JPS6033513Y2 - 火災報知装置用感知器の脱着器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はビルディングの廊下、室内等の天井下面に取付
けた火災報知装置用感知器（センサ）の脱着器に関する
ものである。

この感知器は一定期間毎に取外して点検しなければなら
ないが、この感知器ａ（一例として煙感知器について説
明する）は例えば第１図、第２図に示すように、天井す
に固定してソケットＣにさし込み一定方向に捻回して接
続具ｄ、ｄ’を相互に係合せしめて取付けられているの
で、通常、ゴム、合成樹脂等の弾性体を内張すしたつか
み片を感知器ａにはめ込み反対方向に捻回してソケット
Ｃから外して取下ろし、点検後再びソケットＣに取付け
ている。

しかし、感知器ａは型式等により寸法に大小があり、こ
れに応じてつかみ片を造り付けにした各種の脱着器が作
られているので、種々の型式の感知器ａを脱着するには
、その都度これに適合する内寸法の脱着器を操作杆の先
端に取付けて操作せねばならず、その取替えに著しく手
数が掛っていた。

本考案は上記従来品の欠点を解消すべくなされたもので
、つかみ片を中心方向に移動可能に固定すると共に感知
器を下方から受支する底部材を上下方向に移動可能に固
定することにより、各型式の感知器脱着器を付は替える
ことなく脱着し得るようにしたものである。

次にその詳細を図示の実施例について説明すると、第３
図、第４図において、１は環状の上下の帯板１ａ、ｌａ
’を断面山形状もしくはＬ字状等の枠板１ｂ、ｌｂ’で
連結して形成した枠状の本体で、本体１は金属板を溶接
して組立ててもよく、あるいは硬質の合成樹脂等をもっ
て一体に形成してもよい。

２，２は本体１内に設けたつかみ片で、断面り字状の取
付板２ａの上端部にスポンジゴム、あるいは合成樹脂等
もって円弧状に形成した弾性体２ｂを取付けてなり、取
付板２ａの底板部に穿設した長孔２ｃを枠板底板部はぼ
中央に固定した案内ピン１′に摺動自在に係合せしめる
と共に枠板１ｂの底板部に穿設した長孔１ｃを貫通して
取付板２ａの底板部に螺着せしめた止めねじ３をもって
上記弾性体２ｂ、２ｂが互いに向合い、かつ中心方向に
移動調節可能にそれぞれ固定されている。

従って止めねじ３をゆるめることによりつかみ片２を中
心方向に移動させて内寸法を調節し、その位置に再び固
定することができる。

４は弾性体からなる底部材で、断面山形状の取付板４ａ
の底板部はぼ中央の上面に固定され、枠板１ｂ’の側板
部に穿設した長孔１ｄを貫通して上記取付板４ａの側板
部に螺着せしめた止めねじ５をもって上下方向に移動調
節可能に固定されており、止めねじ５をゆるめることに
より底部材４を上下方向に移動させて固定することがで
きる。

この脱着器本体１は底部下面の取付片６を二叉状の取付
具７にねじ止め７′して操作杆８の上端部に固定され、
第４図に示すように天井すのソケットｃに取付けた感知
器ａにつかみ片２，２を感知器ａの底部が底部材４に当
接するまで押込み捻回すればつかみ片の弾性体２ｂ、底
部材４等の摩擦力により感知器ａが回動してソケットＣ
から外れるので天井から取下ろすことができ、点検後は
上記と反対の操作で簡単に取付けることができる。

その際、つかみ片２，２の内寸法は感知器ａの外径より
やや小径にセットしておく。

９は脱着器本体１の外周面適当個所に上向きに取付けた
電池付ライトで、脱着の際天井を照らし、感知器の位置
の確認等に使用することができ、暗い天井等でも安全に
感知器ａを脱着することができる。

またその際、枠板１ｂ、ｌｂ’の各底板部間の上下方向
に貫通する間隙１０．１０を通しつかみ片２゜２の係合
状態を確認することができて便利である。

本考案の脱着器は上述のように本体１に対しつかみ片２
，２を中心方向に移動調節可能に固定すると共に弾性体
からなる底部材４を上下方向に移動調節可能に固定した
ので、つかみ片２，２の内寸、底部材４の高さ等を調節
することにより１個の脱着器で寸法の異なる感知器を脱
着することができて極めて便利である。

