JPS603342B2 - シリコーンコンタクトレンズの製造方法 - Google Patents
シリコーンコンタクトレンズの製造方法Info
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- JPS603342B2 JPS603342B2 JP52150367A JP15036777A JPS603342B2 JP S603342 B2 JPS603342 B2 JP S603342B2 JP 52150367 A JP52150367 A JP 52150367A JP 15036777 A JP15036777 A JP 15036777A JP S603342 B2 JPS603342 B2 JP S603342B2
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- sio
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はシリコーンコンタクトレンズの製造方法、特に
は酸素透過性、透明性および親水性にすぐれたシリコー
ンコンタクトレンズを得る方法に関するものである。
は酸素透過性、透明性および親水性にすぐれたシリコー
ンコンタクトレンズを得る方法に関するものである。
従来、コンタクトレンズとしては、ポリメチルメタアク
リレートを基材としたハード型と、ポリー2−ヒドロキ
シェチルメタアクリレートを基材としたソフト型の2種
類が実用化されているが、これらのコンタクトレンズは
酸素透過性に劣るので装着時には眼球表面の角膜組織に
対する酸素の供輪浩が不十分となり、このために長期間
連続して装着できないという大きな欠点を有する。
リレートを基材としたハード型と、ポリー2−ヒドロキ
シェチルメタアクリレートを基材としたソフト型の2種
類が実用化されているが、これらのコンタクトレンズは
酸素透過性に劣るので装着時には眼球表面の角膜組織に
対する酸素の供輪浩が不十分となり、このために長期間
連続して装着できないという大きな欠点を有する。
一方、酸素透過性を改良するものとしてコンタクトレン
ズの基材にシリコーン重合体組成物を使用する試みが提
案されている(椿公昭45一2473号公報、同47−
15216号公報、同47−総626号公報、特関昭5
1一131562号公報等参照)。しかしながら、これ
らのシリコーン重合体組成物を基材として作られるシリ
コーンコンタクトレンズは、柔軟性、酸素透過性、透明
性の点ではほぼ満足されるが、シリコーン本来の特性で
ある疎水性、溌水性を有するために眼球面に対する親和
性に劣り、角膜組織に刺激を与えひいては炎症が惹起さ
れるという欠点を有する。このためにシリコーン製コン
タクトレンズについては、その表面を親水性、吸水性に
する試みが種々提案されており、たとえば特公昭51一
27546号公報にはコンタクトレンズ膜となるシリコ
ーンの面に親水性化合物をイオン化放射線を用いてグラ
フト重合する方法が開示されている。
ズの基材にシリコーン重合体組成物を使用する試みが提
案されている(椿公昭45一2473号公報、同47−
15216号公報、同47−総626号公報、特関昭5
1一131562号公報等参照)。しかしながら、これ
らのシリコーン重合体組成物を基材として作られるシリ
コーンコンタクトレンズは、柔軟性、酸素透過性、透明
性の点ではほぼ満足されるが、シリコーン本来の特性で
ある疎水性、溌水性を有するために眼球面に対する親和
性に劣り、角膜組織に刺激を与えひいては炎症が惹起さ
れるという欠点を有する。このためにシリコーン製コン
タクトレンズについては、その表面を親水性、吸水性に
する試みが種々提案されており、たとえば特公昭51一
27546号公報にはコンタクトレンズ膜となるシリコ
ーンの面に親水性化合物をイオン化放射線を用いてグラ
フト重合する方法が開示されている。
しかしながら、この方法によるときは親水性改良の目的
は達成されるけれども、一方において当初の酸素透過性
および透明性が阻害されるという欠点がもたらされる。
また、特関昭48一74580号公報、同50−746
76号公報および同51−42553号公報にはコンタ
クトレンズとなるシリコーンの面をガス放電ないし低温
ガスプラズマ処理することによってその面を親水性とす
る方法が開示されているが、このような方法にはその付
与された親水性を維持するためにその処理品を常に湿潤
状態に保持しなければならないという難点があるほか、
