JPS6034674Y2 - 紙ロ−ルの管軸を支持管に回定する装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は印刷機等に於ける紙ロールの管軸を支持管に固
定くる装置に関するものである。

一般に印刷用の紙は紙製管軸に巻取られている。

この管軸を印刷機に取付けるには、その管軸を支持軸で
支持腰固定しなければならない。

この管軸固定装置としてたとえば第１図に示す如きもの
が現在使われている。

第１図において、１は管軸支持管である。

２は管軸支持管１から放射状に出没する管止め爪で、爪
固定板３に複数個（図の場合は３個）固定されている。

このような管止め爪２を固着した爪固定板３は管軸支持
管１に対し４等配されている。

４はスプリングで、管軸支持管１の内面と、爪固定板３
との間に設けられ、常時爪２に対しこれを引込める方向
に付勢している。

５はゴム管で、一端が圧縮空気送入管６に連結されてい
る。

圧縮空気送入管６から圧縮空気を矢印方向に送入すると
、ゴム管は膨張する。

すると爪固定板３が放射方向に押されるので爪２は支持
管１の外側に突出し、管軸７の内面に当り、その摩擦力
によって管軸は固定される。

この構造では、１）エヤーを必要とすること、２）爪２
・・・を放射方向に押し上げて固定する為、管軸がスリ
ップし易いこと、３）ゴム管にクッション作用がある為
、偏心し易いこと、４）ゴムチューブを使用するので、
パンクする恐れがあること、等の問題を有している。

第２図を参照するに、これも従来の管軸固定装置である
。

本例の場合も、管軸支持管１ａから管止め爪２ａが突出
し、これによって管軸７を固定するようになっている。

管止め爪２ａは円周４個等配で設けられ、テーパーカム
８によって出没すれるようになっている。

テーパーカム８は圧縮空気によって作動されるピストン
ン９と一体の軸１０に取付けられ、該軸１０が図の右方
向に移動すると、爪２ａは突出する。

１１は板ばね、１２は軸１０に固着されたカラーで、前
記テーパーカム８は板ばね１１によるクッション部材を
介し押されるようになっている。

１３は軸１０の端に設けられた押戻し用スプリングで、
圧縮空気の供給を止めると、該スプリング１３によって
軸１０は自動的に元に戻り、従って爪１２ａも引込むよ
うになっている。

この例の場合も、１）エアーを必要とすること、２）テ
ーパーカム８を介し直角方向に爪２ａを押し出すので、
押圧力が弱いこと、３）爪２ａの戻りがスムーズにゆか
ない等・・・の問題があった。

さてこのような問題を解決するため、本出願人は先に新
規な紙ロールの管軸固定装置を考案し、これを出願した
（実願昭５４−１３９５６吋参照）。

本考案はこれをさらに改良し、より構造が簡単でしっか
りと取付けうろ紙ロールの管軸固定装置を提供しようと
するものである。

以下第３図以下を参照して実施例につき説明する。

第３図において２０は管軸支持管で、第５図に示す如く
、４隅に円筒部２０ｂを残すよう円筒面を中心から等距
離の平面２０ａ（１つの平面でなく、外にや）凸の複合
平面でもよい）で切り落してほぼ角柱状をなしている。

Ａは本考案に係る管軸固定装置である。

２１は管軸固定装置Ａの本体をなすリング状部材で、管
軸支持管２０の外径ｄ（第５図）より稍大きい内径の子
ＬＤ、と該孔Ｄ１と同心で、これよりさらに大きな内径
の孔ｐ２を有している。

リング状部材２１は取付環２４（第１０図）を介し、前
記管軸支持管２０に固定される。

取付環２４はリング状部材２１の孔２３と嵌合する軸部
２５と管軸支持管への固定部２６とからなっている。

２７は軸部２５の外面に設けられた環状溝で、該溝に対
応して、リング状部材２１の孔２３の部分に斜孔２８が
設けられている。

リング状部材２１を取付環２４に固定するには、予め管
軸支持管２０に固定された取付環２４の軸部２５にリン
グ状部材２１を嵌めたのち、斜孔２８にピン（図示せず
）を打ち込めば、ピンが環状溝２７に係合するので、リ
ング状部材２１は取付環２４に対し固定される。

２９は取付環２４の固定部２６に半径方向に設けられた
ねじ孔で、該ねじ孔にビスをねじ込み、管軸支持管２０
の平面部２０ａに達するまでねじ込めば、取付環２４は
環状支持管２０に対しその位置が固定される。

