JPS6034991B2 - 水分散型熱硬化性被覆組成物 - Google Patents

水分散型熱硬化性被覆組成物

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JPS6034991B2
JPS6034991B2 JP5372180A JP5372180A JPS6034991B2 JP S6034991 B2 JPS6034991 B2 JP S6034991B2 JP 5372180 A JP5372180 A JP 5372180A JP 5372180 A JP5372180 A JP 5372180A JP S6034991 B2 JPS6034991 B2 JP S6034991B2
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聡 藤井
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Dai Nippon Toryo KK
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【発明の詳細な説明】
本発明は優れた塗膜性能を有し、かつ省資源、低公害性
を満足する水分散型熱硬化性被覆組成物に関するもので
ある。 近年、塗料、塗装分野に於て、省資源、省エネルギー及
び環境問題が重要なテーマとしてとりあげられ、これら
に関する新規塗料の開発や塗装方法の改良が進められて
いる。 特に、塗料の希釈剤である有機溶媒は塗膜乾燥過程で大
気に排出されるため省資源が環境保全の点から極めて由
々しさ問題とされている。このような事態を改良するた
め塗料中の有機溶媒を低減する努力が行なわれ、その結
果としてハィソリッドと称される高不揮発分塗料、高分
子量ポリマーを非極・性有機溶媒(脂肪族系炭化水素)
中に高濃度に分散したNAD(非水ディスパーション)
塗料、希釈剤に水を使用した水系塗料、希釈剤そのもの
を全く使用しない粉体塗料などがすでに上市されており
、徐々に溶剤型塗料を置換しつつある。中でも水系塗料
については希釈剤として水を使用するため火災等の危険
がないことや従釆の塗装装置がそのまま流用できること
、塗装環境が快適であることなどの理由から塗料の将来
系として注目されている。かかる水系塗料はェマルジョ
ン塗料、デイスパーション(水分散型)塗料、水溶性塗
料、スラリー(混酸状)塗料等に分類できる。水系塗料
には上記のような利点もあるが反面欠点も多く、そのた
め今日溶剤型塗料を駆逐するに至っていない。その主な
理由としては塗装環境、特に温度、湿度に左右されやす
く膜厚がつきにくいことや塗膜乾燥時にワキ、タレ、ハ
ジキ等の塗膜欠陥を生じやすいこと、水に対する親和性
を向上させるため樹脂中に親水性基の導入や分散剤、界
面活性剤等の併用で塗腰の耐久品質が劣ることなどが挙
げられる。このため現状での水系塗料はこれらの水に起
因する欠陥を除くためかなりの量の有機溶媒を併用して
いるのが実情であり真の省資源、公害対策塗料とは云い
難い。これに対しスラリー状塗料はこのような水系塗料
の欠陥を克服した新しい塗料であり、すでに特公昭48
−52851号、特公昭55−433号などに詳述され
ている。 その特徴を簡単に列記すると、スラリー状塗料とは水を
媒体として4〜80一程度の粒子状樹脂を固型分濃度と
して10〜7の重量%の範囲で分散させた塗料である。
従って揮発分としては媒体である水のみでありしかも高
固型分濃度で塗装が可能であり、厚塗りが出来、しかも
従来の溶剤型塗料の塗装装置がそのまま使用できるなど
数多〈の利点を有する優れた塗料である。一般に、この
ようなスラリー状塗料に使用されている樹脂としては、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ェポキシ樹脂、アル
キッド樹脂などが知られているが、特に貯蔵時の安定性
、塗膜の平滑性、仕上り外観などからアクリル樹脂およ
びポリエステル樹脂が好ましいとされている。 又、さらに防食性などを補うために、ェポキシ樹脂等が
併用されたりする場合もある。しかし、ェポキシ樹脂を
併用すると、耐懐性が損なわれるため、上塗り塗料用樹
脂の一成分として使用するのは好ましくない。ところで
、架橋剤としてメラミン樹脂を用いた場合、厚膜に塗装
すると、暁付け時に発泡(ワキ)が生じるため、塗料作
業性の面に欠点があり厚膜化するためには、数回にわた
り塗装する必要があった。 本発明はこれらの諸問題を解決することを目的とするも
のである。 すなわち貯蔵安定性に優れ、作業中がありしかも焼付け
時にワキなどの欠点がなくさらに光沢、平滑性、耐食性
、耐薬品性、耐候性などの塗膜性能が優れた水分散型熱
硬性被覆組成物を提供するものである。本発明組成物の
骨子はポリエステル樹脂及びアクリル樹脂の利点に加え
ウレタン樹脂としての優れた性能を付与することにある
。 すなわち、ポリェステル樹脂を有する耐水性、耐湿性、
耐縦水性などの水に関与する性能、塩水項霧、塩水浸債
等の耐蝕性能、耐候性、耐化学薬品性などに加え、アク
リル樹脂及びウレタン樹脂の有する優れた塗膜外観(光
沢、肉持感、表面平滑性)、接着性、耐衝撃性、汚染性
などが付与できる。さらにポリエステル樹脂にアクリル
樹脂又はアクリル樹脂とィソシァネート化合物を架橋せ
しめることにより硬度の可榛・性のバランスが適度に保
たれた塗膜を得ることが判明した。 このように優れた特長に加え本発明組成物は暁付乾燥時
の塗膜のフロー性が著しく向上し塗膜外観を改良する効
果がある。 さらに本発明組成物中に含まれるポリエステル樹脂は樹
脂自身の極性がアクリル樹脂などに比し高いため水との
親和性があり水中での分散状態に於ける貯蔵安定性を増
進させる効果がある。 即ち、本発明は、{1’{ィ’水酸基価10〜300酸
価50以下、重量平均分子量1000〜100000の
ポリエステル樹脂・・・・・・・・・20〜95重量%
、および{口}{i’。 ・8−モノェチレン性不飽和カルボン酸アミドのN−ア
