JPS6032697B2 - 写真現像工程からの銀の回収方法 - Google Patents

写真現像工程からの銀の回収方法

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JPS6032697B2
JPS6032697B2 JP53156172A JP15617278A JPS6032697B2 JP S6032697 B2 JPS6032697 B2 JP S6032697B2 JP 53156172 A JP53156172 A JP 53156172A JP 15617278 A JP15617278 A JP 15617278A JP S6032697 B2 JPS6032697 B2 JP S6032697B2
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JP
Japan
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silver
tank
water
developing
recovery
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JP53156172A
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JPS5594452A (en
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好男 臼井
章 安倍
二三男 仲川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、銀塩写真の現像工程からの銀の回収方法に関
するものでとくに銀を含有する現像処理液の槽から、銀
塩感光材料(以下単に感光材料と記す)に付着して、水
洗槽内に持ち込まれる銀の回収方法に関するものである
フィルムや印画紙等の感光材料の現像処理工程において
は、チオ硫酸塩を主剤とする定着液や漂白定着液が用い
られる。
定着液は、感光材料中から、現像液によって金属銀に還
元されずに残った銀塩を、チオ硫酸塩によってチオ硫酸
・銀錆陰イオンとして溶解除去する作用をなし、また漂
白定着液は一部のカラー感光材料の迅速な現像処理を行
なう場合に用いられ、現像液によって金属銀に還元され
た部分を、主剤のチオ硫酸塩のほかに含まれてるエチレ
ンジアミン四酢酸の第2鉄塩によって酸化して再び銀塩
に戻すと同時に、最初から還元されずにいた銀塩も含め
て感光材料中から溶解除去する作用をなす。従って感光
材料の現像処理に使用した定着液または漂白定着液中に
は、感光材料から溶解除去された銀塩がチオ硫酸・銀銭
陰イオンの形で蓄積され、通常その中の銀の濃度は1夕
/夕から10夕/その範囲にあり、場合によっては2タ
′〆から20夕/その範囲にある。
定着や漂白定着の次には、ほとんどの場合水洗が行なわ
れる。
水洗は感光材料に付着している定着液や漂白定着液に完
全に洗い流し、これらの残留により、現像処理の結果で
きた銀画像または色素画像が経時的に変化するのを防ぐ
。感光材料の現像処理には、自動現像機を用いて行なう
場合と、現像者が直接行なう手現像の場合とがあるが、
いずれの場合も現像処理液槽を水洗槽を工程順に配列し
、この糟の中に順次感光材料を移していくことによって
行ない、水洗の方法も水洗槽中で連続的に多量の水を供
給しながら行なう点は共通である。
従って、以下に述べる本発明は、自動現像機を使用する
場合と、手現像で行なう場合の両方に適用できる。定着
液や漂白定着液中に蓄積した銀は、感光材料が水洗の糟
に移動する際、これに付着して水洗の槽内に持ち込まれ
、水洗廃水とともに廃却される。
水洗廃水中の銀の濃度は、通常1の9′そから20のo
′その範囲の低濃度であるが、水洗廃水の量が多いため
、銀の総量は少なくない。よって、これを回収、再利用
することは、非常に大きな経済的価値がある。しかしな
がら、現在これを経済的に回収する方法は確立しておら
ず、未回収のまま廃却されている状況である。定着液ま
たは漂白定着液からの銀の回収方法は、古くから研究さ
れており、電気分解によって銀を析出させる電解法、銀
よりもイオン化傾向の大きな金属と接触させて銀を析出
させる金属置換法、水溶一性硫化物を加えて硫化銀とし
て沈澱させる沈澱法が実用されている。
しかしながら、これらの方法は、1夕/そ以上の銀を含
む定着液や漂白定着液を対象としたものであるため、銀
濃度が低くしかも多量に排出される水洗廃水に対しては
、いずれの方法も銀の回収率が悪く、且つ大規模な設備
を要して実用できない。最近、水洗廃水のように銀の濃
度が低く、しかも量の多い廃水に対し、陰イオン交灘樹
脂を用いる方法が提案されているが、感光材料から溶出