３０はリング状部材２１に半径方向に設けられたＴ型溝
で、該Ｔ型溝に管軸支持用のテーパーピン３１の支持棒
３２の頭部３３が半径方向に摺動可能にとりつけられる
。

テーパーピン３１は支持棒３２に回転可能に嵌挿された
のち、支持棒３２の端部に設けたねじ孔にねじ３４をね
じ込んで抜は止めされている。

ねじ棒３２の頭部３３には外面に長溝３５が設けられ、
頭部３３をＴ型溝３０に嵌入したのち、側方から抜止ね
じ（図示せず）をねじ孔３６からねじ込み、ねじの先端
を長溝３５まで達するようにすれば、テーパーピン３１
はＴ型溝３０から抜は出すことはない。

以上の構成であるから、紙ロールの紙製管軸７を印刷機
の管軸支持管にとりつけるには次のようにして行う。

０ 紙ロールを床面上に置く。

１ 管軸支持管２０の片側に予め管軸固定装置Ａをとり
つけておく。

２ 次に管軸支持管２０を紙ロールの管軸７に挿通し、
管軸７の一端を固定する。

３ 次にもう一組の管軸固定装置Ａを管軸支持管２０の
反対側から挿通し、テーパーピン３１を管軸７内へ押し
込む。

４ ねじ孔２９に固定ねじをねじ込んで、管軸固定装置
Ａを管軸支持管２０へ固定する。

この状態においては、テーパーピン３１は管軸７と管軸
支持管２０め前記平面２０ａとの間のΩ形空間に存在し
ている。

従って管軸７が印刷時に回転しようとするテーパーピン
がΩ形空間のすみ部に移り、楔効果を奏するので、絶対
に回ることはない。

以上本考案番とよれば、 １ 管軸固定装置Ａが管軸支持管２０の外側にあるので
、取付、取外しが容易であり、修理も簡単に行うことが
できる。

２ 構造が簡単であるから破損しにくい。

３ テーパーピン３１の模型クランプ作用による固定で
あるから緩みがない。

４ 固定に圧縮空気等を要せず、手動で容易に取付けを
行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は公知固定装置の断面図、第３図は本考
案に係る管軸固定装置を示す。 第４図は管軸支持管の詳細図、第５図は第４図の■−ｖ
断面図、第６図は管軸支持管を構成するリング状部材、
第７図は第６図の左側面図、第８図はテーパーピン及び
その支持棒の詳細側面図、第９図は第８図の左側面図、
第１０図は取付環の詳細側面図。 図において；Ａ・・・・・・管軸固定装置、１，１ａ・
・・・・・管軸支持管、２，２ａ・・・・・・管止め爪
、３・・・・・・爪固定板、４・・・・・・スプリング
、５・・・・・・ゴム管、６・・・・・・圧縮空気送入
管、７・・・・・・管軸、８・・・・・・テーパーカム
、９・・・・・ゼストン、１０・・・・・・軸、１１・
・・・・・板ばね、１２・・・・・・カラー、１２ａ・
・・・・・爪、１３・・・・・・押戻し用スプリング、
２０・・・・・・管軸支持管、２０ａ・・・・・・平面
、２０ｂ・・・・・・円筒部、２１・・・・・・リング
状部材、２２・・・・・・（リング状部材の管軸支持管
に嵌る）孔、２３・・・・・・孔、２４・・・・・・取
付環、２５・・・・・・軸部、２６・・・・・・固定部
、２７・・・・・・環状溝、２８・・・・・・斜Ｌ３１
・・・・・・テーパーピン、３０・・・・・・Ｔ型溝、
２９・・・・・・ねじ孔、３２・・・・・・支持棒、３
３・・・・・・（ねじ棒の）頭部、３４・・・・・・ね
じ、３５・・・・・・長溝、３６・・・・・・ねじ孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ４隅に円筒部２０ｂを残し、中心から等距離にある平面
   で切断された角柱状の管軸支持管２０と、該管軸支持管
   ２０に取付る一対の管軸固定装置Ａとからなり、管軸固
   定装置Ａは管軸支持管２０に固定される取付環２４と、
   該取付環２４に固着されるリング状部材２１を備え、リ
   ング状部材２１にＴ型溝３０を４個設け、該Ｔ型溝３０
   にテーパーピン３１を回転自在にとりつけた支持棒３２
   の頭部を半径方向に摺動可能に嵌挿し、かつリング状部
   材２１に設けたねじ孔３６にねじ込んだねじによって抜
   は止めしたことを特徴とする紙ロールの管軸を支持管に
   固定する装置。