JPS6030729B2 - 高周波誘導加熱を併用した溶接方法 - Google Patents
高周波誘導加熱を併用した溶接方法Info
- Publication number
- JPS6030729B2 JPS6030729B2 JP2453480A JP2453480A JPS6030729B2 JP S6030729 B2 JPS6030729 B2 JP S6030729B2 JP 2453480 A JP2453480 A JP 2453480A JP 2453480 A JP2453480 A JP 2453480A JP S6030729 B2 JPS6030729 B2 JP S6030729B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- heat
- frequency induction
- induction heating
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/50—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for welded joints
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
- Arc Welding In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、溶接の熱によって硬化し、鞠性が低くなった
溶接熱影響部を高周波譲導加熱により誘導発熱させて焼
きもどすようにした、高周波誘導加熱を併用した溶接方
法に関するものである。
溶接熱影響部を高周波譲導加熱により誘導発熱させて焼
きもどすようにした、高周波誘導加熱を併用した溶接方
法に関するものである。
溶接によって硬化し、靭性の低くなった部分、すなわち
熔接熱影響部(腕化部)を溶接後に焼きもどすことが規
定されている構造物において、構造物自体を熱処理でき
ない場合の溶接法として、ハーフビード法がある。この
ハーフビード法では、溶接ビードをおく時の温度分布を
利用して先の溶接の熱影響部の腕化部を焼きもどすため
、厳格な熔接施工管理が必要であり、硬化した熱影響部
を550つ0ないし700午0の適正な温度城に適正な
時間さらすことは、板厚、層間温度、入熱および材質に
よって温度分布が変化するため、確実な焼きもどしを行
なうことは困難であった。本発明は、このようなことに
鑑み溶接途中で確実な焼きもどしを実現して健全な溶接
、すなわち、形状不連続部に発生する溶接残留応力を他
の部分に移して溶接部の疲労強度が向上するような溶接
を提供することができるようにしたもので、溶接途中で
該熔接により発生した溶接熱影響部を高周波誘導加熱に
より譲導発熱させて焼きもどし温度に保った後、該高周
波加熱処理部に残りの溶接を行い、次の場所でも同様に
溶接することを特徴とする高周波誘導加熱を併用した溶
接方法を要旨とするものである。
熔接熱影響部(腕化部)を溶接後に焼きもどすことが規
定されている構造物において、構造物自体を熱処理でき
ない場合の溶接法として、ハーフビード法がある。この
ハーフビード法では、溶接ビードをおく時の温度分布を
利用して先の溶接の熱影響部の腕化部を焼きもどすため
、厳格な熔接施工管理が必要であり、硬化した熱影響部
を550つ0ないし700午0の適正な温度城に適正な
時間さらすことは、板厚、層間温度、入熱および材質に
よって温度分布が変化するため、確実な焼きもどしを行
なうことは困難であった。本発明は、このようなことに
鑑み溶接途中で確実な焼きもどしを実現して健全な溶接
、すなわち、形状不連続部に発生する溶接残留応力を他
の部分に移して溶接部の疲労強度が向上するような溶接
を提供することができるようにしたもので、溶接途中で
該熔接により発生した溶接熱影響部を高周波誘導加熱に
より譲導発熱させて焼きもどし温度に保った後、該高周
波加熱処理部に残りの溶接を行い、次の場所でも同様に
溶接することを特徴とする高周波誘導加熱を併用した溶
接方法を要旨とするものである。
以下、図面を参照して説明するに、炭素鋼、低合金鋼な
どの被溶接物2が、第1図に示すように、溶接されると
、溶接1により熱影響を受ける部分3は硬化し、靭性が
低下して腕化する。
どの被溶接物2が、第1図に示すように、溶接されると
、溶接1により熱影響を受ける部分3は硬化し、靭性が
低下して腕化する。
本発明は、溶接途中でこれを焼きもどして靭性を回復さ
せた後、残りの溶接を行う方法である。すなわち、第2
図に示すように、熱影響を受ける部分3の近くに高周波
誘導コイル4を設け、溶接し終った個所の該溶接により
熱影響を受ける部分(溶接熱影響部)を含む広い焼きも
どし領域5を、溶接の途中で高周波誘導加熱により誘導
発熱させて焼さもどし、加熱領域の端部に残留応力分布
を発生させるようにする。この高周波誘導加熱の時期は
、熔接熱影響部が硬化した後であればよく、高周波譲導
加熱を利用して加熱を行うので、溶接作業中でも容易に
行うことができる。溶接によって生じた残留応力分布は
、前記のように高周波誘導加熱により高周波誘導加熱領
域端部に生じさせるので、この加熱領域端部に生じる温
度差により引張残留応力分布を形状不連続部(溶接止織
部)から外した所に設定することができ、該形状不連続
部の溶接残留応力を低下できる。このときの各部の温度
は第2図に曲線6で示すようになり、焼きもどし領域5
は、焼きもどし補正温度城7内に入ることになる。上記
高周波加熱で焼きもどしを行った後は、該高周波加熱処
理部に残りの溶接を行つ。次に、具体的な実施例を説明
する。
せた後、残りの溶接を行う方法である。すなわち、第2
図に示すように、熱影響を受ける部分3の近くに高周波
誘導コイル4を設け、溶接し終った個所の該溶接により
熱影響を受ける部分(溶接熱影響部)を含む広い焼きも
どし領域5を、溶接の途中で高周波誘導加熱により誘導
発熱させて焼さもどし、加熱領域の端部に残留応力分布