その親水性は熱水処理を行うと大中に低下してしまうと
いう欠点がある。本発明は、このような従来の欠点を除
去した。
は達成されるけれども、一方において当初の酸素透過性
および透明性が阻害されるという欠点がもたらされる。
また、特関昭48一74580号公報、同50−746
76号公報および同51−42553号公報にはコンタ
クトレンズとなるシリコーンの面をガス放電ないし低温
ガスプラズマ処理することによってその面を親水性とす
る方法が開示されているが、このような方法にはその付
与された親水性を維持するためにその処理品を常に湿潤
状態に保持しなければならないという難点があるほか、
その親水性は熱水処理を行うと大中に低下してしまうと
いう欠点がある。本発明は、このような従来の欠点を除
去した。
シリコーンコンタクトレンズの製造方法を提供しようと
するもので、これは【ィ’分子鎖両末端がビニルジメチ
ルシリル基で封鎖された粘度500〜100000セン
チストークス(2500)のジメチルボリシロキサン8
0〜95重量部、‘o} (CH3)3Si○o.5単
位、(CH3)2(CH2:CH)Sj○侭単位および
Si02単位よりなり、かつ、(C比)3Si0。
するもので、これは【ィ’分子鎖両末端がビニルジメチ
ルシリル基で封鎖された粘度500〜100000セン
チストークス(2500)のジメチルボリシロキサン8
0〜95重量部、‘o} (CH3)3Si○o.5単
位、(CH3)2(CH2:CH)Sj○侭単位および
Si02単位よりなり、かつ、(C比)3Si0。
.5/(CH3)2(C比=CH)Si○o.5=4〜
9(モル比)、〔(CH3)3SiOo.5十(CH3
)2(CH2ニCH)Si。〇.5〕/Si。2ニ0.
5〜1.5(モル比)であるシリコーン樹脂5〜2の重
量部、し一 前記(ィ}成分および【〇’成分中のビニ
ル基1個あたり、レナい素原子に直結した水素原子を2
〜5個与えるに十分な量の、1分子中にSi−日結合を
3個以上有するメチルハイドロジェンポリシロキサン、
および8 白金系触媒 からなるシリコーン組成物を成形硬化させ、ついでこれ
を水蒸気含有ふん図気中で低温放電処理することを特徴
とするものである。
9(モル比)、〔(CH3)3SiOo.5十(CH3
)2(CH2ニCH)Si。〇.5〕/Si。2ニ0.
5〜1.5(モル比)であるシリコーン樹脂5〜2の重
量部、し一 前記(ィ}成分および【〇’成分中のビニ
ル基1個あたり、レナい素原子に直結した水素原子を2
〜5個与えるに十分な量の、1分子中にSi−日結合を
3個以上有するメチルハイドロジェンポリシロキサン、
および8 白金系触媒 からなるシリコーン組成物を成形硬化させ、ついでこれ
を水蒸気含有ふん図気中で低温放電処理することを特徴
とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の方法に使用される‘ィー成分としての分子鎖両
末端がビニルジメチルシリル基で封鎖されたジメチルポ
リシロキサンは、従来シリコーンゴムの主原料として当
業者によく知られているものであるが、本発明において
はこのものは500〜100000センチトークス(2
5q0)の粘度を有するものであることが必要とされる
。
末端がビニルジメチルシリル基で封鎖されたジメチルポ
リシロキサンは、従来シリコーンゴムの主原料として当
業者によく知られているものであるが、本発明において
はこのものは500〜100000センチトークス(2
5q0)の粘度を有するものであることが必要とされる
。
これはこのものが500センチトークスよりも低粘度で
あるような低重合度のものであると、後記する{oー成
分およびし一成分と反応させても機械的強度にすぐれた
シリコーンゴムを得ることができず、他方このものが0
100000センチトークスを越える高重合度のもので
あると、機械的強度にすぐれたシリコーンゴムが得られ
るけれども、反面組成物全体の粘度が高くなるためにシ
リコーンコンタクトレンズ膜に成形する際の成形作業が
大変となり実用的でなくなることによるものである。‘
o’成分としての前記した各シロキサン単位から構成さ
れるシリコーン樹脂は、得られるシリコ−ンコンタクト
レンズに機械的強度と適当な柔軟性を付与するために使
用される成分であり、これはそれぞれのシロキサン単位
に相当するクロロシランまたはアルコキシシランを(C
H3)3Si○。.5/(C瓜)2(CH2=CH)S
i○。.5=4〜9(モル比)、かつ〔(CH3)3S
i。〇,5十(CH3)2(CH2ニCH)Si○o.
