JPS6035440Y2 - 小形空気清浄器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は小部屋や自動車内等の比較的狭い空間内の空気
を清浄化するのに好適する小形空気清浄器に関し、その
目的は小形に形成できると共に構造自体を簡単にし得、
コスト的に有利にし得、持運びが容易になり所望する場
所に自由に設置できる等の実用上優れた効果を奏する小
形空気清浄器を提供するにある。

以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する。

１は小形空気清浄器の本体で、これは円筒状の下ケース
２と、この下ケース２上に固定された段付円筒状の上ケ
ース３とから威る。

４は下ケース２にモータ５を配設することによって構成
された駆動部、６はモータ５の回転軸で、これは上方に
指向して上ケース３の径大部３ａ内に突出し、その突出
端部にファン７を嵌着している。

そして上ケース３の径大部３ａをファンケーシング部８
としている。

また上ケース３の径小部３ｂを空気清浄器９とし、この
空気清浄器９には多孔状の薄肉容器に例えば活性炭を充
填することによって構成した空気浄化剤１０を着脱可能
に収納している。

１１は空気清浄器９の側面即ち上ケース３の径小部３ｂ
に横向きに形成された吸気孔、１２は空気清浄部９とフ
ァンケーシング部８とを区分する仕切板１３に形成され
た連通口で、これは空気清浄部９とファンケーシング部
８とを連通している。

１４はファンケーシング部８の側面即ち上ケース３の径
大部３ａに形成された吐出孔、１５はタイマ−１６操作
用の摘みで、これは下ケース２の周側面に前記吐出孔１
４と略反対側に位置して取付けられている。

１７は空気清浄器９の上部にその開口を閉鎖するよう着
脱可能に取付けられた蓋兼用の灰皿である。

次に上記構成の作用を説明する。

本体１を例えば室内の机上に載置して、摘み１５を介し
てタイマー１６を操作すると、モータ５に通電されてフ
ァン７が回転駆動され、室内空気が吸気孔１１を介して
空気清浄器９の空気浄化剤１０内に吸引され、この過程
において室内空気が清浄化されて連通口１２及び吐出孔
１４を順に介して器外に吐出される。

このときタイマー１６の操作のため摘み１５側部分を覗
き込んでも吐出孔１４は摘み１５の周方向略反対側に形
成されているので、吐出孔１４から吐出された空気が顔
や手等に直接吹き当たることがなく、不快感を受けるこ
とがない。

また、灰皿１７にすてられたタバコが残り火で再び燃え
出しても、その煙はそのまま吸気孔１１から本体１内に
吸い込まれて空気浄化剤１０により浄化されるので室内
空気の汚染防止上好都合である。

このように本実施例によれば、本体１を空気清浄器９、
ファンケーシング部８及び駆動部４を上下三段に一体化
してコンパクトに構成したので小部屋或は自動車の車内
等の狭い室内の空気の清浄化に好適するように小形に形
成できると共に構造自体も簡単で安価に製作し得る。

また、こうした小室用であるからモータ５も小形のもの
で済み消費電力を低減できて、維持費を節減することが
できる。

さらに、持運びが容易になり本体１の設置場所が床上の
みに限定されず、例えば机上等といった所望する任意の
場所に自由に設置できる。

また、空気浄化剤１０を空気清浄部９に着脱可能に収納
したので、浄化効果が低下した空気浄化剤を新しいもの
と交換する場合、簡単に取換えられて至便である。

しかも吸気孔１１を有する空気清浄部９は最上段に配設
されているため、吸気孔１１の位置は高く、床上或は机
上の塵埃等を吸い込む虞れがなく、空気浄化剤１０の早
期の目詰りを防止できる。

更に、吸気孔１１を有する空気清浄部９の上部には灰皿
１７が設けられているので、灰皿１７にすてられたタバ
コが残り火で再び燃え出しても、その煙はそのまま吸気
孔１１から吸い込まれて空気浄化剤１０により浄化され
るので室内空気の汚染防止上好都合である。

本考案は以上説明したように、小部屋或は自動車の車内
等の狭い空間に好適するように小形に形成できると共に
構造も簡単で安価に製作でき、また持運びが容易で所望
する場所に自由に設置でき、空気浄化剤の取換えがし易
いといった実用上優れた効果を奏し、更に駆動部を最下
段にしてその上部に下から順にファンケーシング部及び
空気清浄部を二段に重ね配置したので、空気清浄部の吸
気孔は駆動部及びファンケーシング部の積み重ね高さ相
当分だけ高く位置するようになって床上或は机上の塵埃
等を吸い込む虞れがなく、空気浄化剤の早期の目詰りを
防止でき、しかも最上段の空気清浄器部の上部に灰皿を
設けたので、灰皿から立上るタバコの煙をそのまま空気
清浄部内に吸い込むことができて室内空気の汚染を防止
できるといった実用上優れた効果をも併せ得ることがで
きる小形空気清浄器を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は全体の
縦断面図、第２図は第１図中■−■線に沿う横断面図で
ある。 図面中、１は本体、４は駆動部、５はモータ、７はファ
ン、８はファンケーシング部、９は空気清浄部、１０は
空気浄化剤 １１は吸気孔、１４は吐出孔、１５は摘み
（スイッチ操作部）、１７は灰皿である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 側面に吸気孔を横向きに形成し空気浄化剤を着脱可
   能に収納した空気清浄器と、この空気清浄部に連通し該
   空気清浄部を介して外気の吸排作用を行なうファンを内
   設したファンケーシング部と、前記ファンを駆動するモ
   ータを備えた駆動部とを具備し、前記駆動部を最下段に
   してその上部に下から順に前記空気清浄部及びファンケ
   ーシング部を二段に重ね配置するようにこれら三者を一
   体化し、最上段の空気清浄部の上部に灰皿を着脱可能に
   設けて成る小形空気清浄器。 ２ 清浄化された空気を吐出する吐出孔がモータを通断
   電操作するスイッチ操作部から横方向にずれた位置に設
   けられていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項に記載の小形空気清浄器。