ルコキシメチルイリ単量体.・・・・・・・・5〜3の
重量%‘ii} Q・8ーモノェチレン性不飽和カルボ
ン酸・・・・・・・・・0.5〜1の重量%風 前記‘
i)及び‘ii}以外の共重合性Q・8−モノェチレン
性不飽単量体・・・・・…・60〜9の重量%から成る
単量体混合物から得られる重量平均分子量10000〜
100000の架橋性共重合樹脂・・・.・…・80〜
5重量%から成る微粉状の熱硬化性樹脂粒子、該粒子に
対して0.01〜5.の重量%の界面活性剤及び/又は
増粘剤、及び必要量の水から成る水分散型熱硬化性被覆
組成物
【2’{ィ} 水酸基価10〜30Q酸価50以
下、重量平均分子量1000〜100000のポリエス
テル樹脂・・・・・・・・・20〜95重量%、および
‘0l{a〕‘i)Q・8ーモノェチレン性不飽和カル
ボン酸アミドのN−アルコキシメチル化単量体・・・・
・・・・・5〜3の重量% ‘ii】 Q・Bーモノェチレン性不飽和カルボン酸…
・・・・・・0.5〜1の重量%‘iii} 前記【i
}及び‘ii}以外の共重合性ば・8ーモノェチレン性
不飽和単量体・…・…・60〜9の重量%から成る単量
体混合物から得られる重量平均分子量10000〜10
0000の架橋性共重合樹脂、及び‘b)ブロックィソ
シアネート化合物 から成る架橋剤混合物・・・・・・・・・80〜5重量
%から成る微粉状の熱硬化性樹脂粒子、該粒子に対して
0.01〜5.の重量%の界面活性剤及び/又は増粘剤
、及び必要量の水より成る水分散型熱硬化性被覆組成物
に関する。 本発明組成物に使用するポリエステル樹脂は塩基性有機
酸の一種又は二種以上および多価アルコールの一種又は
二種以上の原料よる合成する。 樹脂の重量平均分子量は1000〜loo00止好まし
くは2000〜60000である。分子量がこの範囲に
満たない場合には、スラリーイQ段階で粒子を安定に水
中に分散させることが困難であるばかりでなく塗膜性能
、特に機械的性能や化学的性能が低下するので好ましく
ない。また分子量がこの範囲を越える場合には併用する
アクリル樹脂やブロックィソシアネート化合物との相溶
性に欠けるようになるばかりでなく、塗膜の塗装外観な
どに支障を釆たす恐れがある。ポリエステル樹脂の水酸
基価は10〜300〔試料1タ中に存在する水酸基に対
応するカルボキシル基を中和するに要する水酸化カリウ
ムのミリグラム数:以下同様〕である。30〜200の
範囲が好ましい。 水酸基価がこの範囲に満たない場合には架橋密度が本釆
の塗陰性能を発揮し得ず、特に耐水性、耐溶剤性、耐候
性などの2次性能が悪化する。またこの範囲を越える場
合にはポリエステル樹脂に対するアクリル樹脂がブロッ
クィソシアネート化合物の硬化成分の比率が増大しポリ
エステル樹脂本来の望ましい性能が発揮出来ないばかり
でなく、塗膜の可榛性、密着性を損つo前記ポリエステ
ル樹脂の合成に使用する多価アルコールとしてはエチレ
ングリコール、ジヱチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ブチレングリコール、1・3ーベンタジオール、
ネオベンチルグリコール、1・6ーヘキサンジオール、
水素化ビスフェノールA、ベンタェリスリトール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールェタ
ン等の他ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール等の高級アルコール等も利用できる。 また塩基性有機酸としては無水フタル酸、ィソフタル酸
、テレフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタ
ル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼラィン酸、セバチ
ン酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、1・8ーナフタリ
ル酸等が利用出来る。ただし、本発明に使用するポリエ
ステル樹脂製造用の原料としては、多価フェノールカル
ボン酸を一切使用しないものとする。 また反応調整剤として安息香酸、p−tブチル安息香酸
なども利用する場合がある。 これらの構成原料の組合せにより塗膜の性能がかなり鋭
敏に影響を受けるので目標とする性能に合致した原料の
構成を考慮する必要がある。例えば、塗膜の耐水性、耐
薬品性などを必要とする場合はィソフタル酸、ネオベン
チルグリコール等を、塗膜の耐衝撃性、耐クラツク性を
必要とする場合はアジピン酸、セバチン酸、ジプロピン
グリコール等を、他の樹脂との相溶性を高めるためには
無水フタル酸、プロピレングリコール等を用いることな
どはすでに周知である。さらに、塗膜に特殊な性能例え
ば防災性を付与するめテトラクロロ無水フタル酸を原料
として用いることなどが出来る。ポリエステル樹脂の製
法は通常の縮合反応であり熔融法またはキシロール等の
共灘溶媒を使用する共糠法がある。 注意すべきことは副生する縮合水を出来るだけ早く系外
に除去することと共瀕して出てくるグリコールを高能率
で回収するため完全ェステル化装置の容量を大きくする
こと、さらにポリエステルの着色をさげるため不活性ガ
スを導入することなどである。またポリエステル樹脂の
末端酸価は50(樹脂1グラムを中和するに必要な水酸
化カリウムのミリグラム数)以下である。次に本発明に
於ける架橋性共重合樹脂を構成するQ・8ーモノェチレ
ン性不飽和単量体温合物としては、Q・8−モノェチレ
ン性不飽和カルボン酸ァミドのNーアルコキシメチル化
単量体を必須成分として使用するが、該成分は、ポリエ
ステル樹脂との架橋反応に必要である。該成分は架橋性
共重合樹脂中5〜3の重量%、好ましくは10〜25重
量%の割合で反応せしめる。該成分が5重量%に満たな
い場合には、ポリエステル樹脂との架橋反応が不十分と
なり、塗膜の耐溶剤性が低下する。また3の重量%を越
えると架橋性共重合樹脂の製造時にゲル化を伴うため好
ましくない。該成分の具体例としては、N「メトキシメ