5〕/SiQ=0.5〜1.5(モル比)の範囲となる
割合で共加水分解・縮合することによって容易に得られ
る。各シロキサンのモル比が上記した範囲に限定される
のは、この範囲を逸脱したものでは前記した機械的強度
および柔軟性付与の目的を十分に達成することができな
くなることによるものである。{o}成分を配合使用す
ることにより、上託した効果を十分に発揮させるために
は{ィー成分の80〜95重量部に対し、‘p}成分を
5〜2の重量部の範囲とする必要がある。
あるような低重合度のものであると、後記する{oー成
分およびし一成分と反応させても機械的強度にすぐれた
シリコーンゴムを得ることができず、他方このものが0
100000センチトークスを越える高重合度のもので
あると、機械的強度にすぐれたシリコーンゴムが得られ
るけれども、反面組成物全体の粘度が高くなるためにシ
リコーンコンタクトレンズ膜に成形する際の成形作業が
大変となり実用的でなくなることによるものである。‘
o’成分としての前記した各シロキサン単位から構成さ
れるシリコーン樹脂は、得られるシリコ−ンコンタクト
レンズに機械的強度と適当な柔軟性を付与するために使
用される成分であり、これはそれぞれのシロキサン単位
に相当するクロロシランまたはアルコキシシランを(C
H3)3Si○。.5/(C瓜)2(CH2=CH)S
i○。.5=4〜9(モル比)、かつ〔(CH3)3S
i。〇,5十(CH3)2(CH2ニCH)Si○o.
5〕/SiQ=0.5〜1.5(モル比)の範囲となる
割合で共加水分解・縮合することによって容易に得られ
る。各シロキサンのモル比が上記した範囲に限定される
のは、この範囲を逸脱したものでは前記した機械的強度
および柔軟性付与の目的を十分に達成することができな
くなることによるものである。{o}成分を配合使用す
ることにより、上託した効果を十分に発揮させるために
は{ィー成分の80〜95重量部に対し、‘p}成分を
5〜2の重量部の範囲とする必要がある。
これは‘o}成分の使用割合が該5重量部よりも少ない
と、この{。}成分配合による効果が小さく、一方2の
重量部よりも多いと最終的に得られるシリコーンコンタ
クトレンズが硬いものになり、コンタクトレンズとして
要求される柔軟性に劣るようになるからである。しす成
分としてのメチルハイドロジェンポリシロキサンは、こ
のものが前記した‘ィ’および【oー成分と架橋反応し
て硬化シリコーンゴムを与えるために必須の成分とされ
るもので、このような架橋剤としての機能を十分に発揮
するためには、これは1分子中にSi一日結合を3個以
上有することが必要とされ、また、高度のしかも持続性
にすぐれた親水性を得るためには(ィ}成分および‘ロ
ー成分中のビニル基1個あたりこのけし、素原子に直結
した水素原子を2〜5個与えるに十分な過剰の量で使用
することが必要とされる。
と、この{。}成分配合による効果が小さく、一方2の
重量部よりも多いと最終的に得られるシリコーンコンタ
クトレンズが硬いものになり、コンタクトレンズとして
要求される柔軟性に劣るようになるからである。しす成
分としてのメチルハイドロジェンポリシロキサンは、こ
のものが前記した‘ィ’および【oー成分と架橋反応し
て硬化シリコーンゴムを与えるために必須の成分とされ
るもので、このような架橋剤としての機能を十分に発揮
するためには、これは1分子中にSi一日結合を3個以
上有することが必要とされ、また、高度のしかも持続性
にすぐれた親水性を得るためには(ィ}成分および‘ロ
ー成分中のビニル基1個あたりこのけし、素原子に直結
した水素原子を2〜5個与えるに十分な過剰の量で使用
