JPS6030567A - ダイカスト鋳造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はダイカスト鋳造法に関する。

ダイカスト鋳造は金型内に溶湯を高圧下で圧入しておこ
なわれ、一般にスリーブ内に注入した溶湯をプランジャ
ーで押圧することで高圧力を得ている。このようなダイ
カスト鋳造では、スリーブおよびプランジャーの先端部
分（以下プランジャーチップという）が溶湯に接触して
高温となシ、それぞれ冷却水を内部に流すなどの冷却構
造としているものの熱容量の相違等でスリーブとプラン
ジャーチップとのクリアランスが１サイクルの間におい
て変化する。特に噛込み等による装置の破損を防止する
には動作時のクリアランスが重要となる。このために従
来一般には充分に冷却されて所定のクリアランスに復帰
した状態を時間の経過にもとづいて推定している、すな
わちプランジャーを前進して溶湯を金型内に圧入し、凝
固した製品を取出した後プランジャーチップ表面等に潤
滑剤を塗布し、然る後プランジャーを後退させて次のシ
ョットに待機するサイクルにおいて、特にプランジャー
の後退に際してクリアランスが重要となるのであり、こ
のために従来は予め定めた時間経過後にプランジャーを
後退させるようにタイムチャートに基いた作動制御を行
っていた。

しかしながらこのような作動制御では充分に安全サイド
に時間設定をしても、冷却系統の故障等が発生しこれに
気付かない場合にはクリアランス不足状態での作動が行
われてしまう。すなわちクリアランス確保という目的を
確実に達成し得ない。

しかも設定時間によって能率が大きく影響され、鋳造工
程における効率を高め得ない。

本発明の目的はこのような現状に鑑み、クリアランスの
確保を確実且つ効果的に認識できるようにし、もって安
全性および作動効率が高く、しかも異常を検出できる状
態のもとて実施可能なダイカスト鋳造法を提供すること
である。

このために本発明では、プランジャーチップおよび／ま
たはスリーブの所定の位置の温度を測定し、この測定温
度をもとにクリアランスの状態、異常状態等を認識する
ようにし、この管理のもとて作動を制御するようにした
のである。

以下に図面を参照して実施例につき説明する。

第１図は一般的な無孔性ダイカスト鋳造装置の概略を示
しておシ、プランジャーチップ１１スリーブ２、スプー
ルブツシュ３、固定ダイグレート４、固定型５、そして
可動型６を含んでいる。プランジャーチップ１は図示し
ていないプランジャーの先端に固定されてスリーブ２お
よびスプールブツシュ３内を摺動される。との摺動にお
ける図中左方向への移動によってスリーブ２内に注入口
２Ａから注入された金属溶湯７（斜線部）を金型のキャ
ビティー８内に圧入するよう駆動され、また可動型６を
移動して凝固せる製品をキャビティー８から取出した後
、プランジャーチップ１０表面に黒鉛等の潤滑剤を塗布
し、然る後図中右方向へ後退させて次のショットに待機
させるようになっている、またプランジャーチップｌ、
およびスプールブツシュ３ｖｃはそれぞれ冷却水通路１
１および１３が形成され、冷却水を循環させて冷却する
ようになっている。符号１１ＡｌｌｌＢ、１３Ａ。