チル(メタ)アクリルアミド、Nーエトキシメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−nープロポキシメチル(メタ
)アクリルアミド、N一イソプロポキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N−nーブトキシメチル(メタ)アク
リルアミド、N一sec−ブトキシメチル(メタ)アク
リルアミド、N−t−ブトキシメチル(メタ)アクリル
アミド、Nーイソブトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、等のQ・8ーモノェチレン性不飽和カルボン酸アミ
ドのNーアルコキシメチル化物;あるいはこれらのN−
メチロール化物などが挙げられ、これらは一種もしくは
二種以上の混合物として用いてもよい。本発明において
は架橋性共重合樹脂の一成分としてQ・8−モノェチレ
ン性不飽和カルボン酸を0.5〜10重量%の範囲で使
用する。該単量体は架橋性共重合樹脂とポリエステル樹
脂との相溶性を向上させるとともに架橋反応を促進する
効果を有する。前記範囲において0.5重量%にみたな
い場合はその効果が弱くなり、又1血重量%をこえると
硬化塗膜の性能を低下させようになるので好ましくない
。該成分の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸
、クロトン酸、ィタコン酸、マレィン酸、フマル酸等が
挙げられ、これらは一種もしくは、二種以上の混合物と
して用いてもよい。本発明に使用される架橋性共重合樹
脂の原料として前記以外の共重合性Q・8ーモノェチレ
ン性不飽和単量体を60〜9の重量%の割合で反応せし
める。該成分の具体例としては、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(
メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレー
ト、nーブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル
(メタ)アクリレート、tーブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、n−へキシル(
メタ)アクリレート、2ーエチルヘキシル(メタ)アク
リレート、nーオクチル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレ
ート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアクリル酸
又はメタクリル酸のアルキルェステル類;2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2ーヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2ーヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート
、4ーヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5ーヒ
ド。キシベンチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキ
シヘキシル(メタ)アクリレート、ネオベンチルグリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、3ーブトキシ−2ーヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シ−1−フエニルエチル(メタ)アクリレート、ポリプ
ロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセ
リンモノ(メタ)アクリレート等のQ・3ーモノェチレ
ン性不飽和カルボン酸のヒドロキシァルキルェステル類
;その他N・N′−ジメチルアミノェチル(メタ)アク
リレート、グリシジル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、フエニルメタアクリレー
ト、ベンジルメタアクリレート、フマル酸ジープチルな
どのフマル酸ジーアルキルェステル類、スチレン、ビニ
ルトルエン、Qーメチルスチレン、(メタ)アクリロニ
トリル、ビニルアセテート等の単量体が挙げられる。上
記単量体は塗料組成物の使用目的、用途に応じて一種又
は二種以上適宜線合せて使用しても差支えない。本発明
の架橋性共重合樹脂は通常の溶液重合により製造される
。 該溶液重合法に用いられる重合溶媒としては水可溶性ま
たは水混合性溶媒が用いられる。例えばメチルアルコー
ル、エチルアルコール、インプロピルアルコール、nー
フ。ロピルアルコール等、のアルコール類、エチレング
リコ一ルモノメチルエーテル、エチレングリコ一ルモノ
エチルエーテル、エチレングリコ一ルモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーナルアセテート
等のエチレングリコール誘導体:ジエテレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコ一ルモノブチルェーテル等
のジェチレングリコール誘導体;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のェステル類;メチルエチルケトン、
メチルィソブチルケトン等のケトン類等が使用される。
これらの重合溶媒は一種又は二種以上を適宜組合せて使
用してもよい。特に水に対する溶解度が20q0で10
〜3の重量%程度のものが好ましい。また、使用される
重合開始剤としては、例えばペンゾイルパーオキサイド
、tーブチルパーベンゾヱート、t−ブチルヒドロパー
オキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、ジーt一ブ