することが必要とされる。
この上限が5個に限定されたのはこれを越えると得られ
るシリコーンコンタクトレンズが酸素透過性に極端に劣
るようになることによるものである。このような目的で
使用されるし一成分としては、従来、付加反応型のシリ
コーンゴム組成物に使用されているメチルハイドロジエ
ンポリシロキサン、すなわち、1分子中にけし、素原子
に直結した水素原子を3個以上有するものである限り、
その分子構造に制限はなく、したがって線状構造、分枝
鎖状構造、環状構造のいずれのものでもよい。
るシリコーンコンタクトレンズが酸素透過性に極端に劣
るようになることによるものである。このような目的で
使用されるし一成分としては、従来、付加反応型のシリ
コーンゴム組成物に使用されているメチルハイドロジエ
ンポリシロキサン、すなわち、1分子中にけし、素原子
に直結した水素原子を3個以上有するものである限り、
その分子構造に制限はなく、したがって線状構造、分枝
鎖状構造、環状構造のいずれのものでもよい。
0成分としての白金触媒は、【ィー成分および‘。
}成分中のけし、素原子に直結したビニル基と、し一成
分中のけし・素原子に直結した水素原子との間の付加反
応を進行させるための触媒として使用されるもので、こ
れには塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白
金酸と各種オレフィンとのコンプレックスおよび各種白
金錆体が例示される。この0成分の使用量は通常【ィー
〜し一成分の合計量に対して白金量で0.1〜2瓜血と
すれば十分であるが所望の硬化速度に応じて適宜増減す
ればよい。本発明の方法、まず以上述べた【ィ’〜6成
分を均一に混合してシリコーン組成物となし、ついでこ
れをコンタクトレンズ膜を得るための従来公知の成形方
法により成形硬化(加熱硬化)させ、つぎにこれを水蒸
気含有ふん圏気中で低温放電処理するもので、これによ
りすぐれたシリコーンコンタクトレンズが得られるが、
この際の水蒸気ガスふん囲気としてはおおむね0.05
〜0.5側日勤屋度の減圧下における飽和水蒸気ふん囲
気とすればよい。
分中のけし・素原子に直結した水素原子との間の付加反
応を進行させるための触媒として使用されるもので、こ
れには塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白
金酸と各種オレフィンとのコンプレックスおよび各種白
金錆体が例示される。この0成分の使用量は通常【ィー
〜し一成分の合計量に対して白金量で0.1〜2瓜血と
すれば十分であるが所望の硬化速度に応じて適宜増減す
ればよい。本発明の方法、まず以上述べた【ィ’〜6成
分を均一に混合してシリコーン組成物となし、ついでこ
れをコンタクトレンズ膜を得るための従来公知の成形方
法により成形硬化(加熱硬化)させ、つぎにこれを水蒸
気含有ふん圏気中で低温放電処理するもので、これによ
りすぐれたシリコーンコンタクトレンズが得られるが、
この際の水蒸気ガスふん囲気としてはおおむね0.05
〜0.5側日勤屋度の減圧下における飽和水蒸気ふん囲
気とすればよい。
なお、水蒸気ふん圏気のほかにQ、NH3、有機酸、有
機アミンなどのガスふん圏気を使用することもできる。
また、放電処理の条件としては該水蒸気含有ふん園気の
もとで、放電管内圧0.05〜0.5肋HgおよびE/
P比=100〜1000(V/肌、肋Hg)(E:電界
の強さV/肌、P:管内圧柳Hg)になるように電圧調
整し、1〜10分間放電処理を行うことがよく、このE
/P比が100以下では十分な表面処理を行うことが困
