JPS6033140B2 - 難燃性フエノ−ル樹脂組成物 - Google Patents

難燃性フエノ−ル樹脂組成物

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JPS6033140B2
JPS6033140B2 JP56169287A JP16928781A JPS6033140B2 JP S6033140 B2 JPS6033140 B2 JP S6033140B2 JP 56169287 A JP56169287 A JP 56169287A JP 16928781 A JP16928781 A JP 16928781A JP S6033140 B2 JPS6033140 B2 JP S6033140B2
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JP
Japan
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resin
weight
group
flame retardant
phenolic resin
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Expired
Application number
JP56169287A
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JPS5869242A (ja
Inventor
満利 鎌田
一紀 光橋
優 緒方
喜義 大坂
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Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、難燃性、耐熱性、寸法安定性及び打抜き加工
性に優れた積層板用難燃性フェノール樹脂組成物に関す
る。
最近、印刷配線板の製造加工工程の大幅な進歩に伴い高
度の寸法安定性、耐熱性を備えた積層板が要望されてい
る。
チップ部品搭載用積層板もその一例である。チップ部品
搭載用積層板の特性としては、その加工工程中の処理条
件を勘案すると従来品以上の耐熱性、加熱時の寸法安定
性が要求される。また、一方では、通常部品との併用、
回路の高密度化という点から、打抜加工性も要求される
。さらに、最終製品の油出依存度が大きいことより、今
後一層基板の難燃化の比率は増加するものと考えられる
。しかし、通常、難燃性と耐熱性、寸法安定性、打抜き
加工性及び電気的諸特性、耐編曲が目反するものである
基板の美佳燃化に従来広く用いられている方法は、難燃
剤と可塑剤を兼用させる形であり、ブロム化ェポキシ樹
脂単独、ブロム化ェポキシ樹脂とテトラブロモビスフェ
ノールA(以下TBAと略す)との反応物、ェポキシ化
植物油とTBAの反応物等のブロム化合物と三酸化アン
チモン併用系である。また、さらに、可塑化効果を出す
ために、リン化合物、窒素化合物の併用系も用いられる
。しかし、従来方法の欠点は、ブロム化ェポキシ樹脂を
使用する場合、反応性の高いものを利用すると、いよい
よ積層板が硬く、もろくなり打抜き加工性に劣り、さら
に積層材料の可便時間が極端に短くなる傾向がある。ま
た、ブロム化ェポキシ樹脂とTBAの反応物を使用する
場合反応が不充分であると、前記のブロム化ェポキシ樹
脂を単独で用いた場合の欠点の他に、残存するTBAに
より、耐熱性、打抜き加工性、電気的特性、耐湿性に劣
る。そこで反応を進め、既に活性ェポキシ基を消失した
ものを用いると、基板中に、架橋反応に関与しないまま
残存し、単純な添加型可塑剤としての効果しか示さず、
耐熱性、耐薬品性、電気特性、寸法安定性、打抜き加工
性に劣る。従って、難燃性、耐熱性、寸法安定性、打抜
き加工性について、総合的に向上させるためには、硬化
反応の過程で架橋反応に関与し得る活性点を持ち、かつ
、未反応の低分子物を含まない難燃性の反応型可塑性剤
が必要である。
本発明は、以上の点よりェポキシ樹脂とTBAとの変成
反応後のブロム化ェポキシ樹脂に、OH基との反応性の
よいィソシネート化合物R−(CNO)nを予め反応さ
せ、これを桐油変性フェノール樹脂と混合しておくこと
により、硬化する際に、灘燃剤を硬化反応に関与させ、
単純な添加型雛燃剤となることを防ぎ、積層板の諸特性
を向上させるものである。
ここで、Rは、フエニル基、ァルキル基又は水素のうち
の1種又は2種以上により置換されたフェニレン基、ジ
フェニルメタン核基、又はアルキレン基を示し、nは、
2乃至4の正の整数を示す。本発明を実施するにあたり
、TBAと反応させるェポキシ樹脂としては、通常のビ
スフェノール型ェポキシ樹脂、ブロム化ェポキシ樹脂、
ェポキシ化植物油が使用できる。価格の点からは、相対
的に安価で、ブロム含有率の高いTBAを多く使用する
ことが望ましく、積層板特性の点からは、残存TBAを
できるだけ少〈することが望ましい。従って、本発明は
、TBAと前記ェポキシ樹脂を充分反応させた後、ェポ
キシ基とTBAの反応によって生ずる分子内のOH基と
R−(NCO)nを反応させ、反応活性点を新しく作り
出すことにより反応型難燃性樹脂とし、桐油変性フェノ
ール樹脂との硬化反応に関与させるものである。一般に
、R−(NCO)nは、OH基との反応性に富み、水、
アルコー/レー性のOH基等と容易に反応する。触媒と
しては、第三級アミン(ペンジルジメチルアミン、トリ
ェチレンジアミン等)を用いる。R−(NCO)nを用
いるにあたり、NCO当量/ェポキシ当量比が、0.1
以上であると、生成した反応型難燃性樹脂は常温硬化し
、工業的な使用に耐えず、また架橋密度の増加により積
層板が硬くなる傾向があり、実用上当量比(NCO当量
/ェポキシ当量)で0.01〜0.05が有効である。
本発明では、上記反応型難燃性樹脂を積層板の可塑効果
より、桐油変性フェノール樹脂に配合する。その含有量
は樹脂固型換算で10〜50重量%とするのが適当であ
る。1の重量%未満では規定の灘燃効果が出ず、5の重
量%を越えると積層板が硬く、もろくなり、打抜き加工
性が低下する。
実施例 1テトラブロモビスフエノールAのジグリシジ
ルェーテルで、ェポキシ当量400のェポキシ樹脂12
0重量部にTBA8の重量部を加え、トルェンで70重
量%溶液にした後、この溶液にペンジルジメチルアミン
を1重量部加え90o0で6時間反応させた(ワニスA
)。
その後、2,4−ジィソシアン酸トリレン(以下2,4
−TDIと略す)0.5重量部を加え、さらに90oo
で2時間反応させ、160ooでのゲル化時間8分のワ
ニスBを得た。一方、桐油変性フェノール樹脂は次の様
に調製した。
メタクレゾール10の重量部、桐油12の重量部、パラ
トルェンスルホン酸0.15重量部を反応容器に入れ8
0ooで1時間反応させ、さらにフェノール9の重量部
、85%パラホルムアルデヒド70重量部、25%アン
モニア水5.5重量部を添加し、80℃で反応を進め分
子量3000〜4000の高分子量物が反応物中の1の
重量%に達した時点で脱水を行い、樹脂固型が55重量
%になる様トルェンを加え、160℃でのゲル化時間が
5分の桐油変性フェノール樹脂ワニスを得た。その後、
上記桐油変性フェノール樹脂ワニスを樹脂固型で60重
量部、前記ワニス【B)を樹脂固型で4の重量部配合し
て難燃性フェノール樹脂組成物を得た。
これを、厚さ10ミルスのクラフト紙に含浸乾燥し、樹
脂含量5の重量%のプリプレグを得た。該ブリプレグを
9枚重ねて圧力100k9/が、温度460ooで60
分間加熱、加圧積層成形し、厚さ1.6側の積層板を得
た。実施例 2 ェポキシ当量が250であるェポキシ化大豆油100重
量部に、TBAIOの重量部を加え、トルェンで70重
量%溶液にした後、この溶液に1,8−ジアザビシクロ
〔5,4,0〕一7ーウンデセン1重量部を添加し90
qoで6時間反応させた。
次いで、2,4一TDIを0.5重量部加え、さらに9
0℃で3時間反応させて160qoでのゲル化時間9分
のワニスCを得た。実施例1で用いた桐油変性フェノー
ル樹脂ワニス樹脂団型で6の重量部、前記ワニスCを樹
脂固型で4の重量部配合して、難燃性フェノール樹脂組
成物を調製し、以下実施例1と同様に厚さ1.6肋の積
層板を得た。
比較例 1 実施例1で得たワニスA(プロム化ェポキシ樹脂)を樹
脂団型で3の重量部、実施例1で用いた桐油変性フェノ
ール樹脂ワニス樹脂固型で7の重量部配合し、これを用
いて実施例1と同一方法で厚さ1.6肋の積層板を得た
以上の実施例、比較例で得た積層板につき、特性試験を
行い第1表の結果を得た。
また、実施例2で得た積層板および比較例1で得た積層
板の粘弾性特性を第1図に示す。第1表 第1表より、実施例1,2により作製した積層板は、比
較例の積層板より吸湿後の電気的特性、打抜き加工性、
耐熱安定性、寸法安定性に優れていることがわかる。
また、図の粘弾性特性より、実施例2の積層板(曲線2
)を比較例1の積層板(曲線1)のような特定の温度城
を境界としての急激な機械的性質の変化がなく、耐熱安
定性、寸法安定性を保持していることを証明している。
以上のように、本発明は、使用する難燃剤を主成分の桐
油変性フェノール樹脂の硬化反応に関与させることによ
り、単純添加型の難燃剤の欠点を克服し、広い温度範囲
にわたって、高度な品質安定性を備えた難燃性積層板を
提供できる点、その工業的価値は極めて大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明で得た積層板の自由減衰型ねじり振動法
により粘弾性特性を、比較例と共に示した曲線図である