チルパーオキサィド、tーブチルパーオクトェート、等
の有機過酸化物あるいはアゾビスィソブチロニトリル、
アゾジィソ酪酸ニトリルなどのアゾ化合物が挙げられる
。これら重合開始剤の一種もしくは二種以上を適宜混合
して使用してもよい。必要ならば、分子量を調整するた
めに連鎖移動剤、例えばドデシルメルカプタン、チオグ
リコール酸−2ーェチルヘキシル、四塩化炭素等を使用
してもよい。該架橋性共重合樹脂製造時の重合温度は約
50〜15び0、反応時間は約4〜1幼時間であり、そ
の際使用される重合溶剤は、前記樹脂製造時の不揮発分
が10〜8の重量%、好ましくは35〜75重量%にな
るような範囲で使用する。又、重合開始剤の使用量は、
架橋性共重合樹脂製造時の不揮発分に対して約0.1〜
15重量%の範囲であり、連鎖移動剤は同時に約0〜5
重量%の範囲で用いることが好ましい。 本発明の架封謙性共重合樹脂の重量平均分子量は100
00〜100000好ましくは20000〜80000
の範囲内にある。 重量平均分子量が10000以下の場合は、塗膜性能が
十分でなく、一方重量平均分子量が100000以上の
場合は、平滑性が損われるようになる。次に本発明に使
用される架橋剤混合物の1つであるブロックィソシアネ
ート化合物とは、1分子中にィソシアネート基を2個以
上有するィソシアネート化合物でしかもそのィソシアネ
ート基の全てがブロック剤でマスクされたブロックイソ
シアネート化合物である。 該ブロックィソシアネート化合物は、ポリエステル樹脂
との架橋反応に関与し、ウレタン樹脂のもつ耐候’性、
耐薬品性の優れている点を付与することに特徴がある。 該ブロックィソシアネート化合物は、1分子中に2個以
上のィソシアネート基を有するポリィソシアネート化合
物、例えば、エチレンジィソシアネート、プロピレンジ
イソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシ
アネート、mーフエニレンジイソシアネート、p−フエ
ニレンージイソシアネート、2・4ートリレンージイソ
シアネート、2・6−トリレンージイソシアネート、1
・5−ナフチレンージイソシアネート、4・4・4″ー
トリフエニルメタントリイソシアネート、4・4′ージ
フエニルメタンージイソシアネート、3・3ージメチル
−4・4′ージフエニレンージイソシアネート、mーキ
シリレンージイソシアネート、pーキシリレンージイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンイソ
シアネート等のポリィソシアネート及び前記イソシアネ
ート化合物の過剰と、たとえばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1・3ープチレングリコール、ネ
オベンチルグリコール、2・2・4ートリメチル1・3
ーベンタジオール、ヘキサメチレングリコール、シクロ
ヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパン、ヘキ
サントレオール、グリセリン、ベンタェリスリトール等
の低分子ポリオールとの付加反応によって得られる2官
能以上のポリィソシアネート、ビューレット構造を有す
るポリィソシァネート、アロフアネート結合を有するポ
リィソシアネート等をブロック剤でフロックしたイソシ
アネート化合物である。該ブロック剤としては、フェノ
ール、クレゾール等のフェノ−ル系、メタノール、ベン
ジルアルコール、エチレングリコ一ルモノエチルエーテ
ル等のアルコール系、アセト酢酸メチル、マロン酸ジメ
チル等の活性メチレン系、アセトアニリド、酢酸ァミド
等の酸アミド系、その他ィミド系、アミン系、ィミダゾ
ール系、尿素系、カルバミン酸塩系、イミン系、オキシ
ム系、メルカブタン系、亜硫酸塩系、ラクタム系等があ
る。本発明の水分散型熱硬化性被覆組成物に於ては、前
記ブロックィソシアネート化合物中のブロック剤が解離
すると効果的な架橋が行なわれるのでブoック剤の解離
温度は100qo以上のものが好ましい。 本発明の一態様に於いて、ポリエステル樹脂と架橋性共
重合樹脂との使用量は重量比で20/80〜95/5(
重量%)である。 該範囲に於て、架キ蕎性共重合樹脂が5重量%より少な
くなれば塗膜の架橋性が不足し塗膜の耐溶剤性、耐薬品
性等が低下する傾向となり、一方談架橋性共重合樹脂が
8の重量%より多くなれば、本発明の特徴である塗膜の
表面平滑性が減少するばかりか耐食性、耐水性向上効果
も乏しくなる。またポリエステル樹脂量も少なくなり本
発明の特徴であるポリエステル樹脂のもつ可榛・性、顔
料分散性などが損なわれる。また、本発明の別の態様に
於て、ポリエステル樹脂と、架橋性共重合樹脂及びブロ
ックィソシァネート化合物からなる架橋剤混合物との使
用量は、重量比で20/80〜95/5(重量%)であ
る。該範囲において架橋剤混合物が8の重量%より多く
なれば前記架橋性共重合樹脂が多くなった場合と同様の
弊害が生ずる。本発明に於て架橋剤混合物を使用する場
合、架橋反応はポリエステル樹脂の水酸基と、架橋剤混
合物中の架橋性共重合樹脂のN−アルコキシメチル基及
びブロックィソシアネート化合物中のィソシアネート基
により行われる。 架橋剤混合物中の架橋性共重合樹脂とブロックィソシア
ネート化合物の使用割合は下記のように行うのが好まし
い。 〔架橋剤混合物使用量(重量部)〕−〔水酸基に対する
ィソシアネート基の当量比が0.1〜1.2であるよう
なブロックィソシアネート化合物の使用量(重量部)〕
=〔架橋性共重合樹脂使用量(重量部)〕であり、おお
むね、ブロックィソシアネート化合物/架橋性共重合樹
脂=0.1/99.9〜94/6(固形分重量比)で行
うのが好ましい。 フロックィソシアネート化合物の使用量が著しく大きく
なれば、ポリエステル樹脂と架橋性共重合樹脂との反応
が乏しくなり、架橋性共重合樹脂の特徴である塗膜の耐
食性、耐水性等の向上効果が乏しくなる。なお本発明に
使用されるポリエステル樹脂と架橋性共重合樹脂または
ポリエステル樹脂と架橋性共重合樹脂及びブロックィソ