難であるために親水性の付与が不十分となり、他方この
比が1000以上と大きかったりまた処理時間が長すぎ
ると、親水性の向上は十分に達成されるけれども同時に
材質の劣化によるにごりが見られ透明性が阻害されるよ
うになる。
機アミンなどのガスふん圏気を使用することもできる。
また、放電処理の条件としては該水蒸気含有ふん園気の
もとで、放電管内圧0.05〜0.5肋HgおよびE/
P比=100〜1000(V/肌、肋Hg)(E:電界
の強さV/肌、P:管内圧柳Hg)になるように電圧調
整し、1〜10分間放電処理を行うことがよく、このE
/P比が100以下では十分な表面処理を行うことが困
難であるために親水性の付与が不十分となり、他方この
比が1000以上と大きかったりまた処理時間が長すぎ
ると、親水性の向上は十分に達成されるけれども同時に
材質の劣化によるにごりが見られ透明性が阻害されるよ
うになる。
本発明の方法においては、シリコーン組成物を構成する
{ィー〜N成分は、それに存在する全ピニル基数に対し
てけし、素原子結合水素原子数が2〜5倍となるように
配合されているので、これが8白金系触媒の存在下に成
形硬化された後においても該けし、素原子結合水素原子
が多量に残存しているが、このような分子構造中にSi
一日結合を有する硬化物を前記した条件で放電処理する
と、その表面にSi一〇H結合が多量に生成され、この
結果持統性にすぐれた高い親水性がもたらされるものと
考えられる。本発明の方法により得られるシリコーンコ
ンタクトレンズはさらにつぎのような利点を有する。
{ィー〜N成分は、それに存在する全ピニル基数に対し
てけし、素原子結合水素原子数が2〜5倍となるように
配合されているので、これが8白金系触媒の存在下に成
形硬化された後においても該けし、素原子結合水素原子
が多量に残存しているが、このような分子構造中にSi
一日結合を有する硬化物を前記した条件で放電処理する
と、その表面にSi一〇H結合が多量に生成され、この
結果持統性にすぐれた高い親水性がもたらされるものと
考えられる。本発明の方法により得られるシリコーンコ
ンタクトレンズはさらにつぎのような利点を有する。
‘11 本発明の方法ではその使用するシリコーン組成
物が微粉末シリカを含んでいないので、得られるコンタ
クトレンズは微粉末シリカが含まれている場合に見られ
る光透過性の減少や成形品の表面が汚れ易いという問題
点を有しない。‘21 シリコーン組成物を構成する‘
ィー〜し一成分はそれらのけし、素原子に結合する有機
基がビニル基以外はすべてメチル基であるので、得られ
るコンタクトレンズは特に酸素透過性および透明性にす
ぐれている。つぎに、本発明方法の実施例をあげるが、
各例中において単に部とあるのはすべて重量部を示す。
物が微粉末シリカを含んでいないので、得られるコンタ
クトレンズは微粉末シリカが含まれている場合に見られ
る光透過性の減少や成形品の表面が汚れ易いという問題
点を有しない。‘21 シリコーン組成物を構成する‘
ィー〜し一成分はそれらのけし、素原子に結合する有機
基がビニル基以外はすべてメチル基であるので、得られ
るコンタクトレンズは特に酸素透過性および透明性にす
ぐれている。つぎに、本発明方法の実施例をあげるが、
各例中において単に部とあるのはすべて重量部を示す。
また、以下の記載においてMeおよびViはそれぞれメ
チル基およびビニル基を表す。実施例 1 分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖された粘
度2000センチストークス(25qo)のジメチルポ
リシロキサン(ィ成分)92.5部、およびMe3Si
