はピン１５を中心に回動し、シ
ヨツクを緩和している。

（考案の効果） 本考案によれば路面の塵埃を吸引清掃中に、塵
埃の吸引の他に、路面上に放置してある木片、厚
紙、板材等を吸引して吸込口を閉塞しても吸込口
を定期的に払い落し部材が吸込口を回動している
ため、吸込口を閉塞することがないので、吸引力
の低下を招くことがなく、良好な吸引を長時間維
持できる。

又、本考案の構成も簡易であり安価に生産で
き、従来の路面清掃車に本考案品を取付けること
も可能である等優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
１図は本考案を取付けた路面清掃車の正面図、第
２図は本考案要部平面図、第３図は同上側面図、
第４図は第２図を反対にした側面図である。 １……荷台、２……吸込体、３……吸込口、４
……吸込管、５……払落し部材、６……軸、７…
…レバー、８……油圧シリンダ、９……ピン、１
０……支持部材、１１……蝶番、１２……係止
具、１３……カバー、１４……窓部、１５……ピ
ン、１６……塵埃収容タンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 路面上の塵埃を、荷台内に設けてあるブロアに
   より荷台下部に設けた吸込体から塵埃収容タンク
   に連結してある吸込管を介して吸込み、該塵埃を
   塵埃収容タンクに収容する真空式路面清掃車の吸
   込体において、吸込管の下端にある吸込口を、吸
   込体の上壁部に開口せしめ、該吸込体に設けた回
   動用の軸の下端に、前記吸込口の端面に沿つて回
   動する払落し部材を回動可能に設けると共に、前
   記の軸を回動機構によつて回動せしめるようにし
   たことを特徴とする吸込口閉塞防止装置。