JPS6030549Y2

JPS6030549Y2 - 断熱材被覆管用エルボ−カバ−

Info

Publication number: JPS6030549Y2
Application number: JP12181578U
Authority: JP
Inventors: 和雄唐川
Original assignee: ヤマト工業株式会社
Priority date: 1978-09-05
Filing date: 1978-09-05
Publication date: 1985-09-12
Also published as: JPS5538062U

Description

【考案の詳細な説明】 ■・・・産業上の利用分野本考案は断熱材被覆管用エルボ−カバー（以下、エルボ
−カバーと記す）の改良に関するものである。

空調温調用各種配管、化学工場、石油化学工場等におけ
る各種配管において、管の局面に適宜の断熱材を巻き付
は被覆し、また該断熱材の周面を更に薄鉄板等製の筒状
カバーで套嵌被覆している。

ところが、この筒状カバーは直線配管に套嵌するには適
するがエルボ一部分（配管のコーナ一部分）には套嵌し
ようがないため、該エルボ一部分に套嵌着して、外観体
裁良く、しかも、筒状カバーと同様に管及び断熱材を被
覆保護するために用いられているのが、このエルボ−カ
バーであり、薄鉄板（ブリキ）、ステンレス薄板、アル
ミニウム薄板等で製せられているものである。

■・・・従来技術とその課題従来、エルボ−カバーは、各種配管のエルボ一部分（断
熱材を被覆した）の曲り形状に見合って製作した海老殻
状の彎曲プレート２の内方面端縁部に扇形のアームプレ
ート３を対向して一体に溶接して構成したもの（例、実
公昭４６−２１５６汚、考案の名称１保温を要する鉄管
等の屈曲部分の保温材保護金具ヨ）であるが、これら従来のエルボ−カバーには下記のような欠点があ
った。

（ｉ）・・・従来のエルボ−カバー１′のアームプレ
ート３には、本考案のアームプレート３における円弧型
絞り面４またはこれに類似した構成が全くなく、全て平
滑な薄平板から戊っている。

然るに、該アームプレート３を施工嵌着する断熱材被覆
管の対象部分（主に筒状カバー９゜９の周面）は円周面
であるため、当然に円形である。

而して、彎曲プレート２の左右側辺の開口部１０は当初
から定形的に略半円形に形成されているので、その内径
に見合った筒状カバー９゜９周面に対して隙き間なしに
密嵌着し得るが、筒状カバー９，９の残りの半円周はア
ームプレート３を施工時に巻き付は結着するものである
から、特に、該アームプレート３の左右側辺部１１が直
角配置された筒状カバー９，９の各周面に密着して隙き
間を作らないように結着することを要する。

ところが、この時、従来のアームプレート３は全くの平
板状のものであるため、彎曲プレート２の左右開口部１
０内に密に挿置された筒状カバー９，９周面に連続して
隙き間なく結着することは側底困難であって、曲がり面
がアームプレート３の中心線１部分でも、左右側辺部１
１でも、どうしても、折れ曲りに近似した急角度な曲り
部分１１′ができてしまい、その部分が筒状カバー９周
面から遊離して比較的大きな隙き間ができてしまう大き
な欠点が生じ、そのために、施工時の筒状カバー９，９
とのコーキング作業が出来なくなったり、同作業がやり
難く時間がか）つたり、また、その部分から雨水、湿気
等が浸入して配管全体の耐久性の劣化を招き、その上、
仕上り外観が悪いなどの問題を生じ、その解決が望まれ
ていた。

（第６図及び第７図の４９口を参照）（ｉｉ）・・・また、アームプレート３が単なる平板
状のため、比較的に剛性が強く、特に大形のエルボ−カ
バーの場合には、容易な力では、はぜ継ぎ加工等ができ
ないような欠点もあった。