00.5:VIMeSi00.5:Si02=2.6:
0.4:3.0であるそれらシロキサン単位から構成さ
れたシリコーン樹脂(ロ成分)7.5部に、主鎖がジメ
チルシロキサン単位Lメチルハイドロジェンシロキサン
単位とから構成され、分子鎖末端がトリメチルシリル基
で封鎖された粘度40センチストークス(25℃)のメ
チルハイドロジエンポリシロキサン(ハ成分)を、‘ィ
}成分および‘ロー成分中の全ビニル基数に対してし一
成分中のけし、素原子に直結した水素原子数が2.5倍
の割合になるように配合し、さらに‘ィ’、‘ローおよ
びし一成分の合計量に対し塩化白金酸−アルコール鈴体
を白金量でIQ風となるように加えて均一に混合し、組
成物を得た。
チル基およびビニル基を表す。実施例 1 分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖された粘
度2000センチストークス(25qo)のジメチルポ
リシロキサン(ィ成分)92.5部、およびMe3Si
00.5:VIMeSi00.5:Si02=2.6:
0.4:3.0であるそれらシロキサン単位から構成さ
れたシリコーン樹脂(ロ成分)7.5部に、主鎖がジメ
チルシロキサン単位Lメチルハイドロジェンシロキサン
単位とから構成され、分子鎖末端がトリメチルシリル基
で封鎖された粘度40センチストークス(25℃)のメ
チルハイドロジエンポリシロキサン(ハ成分)を、‘ィ
}成分および‘ロー成分中の全ビニル基数に対してし一
成分中のけし、素原子に直結した水素原子数が2.5倍
の割合になるように配合し、さらに‘ィ’、‘ローおよ
びし一成分の合計量に対し塩化白金酸−アルコール鈴体
を白金量でIQ風となるように加えて均一に混合し、組
成物を得た。
この組成物をコンタクトレンズ製造用の型内に注入し、
100qoにて10分間加熱して硬化させた。
100qoにて10分間加熱して硬化させた。
この硬化成形品を0.5肋Hgの水の希薄ガスが存在す
る放電管内に維持し、6000ボルト(ただし、電極間
距離25弧)の電圧下に4分間放電処理を行ったところ
、第1表に示すとおりの物性を有するシリコーンコンタ
クトレンズが得られた。なお、第1表中の比較例1は上
記放電処理を行う前の硬化成形品について、また比較例
2は上記本発明の実施例1においてジメチルポリシロキ
サン92.5部の代りに、ジフェニルシロキサン単位が
5モル%導入された、分子鎖両末端がピニルジメチルシ
リル基で封鎖されたメチルフェニルポリシロキサン(重
合度はイ成分とほぼ同様)を92.5部使用したほかは
同様の配合で組成物を作り、成形し(ただし、成形時の
加熱条件は130qo、20分とした。
る放電管内に維持し、6000ボルト(ただし、電極間
距離25弧)の電圧下に4分間放電処理を行ったところ
、第1表に示すとおりの物性を有するシリコーンコンタ
クトレンズが得られた。なお、第1表中の比較例1は上
記放電処理を行う前の硬化成形品について、また比較例
2は上記本発明の実施例1においてジメチルポリシロキ
サン92.5部の代りに、ジフェニルシロキサン単位が
5モル%導入された、分子鎖両末端がピニルジメチルシ
リル基で封鎖されたメチルフェニルポリシロキサン(重
合度はイ成分とほぼ同様)を92.5部使用したほかは
同様の配合で組成物を作り、成形し(ただし、成形時の
加熱条件は130qo、20分とした。
100℃、10分では硬化が不完全である。
)、同様に放電処理して得たシリコーンコンタクトレン
ズについてのデータをそれぞれ示したものである。‐な
お、実施例1、比較例1および比較例2における成形品