また上述のように本体１の底板部間に上下方向に貫通す
る間隙１０，１０・・・が形成されているので、この間
隙を通して感知器の取付位置、つかみ片２，２の感知器
への保合状態等の確認ができ、上記本体１の外周面に取
付けた上向きの電池付ライトと相撲って薄暗い天井等に
おいても極めて容易に感知器の脱着操作を行うことがで
き、また本体１が主として帯板をもって枠状に構成され
ているので軽量で操作に便利であり、また構成が簡単で
製作が極めて容易である等の実用的な効果を有している
。

上記つかみ片２は２個以上設けることも可能である。

第５図は本考案の他の実施例を示し、この場合は脱着器
本体１の外側適当位置にさらにスポンジゴム、合成樹脂
等の弾性材料からなる縁部抑え片１１．１１を断面逆り
字状の取付板１１ａの上端部に上向きに取付けて設けた
もので、取付板１１ａは例えば枠板１ｂの外側に同取付
板１１ａに穿設した長孔１１ｂを貫通する止めねじ１２
で締着されており、止めねじ１２をゆるめることにより
縁部抑え片１１を上下方向に移動して固定することがで
きる。

二の縁部抑え片１１は段付、あるいはフランジ付き感知
器の脱着に好適に使用することができる。

即ち脱着の際、この抑え片１１が感知器の段部に当接す
るように調節しておけばさらに脱着を容易に行うことが
できる。

抑え片１１はさらに取付片１１ａの上端部に中心方向に
移動可能に固定しておけば使用上便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は感知器の取付状態を示す平面図、第２図は同接
続具の保合状態を示す部分側面図、第３図は本考案脱着
器の一実施例を示す平面図、第４図は同縦断面図、第５
図は他の実施例を示す側面図である。 図中、ａ・・・・・・感知器、ｂ・・・・・・天井、Ｃ
・・・・・・ソケット、ｄ、ｄ’・・・・・・接続具、
１・・・・・・脱着器本体、１、 １ ａ／・・・・・
・帯板、ｌｂ、ｌｂ’・・・・・・枠板、２・・・・・
・つかみ片、３，５，１２・・・・・・止めねじ、４・
・・・・・底部材、６・・・・・・取付片、７・・・・
・・取付具、７′・・・・・・止めねじ、訃・・・・・
操作杆、９・・・・・・ランプ、１１・・・・・・縁部
抑え片、ｌｌａ・・・・・・抑え片取付板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 環状の上下の帯板１ａ、ｌａ’を帯板からなる枠板１ｂ
   、ｌｂ’の側板部および直径方向にかけ渡した底板部で
   連結して枠状の本体１を形成すると共に上記底板部間に
   上下方向に貫通する間隙１０゜１０・・・を形成し、上
   記本体１内には円弧状に形成した弾性体２ｂを断面しＬ
   字状の取付板２ａの上端部に取付けてなるつかみ片２，
   ２を上記取付板２ａの底板部に穿設した長孔２Ｃを上記
   枠板底板部はぼ中央に固定した案内ピン１′に摺動自在
   に係合せしめると共に上記枠板底板部に穿設した長孔１
   ｃを貫通して該取付板２ａの底板部に螺着せしめた止め
   ねじ３をもって、上記弾性体２ｂ、２ｂが互いに向合い
   、かつ中央方向に移動調節可能なるようそれぞれ固定し
   て設け、また上記本体１内には、断面Ｕ形状の取付板４
   ａの底板部はぼ中央の上面に固定された弾性体からなる
   底部材４を上記枠板側板部に穿設した長孔１ｄを貫通し
   て上記取付板４ａの側板部に螺着せしめた止めねじ５を
   もって上下方向に移動調節可能に固定して設け、さらに
   上記本体１の外周面適当個所には電池付ライト９を上向
   きに取付け、この本体１を下面の取付具６を介し操作杆
   ８の上端部に固定し得るようにしてなる火災報知装置用
   感知器の脱着器。