するゼラチンや他の有機物がイオン交予期樹脂に次着し
、短期間の使用でイオン交換樹脂の性能が劣化すること
が報告されている(Daniel○.Marsh著‘‘
Removal of Residual silve
r from ProcessingWaste Wa
にr by Ion Exchange”Jo町雌l
ofAppliedpho■graphicEngne
erlng、4巻第1号17ページ〜21ページ(19
78))。
また本発明者らの実験においても、イオン交換樹脂に橘
集された銀が、当初のチオ硫酸・銭錆陰イオンの状態か
ら隆時的に変化して、イオン交換樹脂から溶離せず、再
生使用が不可能となって経済的に実用できないことが確
認された。このほかに、逆浸透膜を用いて銀を回収する
方法も考えられるが、装置が高価であるため、実用には
供しがたい。
本発明の目的は、定着液が漂白定着液のような銀を含む
現像処理液の糟から、感光材料に付着して水洗の糟に持
ち込まれる線を、小さくて簡単な設備で経済的に、且つ
高収率で回収する方法を提供することにある。
本発明者らは、感光材料に付着した線が、水洗槽に持ち
込まれて廃劫されるのを防ぐため、銀を含む現像処理液
槽と水洗槽との間、あらかじめ水を溜めた回収槽を設け
、銀を含む現像処理液槽から出た感光材料を、回収槽内
の水に短時間浸潰させたのち、水洗槽に移すようにした
ところ、感光材料に付着していた銀が、極めて効果的に
回収槽内に橋集されることを見し、出した。
しかも、少量の水で、これを長時間交換することなく、
多量の感光材料から、付着した銀を効果的に橘集できる
ことを見い出した。すなわち、第1表に示した如く、回
収槽内の銀濃度が0.5〜0.6タ′〆に達するまで多
量の感光材料を浸潰させても、感光材料に付着していた
銀の80%以上を回収槽内に橋集できた。なお、第1表
は、フジカラーベーパー用自動現像機に200その水を
溜めた回収槽を設置した場合の例である。第1表 さらに本発明者らは、種々の銀濃度となった回収槽内の
水を、繊維状に加工した鉄20夕を充填した容量300
の【のガラスカラムに通したところ、第2表に示した如
く、0.3夕/そから1夕/その銀濃度の範囲において
、最も効果的に銀が回収されることを見し、出した。
この濃度範囲は、実用的且つ効果的に回収槽内に銀が補
集される条件でもあり、この結果本発明の第1の方法に
到達した。第2また本発明者らは、銀を捕集した回収槽
内の水を、加熱濃縮して、さらに銀の濃度を上げる実験
を行なったところ、加熱濃縮の過程において、チオ硫酸
塩の分解によると思われる硫化銀が生成し、しかもそれ
は非常に凝集性の良い粒子となることを見し、出した。
この粒子は凝集性が良好な上、炉適しやすく、布、紙な
どを用いる簡便な方法で容易に炉集しえた。通常、水溶
性硫化物で生成する硫化銀の粒子は極めて微細で炉集の
困難なものであるに比べ、この結果は顕著な相違を示し
た。本発明者らは、凝集性および炉過性の良好な硫化銀
粒子を得る条件を調べたところ、銀を掩集した回収槽内
の水を50oo以上に加熱し、鉄濃度が2夕/そ以上と
なる時点まで濃縮する必要があることを見し、出し、本
発明の第2の方法に到達した。第1、第2の発明の方法
において、回収槽内の水の量は、感光材料が十分に浸潰
されるだけのものであれば良い。
但し、水の鼻が少ない場合は、短時間に銀の濃度が上昇
するため、水の交換頻度が高くなるので、通常は50〆
以上であることが好ましい。感光材料の回収槽内の水へ
の浸債時間は19段・以上であることが好ましく、また
特には3現砂以上であることが好ましい。回収槽内の水
の交換は、銀の濃度が1夕/そ以下の状態で行うことが
好ましく、特には、0.5夕/そ以下の状態で行うこと
が好ましい。回収槽内での銀の橘集率を向上させるため
、空気による蝿梓あるいは自動現像機の場合、回収槽出
口においてゴムなどのスクィジーにより、水切りを行な
うことが効果がある。
また回収槽を複数直列に配置して使用すれば、さらに銀
の捕集率を向上させることができる。
本発明の第1の方法において、銀よりもイオン化額向の
大きな金属としては、通常、価格ならびに加工しやすさ
から鉄またはアルミニウムが用いられる。金属の形状は
いかなるものでも良いが、液との接触を効果的にするた
め、繊維状に加工したもの、または薄い板状に加工した
ものが使用される。金属と回収槽内の水との接触時間は
1時間以上であることが好ましく、特には2時間以上が
好ましい。本発明の第2の方法において、加熱の手段は
電気、灯油、ガスなど、いかなるものでも良い。
加熱する容器は耐熱性と硫黄化合物の分解における腐食
に耐えることを考慮したものであれば限定を要しない。
加熱温度は5ぴ0以上であれば良く、特に好ましくは6
0qo以上である。本発明の第1の方法の利点について
述べる。
