JPS6035603Y2 - 橋梁支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、任意の場所に移動して応急的に橋梁を架設す
る移動式橋梁架設装置に用いられる橋梁支持装置に係り
、特に、移動式橋梁架設装置の後部橋体の支持装置構造
を簡易化するに好適な橋梁支持装置の改良に関するもの
である。

従来の移動式橋梁装置に用いられている橋梁支持装置例
（以下、橋梁支持装置と略）を第１図から第３図により
説明する。

第１図で、１は前部橋体、２は後部橋体て橋梁を構威し
、地面３上の車台４上に前部橋体１を下側に、後部橋体
２を上側にして積層し積載されている。

５は前部橋体１を支持し、かつ、前方（第１図では左側
）へ繰出すためのスイングブームで、車台４の一端（第
１図では左側端）にスイングブーム支持ピン６により回
動可能に取付けられている。

７は後部橋体２の繰出し時に後部橋体２を支持する中間
アームで、スィングブーム５端部（第１図では右側端部
）に中間アーム支持ピン８で回動可能に取付けられ、中
間アーム７の一端（第１図では右側端）は、スイングブ
ーム５に取付けられた中間アームシリンダ９が連結され
ている。

１０は後部橋体を支持し、かつ、後方（第１図では右側
）へ繰出すための後部アームで、車台４の他端（第１図
では右側端）に後部アーム支持ピン１１により回動可能
に取付けられている。

後部アーム１０の先端には固定ピン１２が装着され、固
定ピン１２は後部橋体２に固設されたピン受（図示省略
）に挿設されている。

また、車台４上に取付けられた後部アームシリンダ１３
後部アーム１０の一端に連結されている。

１４は後部橋体２の前部支持車輪である。このようにス
イングブーム、中間アーム、後部アーム並びにそれらの
動作機構より戊る橋梁支持装置を用いた移動式橋梁架設
装置では、橋梁架設の初期段階において、まず、前部橋
体１がスイングブーム５により車台４前方へ繰出され、
その間、後部橋体２は後部アームシリンダ１３により後
部アーム支持ピン１１を中心として後方へ回動する後部
アーム１０により車台４後方へ繰出される。

第２図は、後部橋体２を前部橋体１に接合するため第１
図に示す状態から前部橋体１の水平位置に降下させる寸
前の状態を示すもので、後部橋体２はスイングブーム５
に取付けられた中間アームシリンダ９により押下げられ
る中間アーム７に当接し支持されて降下される。

第３図は、前部橋体１と後部橋体２の接合を完了した状
態を示すもので、前部橋体１と後部橋体２は上部接合金
具１５、下部接合金具１６で接合され、その後、橋梁全
体を最前部まで繰出し、スイングブーム５をスイングブ
ームシリンダ（図示省略）で傾倒させて橋梁が架設され
る。

このような橋梁支持装置では、前部橋体と後部橋体の接
合過程時に中間アームにより後部橋体を一時的に支持動
作させるための動作機構が必要で構造が複雑で、かつ、
各橋体の繰出し動作を一時的に停止させ支持操作を行う
必要があり操作が面倒であるといった欠点があった。

本考案は、上記欠点の除去を目的としたもので、後部ア
ームに中間アームと同一作用をなす支持アームを固定し
た橋梁支持装置を提供するものである。

本考案の一実施例を第４図から第６図により説明する。

第４図は、第１図と同一の橋梁を繰出す直前の状態を示
すもので、第１図と同一部品等は同一符号で示し説明を
省略する。

第４図で、１７は後部アーム支持ピン１１を中心として
後部アームシリンダ１３で回動する後部アーム１０に固
設された支持アームで、前部橋体１と後部橋体２の接合
過程時、前部橋体１の最後部が後部橋体２の前部支持車
輪１４の手前まで繰出された時点で後部橋体２の下面に
支持アーム１７の先端が当接する長さと固設角度になっ
ている。

第５図は、後部橋体２を前部橋体１に接合するため第４
図に示す状態から前部橋体１の水平位置に降下させる寸
前の状態を示すもので、後部橋体２は後部アーム１０と
支持アーム１７で支持され、更に後方へ繰出された後に
後部アームシリンダ１３により後部アーム１０と支持ア
ーム１７を前方へ回動させ降下される。

なお、この場合、後部橋体２は繰出し動作を一時的に停
止されることなく連続的に支持される。

第６図は、前部橋体１と後部橋体２の接合を完了した状
態を示すもので、前部橋体１と後部橋体２は上部接合金
具１５、下部接合金具１６で接合され、その後、橋梁全
体を最前部まで繰出し、スイングブーム（図示省略）を
スイングブームシリンダ（図示省略）で傾倒させて橋梁
が架設される。

本考案は、以上説明したように、後部アームに支持アー
ムを固設したという簡単な構造で、中間アームにより後
部橋体を一時的に支持動作させるための動作機構が不用
となるので、橋梁支持装置の構造が簡易化でき、かつ、
支持操作が連続化できるので、操作が容易になる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図は、従来の橋梁支持装置例を説明する
もので、橋梁の接合過程の状態を示す側面図である。 第４図から第６図は、本考案の一実施例を説明するもの
で、本考案による橋梁支持装置を用いた橋梁の接合過程
の状態を示す側面図である。 １・・・・・・前部橋体、２・・・・・・後部橋体、４
・・・・・・車台、１０・・・・・・後部アーム、１１
・・・・・・後部アーム支持ピン、１３・・・・・・後
部アームシリンダ、１７・・・・・・支持アーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前部橋体と前部に支持車輪を設けた後部橋体とに分割さ
   れた橋梁を車台上に積層して積載した移動式橋梁架設装
   置に用いられる橋梁支持装置において、前記後部橋体を
   支持し繰り出す後部アームと、前記前部橋体の最後部が
   前記支持車輪の手前まで繰り出された後部橋体を前記後
   部アームより前部で支持する支持アームとを一体回動可
   能に設けたことを特徴とする橋梁支持装置。