JPS6031797Y2 - 装飾用噴霧装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は装飾用噴器に係り、特に手動噴霧器と、手動噴
霧器を収容する収納体（例えば花瓶状体）と、装飾物（
例えば造花）保持装置を組合せた装飾用噴霧装置に関す
る。

造花を植えた花瓶または植木鉢（様容器）からなる装飾
物はよく知られている。

その造花に香料をしみこませて芳香を放つようにしたも
のも知られている。

しかし例えば造花を多孔性材料で造った場合でも、物体
の香料保持容量は限定されており、永続的に芳香を放つ
ことはない。

本考案の目的は、香水などを入れた手動噴霧器と、該手
動噴霧器を収容する上述の造花花瓶または植木鉢のよう
な収納体と、造花などの装飾物の保持装置とを組合せて
、該手動噴霧器を時々作動させることにより、噴霧器に
貯えられた香水などを装飾物（例えば造花）に供給する
ことによって、長期間にわたって芳香を楽しむことを可
能にする装飾用噴霧装置を提供するにある。

このような目的は、底部を開閉して内容物を補充できる
噴口が上方を向いた手動噴霧器と；該手動噴霧器を収容
する底部の開放した筒状の収納体と；前記手動噴霧器の
頭部に装着される装飾物保持装置であって、その一部に
前記手動噴霧器を作動させる挺子腕を軸着しているもの
の組合せからなる装飾用噴霧装置により遠戚される。

本考案は第−義的に造花を対称としているが、装飾物は
造花に限らず、その下端が芯状であるものは対象にでき
る。

本考案の製品は例えば便所の消臭芳香剤の分与器として
好適であろう。

以下図面を参照して、本考案をその好適実施態様につい
て詳細に説明する。

第１図において、手動噴霧器１は噴霧弁２と容器３より
なり、前者のフランジ４はガスケット５を介して、前記
噴霧弁５の上部に嵌着する弁キャップ６によって、容器
３の頚部上面に挟着され、前記弁キャップ６と容器３の
頚部はフェルール（金属環）７によって巻締め固定され
ている。

しかしこれはあくまで−態様であって、いかなる固定手
段によってもよい。

前記容器３は頚部からふくらんで大径部８を形威し、下
部は小径の筒状部９となっており、また下端部にはガス
ケット１０を介しねじ蓋１１を螺合している。

該ねじ蓋１１にはコイン等の厚みを受は入れる溝１２を
刻設しておいてもよい。

前記手動噴霧器１は例えば実開昭５２−１６５３１２−
１に開示されたような既知のものであって、蓄圧式のも
のが望ましいが、これに限られるものではない。

この手動噴霧器１の頭部は蓋体１３よりなり、該蓋体は
、前記弁キャップ６とフェルール７とを覆って嵌着する
蓋部１４と、該蓋部より上方に延びる筒状部１５とを有
している。

該筒状部は内部に噴霧頭１６を収納し、該噴霧頭は上端
に噴口（例えばメカニカルブレークアップ噴口）１７を
備え、下端孔で噴霧弁２の作動部材である排出茎１８に
嵌着され、また下方に筒耳（トラニオン）１９を突設し
ている。

この筒耳は前記筒状部１５の下方に該筒耳１９を受は入
れるように設けられたスリット２０を貫通して外側に突
出し後出の挺子腕２５に当接している。

手動噴霧器１を収容する収納体２１は重い（例えば陶器
性）底部の開放した筒状の花瓶状または植木鉢状体で、
下部のくびれ部２２の内径に前記容器の筒状部９を受は
入れ、くびれ部より上方に拡がる部分の白下縁で、前記
容器の大径部８を係止して、手動噴霧器１を支承してお
り、開口上縁は前記噴口１７よりやや高い位置にあるの
が望ましい。

装飾物保持装置は２３は環状体２４よりなり一対のブラ
ケット２６が立設され、それに挺子腕２５が軸着されて
いる。

該環状体は、前記フェルール７の上に載置された、蓋体
の筒状部１５に嵌着されて、細長い物体を挿入すること
のできる複数個の孔を有している。

前記ブラケットは挺子腕２５の脱着のため、外側に撓む
ことができるような弾性を有している。

前記挺子腕２５は、前記環状体のブラケット２６の上端
に穿設された軸孔２７に軸着し、第２図に示すように、
その長孔２８で前記蓋体の筒状部１５を囲み、該長孔の
辺部２９て前記噴霧器の筒耳１９に上方から当接し、さ
らに横方向に延び、第１図に示すように、前記収納体２
１の胴部に設けられる開口文３０を貫通し、その先端部
を横に突き出している。

前記手動噴霧器の容器３の形状と、その形状に対応した
収納体２１の形状は図示のものに限らず、容器３が収納
体２１の内部に係止支承され、容器のねじ蓋１１が収納
体２１の底部開口より突出しないものであればよい。

収納体の形状は対象装飾物により花瓶状または植木鉢状
に限られるものではない。

また、挺子腕２５はその先端を収納体の開口部３０から
横に突き出しているが、収納体２１に開口部３０を設け
ず、挺子腕を斜上方に延ばし、その先端を収納体２１の
上縁から横に突き出してもよいし、上縁内側で挺子腕を
操作する指先に適する位置に臨ませてもよい。

装飾物保持装置２３の環状体２４は、それに限られるも
のではなく、環状凹溝体であって、とがった物体（例え
ば造花の茎の下端部など）を容易に突き出すことのでき
る材料（例えば発泡スチロールなど）で造られた環状体
が、その環状凹溝体をみたしているものでもよい。