シアネート化合物からなる架橋剤混合物から得られる微
粉状の樹脂粒子の軟化温度は、30〜100『0のもの
が好ましい。 更に好ましくは40〜80℃である。軟化温度が30o
oより低くなれば塗料の貯蔵安定性が低下する頭向にな
り、また100ooより高くなれば塗膜の平滑性等が不
足するため好ましくない。尚本発明においては必要に応
じてポリエステル樹脂と、架橋性共重合樹脂又は架橋剤
混合物との架橋反応を促進するための公知の酸触媒、さ
らにェポキシ樹脂、セルロース系樹脂、アミノ樹脂など
の1種もしくは2種以上の他の塗膜形成樹脂の併用も可
能である。次に、本発明の水分散型熱硬化性被覆組成物
の製造方法について説明する。 該製造方法として従来の粉体塗料及びスラリー状塗料の
製造などに、用いられている通常の機械粉砕法も適用出
来るが、軟化点が低い場合は、樹脂粒子の粘着性が大き
すぎ粉末化することが困難となる。従って本発明の水分
散型熱硬化性被覆組成物を以下に述べる如き特別な方法
によって有利に製造することが出来る。先ず、所定量の
前記ポリエステル樹脂と、架橋性共重合樹脂又は架橋剤
混合物と、必要に応じ硬化触媒、他の塗膜形成樹脂等を
前記水可溶性溶剤又は水温合性溶剤に溶解して樹脂溶液
とし、さらに必要ならば顔料を加え、練合分散して顔料
分散液とする。 この際使用される溶剤は前記溶液重合法に用いられる重
合溶媒と同じものが用いられる。 又その使用量は、前記樹脂溶液もしくは顔料分散液の不
揮発分が30〜8の重量%の範囲になるような割合で使
用する。ついで、この樹脂溶液または顔料分散液を、そ
の中に含まれる水可溶性溶剤又は水混合性溶剤のすべて
が溶解する量の水中に微粒状に乳化する。 この際使用される水の量は、前記樹脂溶液もしくは顔料
分散液の少くとも6倍量(重量)であり、乳化後のロ過
工程を考慮すれば、約40倍量(重量)以下が好ましい
。また前記樹脂溶液または顔料分散液の乳化は、激しい
蝿梓下にある水中に前記溶液又は分散液を滴下、注入Y
頃霧等を行う方法、水と前記溶液又は分散液をラインミ
キサーで混入する方法等が使用できるが、この時櫨拝に
より混合液の温度が上昇し、樹脂の軟化により樹脂粒子
同志が合体ないしは一体化し、粗大化するのを防ぐため
にも混合液を冷却して液温を30o○以下に保つことが
好ましい。 前記蝿梓もしくはラインミキサーでの混合は、乳濁微粒
子中の溶剤が水中に移行し、樹脂粒子が形成される迄行
う。かくして乳蟻微粒子中の溶剤が水中に抽出され、樹
脂粒子が得られる。この樹脂粒子を炉過または遠心分離
等により水−溶剤混合物と分離し、さらに必要ならば水
洗及び分離を必要回数繰り返し、スラリー状ないしは含
水ケーキ状の樹脂粒子を得る。このようにして、好まし
くは、平均粒子雀約1〜200仏の間の樹脂粒子を得る
。さらに、このスラリー状ないいま含水ケーキ状の樹脂
粒子の界面活性剤及び/または増粘剤及び水を加えた後
、通常塗流の製造に用いる分散機、例えばサンドミル、
ボールミル、ディスパーザー、サスマィャーミル、セン
トリーミル等で樹脂粒子を微粉砕して平均粒子径を約1
〜50仏の間に調整する。かくして得られた本発明の樹
脂粒子は、一個の粒子中にポリエステル樹脂と架橋性共
重合樹脂、又は架橋性共重合樹脂及びブロックィソシァ
ネート化合物を含有する。 つまり一個の粒子中に、加熱することにより相互に反応
する基、即ち水酸基とNーアルコキシメチル基又は、水
酸基、Nーアルコキシメチル基及びィソシアネート基を
必ず含有する。従って本発明の組成物は加熱することに
より、樹脂粒子中での架橋及び樹脂粒子同志の架橋反応
で、優れた性能を有する塗膜が得られるのである。本発
明の水分散型熱硬化性被覆組成物は前記樹脂粒子を平均
粒子径が1〜50仏の微粒子状で分散含有することが好
ましい。 平均粒子径が1仏より小さい場合は粒子同志の凝集性が
大きくなり、又加熱成膜時に発泡し易い等の水溶性塗料
に近い性質をおびてくるため好ましくない。又、50仏
より大きい場合は貯蔵中に樹脂粒子が沈殿凝集し易くな
り、平滑な塗面が得られないために好ましくない。特に
平均粒子径5〜30仏の樹脂粒子により貯蔵安定性が優
れ、発泡のない平滑な塗膜を与える塗料が形成され本発
明には好適である。また、本発明の組成物は、必要によ
り硬化触媒、通常塗料に使用される有機系、無機系の着
色及び体質顔料、一時防錆剤、流動助剤、消泡剤、沈殿
防止剤、防轍剤、防腐剤等の添加剤、及び他の水熔性樹
脂、ヒドロゾル、ェマルジョン樹脂等の塗膜形成樹脂等
を含むことが出来る。前述の如く、樹脂粒子の軟化温度
は30〜100ooが好適であるため、顔料等塗料中の
加熱成膜温度で溶融しない成分は樹脂粒子中に5の重量
%以下の量で添加することが好ましい。本発明で使用す
る界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、アニオ
ン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性
剤など公知のものが使用可能であり、ノニオン系界面活
性剤としては例えばソルビタン脂肪酸ェステル、ポリオ
キシェチレンソルビタン脂肪酸ェステル、ポリオキシェ
チレンソルビトール脂肪酸ェステル、ポリオキシェチレ
ン脂肪酸ェステル、ポリオキシェチレンアルコールェー
テル、グリセリン脂肪酸ェステル、プロピレングリコー
ル脂肪酸ェステル、ポリオキシェチレンヒマシ油誘導体
、ポリオキシェチレンアルキルフェニルェーテル、アル
キルリン酸ェステル、ポリオキシェチレンリン酸ヱステ
ル、アニオン系界面活性剤としては、アルキル硫酸ェス
テル塩、ポリオキシェチレンアルキルェーテル硫酸ェス
テル塩、アルキルスルホコハク酸塩、Nーァシルサルコ
シン塩、カチオン系界面活性剤としては第4級アンモニ
ウム塩、ピリジニゥム塩などが使用出来る。 樹脂粒子の分散安定性及び塗膜性能などの点から非イオ
ン系界面活性剤が好ましくは特にHLBが8〜18のも
のが好適である。 また、これらの界面活性剤に代え、あるいは併用して用
いる前記の増粘剤としては従来水系樹脂塗料に使用され
