JPS6032666Y2 - カメラのスイツチ機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はワイング装着可能なカメラにおいて、露出計
等のスイッチをオフにしなければ巻上レバーを収納でき
ないようにして電源スィッチの切り忘れによる電源の無
駄な消耗を防止するようにしたスイッチ機構に関する。

このようなカメラにあっては電動ワイング装着状態で巻
上レバー収納状態のまま露出計等の電源スィッチを開閉
でき、ワイングによる巻上げを行ない得ると共に、ワイ
ング装置の有無にかかわらず、巻上レバーによる巻上げ
も可能でなければならない。

従って巻上レバーを余裕角だけ引出すことによってスイ
ッチをオンとなし、巻上レバーを収納することによって
オフとする従来のスイッチ機構を採用することができず
、また、このようなスイッチ機構では巻上レバーを最大
巻上状態から釈放した場合、その急速な復帰によって一
挙に収納状態となって電源スィッチが切れるおそれもあ
った。

この考案は上記の欠点を解決するためになされたもので
あり、以下、添付図面の実施例によってこの考案を説明
する。

第１、第２図はこの考案の第１実施例を示し、１は巻上
レバー、２は軸３で所定角度回動可能に装着され、切欠
部２ａを有腰両回動端で露出計、電子シャッタ等の電源
回路を開閉するスイッチレバー、４は軸５で巻上レバー
１に枢着され、弱いばね６を係着して右旋回性を有し、
ストッパ７によって止められる係止レバーであり、その
先端部はスイッチレバー２に係合する。

以上のような構成の第１実施例によれば、第１図の巻上
レバー収納状態においては、スイッチレバー２を実線図
示のオフの位置から２点鎖線で示すオンの位置に回動さ
せると、露出計等の電源回路が閉成されて撮影態勢とな
ると共に、切欠部２ａの一端部が係止レバー４をばね６
に抗して左旋させるが、巻上レバー１は収納状態のまま
であり、ワイングーを作動させることにより連続撮影が
可能となる。

撮影終了後、スイッチレバー２を左旋させてオフの位置
に戻せば、電源回路が開放されると共に、係止レバー４
も２点鎖線で示す位置から実線で示す位置に戻る。

次に、第２図に示すようにスイッチレバー２をオンの位
置に回動した状態で巻上レバー１を左旋回動して手動に
よる巻上げを行なうと、巻上げ後巻上げレバーが収納位
置に復帰しようとしても、係止レバー４の先端面４ａが
スイッチレバー２の切欠部２ａのないカム面２ｂに係合
してしまうため、第２図に示すように余裕角骨だけ引出
された位置となる。

スイッチレバー２をオフの位置に回動すれは、係止レバ
ー４の先端面４ａがスイッチレバー２の切欠部２ａに対
向するようになるので、巻上レバー１を余裕角骨だけ回
動して第１図に示す収納状態に戻すことができる。

このように、巻上レバー１を一旦引き出すと、スイッチ
レバー２をオフの位置に戻さなければ完全に収納できな
いため、電源スィッチの切り忘れを防止することができ
、また、巻上げ後巻上げレバーを急に離しても電源スィ
ッチが不用意に切れる恐れもない。

第３，４図は本考案の第２実施例を示すもので、１１は
巻上レバー、１２は軸１３て所定角度回動可能に装着さ
れ突起１２ａを有するスイッチレバー、１４は軸１５で
固定部に枢着され、弱いはね１６を係着して右旋習性を
有し、一辺１４ａがスイッチレバー１２の外周部に係合
する係止レバーであり、その他辺１４ｂは巻上レバー１
１に植設されたストッパ１７に係脱する。

この実施例において、巻上レバー１１が第３図に示す収
納状態にあるときはスイッチレバー１２をオンにするこ
とにより、係止レバー１４と突起１２ａとの保合が脱せ
られて、係止レバー１４はばね１６により左旋してスト
ッパ１７に係合し、この状態から巻上レバー１１を引出
すと係止レバー１４とストッパ１７の係合が脱せられて
係止レバー１４はさらに左旋してスイッチレバー１２に
係合し、第４図に示す状態となる。

従ってこの状態から巻上レバー１１を収納しようとして
もストッパ１７が係止レバー１４の先端面１４ｃに当接
してその収納を阻止し、スイッチレバー１２をオフの位
置にすることにより係止レバー１４が右旋してその先端
面１４ｃがストッパ１７に当接しない状態となって、巻
上レバー１１の収納が可能となる。

さらに、第５，６図は本考案の第３実施例を示し、この
実施例においては、係止レバー２４をスイッチレバー２
２を同軸２３に枢着し、ばね２６により右旋習性を与え
、巻上レバー２１に上記係止レバー２４に係脱するスト
ッパ２７を植設するとともに、スイッチレバー２２に係
止レバー２４の回転を係止するピン２８を設けたもので
あり、この場合も第５図に示す巻上レバー２１の収納状
態ではスイッチレバー２２を自由に切換えることができ
、第６図に示す巻上レバー２１の引出状態ではスイッチ
レバー２２がオフの位置にあるときだけ巻上レバー２１
の収納が許容されるが、スイッチレバー２２がオンの位
置にあるときは係止レバー２４の先端面２４ ａがスト
ッパ２７に当接して巻上レバー２１の収納を阻止する。

なお、図示しないが通常レバーを引出した状態で撮影す
るとき、巻上レバーが眼鏡等に当るため収納位置迄ばね
性で押込まれ、放せば引出位置迄復帰するようにしてい
るが、そのためには巻上レバーを二重構造にすればこの
目的を達せられる。

以上述べたようにこの考案によれば、巻上レバーの収納
状態においては、係止レバーがスイッチレバーの切換え
に応じて追従変位してその作動を妨げることなく、電動
ワインダを装着することによって連続撮影を可能となし
、スイッチレバーが如何なる位置にあってもそのままで
巻上レバーを引出して手動巻上げによる１枚撮りが可能
である。

また、巻上レバー引出し状態においてもスイッチレバー
を切換えて電源の消耗を防止することができ、さらに、
撮影を完了して巻上レバーを収納する場合にはスイッチ
レバーを必ずオフにしなければ収納できないようにした
ので、スイッチを切忘れて長期間放置し、電源を無駄に
消耗することを防止する優れた効果を有し、その構造簡
単で安価に実施することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの考案の第１実施例を示すもので
、第１図は巻上レバー収納状態、第２図は巻上レバー引
出状態を示し、第３図及び第４図はこの考案の第２実施
例を示すもので、第３図は巻上レバー収納状態、第４図
は巻上レバー引出状態を示し、第５図及び第６図はこの
考案の第３実施例を示すもので、第５図は巻上レバー収
納状態、第６図は巻上レバー引出状態を示す。 １、 １１．２１・・・・・・巻上レバー、２，１２．
２２・・・・・・スイッチレバー ４゜ １４゜ ２４・・・・・・係止 レノ（− ７゜ １７゜ ２７・・・・・・ストッパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ｔａワインダを装着し得るカメラにおいて、露出計等の
   電源回路を開閉するスイッチレバーと、巻上げレバー収
   納状態においては前記スイッチレバーに追従して変位し
   、巻上レバー引出し状態では前記スイッチレバーがオン
   の位置にあるときには巻上レバーの収納を阻止し、オフ
   の位置にあるときにはその収納を許容する係止レバーと
   を設けたことを特徴とするカメラのスイッチ機構。