この噴霧器の作動は、挺子腕２５の収納体の開口部３０
より横に突き出している先端部を下方に押し下げると、
該挺子腕２５は軸孔２７の周りに下向きに回動し、第２
図に示されているように、辺部２９に当接している筒耳
１９を有する噴霧器１６が押し下げられ、噴霧弁２が作
動し、噴霧器の内容物が噴霧され装飾物の表面に付着し
て芳香を放つ。

この噴霧器はその噴霧弁２がいわゆる蓄圧式であれば、
噴霧後にも噴霧弁内に噴霧器の内容物が残留し、その次
には挺子腕２５の押し下げによって直ぐ噴霧される。

この噴霧器の内容物の補充は、容器のねじ蓋１１を脱着
して行う。

その脱着はねじ蓋の溝１２にコイン等を挿入してねじ蓋
１１を回動して行うことができる。

これは、この装飾用噴霧装置の噴霧器が、その頚部にね
じ蓋を有する形式である場合にくらべて大きい利点があ
る。

すなわちこの形式の場合には、第１図において、弁キャ
ップ６が容器２の頚部に螺合するねじ蓋となり、そのね
じ蓋に装飾物保持装置の環状体２４が嵌着する。

そのため、弁キャップを脱着するには、収納体の開口部
３０をその先端が貫通している挺子腕２５を脱着しなけ
ればならず、また環状体２４も弁キャップから脱着させ
る必要がある。

仮に環状体２４を弁キャップに嵌着しておいた場合は、
弁キャップの脱着のたびに、環状体のブラケット２６の
収納体の開口部３０に対する位置が変ることがあり、弁
キャップに対し関係位置を修正する必要が起る。

このことは、困難な作業ではないが、多少とも手間のか
）る面倒なことである。

本実施例によれば、上述のことに煩わされない効果があ
る。

以上詳細に説明したことから明らかなように、本考案は
簡単な構造で、香水などを入れた手動噴霧器と、それを
収容する造花花瓶または植木鉢のような収納体と、造花
のような装飾物の保持装置とを組合せて、装飾物（例え
ば造花）に香水などを随示供給して長期間にわたって芳
香を楽しむことのできる装飾用噴霧装置を商品として成
功させた。

本考案は、その好適実施態様について具体的に説明した
が、本考案の技術範囲内で種々の変法が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の好適実施態様の縦断面図、第２図はこ
の実施態様の上面図である。 １・・・・・・手動噴霧器、２・・・・・・噴霧弁、３
・・・・・・容器、６・・・・・・弁キャップ、７・・
・・・・フェルール、１１・・・・・・ねじ蓋、１３・
・・・・・蓋体、１５・・・・・・筒状部、１６・・・
・・・噴霧器、１８・・・・・・排出茎、１９・・・・
・・筒耳、２１・・・・・・収納体、２３・・・・・・
装飾物保持装置、２４・・・・・・環状体、２５・・・
・・・挺子腕。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 底部を開閉して内容物を補充できる噴口が上方を向
   いた手動噴霧器と：該手動噴霧器を収容する底部の開放
   した筒状の収納体と；前記手動噴霧器の頭部に装着され
   る装飾物保持装置であって、その一部に前記手動噴霧器
   を作動させる挺子腕を軸着しているものの組合せからな
   る装飾用噴霧装置。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項に記載の装飾用噴霧
   装置であって、手動噴霧器が蓄圧式噴霧器であるもの。 ３ 実用新案登録請求の範囲第１項または第２項に記載
   の装飾用噴霧装置であって噴霧器の噴霧弁（ポンプ装置
   ）を内容物を入れる噴霧器の容器に挟着する弁キャップ
   と、前記容器の頚部がフェルール（金属環）によって巻
   締めされているもの。 ４ 実用新案登録請求の範囲第３項に記載の装飾用噴霧
   装置であって、手動噴霧器の頭部は蓋体よりなり、該蓋
   体は前記弁キャップとフェルールを覆うその蓋部より上
   方に延長された筒状部を有し；前記噴霧弁の作動部材で
   ある排出茎に嵌着される噴霧器がその中に収納され、上
   方にメカニカルブレークアップ噴口を備え、下方に前記
   挺子腕と接触する筒耳（トラニオン）を有し；前記筒状
   部の下方に前記筒耳を受は入れるスリットが設けられ、
   挺子腕の回動によって該筒耳が押し下げられ、前記噴霧
   弁が作動するもの。 ５ 実用新案登録請求の範囲第１ないし４項のいずれか
   に記載の装飾用噴霧装置であって、手動噴霧器の収納体
   が重い花瓶状体で、その胴の一部に開口があって、前記
   挺子腕の先端が横に突き出しているもの。 ６ 実用新案登録請求の範囲第１ないし５項のいずれか
   に記載の装飾用噴霧装置であって、装飾物保持装置が、
   前記手動噴霧器の蓋体の筒状部に嵌着される環状体であ
   って、細長い物体を挿入することのできる複数個の孔を
   有し、またその一部に前記挺子腕の支持部を立設してい
   るもの。 ７ 実用新案登録請求の範囲第１ないし５項のいずれか
   に記載の装飾用噴霧装置であって、装飾物保持装置が、
   前記手動噴霧器の蓋体の筒状部に嵌着される環状凹溝体
   であって、その一部に前記挺子腕の支持部を立設し、ま
   たとがった物体を容易に突きさすことのできる材料でで
   きた環状体が前記環状凹溝体の凹溝内部をみたしている
   もの。 ８ 実用新案登録請求の範囲第１ないし７項のいずれか
   に記載の装飾用噴霧装置であって、手動噴霧器は底部に
   ねじ蓋を備え、該ねじ蓋にコイン等の厚みを受は入れる
   溝が刻設されているもの。 ９ 実用新案登録請求の範囲第１ないし８項のいずれか
   に記載の組合せであって、装飾物が造花であるもの。