JPH04237570A - 溶接継手効率低下防止方法 - Google Patents
溶接継手効率低下防止方法Info
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- JPH04237570A JPH04237570A JP2057991A JP2057991A JPH04237570A JP H04237570 A JPH04237570 A JP H04237570A JP 2057991 A JP2057991 A JP 2057991A JP 2057991 A JP2057991 A JP 2057991A JP H04237570 A JPH04237570 A JP H04237570A
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- welded
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高強度材と低強度材と
の溶接継手における溶接継手効率低下防止方法に関する
。
の溶接継手における溶接継手効率低下防止方法に関する
。
【0002】
【従来の技術】宇宙ロケットチャンバーにおいては、図
4(A)断面図及び(B)部分拡大図に示すように、緩
衝リング1は高強度材のマルエージング鋼で、単胴1′
のマルエージング鋼と溶接され、更に溶体化処理,時効
処理の熱処理を完了している。また前部リング2は低強
度材の焼入れ,焼もどし鋼で、鏡板15の焼入れ,焼も
どし鋼と溶接され、焼入れ,焼もどしの熱処理を完了し
ている。そしてこれらのそれぞれに溶接及び熱処理され
た緩衝リング1と前部リング2は前者と同一材質の溶接
材料でTIG溶接され、溶接金属部3と熱影響部4を形
成している。
4(A)断面図及び(B)部分拡大図に示すように、緩
衝リング1は高強度材のマルエージング鋼で、単胴1′
のマルエージング鋼と溶接され、更に溶体化処理,時効
処理の熱処理を完了している。また前部リング2は低強
度材の焼入れ,焼もどし鋼で、鏡板15の焼入れ,焼も
どし鋼と溶接され、焼入れ,焼もどしの熱処理を完了し
ている。そしてこれらのそれぞれに溶接及び熱処理され
た緩衝リング1と前部リング2は前者と同一材質の溶接
材料でTIG溶接され、溶接金属部3と熱影響部4を形
成している。
【0003】このTIG溶接された溶接部断面のかたさ
分布は、図4(C)線図に示すように、溶接のままでは
溶接金属部3と熱影響部4は焼入れ,焼もどし鋼の前部
リング2及びマルエージング鋼の緩衝リング1に比べて
著しくかたさが低下し、継手強度は焼入れ,焼もどし鋼
の約2/3,マルエージング鋼の約1/2程度に低下す
る。従ってこの溶接継手は溶接継手効率が悪く、そのた
め緩衝リング1と前部リング2の溶接部板厚は単胴1′
の2倍で設計されており、経済性,軽量化性,信頼性に
悪影響を及ぼしている。
分布は、図4(C)線図に示すように、溶接のままでは
溶接金属部3と熱影響部4は焼入れ,焼もどし鋼の前部
リング2及びマルエージング鋼の緩衝リング1に比べて
著しくかたさが低下し、継手強度は焼入れ,焼もどし鋼
の約2/3,マルエージング鋼の約1/2程度に低下す
る。従ってこの溶接継手は溶接継手効率が悪く、そのた
め緩衝リング1と前部リング2の溶接部板厚は単胴1′
の2倍で設計されており、経済性,軽量化性,信頼性に
悪影響を及ぼしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、高強度材と低強度材と
の溶接継手における継手効率低下を容易かつ的確に防止
することができる溶接継手効率低下防止方法を提供する
ことを目的とする。
事情に鑑みて提案されたもので、高強度材と低強度材と
の溶接継手における継手効率低下を容易かつ的確に防止
することができる溶接継手効率低下防止方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、高
強度材と低強度材とを溶接してなる溶接継手に対し、強
度が低下する溶接金属部及び熱影響部のみを部分的に熱
処理して強度を向上させることを特徴とする。
強度材と低強度材とを溶接してなる溶接継手に対し、強
度が低下する溶接金属部及び熱影響部のみを部分的に熱
処理して強度を向上させることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明溶接継手効率低下防止方法においては、
マルエージング鋼等の高強度鋼と焼入れ,焼もどし鋼等
の低強度鋼を溶接した後、継手効率が低下する溶接金属
部及び熱影響部のみを局部的に熱処理することにより、
2種の母材に悪影響を及ぼすことなく、強度低下部分の
強度を改善し、継手効率が向上する。
マルエージング鋼等の高強度鋼と焼入れ,焼もどし鋼等
の低強度鋼を溶接した後、継手効率が低下する溶接金属
部及び熱影響部のみを局部的に熱処理することにより、
2種の母材に悪影響を及ぼすことなく、強度低下部分の
