JPS6034089Y2 - ト−ンア−ムの高さ調整機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトーンアームの高さ調整機構に関する。

オーディオプレーヤにおいてターンテーブル、トーンア
ーム等の単体部品をプレーヤキャビネットにセットする
場合、ターンテーブルの位置に従いオーバーハングを考
慮してトーンアームの位置を決定しなければならないが
、同時に演奏状態でトーンアームが水平になるようにト
ーンアームの高さを調整しなければならない。

又カートリッジの交換に際して、カートリッジの種類が
異なれば、トーンアームがレコード面に対して傾く場合
があり、従ってトーンアームのレコード面に対しての水
平度を調整する必要が生じる。

従来トーンアームの高さ調整を行なう場合トーンアーム
を保持するホルダーと水平回転軸受とが一体に構成され
ている為、トーンアームの上下移動に伴って水平回転軸
受部分が上下動し、この為トーンアーム回転軸にトーン
アームを回転移動するためのピックアッププレートなど
のプレーヤメカが取付いている装置においては、アーム
の高さが変わるとメカも上下動するために、移動に応じ
たプレーヤ内部のスペースが必要とされていた。

本考案は、上記欠点の改善されたトーンアームの高さ調
整機構を提供することを目的とする。

以下本考案につき図面を用いて説明する。

図は本考案の実施例の断面図である。

図において、トーンアーム１はその後端部の一点で鉛直
面内回動自在にホルダー２により支持されている。

ホルダー２はその一部が円筒状に形成されており、円筒
状の少くとも一点に保持手段として例えば調整用ネジ３
を有する。

回転伝達手段は、一端がプレーヤメカ４に連結された回
転軸５と、回転軸５の他端に螺合固定されたブツシュ６
とからなる。

回転軸５はトーンアーム１から回路網（図示せず）に至
るリード線７を貫通するためにパイプ状に形成されてい
る。

ブツシュ６は、ホルダー２が鉛直方向において摺動自在
に嵌合可能な如く円柱状に形成されており、外面の調整
用ネジ３に対応する位置に所定の長さの溝８を有する。

又ブツシュ６の底部は適当な深さにくり抜かれて円筒状
に形成されている。

回転軸５は回転軸受ユニット９の垂直方向における中心
孔に回転自在に嵌合している。

回転軸受ユニット９の上部９ａはブツシュ６の回転を円
滑にするためにスラストベアリング１０及びワッシャー
１１を介してブツシュ６と近接している。

又回転軸受ユニット９は保持部材１３を介してプレーヤ
キャビネット１２に固定されている。

保持部材１３の上部には、ホルダー２の回転及び鉛直方
向における移動が十分可能な如くホルダー２の開口端に
対応する位置に溝１３′が設けられている。

又、ブツシュ６と回転軸受ユニット９との位置関係を維
持するために回転軸５上にスラストナツト１４が設けら
れており、回転軸受ユニット９の下部９ｂとはスラスト
ベアリング１０を介して近接している。

上述により構成された本装置の動作及び調整方法を説明
する。

トーンアーム１は、ホルダー２の水平面内における回転
に伴って回転する。

ホルダー２は、回転軸５に固定されたブツシュ６に調整
用ネジ３によって固定されているため、ブツシュ６と共
に回転する。

ブツシュ６はスラストベアリング１０を介して回転軸受
ユニット９と係合しているために回転は円滑である。

又回転軸５はプレーヤメカ４に連結されているため、プ
レーヤメカ４の回転を直接にブツシュ６に伝達する。

トーンアームの高さ調整の場合は、ホルダー２に設けら
れた調整用ネジ３をまわすことにより、ホルダー２はブ
ツシュ６に対して摺動自在となり、トーンアーム１を所
望の高さに調整できる。

トーンアーム１の所望の高さ位置を選択後、調整用ネジ
３を逆方向にまわすことによりホルダー２はブツシュ６
に固定される。

トーンアーム１の鉛直方向における移動範囲は、フッジ
ュロの円周上に設けられた溝８の長さによって定まる。

以上説明した如く、トーンアーム１を支持するホルダー
２と回転軸５とを分離することにより、回転軸５を上下
移動させることなくトーンアーム１の高さ調整が可能な
ため、プレーヤメカ４と回転軸５が連動している装置で
あってもプレーヤ内部のスペースが狭くできる。

又故障が生じた場合でも、分離したどちらか一方のみを
交換するだけですむために経済的である。

更には保持手段に対応する回転伝達手段の外周位置に規
制溝を設けたことにより高さ調整時に回転伝達手段に対
するホルダーの回転方向の位置ずれが生じなく、オート
プレーヤの場合特に有効となる。

そしてホルダーを回転軸受ユニットを被装するよう下方
に延長しているため、高さ調整後においても外観上優れ
たものとなる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案による実施例の断面図である。 主要部分の符号の説明、１・・・・・・トーンアーム、
２・・・・・・ホルダー、５・・・・・・回転軸、６・
・・・・・ブツシュ、９・・・・・・回転軸受ユニット
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トーンアームと、前記トーンアームを支持し、かつ水平
   面内における前記トーンアームの回転中心軸となる円筒
   状ホルダーと、前記ホルダーを鉛直方向における所望の
   高さに保持するとともに回転位置を規制する規制溝を有
   し、かつ水平面内における回転を前記ホルダーに伝達す
   る回転軸及びブツシュとから成る回転伝達手段と、前記
   回転伝達手段を回転自在に保持する回転軸受ユニットと
   、前記回転軸受ユニットを保持する保持部材とからなり
   、前記ホルダーは前記回転伝達手段に摺動自在に嵌合し
   、円筒状の少なくとも一点に保持手段を有し、かつブツ
   シュを被装したホルダーを回転軸受ユニットを被装する
   よう下方に延長したことを特徴とするトーンアームの高
   さ調整機構。