JPS6033070B2 - 電気掃除機のフィルタ−用パッキング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気掃除機の特に紙袋等の使い捨て式のろ過フ
ィルターを用いるようにしたものにおいて、紙袋の補充
を忘れた場合にも、備えつきの補助的なフィルター装置
によって、掃除機の機能を果たし得る電気掃除機のフィ
ルター用パッキング装置に関する。

すなわち、２つの異なった集じん方式による集じんを可
能ならしめると同時にその取扱性を単純化し実用性を一
段と向上させ得る掃除機の改良に関するものである。

〔従来の技術〕

従来この種掃除機では、使い捨ての紙袋式フイルタ−と
繰返し再製使用できる布袋式フィルターとを粗合せて兼
用形としたものがあったが、それぞれのごみ処理方式の
利点が最良に発揮されず使い勝手の悪い、また性能面で
欠点の多いもので、実際には余り普及しなかったのが実
情である。

（実公昭４８一２７７７７号参照）また、特開昭５６−
２８７３４号公報記載のように使い捨て式紙袋フィルタ
ーの有するごみ処理の衛生化および取扱性の簡便化が、
布袋フィルターの閉口と同一閉口を有する紙袋フィルタ
ーの取付構造などにより大きく阻害されたりした。

また使い捨てフィルターとゴミ流入口である本体の一部
に設けられた吸込口との接続が完全に行なわれず、気密
がそこなわれ、吸じんされたゴミが完全に袋内に入らず
、非衛生になる等の欠点もあった。更には、使い捨ての
袋状フィルターと、繰返し使用される補助フィルターの
気密保持用パッキングは共用化されているのが普通であ
ったため仮に、使い捨てフィルターを使用しないで、掃
除機を使用した場合等には、補助フィルターの気密保持
が完全に行なわれず、ゴミ洩れ等の他掃除機としての吸
込性能の低下等の欠点となった。〔発明が解決しようと
する問題点〕 本発明は上記のような諸欠点を解消するもので使い捨て
式のフィルターと、繰返し使用可能なフィルターとの各
特性を十二分に生かし吸込効率のよい集じんを行なう兼
用タイプに係るものであると同時に、衛生的で取扱性の
よい電気掃除機のフィルター用パッキング装置の提供を
その目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的を達成するための本発明の構成は、電気掃除
機の本体ケースに設けられた塵挨処理用の集塵フィルタ
ー着脱口に不織布やる紙で形成された使い捨て式の袋状
フィルターと該袋状フィルターの後流に配置されくり返
し使用される集塵フィルターを有する電気掃除機におい
て、上記集塵フィルターの関口部に密にフィルターパッ
キングを着脱自在に豚着し、該フィルターパッキングの
上縁切りかけ部に上記袋状フィルター上緑を載遣し、本
体ケースのフィルターを脱着するための開□部に開閉自
在に設けられた蓋体によって前記袋状フィルターおよび
集塵フィルターにパッキングを施したものである。

〔実施例〕

次に本発明に係る一実施例を各図にもとづいて説明する
。

１は電気掃除機の外鰹を形成する掃除機本体ケースで合
成樹脂製等の部品を組合せ又は一体成形等により形成さ
れるものである。

本体ケースー内には、モータ２が電源コード３等を巻込
み整理するためのコードリール（図示せず）等が内装さ
れている。

４はモー夕２を本体ケースー内へ防振的に支持するため
の防振ゴムを示す。

５は本体ケース１の一部に設けられたハンドルで別部品
をねじ止めしたり、又は本体ケース１と一体的に成形し
たりする方法により設けられている。

６は、掃除機自体へ走行を行なえるよう本体ケースーに
回動自在に支持された車輪。

７は同じく走行用のキャスターを示す。

８は本体ケースーの一部に設けられる開□部を示し後述
する集ケースを着脱自在に保持し得るように形成されて
いる。

９は、本体ケース１の関口部８に対応して開閉動作可能
なる如く配置された蓋体である。

この蓋体９は、回転軸１０等によって本体ケースーに対
し回動可能に配置されている。しかしこの蓋体９は、本
実施例では回動々作にて示したが、回転軸１０を設けず
、完全に分離できるような着脱方式でも良い。

１１は、蓋体９を本体ケース１側に固着するためのクラ
ンプ装道であり、このクランプ装置１１によって蓋体９
は、本体ケース１に固定されたり、開放したりすること
が可能となっている。