強度を改善し、継手効率が向上する。
【0007】
【実施例】本発明溶接継手効率低下防止方法を宇宙ロケ
ットチャンバーの溶接継手に適用した一実施例を図面に
ついて説明すると、図1は本方法の効率低下防止処理要
領を示し、同図(A)は溶接継手の横断面図、同図(B
)は熱処理条件の線図、同図(C)はかたさ試験結果の
線図、図2は加熱ヒーターを用いた熱処理手段の説明図
、図3は加熱流体を用いた熱処理手段の説明図である。
ットチャンバーの溶接継手に適用した一実施例を図面に
ついて説明すると、図1は本方法の効率低下防止処理要
領を示し、同図(A)は溶接継手の横断面図、同図(B
)は熱処理条件の線図、同図(C)はかたさ試験結果の
線図、図2は加熱ヒーターを用いた熱処理手段の説明図
、図3は加熱流体を用いた熱処理手段の説明図である。
【0008】図1(A)において、マルエージング鋼の
緩衝リング1と焼入れ,焼もどし鋼の前部リング2が前
者と同一材質の溶接材料でTIG溶接され、強度が低下
している溶接金属部3と熱影響部4の部分を局部的に熱
処理するにあたり、同図(B)に示すように、溶接金属
部3と熱影響部4の部分をマルエージング鋼の時効温度
で加熱保持し、前部リング2の部分は焼もどし温度以下
になるような熱処理を施工すると、同図(C)に示すよ
うに、溶接金属部3と熱影響部4は前部リング2と同等
又はそれ以上の強度を得ることができる。
緩衝リング1と焼入れ,焼もどし鋼の前部リング2が前
者と同一材質の溶接材料でTIG溶接され、強度が低下
している溶接金属部3と熱影響部4の部分を局部的に熱
処理するにあたり、同図(B)に示すように、溶接金属
部3と熱影響部4の部分をマルエージング鋼の時効温度
で加熱保持し、前部リング2の部分は焼もどし温度以下
になるような熱処理を施工すると、同図(C)に示すよ
うに、溶接金属部3と熱影響部4は前部リング2と同等
又はそれ以上の強度を得ることができる。
【0009】このように局部的な熱処理を施す手段とし
ては、図2に示すように加熱ヒーター5があり、溶接金
属部3と熱影響部4の部分に加熱ヒーター5を配置し、
その外側は保温材6で被覆されている。また緩衝リング
1と前部リング2は焼もどし温度以上に加熱されないよ
うに、水冷銅板治具7で冷却されている。
ては、図2に示すように加熱ヒーター5があり、溶接金
属部3と熱影響部4の部分に加熱ヒーター5を配置し、
その外側は保温材6で被覆されている。また緩衝リング
1と前部リング2は焼もどし温度以上に加熱されないよ
うに、水冷銅板治具7で冷却されている。
【0010】図3は別の熱処理手段を示すもので、ロケ
ットチャンバー内面に溶接金属部3と熱影響部4の部分
に加熱流体が出入できる仕切板14を設け、流体加熱循
環装置9より加熱流体吹出経路10を通って加熱流体を
流体吹出口11から入れ、流体吸入口13より加熱流体
吸入経路12を通って加熱流体を循環させる。チャンバ
ーの外面は断熱カバー8で保温されている。この場合、
加熱流体の温度,流量を管理することにより一定温度に
加熱,保持することができる。
ットチャンバー内面に溶接金属部3と熱影響部4の部分
に加熱流体が出入できる仕切板14を設け、流体加熱循
環装置9より加熱流体吹出経路10を通って加熱流体を
流体吹出口11から入れ、流体吸入口13より加熱流体
吸入経路12を通って加熱流体を循環させる。チャンバ
ーの外面は断熱カバー8で保温されている。この場合、
加熱流体の温度,流量を管理することにより一定温度に
加熱,保持することができる。
【0011】かくして、この方法によれば、溶接継手効
率は従来の50%から75%に改善されるため、溶接材
料が減少し、従ってロケットの経済性が向上する。また
ロケットの自重が減少し、従ってその性能が向上する。
率は従来の50%から75%に改善されるため、溶接材
料が減少し、従ってロケットの経済性が向上する。また
ロケットの自重が減少し、従ってその性能が向上する。
【0012】
【発明の効果】要するに本発明によれば、高強度材と低
強度材とを溶接してなる溶接継手に対し、強度が低下す
る溶接金属部及び熱影響部のみを部分的に熱処理して強
度を向上させることにより、高強度材と低強度材との溶
接継手における継手効率低下を容易かつ的確に防止する
ことができる溶接継手効率低下防止方法を得るから、本
発明は産業上極めて有益なものである。
強度材とを溶接してなる溶接継手に対し、強度が低下す
る溶接金属部及び熱影響部のみを部分的に熱処理して強
度を向上させることにより、高強度材と低強度材との溶
接継手における継手効率低下を容易かつ的確に防止する
ことができる溶接継手効率低下防止方法を得るから、本
発明は産業上極めて有益なものである。
【図1】本発明溶接継手効率低下防止方法を宇宙ロケッ
トチャンバーの溶接継手に適用した一実施例における効
率低下防止処理要領を示し、同図(A)は溶接継手の横
断面図、同図(B)は熱処理条件の線図、同図(C)は
かたさ試験結果の線図である。
