JPS6035076Y2 - 現像剤収納容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複写機等の現像装置において現像剤を補給する
さいに使用する現像剤収納容器に関する。

複写機においては、現像装置中の現像剤濃度が複写機の
複写動作に伴って変化するので、そのままでは安定した
画質の複写が得られない。

そこで一般には補給用現像剤の入った現像剤収納容器を
複写機に装填し、適宜現像剤を補給することによって該
装置中の現像剤濃度を一定化することが行われている。

ところが、従来の現像剤収納容器にあっては、この現像
剤収納容器を現像剤収納容器受容部の補給位置に装填す
る際に、現像剤収納容器が傾き、その際、補給口から周
囲に現像剤をこぼしてしまうことがあり、適宜要求され
る補給に際して現像剤収納容器の迅速な装填もできなか
った。

本願考案の目的は、このような不都合を解消すべく現像
剤収納容器をその受容部へ装着する際、現像剤収納容器
が正しい補給位置に至る前に傾くことを防止して安全か
つ迅速に補給位置に装着できるような現像剤収納容器を
提供することにある。

本考案は円筒状現像剤収納部を有する現像剤収納容器を
、その円筒軸方向に案内し案内後その円筒の周方向に回
動可能に案内する装填案内部材を有する現像剤収納容器
受容部に、挿入離脱可能な現像剤収納容器であって、該
現像剤収納容器が円筒状現像剤収納部と、該円筒状現像
剤収納部の外周の設けられた現像剤補給口と、該円筒状
現像剤収納部の外周に突出して設けられた、上記装填案
内部材に摺動可能な摺動部と、を有するものである。

第１図は、複写機の縦断面図、第２〜４図及び第５図は
各々本考案の現像剤収納容器を現像装置に装着した状態
を示す図である。

第１図に於いて、１は感光ドラムで表面絶縁層、光導電
層、導電層を有し時計方向に回転し、次のようなサイク
ルで複写動作が行なわれる。

感光ドラム表面は一次帯電器２で均一に帯電され、次い
で二次帯電器３により像状露光４と同時に除電を受は静
電潜像が形成される。

更に必要に応じてランプ５により全面露光を行なう。

静電潜像を形成した感光ドラム１は現像装置６で現像可
視化される。

現像された感光ドラム１は転写位置に至り転写帯電器７
により、給紙部８から送られた転写材Ｐ上に転写される
。

そして感光ドラム１上に残留した現像剤はクリーニング
ブレード９により清掃除去され、次のサイクルに移る。

現像装置６の上には現像剤補給部が設けられており、現
像剤収納容器が装填案内部材により着脱可能にされてい
る。

第２〜４図及び第５図は、本考案の現像剤収納容器１０
を現像剤補給部に装填案内部材１１により着脱可能にす
る実施例を示すものである。

この現像剤収納容器１０は、円筒状現像剤収納部１２と
、該円筒状現像剤収納部の外周に設けられた現像剤補給
口１３と、円筒状現像剤収納部の外周に突出して設けら
れた、開溝１５に摺動可能な摺動部１４とを有している
。

又、現像剤補給部の装填案内部材１１は現像剤収納容器
を円筒状現像剤収納部の軸方向に案内する開溝１５と、
同軸方向端部に円筒状現像剤収納部の円周方向に現像剤
収納容器を回動自在にする開放部１６とを有している。

現像装置本体にはこの開放部１６に対応して切欠１７が
設けられており、現像装置内部には現像剤収納容器の現
像剤補給口１３の弁を押開する作動棒１８、及びこの作
動棒を作用させるソレノイド１９が設けられている。

次に、現像剤収納容器１０の着脱方法について説明する
。

現像剤収納容器１０を現像剤補給口１３を上にして装填
案内部材１１の開溝１５に差し込み矢印Ａ方向に押すと
、摺動部１４は開溝１５にそって進む。

（第３図の点線の状態）これを更に第３図の二点鎖線の
状態に迄押すと現像剤収納容器１０はストッパー２０に
突き当り開放部１６に至る。

この位置で現像剤収納容器を矢印Ｂ方向に１８０度回紙
回転ると、摺動部１４は位置決め板２１に当り現像剤補
給口１３を下にして止まる（第２゜３．４図の実線の位
置）。

現像剤収納容器１０を取り出す時には上記の動作を逆に
行なう。

即ち、装填案内部材１１の開放部１６で、現像剤収納容
器１０を矢印Ｃ方向に約１８０度回転させ、次いで開溝
１５にそって矢印り方向に引き出すことにより取り出す
ことができる。

以上から明らかなように、現像剤収納容器１゜はその着
脱時、現像剤補給位置に対応した時にのみ現像剤補給口
１３を下に向けることになるので挿入時、離脱時に現像
剤がもれ出ることがなく複写機本体、床面、その他を汚
すことが無い。

第５図は、第２の実施例である。

現像剤収納容器１０の装填案内部材２２には装填入口で
上部２３より始まり、挿入終端２４で終る螺旋状の装填
案内部材２２の開溝２５がある。

従って、現像剤収納容器１０の挿入、離脱動作で補給口
１３は該開溝２５に沿って案内されるので該現像剤収納
容器は螺旋によって定められた所定の回転以上の動作を
することがない。

これにより補給口１３が補給部へ達つする前に現像剤が
補給部外へこぼれることを防止することができる。

以上の説明においては補給容器の着脱時に該補給口が鉛
直方向を向いている例を用いたが、第２の実施例（第５
図）からも明らかなように、補給口から現像剤が漏出し
ない範囲、又は補給口に付着した現像剤が落下しない範
囲で該補給口は傾斜してもよい。

この場合回転する角度は１８０度に限定されない。

さらに以上の説明に於いては現像剤収納容器の装填案内
部材が現像装置上に設置されている例を用いたが、該装
填案内部材の設置位置は複写機本体でも上記の効果は得
られる。

また上記の手段は湿式の他、乾式現像の場合も有効であ
る。

以上本考案によれば、現像剤収納容器着脱時にこの現像
剤収納容器が不用意に傾斜しないので、現像剤が現像剤
収納容器外に落下したり、漏出するのを防止できる。

また、現像剤収納容器を回転する時の回転中心が該現像
剤収納容器内に含まれる（例えば第４図で０で示す回転
中心が現像剤収納容器１０内に含まれる）ために回転に
要する空間が小さく出来る利点がある。

したがって卓上型の複写機等には有用な現像剤収納容器
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は複写機の縦断面図、第２〜４図はそれぞれ現像
装置の補給容器装填部の斜視図、縦断面図、横断面図、
第５図は補給容器装填部の第２の実施例を示した斜視図
、を示す。 １０は現像剤収納容器、１１．２２は装填案内部材、１
２は円筒状現像剤収納部、１３は現像剤補給口、１４は
摺動部、２０はストッパー、２１は位置決め板である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 円筒状現像剤収納部を有する現像剤収納容器を、その円
   筒軸方向に案内し案内後その円筒の周方向に回動可能に
   案内する装填案内部材を有する現像剤収納容器受容部に
   、挿入離脱可能な現像剤収納容器であって、 該現像剤収納容器が 円筒状現像剤収納部と、 該円筒状現像剤収納部の外周の設けられた現像剤補給口
   と、 該円筒状現像剤収納部の外周に突出して設けられた、上
   記装填案内部材に摺動可能な摺動部と、を有することを
   特徴とする現像剤収納容器。