１２は、蓋体９に設けられた吸込口で、その吸込口に、
ホ−ス、延長管、吸口等の掃除用部品を接続し、ごみを
集じん部に吸込めるよう構成されている。

１３は、吸込口１２と蓮通して蓋体９に設けられている
接続口でありこの接続口部には後述す紙袋フィルターの
吸気□部を気密的に保持するためのゴム又は塩化ビニー
ル等の弾性体で形成された接続パッキング１４が設けら
れている。

１５′は集じんフィルターである。

集じんフィルター１５′は、不織布、ろ布等の３材を合
成樹脂製枠体１７に一体的に接合したろ過面１６からな
る。

この製作方法は、例えば、合成樹脂を成形するための射
出成形金型内へ、ろ材をインサートして、樹脂を流し込
み、枠体と共に同時成形すると云うような方法にて形成
される。

従って、ろ過面１６は、枠体１７によってもほぼ定形に
保形され、ある程度の圧力によって自由自在にその形状
を変えることはない。

更に詳述すれば、枠体１７は、集じんケース１５の開放
端のフランジ部１８とろか面１６の表面に接合される、
リブ状のスベーサ１９とで構成されている。

このスベーサ１９は、ろ材１６の表面と、後述する紙袋
フィルターの外表面とが完全に密着し合ないように設け
られるものである。

ろ材１６は、従来の布フィルター等と同様の性能を有し
、このろ過面１６のみでも掃除機のごみ補集性能を充分
果たし得る細目フィルターである。

２川ま、集じんケース１５のフランジ部１８に隣着され
たゴム又は塩化ビニール等の弾性体で形成された気密用
フィルターパッキングであり、この気密パッキングによ
り、集じんケース１５は、本体ケース１と蓋体９間に狭
着される如く配置されると共に、気密的に本体ケース１
内へ収納されるものである。

２１は、使い捨て式の紙袋フィルターであり、ろ紙を袋
状に貼合せ等の方法にて形成した袋状ろ過部２２とこの
袋状ろ過部に接着等の方法で固着された吸気口２３を有
するボール紙等で形成された取付板２４によって構成さ
れている。

紙袋フィルター２１は、気密パッキング２０の上縁切り
かけ部２０１に鉄着するよう、敬付板２４が形成されて
おり、蓋体９を、クランプ装置１１によって本体側に固
定することにより自動的に、接続口１３部分の接続パッ
キング１４の働きにより本体ケース１内、更には集じん
ケース１５内部に気密的に保持されるようセットされる
。この紙袋フィルター２１は、吸気口２３より袋内部に
ごみを導き、袋状ろ過部２２によってごみをろ過して、
袋内部にごみを集積し、それをそのまま取出して、紙袋
フィルター２１をごみごと捨て去る方式のフィルターで
ある。

２５は、集じんケース１５に打撃振動を与えられるよう
に配置された除じん板であり、この除じん板２５は、バ
ネ体２６を介して本体ケース１内部に設けられ、且つ、
本体ケース１外部から、操作つまみ２７等によって操作
できるようになっている。

つまり、操作つまみ２７を、ばね体２６に抗して引張り
、それを離すことによって、ばね体２６の力によって、
除じん板２５が、集じんケース１５外表面に衝突し、集
じんケース１５全面に強力な打撃力を加えることが出来
るように構成されている。以上が本発明−実施例掃除機
の構造説明であり、次にその動作について述べる。

本発明による掃除機は通常は第２図に示す如く集じんケ
ース１５と、紙袋フィルター２１とを粗合せて使用する
。

この状態で、モータ２を運転すると、吸口、延長管、ホ
ース（図示せず）を経て、蓋体９に説けられた吸込口よ
り矢印の如く、含塵気流が紙袋フィルター２１内部に流
入する。

ここで流入したごみは、袋状ろ過部２２によってろ過さ
れる。従来一般的にいってこの経る過フィルターによる
ろ過性能は、ごみの粒子径が５山以上の場合で９０〜９
５％であり残り５〜１０％は袋袋ろ過部２２を通過する
。この通過したごみは更に集じんケース１５のろ過部１
６によってろ過されることになる。

このろ過面１６のごみろ過性能もごみ粒子径５ム以上で
９０〜９５％であることが従来より知られており紙袋フ
ィルター２１を通過したごみ５〜１０％をろ過すること
になる。従って本発明掃除機に於ては、吸入じん挨のご
み補集効率は２つのる過部を通過した後に於ては９９％
〜９９．７５％の捕集効率となり、この種ろ過集じんに
於るごみろ過性能として非常に優れたものとなる。

