JPS6032091B2 - 貯湯式湯沸器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、器体の内部下方に設けた燃焼室の上方に貯傷
槽を備えるとともに、前記燃焼室を大気に蓮通させる排
気手段を備えた貯湯式傷沸器の改良に関する。

一般に、従来の貯傷式湯雛器においては、貯湯槽内に、
燃焼室内の燃焼ガスを器体外へ排出させる排気管を貫通
して配設し、排気管内に高熱の燃焼ガスを導びいて貯湯
槽内の冷水を加熱する手段が採られている。

しかしながら、この加熱手段では熱交換効率が充分でな
いため、通常、排気管を多数貴挿配設して高熱の燃焼ガ
スと冷水との接触面積を大きくしなければならず、これ
により、多量の凝縮水が発生してガスバーナの不意の消
火等の種々のトラブルを惹起させることは避けられず、
また自然放熱が大きく、さらに貯傷槽の径が必然的に大
きくなるといった不都合がある。本発明は、このような
問題に対処すべくなされたもので、その主たる目的は、
熱交換部に発生する凝縮水が極めて少なし、貯傷式湯沸
器を、従来のこの種湯灘器に比し熱交換効率を損うこと
なく、かつコンパクトに提供するにある。以下、本発明
を図面に基づいて説明するに、第１図には、本発明の一
実施例である貯傷式ガス傷沸器が示されている。

このガス傷沸器は、筒状の器体１０の底部に配設したバ
ーナー１上方の燃焼室１２と、燃焼室１２の上方に配設
した貯湯槽２０と、貯傷槽２０を貫通して上下方向に配
設され貯湯槽２０の上下両端にて貯傷槽２０外に閉口す
る４本の配気管１３を備えている。器体１０は、内外二
重の筒体１０ａ，１０ｂにて形成されていて、その下部
においては、内筒１０ａの内周全面により貯湯槽２０の
下に後述の熱交換部を収納する燃焼室１２を形成してい
る。また、器体ＩＱの上部においては、内外両筒１０ａ
，１０ｂ間に貯湯槽２０内の熱水を保温する保温材１０
１が介愛されている。一方、器体１０の下部における内
筒１０ａの外周には、その底部から上方に向って給水管
３０がコイル状に巻回されており、かっこの給水管３川
ま途中から内外両筒１０ａ，１０ｂ間を起立して貯傷槽
２０の底部に貫入されて延び、貯濠槽２０内に配設した
邪魔板２０１に対向して開〇している。しかして、貯湯
槽２０の底部略中央には、第１図および第２図に示すよ
うに、吸熱筒２１と、その内部に配設した内筒２２と、
吸熱筒２１の外周に固着した吸熱フィン２３とからなる
熱交換部が設けられている。

吸熱筒２１は、貯湯槽２０の底部に貴挿されており、そ
の上部は貯傷槽２０の略中央部まで延出されて上端２１
１が上方に開□し、かつその下部は燃焼室１２に延在し
ている。また、内筒２２は吸熱筒２１内にこれと略同Ｄ
的に配設されていて、その上端２２１は側方へ屈折され
吸熱筒２１を貫通して貯湯槽２０の内下部にて側方に開
□し、かつその下端２２２は吸熱筒２１の略下端部にて
下方に開□している。一方、吸熱筒２１の燃焼室１２内
に延在する部位には、多数の吸熱フィン２３が燃焼ガス
通路を形成すべく固着されている。吸熱フィン２３は、
中心内孔の綾部にフランジ部を有する環状板により形成
されていて、吸熱筒２１の外周に積層状に鉄入されてロ
ウ付け等により固着されている。このように構成したガ
ス湯沸器においては、冷水は給水管３０を通って貯湯槽
２０内に供給されるとともに、貯傷槽２０内の冷水は、
王として貯湯槽２０の底部に設けた熱交換部で高熱の燃
焼ガスによって加熱されて熱水となり、給濠管２４を通
って所定場所へ供給される。

なお、熱交換部で熱交換をおえた燃焼ガスは、４本の排
気管１３を通って器体１０の上部に取付けた煙突１３１
を経て大気へ排出される。ところで、かかるガス湯鍵器
においては、特に、熱交換部を構成する吸熱筒２１およ
び内筒２２間に位置する水は、内筒２２内に位置する水
に比し急速に加熱される。

この結果、吸熱筒２１および内筒２２間に位置して加熱
された温水が上昇して吸熱筒２１の上端２１１から狩湯
槽２０内に流出し、これにともない貯傷槽２０内の冷水
は内筒２２の上端２２１から内筒２２内に流入し、内筒
２２の下端２２２から反転して吸熱筒２１および内筒２
２間に達する。すなわち〜貯湯槽２０内の冷水は、第１
図に示す矢印方向に循環対流して加熱され、熱水となる
。しかして、貫流する水（熱水、温水、冷水）の循環路
の通過抵抗は小さく、水の循環は極めて円滑になされ、
吸熱筒２１および内筒２２間を上昇する水が内筒２２内
にて予熱されまたその量が少量であるため、上昇する水
と燃焼ガスとの温度は加熱開始後速やかに近づき、これ
ら両者の接触部の温度は比較的高温に維持される。これ
により、熱交換部にて発生する凝縮水の量を、従来この
種湯織器に比し著しく抑制することができる。また、吸
熱フィン２３を咳鶴熱筒２１にロウ付け等により容易に
かつ確実に固着することができ、これにより、吸熱フィ
ン２３と吸熱筒２１間の熱伝達を良好にして熱交換効率
を著しく高めることができる。さらにまた、熱交換部を
貯湯槽２０の下方に位置する燃焼室１２内に延在させて
いるため、貯湯槽２０を大径にする必要がなく、これに
より、縦長のコンパクトな形状となって器体１０の占有
面積を減少させ、床面積を有効に利用しうる。第３図に
は、本発明の他の実施例が示されている。

この実施例においては、第１実施例における４本の排気
管１３に換えて、器体１０より大蚤の排気筒１３′が採
用されている。この排気筒１３′は、貯湯槽２０が形成
されている器体１０上部に上方と半径方向に所定間隔を
保持して冠設されていて、器体１０の側部に設けられ燃
焼室１２の上部側方に開口する煙□１０２を通して「排
気筒１３′および器体１０間と燃焼室１２とが達適して
いる。これにより、熱交換をおえた燃焼ガスは、鰹口１
０２から排気筒１３′および器体１０間を通り「排気筒
１３′の上部に取付けた煙突１３１を経て大気へ排出さ
れる。第４図には、さらに本発明の他の実施例が示され
ている。

この実施例においては、第２実施例における排気節１３
′に換えて、器体１０側部に設けた鰹口１０２から側方
に突出して排気管１３が設けられている。これにより、
熱交換をおえた燃焼ガスは煙○１０２から排気筒１３″
を通り、これに取付けた煙突１３１を経て大気へ排出さ
れる。これら第２実施例および第３実施例におけるその
他の構成は、第１実施例と同様に構成され、また、これ
らの効果も第１実施例におけると同様なので、それらの
説明は省略する。

なお、本発明はこれら各実施例に限定されるものではな
く、器体の内部下方に設けた燃焼室の上方に貯傷槽を備
えるとともに、前記燃焼室を大気に運速させる排気手段
を備えた各種貯湯式濠沸器に適宜変更して実施しうるも
のである。

以上の説明から明らかなように、本発明においては、前
記した各種貯傷式湯沸器において、前記貯湯槽の底部略
中央に、前記燃焼室内に延在して前記貯湯槽内に蓮通す
る吸熱筒と、この吸熱筒内にこれと略同じ的に配設され
上端が前記貯傷槽内の下部にて開口しかつ下端が前記吸
熱筒内の下部にて閉口する内筒とにより構成された熱交
換部を設けて、この熱交換部を構成する前記吸熱筒の外
周に吸熱フィンを配設したことにその構成上の特徴があ
る。

このため、本発明によれば、加熱時における水を理想的
に循環対流させて、熱交換部における水と燃焼ガスとの
温度を、加熱開始後速やかに近づけることができ、これ
により、熱交換部における凝縮水の発生量を著しく抑制
させるとともに、熱交換効率のすぐれた縦長のコンパク
トな貯濠式湯鰍器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る貯湯式湯磯器の一例を示す縦断
側面図、第２図は第１図のローロ線切断面図、第３図は
本発明に係る貯傷式傷沸器の他の一例を示す部分縦断側
面図、第４図は本発明に係る貯湯式湯沸器のその他の一
例を示す部分縦断側面図である。 符号の説明 １０・・・器体、１１・・・バーナ、１２
・・・燃焼室、１３・・・排気管、１３′・・・排気筒
、２０・・・貯湯槽、２１・・・吸熱筒、２２・・・内
筒、２２１・・・内筒２２の上端、２２２・・・内筒２
２の下端、２３・・・吸熱フィン、３０・・・給水管。 第２図第４図 第１図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 器体の内部下方に設けた熱焼室の上方に貯湯槽を備
   えると共に、前記燃焼室を大気に連通させる排気手段を
   備えた貯湯式湯沸器において、前記貯湯槽の底部略中央
   に、前記燃焼室内に延在して前記貯湯槽内に連通する吸
   熱筒とこの吸熱筒内にこれと略同心的に配設された上端
   が前記貯湯槽内の下部にて開口しかつ下端が前記吸熱筒
   内の下部にて開口する内筒とにより構成された熱交換部
   を設けて、この熱交換部を構成する前記吸熱筒の外周に
   吸熱フアンを配設したことを特徴とする貯湯式湯沸器。 ２ 排気手段として、前記貯湯槽内を貫通して配設され
   一端が前記貯湯槽の上方にて大気に開口しかつ他端が前
   記貯湯槽の底部にて前記燃焼室内に開口する排気管を採
   用してなる特許請求の範囲第１項に記載した貯湯式湯沸
   器。３ 排気手段として、前記貯湯槽の外周を包囲して
   配設され一端が前記貯湯槽の上方にて大気に開口しかつ
   他端が前記貯湯槽の下部にて前記燃焼室内に開口する排
   気筒を採用してなる特許請求の範囲第１項に記載した貯
   湯式湯沸器。