を発生させるようにする。この高周波誘導加熱の時期は
、熔接熱影響部が硬化した後であればよく、高周波譲導
加熱を利用して加熱を行うので、溶接作業中でも容易に
行うことができる。溶接によって生じた残留応力分布は
、前記のように高周波誘導加熱により高周波誘導加熱領
域端部に生じさせるので、この加熱領域端部に生じる温
度差により引張残留応力分布を形状不連続部(溶接止織
部)から外した所に設定することができ、該形状不連続
部の溶接残留応力を低下できる。このときの各部の温度
は第2図に曲線6で示すようになり、焼きもどし領域5
は、焼きもどし補正温度城7内に入ることになる。上記
高周波加熱で焼きもどしを行った後は、該高周波加熱処
理部に残りの溶接を行つ。次に、具体的な実施例を説明
する。
被溶接物2として板厚4比奴の低合金鋼を、溶接入熱2
皿J/肌で約100助長さにわたり約5側厚で肉盛溶接
すると、該溶接により熱影響をうける溶接熱影響部3の
深さは、約2柳であった。
皿J/肌で約100助長さにわたり約5側厚で肉盛溶接
すると、該溶接により熱影響をうける溶接熱影響部3の
深さは、約2柳であった。
次に、この溶接熱影響部3を含む広い焼きもどし領域5
(加熱幅35仇畝)を高周波周波数2500HZで高周
波譲導加熱により加熱した。この結果、溶接によって生
じた残留応力分布は高周波譲導加熱により解消し、高周
波誘導加熱領域端部に生じる温度差による引張残留応力
分布を形状不連続部から他の部分に移すことができた。
尚、第3図に示すように、高周波加熱を行なう際の溶接
の状態は、高周波加熱処理後の溶接8により熱影響を受
ける部分9が先の溶接1の部分となるようにして、焼き
もどし領域5が再度縦化しないようにする。本発明は上
記のようにして溶接8を行なった後、再び高周波加熱を
して熱影響を受ける部分9の焼きもどしを行なう。高周
波誘導加熱は、周波数を低くすれば加熱深さが大きくな
り、周波数を変えることによって加熱深さが変えられる
ため、腕化した部分を確実に焼きもどしでき、出力を変
えることにより、焼きもどし温度を調節することができ
、加熱時間を変えることによって焼きもどし時間を調節
することができ、また高周波誘導コイルの形状を変える
ことにより、あらゆる形状の被熔接物に適応させること
ができ、加熱範囲を広げることにより、形状不連続部の
応力集中を、第4図に示すようにその他の部分に移すこ
とができる。
(加熱幅35仇畝)を高周波周波数2500HZで高周
波譲導加熱により加熱した。この結果、溶接によって生
じた残留応力分布は高周波譲導加熱により解消し、高周
波誘導加熱領域端部に生じる温度差による引張残留応力
分布を形状不連続部から他の部分に移すことができた。
尚、第3図に示すように、高周波加熱を行なう際の溶接
の状態は、高周波加熱処理後の溶接8により熱影響を受
ける部分9が先の溶接1の部分となるようにして、焼き
もどし領域5が再度縦化しないようにする。本発明は上
記のようにして溶接8を行なった後、再び高周波加熱を
して熱影響を受ける部分9の焼きもどしを行なう。高周
波誘導加熱は、周波数を低くすれば加熱深さが大きくな
り、周波数を変えることによって加熱深さが変えられる
ため、腕化した部分を確実に焼きもどしでき、出力を変
えることにより、焼きもどし温度を調節することができ
、加熱時間を変えることによって焼きもどし時間を調節
することができ、また高周波誘導コイルの形状を変える
ことにより、あらゆる形状の被熔接物に適応させること
ができ、加熱範囲を広げることにより、形状不連続部の
応力集中を、第4図に示すようにその他の部分に移すこ
とができる。
本発明は以上説明したように、溶接により腕化した熱影
響部の靭性回復を適正な温度で確実に行なうことができ
、焼きもどし範囲、温度、時間の調節操作も可能であり
、形状不連続部に発生する溶接残留応力を他の部分に移
して形状不連続部の溶接残留応力を低下できる効果があ
り、これにより形状不連続部の疲労強度(疲れ割れ発生
寿命)を向上させることができる。
響部の靭性回復を適正な温度で確実に行なうことができ
、焼きもどし範囲、温度、時間の調節操作も可能であり
、形状不連続部に発生する溶接残留応力を他の部分に移
して形状不連続部の溶接残留応力を低下できる効果があ
り、これにより形状不連続部の疲労強度(疲れ割れ発生
寿命)を向上させることができる。
第1図は溶接と熱影響を受ける部分との関係を示す断面
図、第2図は焼きもどし領域と焼きもどし温度とを示す
説明図、第3図は加熱後の溶接を示す断面図、第4図は
応力分布の説明図である。 1,8・・・溶接、3,9・・・熱影響を受ける部分、
4・・・高周波誘導コイル、5・・・焼きもどし領域。 第1図第2図 第3図 第4図
図、第2図は焼きもどし領域と焼きもどし温度とを示す
説明図、第3図は加熱後の溶接を示す断面図、第4図は
応力分布の説明図である。 1,8・・・溶接、3,9・・・熱影響を受ける部分、
4・・・高周波誘導コイル、5・・・焼きもどし領域。 第1図第2図 第3図 第4図
Claims (1)
- 1 溶接途中で該溶接により発生した溶接熱影響部を含
む広い領域を高周波誘導加熱により誘導発熱させて焼き
もどし温度に保つた後、該高周波加熱処理部に残りの溶
接を行い、次の場所でも同様に溶接することを特徴とす
る高周波誘導加熱を併用した溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2453480A JPS6030729B2 (ja) | 1980-02-28 | 1980-02-28 | 高周波誘導加熱を併用した溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2453480A JPS6030729B2 (ja) | 1980-02-28 | 1980-02-28 | 高周波誘導加熱を併用した溶接方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56123328A JPS56123328A (en) | 1981-09-28 |