ているものを用いることが出釆る。これらは例えば、メ
チルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシェチル
セルロース等のセルロース系水溶性樹脂:ポリビニルア
ルコール;ポリエチレングリコールエーテル、ポリエチ
レンオキサィド等のポリエチレン系水溶性樹脂;メチル
ビニルヱーテル無水マレィン酸共重合体、エチレン無水
マレィン酸共重合体、スチレン無水マレィン酸共重合体
等の無水マレィン酸共重合体系水溶性樹脂;アクリル酸
系重合体のアンモニウム、アミン塩及びナトリウム塩、
ベントナイト、ポリビニルピロリドン、アルギン酸塩、
ポリアクリルアマィド及びその部分加水分解、カゼイン
及びゼラチン等の天然産水溶性樹脂などが挙げられる。 上記界面活性剤及び/又は増粘剤は微粉状樹脂粒子に対
して0.01〜5.の重量%添加する。添加量が0.0
1重量%よりも少なくなれば貯蔵安定性、塗装作業性等
が悪くなり、又5.の重量%よりも多くなれば塗膜の平
滑性、耐水性等が悪くなるため本発明に通さなくなる。
前記した増粘剤の中でもカルボキシル基含有アクリル共
重合体のアミン塩は、アミンの脱離により塗膜の加熱成
膜後水不溶性になり塗膜の耐水性を底下させないため本
発明に特に好適である。本発明の該被覆組成物中の水と
微粉状樹脂粒子の混合比は、重量で90〜30/10〜
70が好ましい。 前記の混合比において樹脂粒子が前記混合比より少ない
組成のときには、塗料の固形分濃度が底く、かつ底粘度
であるため、一度に通常の塗膜の厚さ、例えば20〜8
0Aに塗布した場合塗膜にダレ等の現象を生じ、これを
避けるためには数回の重ね塗りが必要であるなど塗装作
業性に問題が生じるようになる。一方、樹脂粒子が前記
混合比より多い場合には、塗料製造時の雌梓、糠合等に
よる均一化が困難となり、又粘度特性が各種の塗装法例
えばスプレー塗装、静電塗装等の適正特性から外れるた
め塗装作業性が悪く実用性が底下する傾向になり好まし
くない。 本発明の水分散型熱硬化性被覆組成物を塗装する方法と
しては、ハケ塗り、浸債塗装、スプレー塗装、静電塗装
、カーテンフローコ−ト、シャワーコート及びロールコ
ート等の周知の各種塗装方法を用いることが出来る。 また、該被覆組成物の塗装後の加熱硬化の条件は、該組
成物中の架橋性官能基の含有量、膜厚などにより異なる
が、通常120〜200℃の温度範囲の適当な温度で1
0〜40分加熱処理することにより硬化塗膜とすること
が出来る。 かくして得られた硬化塗膜は、金属表面への密着性や、
耐食性、耐水性のすぐれたものとなる。 またポリエステル樹脂のもつ可操性、顔料分散性、塗膜
外観の優れている点と、架干鰯性共重合樹脂のもつ硬度
、耐汚染性の優れている点、及びウレタン樹脂のもつ耐
候性、耐薬品性の優れている点を兼ね備えており、しか
も高温暁付時に生ずる発泡(ワキ)などのない、優れた
塗膜性能を有している。以下実施例により本発明を説明
する。 尚、「部」又は「%」は「重量部」又は「重量%」を表
わす。 〔ポリエステル樹脂溶液の製造方法〕 (11ポリエステル樹脂PX−1の合成 温度計、蝿梓機、スパージガス導入管、温度制御装置、
パーシャルコンデンサ一などを装備した反応容器に無水
フタル酸104部、アジピン酸19の都、プロピレング
リコール84部、ジプロピレングリコール67部、トリ
メチロールプロパン67部を配合し窒素ガスを流しなが
ら温度を200〜230qo迄昇温し5時間加熱後、酸
価が20になった時点で系を減圧としてさらに3時間反
応を続けた結果、酸価8、水酸基価7ふ重量平均分子量
10500の固型樹脂を得た。 これをメチルエチルケトンに溶解し不揮発分60%の樹
脂溶液とした。{2’ ポリエステル樹脂PX−2の合
成上記【1}と同様の手法によりィソフタル酸250部
、アジピン酸87部、安息香酸4$部、ネオベンチルグ
リコール84部、プロピレングリコール61部、トリメ
チロールプロパン103部を配合し窒素気流中で8時間
反応を行って酸価12、水酸基価85重量平均分子量9
800の固型樹脂を得た。 これをメチルエチルケトンに溶解し不揮発分60%の樹
脂溶液とした。糊 ポリエステル樹脂PX−3の合成 上記mと同機の手法によりィソフタル酸100部、アジ
ピン酸204部、安息香酸24部、ネオベンチルグリコ
ール52部、ジプロピレングリコール54部、トリメチ
ロールプロパン5群部、1・6へキサンジオール118
部を配合し窒素ガス中で8時間反応し、酸価1ふ水酸基
価110、重量平均分子量8500の固型樹脂を得た。 これをメチルエチルケトンに溶解し不揮発分60%の樹
脂溶液とした。〔架橋性共重合樹脂溶液の製造方法〕 (1} 架橋性共重合樹脂AX−1の合成境梓機、温度
計、滴下ロート、冷却管および窒素ガス導入管を備えた
反応容器に、メチルエチルケトン34碇部を入れ、温度
を80qCに上げた後、下記のモノマーおよび開始剤混
合液を3時間にわたって滴下した。 メチルメタアクリレート5碇都、スチレン15碇都、エ
チルアクリレート165部、N−nーブトキシメチルア
クリルアミド125部、アクリル酸1碇部、アゾビスィ
ソブチロニトリル1碇部。滴下終了後アゾビスィソブチ
ロニトリル1.5部を追加し、反応温度870に昇温ご
せた後、4時間反応を行ない、酸価12.0、重量平均
分子量38000および不揮発分58.4%の樹脂溶液
が得られ、樹脂の軟化温度は約73〜7ず○であった。 これをAX−1とした。{2)架橋性共重合樹脂AX−
2の合成 前記AX−1を、合成したと同様な反応容器にメチルエ
チルケトン340部を入れ、温度を80℃に上げた後、
下記のモノマ−および開始剤混合液を3時間にわたって
滴下した。 メチルメタアクリレート15碇郭、スチレン65部、エ
チルアクリレート175部、N−nーブトキシメチルア
クリルアミド10の部、アクリル酸1礎部ァゾビスイソ
ブチロニトリル1碇部。滴下終了後、アゾビスィソブチ
ロニトリル1.5部を追加し、反応温度を87o0に昇
温させた後4時間反応を行ない、酸価13.玖重量平均