{1’回収槽内の水を、鉄、アルミニウムなどを充填し
た容器に通すだけで銀が回収できるため、従来の方法に
比べ、著しく小さく簡便な設備で済む。{2) 特に電
力、その他のエネルギーを必要としないため、極めて経
済的である。
‘3} 設備の保守は容易で、イオン交換樹脂の如く性
能劣化の心配もない。
‘4} 鉄、アルミニウムなどを充填した容器は、20
〆程度のものでも良いため、銀の精錬業者に委託して容
易に運搬処理できる。
本発明の第2の方法の利点について述べる。
m 加熱濃縮によって生成する銭粒子は極めて凝集、炉
過性が良いため簡単に液中から分離でき、特殊な分離装
置を要しないため経済的である。(2)回収槽内には、
銀以外にも現像処理液中の薬品が橘集されるため、これ
を濃縮回収することにより、COD等の公害対策にもな
る。
‘3} 回収槽内の水は少量であるので、著しく4・さ
な設備で済む。
{4} 水溶性硫化物など薬品の添加はまったくなく、
薬品による二次公害の問題がない。
実施例 1 フジカラーペーパー用自動現像機の漂白定着液の糟と水
洗の糟の間に220その水を溜めた回収槽を設け、漂白
定着液から出たカラーペーパー(中82.5肌/Mサイ
ズ)が回収槽内の水に3硯趣、間浸簿されたのち、水洗
の糟に入るようにした。
この状態で前記カラーペーパーを3348m現像処理し
たところ、回収槽内の水の銀濃度は0.48夕/そとな
った。次に回収槽内の水を、繊維状に加工した鉄lkg
を充填した容積20その銀回収用カートリッジに、定量
ポンプで毎分300の‘の速度で注入した。銀回収用カ
ートリッジから出た水の中の銀濃度は最高5.8の【′
そで、回収槽内に捕集された銀の988%以上が銀回収
用カートリッジ内に回収された。実施例 2カラーネガ
テイヴフイルム・フジカラーFO用自動現像機の定着液
の槽と水洗の糟の間に64その水を溜めた回収槽を設け
、定着液から出たカラーネガティヴフィルムが回収槽内
の水に3現@間浸潰されたのち、水洗の糟に入るように
した。
この状態で、カラーネガティヴフィルムを1050本現
像処理したところ、回収横内の水の銀濃度は0.35多
′そとなった。
次に回収槽内の水を、繊維状に加工したアルミニウムl
k9を充填した容積20その銀回収用カートリッジに、
定量ポンプで毎分150汎‘の速度で注入した。
銀回収用カートリッジから出た水の中の銀濃度は最高6
.6の9/そで、回収槽内に捕集された銀の98.1%
以上が銀回収用カートリッジ内に回収された。実施例
3 実施例1と同じ現像機により、カラーペーパー(中82
.5m′Mサイズ)4200Mを現像処理したところ、
回収槽内の水の銀濃度は0.62夕/どとなった。
次に回収槽内の水50〆をステンレス製の100そタン
クに入れ、2腿Wの電気ヒーターを用いて80℃で加熱
しながら、さらに残りの170その水を、毎時20その
割合で、定量ポンプにより連続的に供給し、lq時間後
に最終的に50でまで濃縮した。
濃縮により、凝集性の良好な硫化銀粒子の生成が認めら
れた。冷却後、炉紙5種Aで炉過し沈澱を回収した。
炉液中の銀濃度は0.2雌′そで、回収槽内に橘集され
た銀の99.96%を炉過回収できた。実施例 4 実施例2と同じ自動現像機により、カラーネガティヴフ
ィルム1890本を現像処理したことろ、回収槽内の銀
濃度は0.総夕/夕となった。
次に回収槽内の水をFRM製の80そタンクに入れ、級
Wの電気ヒーターを用い7000で8時間加熱し25そ
まで濃縮したところ、硫化銀粒子が生成沈澱した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 銀塩写真の現像工程において、銀を含有する現像処
    理槽と水洗槽との間に水を溜めた回収槽を設け、銀を含
    有する現像処理液の槽から出た銀塩感光材料を回収槽内
    の水に浸漬して、付着している銀を回収槽内に捕集し、
    回収槽内の水を銀の濃度が0.3g/lから1g/lの
    範囲の状態で、銀よりもイオン化傾向の大きな金属と接
    触させることを特徴とする写真現像工程からの銀の回収
    方法。 2 銀塩写真の現像工程において、銀を含有する現像処
    理液槽と水洗槽との間に水を溜めた回収槽を設け、銀を
    含有する現像処理液の槽から出た銀塩感光材料を回収槽
    内の水に浸漬して、付着している銀を回収槽内に捕集し
    、回収槽内の水を50℃以上に加熱して銀の濃度が2g
    /l以上になるまで濃縮することを特徴とする写真現像
    工程からの銀の回収方法。
JP53156172A 1978-12-15 1978-12-15 写真現像工程からの銀の回収方法 Expired JPS6032697B2 (ja)

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