JPS6031290Y2

JPS6031290Y2 - 室内アンテナ

Info

Publication number: JPS6031290Y2
Application number: JP11274378U
Authority: JP
Inventors: 豊一池田; 勇古家
Original assignee: 松下電器産業株式会社
Priority date: 1978-08-16
Filing date: 1978-08-16
Publication date: 1985-09-19
Also published as: JPS5539704U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はＶＨＦ信号とＵＨＦ信号が混合されて入力され
、一方指向性の切換えは電気的に行うことができるよう
にした室内アンテナに関するもので、ＶＨＦ信号、ＵＨ
Ｆ信号の取出しおよび各信号のテレビジョン受像機への
印加が容易に行えるようにしたものである。

上記室内アンテナには第１図のようにＶＨＦ専用のもの
、第２図のようにＵＨＦ専用のもの、第３図のように同
一基体１にＶＨＦアンテナ２とＬＩＨＦアンテナ３を設
置したもの、第４図のようにＶＨＦアンテナ４とＵＨＦ
アンテナ５を同一基体６に設置するとともに、両アンテ
ナ４，５を同時に回転可能とせしめて指向性が切換えら
れるようにしたもの、また第５図のようにＶＨＦアンテ
ナ７とＵＨＦアンテナ８を同一基体９に設置するととも
に、ＶＨＦアンテナ７とＵＨＦアンテナ８とを別々に回
転駆動することができるようにしたもの、さらに第６図
のようにロンドアンテナ１０とループアンテナ１１の両
方にてＶＨＦ信号とＵＨＦ信号の混合信号を受けるよう
にするとともに、Ｕ／Ｖ切換スイッチ１２および指向性
切換スイッチ１３を設けて電気的に指向性が変えられる
ようにしたもの等がある。

なお、第１図〜第６図において、１４ａ、１４ｂはフィ
ーダ、同軸ケーブル等の接続線で、１４ａがＶＨＦ用接
続線、１４ｂがＵＨＦ用接続線をおのおの示す。

そして一般的な室内アンテナの使用方法としては第７図
、第８図のように上記したＶＨＦ専用あるいはＵＨＦ専
用あるいはＶＨＦ用アンテナ、ＵＨＦ′用アンテナを備
えた室内アンテナ１５をテレビセット１６の上に置くと
いうことであるが、この場合部屋内におけるテレビセッ
ト１６の置かれる位置によって、チャンネルごとに室内
アンテナ全体あるいはＶＨＦアンテナ、ＵＨＦアンテナ
を個々に回わして最適位置を探そうとしても、第７図の
ように壁１７が邪魔になって回せなかったり、また第８
図のように、たとえ回転させることができても見映えが
良くない場合がある。

このような場合には第６図のような指向性切換方式の室
内アンテナを使用すると効果的である。

なぜならば、この室内アンテナはアンテナ素子を回転せ
しめて最適位置を探すのではなく、電気的に指向性を切
換えるので、アンテナ素子は固定したままでいいからで
ある。

ここで第６図に示す指向性切換方式の室内アンテナにつ
いて説明する。

前述したようにアンテナの指向性を変化させるにはアン
テナ自体を回すという方法があるが、これは前述したよ
うな欠点がある。

そこで、アンテナは固定したままで電気的に指向性を変
化させるということになるが、この場合アンテナの接続
を変えれば良い。

しかし、ｖＨＦ′信号はロッドアンテナで、ＵＨＦ′信
号はループアンテナでというように、ｖＨＦアンテナと
ＵＨＦアンテナを独立させた状態では、充分に指向性を
変化させることができない。

そこでＶＨＦ用のロッドアンテナとＵＨＦ用のループア
ンテナを接続させて極力いろいろな切換が可能なように
している。

たとえば、指向性切換スイッチ１３の操作により２本の
ロッドアンテナ１０とループアンテナ１１を直列接続し
たり、一本のロッドアンテナ１０とループアンテナ１１
を直列接続したり、あるいはロッドアンテナ１０のみ使
用するといったように切換える。

このため、入力側のＶＨＦとＵＨＦの分離というのは不
可能なので入力側はＶＨＦとＵＨＦ混合ということにな
る。

したがって出力側ではＶＨＦとＵＨＦを分離する必要が
ある。

その方法の一つとして、第９図のように室内アンテナ１
５を一本のフィーダ１８（または同軸ケーブル）でテレ
ビセット１６まで引き回し、テレビセット１６において
分波器１９でＶＨＦ信号とＵＨＦ信号を分離するという
方法がある。