分子量42000および不揮発分59.9%の樹脂溶液
が得られ樹脂の軟化温度は72〜75qoであった。 これをAX−2とした。{3} 架橋性共重合樹脂AX
−1の合成前記架橋性共重合樹脂AX−1において、N
−nーブトキシメチルアクリルアミドをN一t−ブトキ
シメチルアクリルアミドにおきかえた他はすべて同様に
して反応を行ない、酸価14.2、重量平均分子量40
300および不揮発分59.2%の樹脂溶液が得られ、
軟化温度は約71〜7がoであった。 これをAX−3とした。【41 架橋性共重合樹脂AX
−4の合成「前記AX−1を合成したと同様な反応容器
に、メチルエチルケトン34碇郭を入れ、温度を80o
oに上げた後、下記のモノマーおよび開始剤混合液を3
時間にわたって滴下した。 メチルメタクリレ−ト10碇部、スチレン12碇部、ブ
チルアクリレート12の部、イソプチルメタクリレート
5碇部、N−t−ブトキシメチルアクリルアミド10碇
部、アクリル酸1碇部、アゾビスィソブチロニトリル1
の都。滴下終了後アゾビスィソブチロニトIJル1.5
部を追加し、反応温度870に昇温させた後、4時間反
応を行ない、醗価14.1、重量平均分子量51700
および不揮発分59.5%の樹脂溶液が得られ、樹脂の
軟化温度は約70〜7y0であった。 これをAX一4とした。■ 架キ観性共重合樹脂AX−
5の合成前記AX−1を、合成したと同様な反応容器に
メチルエチルケトン桝0部を入れ、温度を80℃に上げ
た後、下記のモノマーおよび開始剤混合液を3時間にわ
たって滴下した。 メチルメタクリレート11碇歌、スチレン95部、n−
ブチルメタクリレート75部、プチルアクリレート25
部、エチルアクリレート105部、N−nーブトキシメ
チルアクリルアミド85部、メタクリル酸5部、アゾビ
スィソブチロニトリル9部。滴下終了後アゾビスィソブ
チロニトリル1.5部を追加し、反応温度870に昇温
させた後、4時間反応を行ない、酸化6.4重量平均分
子量60500および不揮発分路.9%の樹脂溶液が得
られ、樹脂の軟化温度は約74〜7び0であった。 これをAX−5とした。〔ブロックィソシァネート化合
物の溶剤置換方法〕疎水性溶剤を含有したブロックィソ
シアネート化合物を使用した場合、樹脂粒子を形成する
工程で、乳濁微粒子中の溶剤が水中に抽出されずに樹脂
粒子中に残存するため、樹脂粒子同志が合体ないしは一
体化し、安定性が損なわれるので好ましくない。 そこで下記の方法でブロックィソシアネート化合物の溶
剤置換を行って本発明に供した。タケネートB−82皿
SU〔武田薬品工業■製商品名:NCO含有量4.3%
、不揮発分60%(溶剤:スーパーゾール1500/酢
酸ブチル)〕を40qo下の真空乾燥機に入れ、2日間
真空乾燥を行った後(不揮発分92.6%)、これにメ
チルエチルケトンを加え、不揮発分60%に希釈してN
CO−Aとした。実施例 1 ポリエステル樹脂(PX−1)40部に酸化チタン58
部、メチルエチルケトン2安部、分散助剤0.2部を配
合し磁製ポットミルで10ム以下になる迄練合分散した
ミルベースにさらにPX−1を50部、架橋性共重合樹
脂AX−1を55部配合し縄梓混合后これを均一な塗料
溶液とした。 これを高速燈洋下にある水温15q○の水300碇郭中
に滴下し、顔料分散液を乳化するとともに溶剤を水中へ
抽出して樹脂粒子を形成した。その後、炉週および水洗
を繰り返し、平均粒子蓬約100ム、含水率約50%の
樹脂粒子含水ケーキを得た。この含水ケーキ100部に
ノニオン系界面活性剤40%水溶液(商品名ェマルゲン
930、花王アトラス社製、HLB15.1)0.5部
、アクリル酸系共重合体のアルカリ塩増粘剤10%水溶
液2部を添加し、サンドミルで分数練合して樹脂粒子を
微粉砕し、平均粒子径16〃、pH7.6のスラリー状
塗料を得た。実施例 2 ポリエステル樹脂(PX−2)40部に酸化チタン58
部、メチルエチルケトン2携部、分散助剤を0.群邦配
合し磁製ポットミルで10仏以下になるまで練合分散し
たミルベースにさらにポリエステル樹脂PX−2を70
部、架橋性樹脂AX−1を160部加え蝿群混合後、こ
れを均一な塗料溶液とした。 これを高速健投下にある水温15℃の水約300の都中
に滴下し顔料分散液を乳化するとともに溶剤を水中へ抽
出して樹脂粒子を形成した。その後炉週および水洗を繰
り返し、平均粒子径150仏、含水率約50%の樹脂粒
子含水ケーキを得た。 この含水ケーキ10の織こ/ニオン系界面活性剤40%
水溶液(商品名ェマルゲン910花王アトラス社製HL
B12.2)0.6部、増粘剤(ヒドロキシェチルセル
ロース5%水溶液)4部を添加し、ボールミルで分散糠
合し、樹脂粒子を微粉砕して平均粒子径15ム、pH7
.7のスラリー状塗料を得た。実施例 3ポリエステル
樹脂PX−3 2礎部、酸化チタン58部、メチルエチ
ルケトン22部、分散助剤0.2部を配合しポットミル
で10仏以下になるまで練合分散したミルベースにさら
にポリエステル樹8篭X−3を2碇郭、架橋性共重合樹
脂AX−2を95部配合し蝿梓混合後、これを均一な塗
料溶液とした。 以下実施例1と同一の方法で樹脂粒子径12ム、pH8
.2のスラリー状塗料を得た。実施例 4 実施例2のミルベースにポリエステル樹脂PX−2をさ
らに2碇部と架橋性共重合樹脂AX−1を95部、さら
にブロックィソシアネート化合物NCO−Aを5碇都、
および解離触媒(ジブチルチンジラウレート)0.4部
加え均一な塗料溶液とした。 これを実施例2の方法に従って樹脂粒子の平均粒子径1
0山、pH8.5のスラリー状塗料を得た。実施例 5
実施例3のミルベースにポリエステル樹脂PX−3を3
庇都、架橋性共重合樹脂AX−2 7碇部、ブロックィ
ソシアネート化合物NCO−Aを70部、および解離触
媒(ジブチルチンジラウレート)0.6部を加え均一な
塗料溶液とした。 これを実施例1の手法に従って樹脂粒子の平均粒子径9
.5仏、斑8.3のスラリ−状塗料を得た。実施例 6
実施例1において架橋性共重合樹脂AX−1を架橋性共
重合樹脂AX−3におきかえた他はすべて同様にして平
