JPS6035105Y2 - ピアノ等の脚柱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、特に外装塗装を生地塗りで構威するピアノ
等の脚柱に関する。

ピアノ等の脚柱にあっては、大きな重量に確実に耐える
ことができ、変形等の狂いを生じさせないためにも、複
数枚の板材を練り合せ、これを切り出すことによって構
威している。

この場合、脚柱を簡単な角柱等で構成する場合には、外
装として化粧貼りを施すことによって、練り合せ部を被
覆し、良好な外観とするものであるが、意匠上化粧粘り
をせず、生地塗り（木目を生かした塗装）によって仕上
げることも多く行なわれている。

特に、脚柱の形状を曲線の連続によって形成する。

いわゆる猫脚等の場合には、化粧粘りが困難となるため
、生地塗り仕上げが用いられる。

このような生地塗りの場合、脚柱を構成する木材の木目
等も外観上効果的にあられれるものであるが、練り合せ
脚柱の場合、その練り合せ接着部も外観上あられれる。

特に、生地塗り塗装する場合、この露出する接着層は着
色剤（染料）の浸透性が他の木部と異なり、この接着層
部分のみに色むらが生ずる結果となり、仕上り外観が著
しく劣る状態となる。

この考案は、上記のような欠点に鑑みなされたもので、
外観の塗装仕上げをした場合でも、練り合せ接着層が外
観上障害とならないようにするピアノ等の脚柱を提供し
ようとするもので、顔料を添加した接着剤によって板材
を練り合せ、切り出し整形するようにしたものである。

以下図面を参照してこの考案の一実施例を説明する。

添附図面は猫脚状にした脚柱の外観を示したもので、こ
の脚柱１１は３枚の板材１２ａ、１２ｂ、１２ｃを練り
合せて構威し、猫脚形状に整形したものである。

したがって、板材１２ａ〜１２ｃの練り合せ接着層１３
ａ、１３ｂが外面に曲線上に露出する状態となっている
。

そして、この３枚の板材１２ａ〜１２ｃの練り合せ接着
剤としては、例えば酸化鉄系の顔料（例えばアンバーレ
イキ）を添加したものを使用し、接着層１３ａ、１３ｂ
が外観塗装に合った色彩で表現されるようにしてなる。

この場合、接着剤に添加する顔料の量は、目的とする接
着性能を害することなく、またその色が塗装通りの外観
の状態で、そ木部の色とマツチする範囲内で適量を選定
すればよい。

以上にようにこの考案によれば、練り合せ脚柱の接着層
が、外観灘装に対して目立たなくすることが可能となる
ばかりか、またその塗装色に対して良好にマツチして１
つの模様を描くようにすることもでき、脚柱の外観を非
常に良好なものとすることができる。

また、練り合せ接着層を任意設定することにより、積極
的に意匠的効果の向上をはかることもできる。

【図面の簡単な説明】

添附図面はこの考案の一実施例に係る脚柱を示す図であ
る。 １１・・・・・・脚柱、 １２ａ〜１２ｃ・・・・・・板材、 ３ ９ １３ｂ・・・・・・接着層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の板材を、顔料を添加した接着剤を用いて練り合せ
   、切り出したことを特徴とするピアノ等の脚柱。