−１３Ｂは冷却水の流入および流出のための接続通路を
示している。

本発明のダイカスト鋳造法を実施するために、ここでは
プランジャーチップ１、スリーブ２およびスプールブツ
シュ３にそれぞれシース熱電対２１゜２２および２３が
備えである。これらのシース熱電対２１，２２．２３は
それぞれの温度を測定してプランジャーチップ１の周面
におけるクリアランスを認識するために設けられるもの
であり、このために適当な位置を選定される。勿論この
熱電対はそれぞれ１個に限られず、複数個備えることが
できるとともに、倒れかの部材のみの温度を測定するこ
とで代表させることもできる。ここでは第２図に示す如
くプランジャーチップｌの円周ブラ向２等分位置にそれ
ぞれシース熱電対２１ｆｆｉ備えている。またスリーブ
２、スプールブツシュ３にも同様にシース熱電対２２．
２３をそれぞれ備えている。この固定はそれぞれの部材
に第３図に示す如き受入孔２５を形成しておき、締込ノ
ブ３０のねじ部３１を受入孔２５のねじ部２６に螺合さ
せて行うようにしである。第３図に示す如く圧縮ばね３
２で熱電対部分３３を受入孔２５内に押圧付勢した状態
での固定を行うのが好ましい。このシース熱電対の出力
は周知装置、例えばコンピュータによ多処理され、この
結果としてプランジャーチップｌの周面におけるクリア
ランスの認識が行われる。すなわちクリアランスがどの
程度であるかを温度に基いて認識するのであシ、予め設
定したクリアランスに対応する温度状態（相関関係を含
む）に達したことを検知できるような処理がこのような
ダイカスト鋳造装置によって行われる本発明の鋳造法は
前述から明らかとなるように、測定温度に基いてクリア
ランス確保の状態を検知し、これによシブランジャーチ
ップｌの後退を開始可能とする、これによりプランジャ
ーチップｌの後退に際してクリアランス不足に起因する
トラブルはすべて解消されるうえ、クリアランス確保の
状態を最も適切に且つ迅速に認識できるのである。

１つの実施方法として、従来の如くタイマーセットと併
用し、設定時間経過前に温度測定からのクリアランス確
保を認識した場合には、温度測定に基づくクリアランス
認識をもとにしてプランジャーチップｌの後退を開始さ
せるように作動制御する。また設定時間経過後も温度測
定に基づくクリアランス確保が検知されない場合には、
例えば冷却水系統の異常、潤滑剤の塗布忘れ等の異常と
して８告を発するように異常検出機能を備えることがで
きる。勿論断線等に対する処置も可能である。

以上の如く、本発明はプランジャーチップ周面における
クリアランスを認識するために予め選定した位置におけ
る温度を測定し、この温度の管理の下で射出後のプラン
ジャーチップの後退時期を親御するのであるから、あら
ゆる状況下でクリアランス確保状態を迅速且つ確実に把
握でき、クリアランス不足によるトラブルを完全に解消
できるとともに効率を格段と向上できる。しかも異常検
出機能を新たに備えられることになシ、極めて多大の効
果を生じる。

伺本発明は温度測定に基いた管理にあシ、その実施にお
いてアナログ処理、デジタル処理および様々な異常検出
を行えることは明らかである。従ってこれらをすべて包
含することを意図する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のダイカスト鋳造法を実施するための一
例とせるダイカスト鋳造装置の断面図。 第２図は第１図におけるプランジャーチップの横断面図
。 第３図は熱電対の取付状態を詳細に示す拡大図。 １・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プラン
ジャーチップ２・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・スリーブ３……・・・・・・…−・・…スプール
ブツシュ４・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・固定ダイプレート５・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・固定型６・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・可動凰７・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・金属溶湯８・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・キャビティー１１．１３・・・・・・・
・・冷却水通路２１．２２，２３・・・熱電対 ２５・・・・・・・・・・・・・・・・・・受入孔２６
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ねじ部３０・・
・・・・・・・・・・・・・・・・締込ノブ３１・・・
・・・・・・・・・・・・・・・ねじ部３２・・・・・
・・・・・・・・・・・・・圧縮ばね特許出願人　日本
軽金属株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１ン　スリーブ内に注入した金属溶湯をプランジャー
   でキャビティ内へ圧入して鋳物を製造するダイカスト鋳
   造法において、プランジャーチップ、スリーブ、スプー
   ルブツシュ等の所定位置の温度を測定し、予め定めだ設
   定温度との比較によシ溶湯射出後のプランジャーの後退
   時期を制御することを特徴とするダイカスト鋳造法。 （２）前記測定温度が設定時間を経た後も前記設定温度
   よシ高い場合にこれを異常とみなしてプランジャーを後
   退させないことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   のダイカスト鋳造法。