均粒子径15仏、pH7.7のスラリー状塗料を得た。 実施例 7実施例1において架橋性共重合樹脂AX−1
を架橋性共重合樹脂AX−4におきかえた他はすべて同
様にして、平均粒子径16仏、pH7.8のスラリー状
塗料を得た。 実施例 8 実施例1において架橋性共重合樹脂AX−1を架右鰯性
共重合樹脂AX−5におきかえた他はすべて同様にして
、平均粒子径13仏、PH7.6のスラリ−状塗料を得
た。 実施例 9 実施例5において架橋性共重合樹脂AX−2を架橋性共
重合樹脂AX−3におきかえた他はすべて同様にして平
均粒子径13〆、pH8.3のスラリ−状塗料を得た。 実施例 10実施例5において架橋性共重合樹脂AX−
2を架橋性共重合樹脂AX−4におきかえた他はすべて
同様にして、平均粒子径11仏、pH8.2のスラリ−
状塗料を得た。 実施例 11 実施例5において架橋性共重合樹脂AX−2を架橋性共
重合樹脂AX−5におきかえた他はすべて同様にして、
平均粒子径11仏、pH8.3のスラリー状塗料を得た
。 比較例 1 実施例1の練合分散したミルベースにさらにポリエステ
ル樹脂PX−1を50部、メラミン樹脂(nープタノー
ル変性のメラミン樹脂:不揮発分60%ブタノール溶液
)を5碇部加え均一な塗料溶液とした。 これを実施例1と同様の手法によりスラリ−化し、平均
粒径15〃、pH7.8のスラリー状塗料を得た。比較
例 2 架橋・性共重合樹脂AX−1のモノマー配合からN−n
ープトキシメチルアクリルアミド125部の代替として
2ーヒドロキシェチルメタクリレート125部を配合し
て得られたアクリル共重合樹脂溶液(水酸基価鼠.2)
4慣熟こ酸価チタン斑部、メチルエチルケトンゑ部、分
散助剤0.2部配合し磁製ポットミルで10r以下にな
る迄練合分散したミルベースに、さらに前記アクリル共
重合樹脂溶液を5の部と比較例1のメラミン樹脂を5畔
部加え均一な塗料溶液とした。 これを実施例1と同様の手法によりスラリー化し平均粒
径13ム、pH7.9のスラリー状塗料を得た。 以上の各実施例および比較例で調整したスラリー状塗料
をリン酸亜鉛処理を施した欧鋼板上にスプレー塗装し、
5分間セッティングした後90qoで10分間子熱した
。 その後各所定の温度で加熱乾燥して濃厚35仏の塗膜を
形成した。第1表に塗膜の加熱乾燥条件および物性試験
結果を示す。注1 塗面の平滑性およびピンホール、
ワキをとの状態注2 60度鏡面光沢値注3 塗膜
のサェの程度を目視によってS段階評価。 5点が最良、1点は最低値注4 JIS−K−540
0の方法に準ずる注5 ゴバン目のテープハクリテス
ト狂6 ェリクセン試験機による 注7 JIS−K−5400に準ず 注8 マジックインキによる汚染性 注9 40℃×240時間温水に浸債後塗膜の状態(
ブリスタ−の有無)とテープハクリによる密着性テスト
評価 ◎ 100/100〜90/100○ 89/1
00〜60/100 × 59/100〜0/100 注10 耐湿試験(50℃、97%RH<)200時間
後の塗面状態とゴバン目テープハクリテストによる二次
密着性評価は注9と同じ注11 5%ヵセイソータ水溶
液に室温10時間浸債後の塗膜状態注12 5孫硫酸
水溶液に室温で10時間浸債後の塗膜状態注13 J
IS−K−5400の方法に準ず。 240時間懸架後の塗面状態とカット部からのサビ幅注
14 サンシャインゥェザオテスター88時間、40℃
温水浸漬60時間を1サイクルとして塗面の状態(チョ
ーキング、クラック、ブリスタ−の有無)をチェックし
、異常のあつたその前サイクル数を表寺示する。 注15 サンシャインゥェザオテスタ−1000時間懸
架後の光沢値/初期光沢値注16 50℃の恒温水槽
中に保持しグル化又は藤沈殿をとを生じる日数を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ) 水酸基価10〜300、酸価50以下、重
    量平均分子量1000〜100000のポリエステル樹
    脂……20〜95重量%、および(ロ)(i) α・β
    −モノエチレン性不飽和カルボン酸アミドのN−アルコ
    キシメチル化単量体……5〜30重量% (ii) α・β−モノエチレン性不飽和カルボン酸……
    0.5〜10重量%(iii) 前記(i)及び(ii)以外
    の共重合性α・β−モノエチレン性不飽和単量体……6
    0〜90重量%から成る単量体混合物から得られる重量
    平均分子量10000〜100000の架橋性共重合樹
    脂……80〜5重量%から成る微粉状の熱硬化性樹脂粒
    子、該粒子に対して0.01〜5.0重量%の界面活性
    剤及び/又は増粘剤、及び必要量の水から成る水分散型
    熱硬化性被覆組成物。 2 (イ) 水酸基価110〜300、酸価50以下、
    重量平均分子量1000〜100000のポリエステル
    樹脂……20〜95重量%、および(ロ)(a)(i)
    α・β−モノエチレン性不飽和カルボン酸アミドのN
    −アルコキシメチル化単量体……5〜30重量% (ii) α・β−モノエチレン性不飽和カルボン酸……
    0.5〜10重量%(iii) 前記(i)及び(ii)以外
    の共重合性α・β−モノエチレン性不飽和単量体……6
    0〜90重量%から成る単量体組成物から得られる重量
    平均分子量10000〜100000の架橋性共重合樹
    脂、及び(b) ブロツクイソシアネート化合物 から成る架橋剤混合物……80〜5重量%から成る微粉
    状の熱硬化性樹脂粒子、該粒子に対して0.01〜5.
    0重量%の界面活性剤及び/又は増粘剤、及び必要量の
    水より成る水分散型熱硬化性被覆組成物。 3 前記架橋性共重合樹脂とブロツクイソシアネート化
    合物の固型分重量比は99.9/0.1〜6/94であ
    る特許請求の範囲第2項記載の水分散型熱硬化性被覆組
    成物。
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