(コンタクトレンズ)の保存はいずれも水中とした。
ズについてのデータをそれぞれ示したものである。‐な
お、実施例1、比較例1および比較例2における成形品
(コンタクトレンズ)の保存はいずれも水中とした。
第1表注1:酸素透過係数のディメンジョン
の・(STP)・抑
肌 Sec ・例g
注2:接触角の測定はあらかじめ水中に入れてあった成
形品(コンタクトレン ズ)を水中から取出し室温で30分 間放置乾燥後行った。
形品(コンタクトレン ズ)を水中から取出し室温で30分 間放置乾燥後行った。
ただし、比較例1は表面未処理品である。
実施例 2
分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖された粘
度5000センチトークス(25℃)のジメチルポリシ
ロキサン(ィ成分)92部、およびMe3Si。
度5000センチトークス(25℃)のジメチルポリシ
ロキサン(ィ成分)92部、およびMe3Si。
〇,5:Vime2Si。〇,5:SiQニ2.5:〇
,5:3,5である(モル比)それらシロキサン単位か
ら構成されたシリコーン樹脂(d成分)8部に、分子鎖
両末端がトリメチルシリル基で封鎖された粘度30セン
チストークス(25℃)のメチルハイド○ジエンポリシ
ロキサン(ハ成分)を、‘ィー成分および【〇ー成分中
の全ビニル基(Vi)数に対するし一成分中のけし、素
原子に直結した水素原子(H)数の比(H/Vj)が1
.ul.ふ2.03.0、5.0および7.0となる割
合で配合し、さらに‘ィ’、{o}およびし一成分の合
計量に対し、塩化白金酸−オレフィンコンプレックスを
白金量で1敗血となるように加えて均一に混合し、組成
物を得た。これらの各組成物をコンタクトレンズ製造用
の型内に注入し、100℃に1び分間加熱して硬化させ
た。
,5:3,5である(モル比)それらシロキサン単位か
ら構成されたシリコーン樹脂(d成分)8部に、分子鎖
両末端がトリメチルシリル基で封鎖された粘度30セン
チストークス(25℃)のメチルハイド○ジエンポリシ
ロキサン(ハ成分)を、‘ィー成分および【〇ー成分中
の全ビニル基(Vi)数に対するし一成分中のけし、素
原子に直結した水素原子(H)数の比(H/Vj)が1
.ul.ふ2.03.0、5.0および7.0となる割
合で配合し、さらに‘ィ’、{o}およびし一成分の合
計量に対し、塩化白金酸−オレフィンコンプレックスを
白金量で1敗血となるように加えて均一に混合し、組成
物を得た。これらの各組成物をコンタクトレンズ製造用
の型内に注入し、100℃に1び分間加熱して硬化させ
た。
ただし、H/Vi比を1.0および7.0とした組成物
では該加熱硬化条件での硬化が不十分であったため13
0午0に20分間加熱して硬化させた。このようにして
加熱硬化させて得たそれぞれの硬化成形品を0.1肋H
gの水の希薄ガスが存在する放電管内に維持し、300
0ボルトの電圧下に5分間放電処理を行ったところ、第
2表に示すとおりの物性を有するシリコーンコンタクト
レンズが得られた。同表の結果から、H/Vi比が2.
0≦H/Vis5.0の範囲である組成物から得たシリ
コーンコンタクトレンズがすべての物性面ですぐれたも
のであることがわかる。
では該加熱硬化条件での硬化が不十分であったため13
0午0に20分間加熱して硬化させた。このようにして
加熱硬化させて得たそれぞれの硬化成形品を0.1肋H
gの水の希薄ガスが存在する放電管内に維持し、300
0ボルトの電圧下に5分間放電処理を行ったところ、第
2表に示すとおりの物性を有するシリコーンコンタクト
レンズが得られた。同表の結果から、H/Vi比が2.