しかし、この方法は室内アンテナ１５の筐体からもテレ
ビセット１６の筐体からも独立した分波器１９用の別個
の筐体が必要であるためにコスト高となって実用的でな
い。

また、第１０図のようにスイッチ２０でＶＨＦ信号、Ｕ
ＨＦ信号の切換をする方法もあるが、これではＶＨＦか
らＵＨＦ、あるいはＵＨＦからＶＨＦとチャンネルを切
換えた場合、そのたびごとにＶＨＦ、ＵＨＦ切換スイッ
チ２０を切換えなければならず、操作が煩しいとともに
コスト高になるという欠点があった。

なお第９図、第１０図における室内アンテナが第６図と
同様に指向性切換スイッチを備えていることは言うまで
もない。

本考案は上記従来の欠点を除去するもので、上記した独
立分波器１９、切換スイッチ２０を用いることなく、Ｖ
ＨＦ信号とＵＨＦ信号の分離および各信号のテレビセッ
トへの接続（印加）が行えるようにしたものである。

以下その一実施例を第１１図、第１２図とともに説明す
る。

ＶＨＦ信号とＵＨＦ信号を分離するのにスイッチ以外で
は前述したように分波器がある。

第１１図ではこの分波器２１を指向性切換スイッチ（図
示せず）を備えた基体２２内に組込み、基体２２から直
接、ＶＨＦ信号、ＵＨＦ信号を分離して出力するように
している。

この分波器２１の特性は第１２図のごとくであり、ＶＨ
Ｆ帯ではＵＨＦ側が２０ｄＢ以上減衰しているのでＶＨ
Ｆ側に影響を与えることはなく、またｔＪＨＦ帯ではＶ
ＨＦ側が２０ｄＢ以上減衰しているのでＵＨＦ側に影響
を与えることもない。

なお、第１１図においてＬｌ、Ｌ２およびＣ１はローパ
スフィルターを構成するインダクタンスおよびコンデン
、Ｃ２，Ｃ３およびＬはバイパスフィルターを構成する
コンデンサおよびインダクタンスであり、ローパスフィ
ルターの出力端子よりＶＨＦ信号が得られ、バイパスフ
ィルターの出力端子よりＵＨＦ信号が得られる。

また、第１１図ではループアンテナ１１を複数個設置し
て、きめ細かな指向性の切換えを可能とするとともに、
ループアンテナ１１のみ回動可能として、電気的切換に
機械的切換を併用することによりさらに細かい指向性の
切換えができるようにしている。

さらに、本構成によれば、分波器２１を指向性切換スイ
ッチとともにアンテナの基体２２内に組込んで内蔵する
ようにしたので、第９図の場合のような独立した分波器
１９用の別個の筐体を用いる必要をなくすることができ
、その筐体分、コスト的に安価にすることができる。

なお、この場合、第１１図の実施例ではＶＨＦ用とＵＨ
Ｆ用のフィーダが２本必要となって第９図の場合より１
本増加するが、本来、室内アンテナはテレビセットの上
などテレビセットのごく近傍に置かれるものであること
から、使用されるフィーダーの長さもごく短いものであ
り、このフィーダーの本数増加によるコストアップは少
く、全体としては筐体を不要にしたコスト低減の効果が
発輝される。

また、第１０図のようにチャンネルを切換えるたびにス
イッチを切換えるというような操作が不要になるため極
めて扱いやすいものである。

また使用部品もプリント基板、コンデンサ、コイルと少
なくてよく、スイッチよりも安価である。

以上説明したように本考案によれば、ロツドアンテナお
よびループアンテナを備え、電気的に指向性を切換える
ための指向性切換スイッチを備えた室内アンテナの基体
内に分波器を組込むことにより、従来のスイッチを使用
する場合と同等の効果を有し、しかもＶＨＦとＵＨＦの
チャンネル切換時に操作の必要がないため扱いやすいも
のである。

さらに使用部品もプリント基板、コイル、コンデンサを
用意するのみでよく、スイッチよりも安価となり、実用
上極めて有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は従来の室内アンテナを示す図、第７図
、第８図は一般的な室内アンテナの使用例およびその欠
点を説明するための図、第９図、第１０図は従来の指向
性切換方式の室内アンテナの構成を示す図、第１１図は
本考案の一実施例における室内アンテナの構成を示す図
、第１２図は同室内アンテナに使用する分波器の特性を
示す図である。１０・・・・・・ロッドアンテナ、１１・・・・・・ル
ープアンテナ、１３・・・・・・指向性切換スイッチ、
２１・・一分波器、２２・・・・・・室内アンテナの基
体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ＶＨＦ信号とＵＨＦ信号を混合して入力する複数個の異
なるアンテナ素子、前記複数個のアンテナ素子を接続し
たり分離したりして指向性を切換えるための指向性切換
スイッチおよび前記アンテナ素子と指向性切換スイッチ
とを取付けた基体とを備え、かつ前記アンテナ素子から
混合されて入力される前記Ｖ）（Ｆ’信号とＵＨＦ信号
を分離して別々に出力させるための分波器を前記基体内
に内蔵せしめてなる室内アンテナ。