JPS6030729B2 true JPS6030729B2 (ja) | 1985-07-18 |
Family
ID=12140815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2453480A Expired JPS6030729B2 (ja) | 1980-02-28 | 1980-02-28 | 高周波誘導加熱を併用した溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6030729B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5933095A (ja) * | 1982-08-19 | 1984-02-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 溶接歪取り方法 |
JPS5954490A (ja) * | 1982-09-22 | 1984-03-29 | Hitachi Ltd | 高周波誘導加熱処理方法 |
KR101845409B1 (ko) | 2012-05-25 | 2018-04-05 | 현대자동차주식회사 | 초고강도 부품의 고주파 열처리방법 및 이에 따른 초고강도 부품 |
CN104096972B (zh) * | 2014-06-25 | 2016-03-30 | 武汉钢铁(集团)公司 | 降低冷硬态含磷if钢激光焊缝断带率的方法 |
JP5909014B1 (ja) * | 2015-06-08 | 2016-04-26 | オリジン電気株式会社 | 接合部材の製造方法及び接合部材製造装置 |
CN106884086B (zh) * | 2017-02-17 | 2018-04-03 | 燕山大学 | 一种双边火焰加热法去除埋弧管焊缝残余应力的装置及工艺 |
-
1980
- 1980-02-28 JP JP2453480A patent/JPS6030729B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56123328A (en) | 1981-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100952558B1 (ko) | 열 영향 영역의 제거 및 감소에 의한 합금 강 용접조인트의 수명 연장 방법 | |
US4623401A (en) | Heat treatment with an autoregulating heater | |
US7540402B2 (en) | Method for controlling weld metal microstructure using localized controlled cooling of seam-welded joints | |
JPWO2002046479A1 (ja) | 鋼材部品のベイキング処理方法 | |
EP1927668B1 (en) | Restoration method for deteriorated part and restoration apparatus for deteriorated part | |
EP2126145A1 (en) | Method for improving the performance of seam-welded joints using post-weld heat treatment | |
KR20000036060A (ko) | 단시간 열처리법을 사용한 경화성 강의 빔용접 방법 | |
JPS6030729B2 (ja) | 高周波誘導加熱を併用した溶接方法 | |
JP2004209497A (ja) | 高張力鋼板レーザ溶接部の熱処理方法 | |
JPH03249127A (ja) | レール溶接継手部のショットピーニング処理方法 | |
JPS58184081A (ja) | レ−ザ−を用いた複合調質溶接法 | |
Jurčius et al. | Effects of vibration energy input on stress concentration in weld and heat-affected zone of S355J2 steel | |
JPS5993837A (ja) | レ−ル溶接部の耐疲労破壊特性向上法 | |
JPH08337819A (ja) | レール溶接部の耐腹部水平き裂性改善法 | |
US4588869A (en) | Method for relieving residual stresses by controlling weld heat input | |
JP2000225469A (ja) | 極厚鋼板製平板の溶接方法 | |
JPH04237570A (ja) | 溶接継手効率低下防止方法 | |
JPH08215872A (ja) | 高炭素鋼帯の溶接方法及びその装置 | |
JPS63157769A (ja) | クロム−モリブデン鋼の溶接方法 | |
JPS5576025A (en) | Structure improving heat treatment method of welding heat affected zone of low alloy steel | |
JPH08155642A (ja) | 熱間金型の肉盛溶接補修方法 | |
EP0156545B1 (en) | Heat treatment with an autoregulating heater | |
CN211102271U (zh) | 一种局部可调温度场控制焊接残余应力和变形装置 | |
CN117381167A (zh) | 一种减少超高强钢中厚板焊接变形和残余应力的方法 | |
JPS62227040A (ja) | 軌条溶接部の耐衝撃破壊特性向上法 |