本発明の実施例は、新しい紙袋フィルター２１を、集じ
んケース１５に横着されている気密パッキング２０の上
縁さりかき部２０１上に、紙袋フィルター２１の取付板
２４部分をのせて、蓋体９を閉じれば、敬付板２４の吸
気口２３部分に、蓋体９の接続口１３が挿入されると同
時に、接続パッキング１４が取付板２４面上に当接して
気密を自動的に保持し掃除可能な状態にセットできる。

次に、たとえば、紙袋フィルター２１は使い捨てである
ため、うっかりして買い忘れ等により補充がうまくいか
なかった場合、あるいは使い捨ては経済的でなくどうし
ても繰返し再製使用できるフィルターによる使用を望む
場合には、第３図に示す如く、紙袋フィルター２１をセ
ットしない状態でもフィルターパッキング２０によって
使用することもできる。この場合には、吸塵挨は、直接
集じんケース１５のろ過面１６によって補整され、集じ
んケース１５内に、ごみが蓄積される、ろ過面１６の除
じんは前述と同様の方法にて行なわれ、このようにして
集じんケース１５に一杯のごみを吸った後は、姿体９を
開放して、集じんケース１５自体を引出し、ごみ箱等へ
、集じんケース１５内にたまったごみを捨て、そして集
じんケース１５を再び、本体ケース１の関口部８にセッ
トすれば、繰返し使用できるろ過装置となる。

本発明は以上のような構成を有するから通常第１図に示
す如く、使い捨て式の袋状フィルターを使用する場合に
は、接続パッキング１４‘こよって、紙袋フィルター２
１を、蓋体９の吸込口１２と気密的にセットされ、吸引
されたごみは、紙袋フィルター２１の内部に完全に集じ
んされ外側へ洩れることが無い。

次に、袋状フィルター２１を使用しないで、補助フィル
ターの役目を果す集じんケース１５によって第３図の如
き状態で使用した場合には、集じんケース１５の関口部
に取付けられている気密パッキング２０によって、吸込
口１２から流入したごみが集じんケース１５外に洩れる
ことが無く、完全に集じんケース１５内部に蓄積される
ようになつている。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、各フィルターの気
密用パッキングを各々談けているため次のような効果を
有する。

‘ィ）集塵フィルターの閉口部に密にフィルターパッキ
ングを着脱自在に俵着し、該フィルターパッキングの上
縁切りかけ部に上記袋状フィルター上緑を軟遣したから
、どちらのフィルターで掃除をした場合でも気密保持が
確実に行なわれ、ごみ洩れ等が起きること無く、衛生的
である。

各フィルターの気密用パッキングは各々実由に設定でき
るので、パッキングの形状及びフィルターの形状を任意
に設定できることから、各々のフィルターの特性を十分
に発揮できる形状を容易に選定できる。【口）本体ケー
スのフィル夕−を脱着するための閉口部に開閉自在に設
けられた蓋体によって前記袋状フィルターおよび集塵フ
ィルターにパッキングを施したから、従来品に良く見ら
れたような、各フィルターのパッキングを共用化してい
る場合には、片側のフィルターを取除いた場合〜その隙
間分だけ、パッキングが永久変形（塑性変形）してごみ
洩れを防止する気密効果が損なわれたが、本発明によれ
ば防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電気掃除機のフィルター用パッキング
装置の使用状態図、第２図は縦断面図、第３図は他の使
用例を示す縦断面図、第４図は集じん部構成部品の分解
見取図、第５図は同組合せ状態を一部断面した見取図、
第６図は本発明他の実施例を示す掃除機縦断面図を示す
。 ８・・・・・・本体ケース関口部、９・・・・・・蓋体
、１２…・・・吸込口、１４・・・・・・接続パッキン
グ、１５・・・・・・集じんフィルターケース（補助フ
ィルター）、２０．・・・・・フィルターパッキング、
２１・・…・袋状フィルター。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電気掃除機の本体ケースに設けられた塵埃処理用の
   集塵フイルター着脱口に不織布やろ紙で形成された使い
   捨て式の袋状フイルターと該袋状フイルターの後流に配
   置されくり返し使用される集塵フイルターを有する電気
   掃除機において、上記集塵フイルターの開口部に密にフ
   イルターパツキングを着脱自在に嵌着し、該フイルター
   パツキングの上縁切りかけ部に上記袋状フイルターの上
   縁を載置し、本体ケースのフイルターを脱着するための
   開口部に開閉自在に設けられた蓋体によつて前記袋状フ
   イルターおよび集塵フイルターにパツキングを施したこ
   とを特徴とする電気掃除機のフイルター用パツキング装
   置。