JPS6033304Y2 - エンジンの配線コ−ド保護装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、エンジンの配線コード保護装置に関する。

エンジンには、エンジンを制御するための数種の配線コ
ードが付設される。

なかでも小型で移動が可能なエンジンでは、配線コード
が露出していると、運搬のときに他の物に当てて傷つけ
たり、断線させたりすることがあって具合が悪い。

また、配線コードが長く露出していては体裁も悪い。

この考案は、かかる点に鑑みこれを改善したもので、以
下図面に示す本考案の実施例について説明する。

図に示す実施例は、小型のエンジン１によって発電機２
を駆動する移動が可能なエンジン発電機の場合を示すも
ので、クランクケース３の外側に、サイドカバー４がボ
ルトで被着される。

なお、このサイドカバー４の内側には、冷却用ファン５
を兼ねたマグネ−トロおよびスターター７が装着されて
いる。

しかして本考案においては、クランクケース３のサイド
カバー４を合せる合せ面８に沿って溝９が設けられ、こ
の溝９に沿って配線コード１０が挿入される。

なお図示実施例の場合の配線コード１０は、オイルセン
サーユニット１１に結線され、クランクケース３内に封
入された潤滑オイルのレベルが一定以下になると、オイ
ルセンサーユニット１１が信号を発し、配線コード１０
を通してリレーを働かせ、エンジンストップさせるよう
になされたものである。

そして前記溝９は、クランクケース３にサイドカバー４
を合せると、そのサイドカバー４の端部で覆われるよう
になっている。

つぎに上記実施例の作用について説明する。

配線コード１０の一部は、クランクケース３の合せ面８
に設けた溝９内に挿入され、クランクケース３の外側に
サイドカバー４を被着することによりサイドカバー４の
端部でわれで保護されるので、この間には配線コード１
０が露出せず、体裁もよいものとなる。

またクランクケース３の合せ面８に設ける溝９は、クラ
ンクケース３を鋳造成形するとき、同時成形することが
できるので、製造コストが高くなることもない。

以上説明したように、この考案は、エンジンのクランク
ケースの外側にサイドカバーを被着するものにおいて、
クランクケースのサイドカバー合せ面に沿って溝を設け
、該溝に沿って配線コードを挿入し、声をサイドカバー
の端部で覆うようにしたのでζ配線コードの一部が溝内
にあって露出することがなく、運搬時等に他の器物に当
って損傷を与えることのないよう保護することができ、
体裁もよい。

また、クランクケースの合せ面に設ける溝は、クランク
ケースの鋳造形時に同時成形することができるので、製
造コストが高くなることもない。

こうして、配線コードの破損、断線する事故を防ぐこと
ができ、しかも配線コードを覆う保護チューブを少くで
きて、コストダウンを図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は全体斜視図、第
２図は要部の拡大側面図、第３図は第２図Ａ−Ａ視断面
図である。 １・・・・・・エンジン、３・・・・・・クランクケー
ス、４・・・・・・サイドカバー、８・・・・・・合せ
面、９・・・・・・溝、１０・・・・・・配線コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジンのクランクケースの外側にサイドカバーを被着
   するものにおいて、クランクケースのサイドカバーの合
   せ面に沿って溝を設け、該溝に沿って配線コードを挿入
   し、溝をサイドカバーの端部で覆うようにしたことを特
   徴とするエンジンの配線コード保護装置。