トチャンバーの溶接継手に適用した一実施例における効
率低下防止処理要領を示し、同図(A)は溶接継手の横
断面図、同図(B)は熱処理条件の線図、同図(C)は
かたさ試験結果の線図である。
【図2】加熱ヒーターを用いた熱処理手段の説明図であ
る。
る。
【図3】加熱流体を用いた熱処理手段の説明図である。
【図4】公知の宇宙ロケットチャンバーを示し、同図(
A)は断面図、同図(B)は同図(A)のB部の拡大図
、同図(C)は溶接部のかたさ分布の線図である。
A)は断面図、同図(B)は同図(A)のB部の拡大図
、同図(C)は溶接部のかたさ分布の線図である。
1 緩衝リング
1′ 単胴
2 前部リング
3 溶接金属部
4 熱影響部
5 加熱ヒーター
6 保温材
7 水冷銅板治具
8 断熱カバー
9 流体加熱循環装置
10 加熱流体吹出経路
11 流体吹出口
12 加熱流体吸入経路
13 流体吸入口
14 仕切板
15 鏡板
Claims (1)
- 【請求項1】 高強度材と低強度材とを溶接してなる
溶接継手に対し、強度が低下する溶接金属部及び熱影響
部のみを部分的に熱処理して強度を向上させることを特
徴とする溶接継手効率低下防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2057991A JPH04237570A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 溶接継手効率低下防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2057991A JPH04237570A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 溶接継手効率低下防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04237570A true JPH04237570A (ja) | 1992-08-26 |
Family
ID=12031122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2057991A Withdrawn JPH04237570A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 溶接継手効率低下防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04237570A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015525677A (ja) * | 2012-06-29 | 2015-09-07 | シロー インダストリーズ インコーポレイテッド | 溶接ブランクアセンブリおよび方法 |
US9956636B2 (en) | 2013-03-14 | 2018-05-01 | Shiloh Industries, Inc. | Welded blank assembly and method |
US10821546B2 (en) | 2012-11-30 | 2020-11-03 | Shiloh Industries, Inc. | Method of forming a weld notch in a sheet metal piece |
-
1991
- 1991-01-21 JP JP2057991A patent/JPH04237570A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015525677A (ja) * | 2012-06-29 | 2015-09-07 | シロー インダストリーズ インコーポレイテッド | 溶接ブランクアセンブリおよび方法 |
US9604311B2 (en) | 2012-06-29 | 2017-03-28 | Shiloh Industries, Inc. | Welded blank assembly and method |
US11198195B2 (en) | 2012-06-29 | 2021-12-14 | TWB Company, LLC | Welded blank assembly and method |
US10821546B2 (en) | 2012-11-30 | 2020-11-03 | Shiloh Industries, Inc. | Method of forming a weld notch in a sheet metal piece |
US9956636B2 (en) | 2013-03-14 | 2018-05-01 | Shiloh Industries, Inc. | Welded blank assembly and method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |