JPS6031888Y2 - 送りユニツトの配管装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は送りユニットの配管装置に関するものである。

本考案の目的とするところは、制御バルブを取外すこと
なく簡単かつ迅速に送りシリンダ装置の取外しを可能に
することである。

一般に送りユニットにおいて送り台を前進後退させる手
段として送りシリンダ装置が採用されているが、かかる
シリンダ装置は消耗部品であるＯリングあるいはオイル
シールを内蔵しており、これら消耗部品の損耗に伴って
前記シリンダ装置を取外して前記消耗部品を交換しなけ
ればならない。

しかしながら従来の送りユニットは第１図に示すように
ベース１０の側面に取付けられたサブプレート１１なら
びに制御バルブ１２と送りシリンダ装置１３の給排ポー
ト１４間を直接連結パイプ１５にて連結しているため、
まずベース１０より制御バルブ１２とサブプレート１１
を取外し、さらに連結パイプ１５を抜出さないと、前記
送りシリンダ装置１３を取外すことができず、取外し作
業が面倒であると同時に時間がかかる欠点があった。

本考案は従来のこのような不具合を解決するためになさ
れたものであり、以下その実施例を図面に基づいて説明
する。

第２図において２０はベースで、このベース２０の上に
は一対の案内レール２１が形成され、この案内レール２
１には送り台２２が摺動可能に案内されている。

２３は前記送り台２２を前進後退させる送りシリンダ装
置で、ピストン２４と、このピストン２４を嵌合するシ
リンダチューブ２５と、このシリンダチューブ２５の両
端を閉止するシリンダキャップ２６．２７を備え、この
シリンダキャップ２６．２７に形成された給排ポート２
８．２９より圧力流体を供給することによりピストン２
４およびこれと一体に連結された送り台２２を前進後退
させるようになっている。

コノヨウな送りユニットにおいて前記送り台２２の送り
速度を制御するためには前記送りシリンダ装置２３に送
り速度制御用の制御バルブ３０を接続しなければならな
い。

このために本考案は前記一方の給排ポート２８を次のよ
うな配管構造でもって送り速度制御用の制御バルブ３０
に接続したことを特徴とするものである。

すなわち第３図において３２は接続コネクタで、この接
続コネクタ３２はその一端を前記送りシリンダ装置２３
の給排ポート２８に着脱可能にねじ込まれ、また他端は
前記送り台２２の通し穴３３を貫通してその一側面に突
出され、その先端には締付金具３４によって接続パイプ
３５が連結されている。

この連結パイプ３５はＵ字状に折曲げられ、その先端に
は締付金具３６によってジョイント３７が固定されてい
る。

このジョイント３７はベース２０にねじ込まれ、前記ベ
ース２０の他端面に取付られたサブプレート３１ならび
制御バルブ３０に通じる連通路３８に連通されている。

なお、第２図において３９は前記シリンダ装置２３をベ
ース２０に固定する締付ボルト、４０は送り台２２の前
進端を規制するストップボルト、４１は前記ピストン２
４のピストンロツド２４ａを送り台２２に固定する締付
ナットである。

また第３図において４２は前記制御バルブ３０を押圧す
るドッグである。

上記構成において送りシリンダ装置２３を取外す場合に
は、先ず締付ナット４１ならびに締付ボルト３９をゆる
めて送りシリンダ装置２３を送り台２２ならびにベース
２０より切離してお《。

しかる後締付金具３４をゆるめて連結パイプ３５を接続
コネクタ３２より外し、さらに接続コネクタ３２を回転
させながら送りシリンダ装置２３より抜出す。

これにより送りシリンダ装置２３と他の部材との連結は
なくなり、そのまま軸方向へ移動させることによりベー
ス２０上より簡単かつ迅速に取外すことができる。

送りシリンダ装置２３の消耗部品を取替えた後前記説明
と逆の要領で操作することにより再び送りシリンダ装置
２３をベース２０上に固定することができる。

前記したように本考案装置は、送りシリンダ装置の前部
シリンダキャップの給排ポートに接続コネクタを着脱可
能に接続して送りシリンダ装置に圧力流体を給排するよ
うにした構成であるため、ベースならびに送りシリンダ
装置に通じる油路をその接合面で互いに連通させるとい
った特別な配慮は不用となり、また合せ面からの流体洩
れのおそれもなく、簡単な固定手段でシリンダ装置をベ
ース上に固定することができる利点を有している。

また、本考案は、接続コネクタの使用に伴い、送り台よ
り外方に露出する後部シリンダキャップのみを締付ボル
トによってベースに固定し、送り台の下方に位置する前
部シリンダキャップを固定する必要がなくなり、従って
送り台の外方より締付ボルトを操作するだけで容易に送
りシリンダ装置の取外しが可能となる利点を有する。

さらに本考案は、前記接続コネクタを前記ベースに形成
された連通路を介してベースの他側面に取付られた制御
バルブに連通させるようにしたものであるため、重量物
である制御バルブあるいはサブプレートを取外すことな
く、単に接続コネクタを操作するのみで簡単かつ迅速に
送りシリンダ装置を取外すことができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の送りユニットの配管装置を示す要部断面
図、第２図は本考案の配管装置の実施例を示す正面断面
図、第３図は第２図の■一■線矢視断面図である。 ２０・・・・・・ベース、２２・・・・・・送り台、２
３・・・・・・送りシリンダ装置、２８．２９・・・・
・・給排ポート、３０・・・・・・制御バルブ、３２・
・・・・・接続コネクタ、３８・・・・・・連通路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベースと、このベース上に摺動可能に載置された送り台
   との間の空間に送りシリンダ装置を配置し、この送りシ
   リンダ装置によって前記送り台を移動させるとともに、
   この送りシリンダ装置より給排される圧力流体を制御バ
   ルブにて制御して前記送り台の移動速度を制御するよう
   にした送りユニットにおいて、前記送りシリンダ装置に
   、前記送り台の下方においてベース上に載置される前部
   シリンダキャップと、前記送り台より外方に露出した位
   置において前記ベースに着脱可能に固定される後部シリ
   ンダキャップを設け、この各シリンダキャップには送り
   シリンダ装置内に圧力流体を給排する給排ポートを形成
   し、この少くとも前部シリンダキャップ側の給排ポート
   に接続コネクタを着脱可能に接続し、この接続コネクタ
   を前記ベースの一側面より突出させるとともに、この接
   続コネクタを前記ベースに形成された連通路を介してベ
   ースの他側面に取付られた制御バルブに連通させたこと
   を特徴とする送りユニットの配管装置。