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 分子内に少くとも1個のエポキシ基を有するエポキ
    シ樹脂とテトラブロモビスフエノールAとの反応物に、
    一般式R−(NCO)n(Rはフエニル基、アルキル基
    、又は水素のうちの1種又は2種以上になり置換された
    フエニレン基、ジフエニルメタン核基、又はアルキレン
    基を示し、nは2乃至4の正の整数を示す)で示される
    化合物を反応させて得られる反応型難燃性樹脂を桐油変
    性フエノール樹脂に配合し樹脂固型換算で前記反応型難
    燃性樹脂の含有量を10〜50重量パーセントとしてな
    る難燃性フエノール樹脂組成物。 2 エポキシ樹脂がブロム化エポキシ樹脂である特許請
    求の範囲第1項記載の難燃性フエノール樹脂組成物。 3 エポキシ樹脂が、エポキシ化植物油である特許請求
    の範囲第1項記載の難燃性フエノール樹脂組成物。
JP56169287A 1981-10-22 1981-10-22 難燃性フエノ−ル樹脂組成物 Expired JPS6033140B2 (ja)

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JPS5869242A JPS5869242A (ja) 1983-04-25
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6289309U (ja) * 1985-11-26 1987-06-08

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JPS6289309U (ja) * 1985-11-26 1987-06-08

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JPS5869242A (ja) 1983-04-25

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