0≦H/Vis5.0の範囲である組成物から得たシリ
コーンコンタクトレンズがすべての物性面ですぐれたも
のであることがわかる。
なお、同表中の注記は下記のとおりである。
注 1:前記注1と同様注 2:前記注2と同様
注 3:やや粘着感あり。
第 2表
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (イ)分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封
鎖された粘度500〜100000センチストークス(
25℃)のジメチルホリシロキサン80〜95重量部、
(ロ)(CH_3)_3SiO_0_._5単位、(C
H_3)_2(CH_2=CH)SiO_0_._5単
位およびSiO_2単位よりなり、かつ、(CH_3)
_3SiO_0_._5/(CH_3)_2(CH_2
=CH)SiO_0_._5=4〜9(モル比)、〔(
CH_3)_3SiO_0_._5+(CH_3)_2
(CH_2=CH)SiO_0_._5〕/SiO_2
=0.5〜1.5(モル比)であるシリコーン樹脂5〜
20重量部、(ハ)前記(イ)成分および(ロ)成分中
のビニル基1個あたり、けい素原子に直結した水素原子
を2〜5個与えるに十分な量の、1分子中にSi−H結
合を3個以上有するメチルハイドロジエンポリシロキサ
ン、および(ニ)白金系触媒 からなるシリコーン組成物を成形硬化させ、ついでこれ
を水蒸気含有ふん囲気中で低温放電処理することを特徴
とするシリコーンコンタクトレンズの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52150367A JPS603342B2 (ja) | 1977-12-13 | 1977-12-13 | シリコーンコンタクトレンズの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52150367A JPS603342B2 (ja) | 1977-12-13 | 1977-12-13 | シリコーンコンタクトレンズの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5481363A JPS5481363A (en) | 1979-06-28 |
JPS603342B2 true JPS603342B2 (ja) | 1985-01-28 |
Family
ID=15495435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52150367A Expired JPS603342B2 (ja) | 1977-12-13 | 1977-12-13 | シリコーンコンタクトレンズの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS603342B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6867245B2 (en) * | 1999-12-16 | 2005-03-15 | Asahikasei Aime Co., Ltd. | Long wearable soft contact lens |
US9322958B2 (en) | 2004-08-27 | 2016-04-26 | Coopervision International Holding Company, Lp | Silicone hydrogel contact lenses |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62149751A (ja) * | 1985-12-25 | 1987-07-03 | Dow Corning Kk | 耐熱性ポリオルガノシロキサン組成物 |
JPH0812341B2 (ja) * | 1987-01-09 | 1996-02-07 | 株式会社メニコン | ソフトコンタクトレンズの製造法 |
DE3921669A1 (de) * | 1988-12-23 | 1990-07-05 | Bayer Ag | Lichtpolarisierende filme oder folien enthaltend stilbenfarbstoffe |
JPH03766A (ja) * | 1989-05-30 | 1991-01-07 | Toshiba Silicone Co Ltd | ポリオルガノシロキサン組成物 |
ES2693499T3 (es) | 2010-02-16 | 2018-12-12 | Toray Industries, Inc. | Lentilla ocular blanda que tiene contenido bajo de humedad y procedimiento para producir la misma |
BR112013021486B1 (pt) | 2011-02-28 | 2021-06-22 | Coopervision International Holding Company, Lp | Método para fabricação de uma lente de contato de hidrogel, lente de contato de hidrogel e lote e embalagem da dita lente |
WO2012118674A2 (en) | 2011-02-28 | 2012-09-07 | Coopervision International Holding Company, Lp | Silicone hydrogel contact lenses |
WO2013024801A1 (ja) | 2011-08-17 | 2013-02-21 | 東レ株式会社 | 医療デバイスおよびその製造方法 |
WO2013024799A1 (ja) | 2011-08-17 | 2013-02-21 | 東レ株式会社 | 医療デバイス、コーティング溶液の組合せおよび医療デバイスの製造方法 |
EP2746836B1 (en) | 2011-08-17 | 2021-05-26 | Toray Industries, Inc. | Soft ocular lens having low moisture content, and method for manufacturing same |
US9377562B2 (en) | 2011-08-17 | 2016-06-28 | Toray Industries, Inc. | Medical device, and method for producing same |
US9010933B2 (en) | 2013-02-12 | 2015-04-21 | Shin-Etsu Silicones Of America, Inc. | Silicone contact lens and method for manufacturing thereof |
CN109575610A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-04-05 | 海昌隐形眼镜有限公司 | 表面硅氢功能化硅橡胶材料及制备、亲水处理和应用方法 |
-
1977
- 1977-12-13 JP JP52150367A patent/JPS603342B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6867245B2 (en) * | 1999-12-16 | 2005-03-15 | Asahikasei Aime Co., Ltd. | Long wearable soft contact lens |
US8637621B2 (en) | 1999-12-16 | 2014-01-28 | Coopervision International Holding Company, Lp | Long-wearable soft contact lens |
US9322958B2 (en) | 2004-08-27 | 2016-04-26 | Coopervision International Holding Company, Lp | Silicone hydrogel contact lenses |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5481363A (en) | 1979-06-28 |
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