■・・・本考案の構成本考案は上記従来の欠点を解決すべくなされたものであ
り、アームプレート３の面に横方向に並列した円弧型絞
り面４を形成したことを特徴とし、この構成により、ア
ームプレート３を前述した曲面（主に筒状カバー９，９
の局面）に密接して曲げる場合、絞りが円弧型であるた
め、曲げの力が平板に平均に掛り、１局部が急角度に折
り曲がるようなことが無く、被覆材曲面に沿って滑らか
な曲面が得られ、被覆材曲面との間に隙き間のない完全
に密着したカバーを容易に施工嵌着することを可能にし
たものである。

即ち、図面により本考案の一実施例につき説明すると、
本考案になるエルボ−カバー１は、各種配管６のエルボ
一部分７（断熱材８を被覆した）の曲り形状に見合って
製作した海老殻状の彎曲プレート２の内方両端縁部に扇
形のアームプレート３を対向して一体に溶接して成る断
熱材被覆管用エルボ−カバーにおいて、アームプレート３面に横方向に並列した円弧型絞り面４
をプレス底形により形成したことを特徴とする断熱材被
覆管用エルボ−カバーである。

上記において、彎曲プレート２は、例えば、数枚の設定幅の半月状プレ
ートを海老殻状に組合せハンダ付けして設ける。

また、２枚のアームプレート３は彎曲プレート２の内方
両端縁部に、例えば、スポット溶接して一体的に固着す
る。

円弧型絞り面４は、例えば、多数本の細い円弧状凸条を
プレス加工により成形し、中心線１における断面形状が
略波形をなすように形成する。

また、筒状カバー９の径の大小に合わせて、エルボ−カ
バーの方も大小複数種類用意するが、同時にそのアーム
プレート３の円弧を形成する円の径も大小調節して形成
する。

アームプレート３の先端部は真直ぐに適宜な長さに延長
し、必要に応じて一方の先端部を内方に折り曲げて、そ
こに帯板５を挟み取付ける。

■・・・本考案の作用以上の如き構成の本案エルボ−カバー１は、第３図示の
ように、配管のエルボ一部分（の筒状カバー９，９の周
面上）に彎曲プレート２を套嵌し、次で、一方のアーム
プレート３の帯板５へ他方のアームプレート３の先端部
を外方より通し外方へ折り曲げて締め付は結着するか、または、第５図示のように、両刃具真直ぐに延びたアー
ムプレート３の先端部をペンチ等で抱き合わせて折り曲
げ、はぜ継等として締め付は結着する。

■・・・効果（ｉ）・・・前述の如く、従来のエルボ−カバーはそ
のアームプレート３に、本願における円弧型絞り面４の
ような構成がないために、アームプレート３の中心線１
部分をはじめ、左右側辺部にも無理が生じて、局部的に
急角度な曲り部分１１′が生じて、筒状カバー９，９周
面との間に隙き間を生じてしまう欠点があるのに対し、
本考案の場合は、彎曲プレート２を断熱材被覆管の半周
面（主に筒状カバー９，９の半周面）に嵌着したのち、
残りの半周面にアームプレート３を円形に密着巻き付け
せんとすると、アームプレート３は円弧型絞り面４のフ
レキシブル特性により小さな力で容易に曲成され、左右
側辺部１１はスムーズに筒状カバー９，９周面に馴んで
密着し、このアームプレート３を円形曲成して、左右側
辺部１１を密着させたことにより、アームプレートを変
形せんとする力が、アームプレート３の中心線１部分及
びその周辺部分（即ち、円弧型絞り面４部分）に加わつ
て（従来は同じ力が、中心線１及びその周辺部分が平板
状で変形しようがないために、局部的折れ曲がりとして
現われるものと考えられる）、よって、該円弧型絞り面
４が上記力が加わる通りに調整変形（波形間隔が拡開す
る）して、数カを吸収してしまうため、全く自然的に無理なくスムーズに、アームプレート３を
筒状カバー９，９の半周面に緊密に結着し得る。

（第５図のイ９ロ参照）（ｉｉ）・・・筒状カバー９
，９に密着状態に取付は得るため、コーキング作業等が
行い易＜、シかも、完全になし得て、配管の保護性能を
向上し、また、仕上り外観も極めて美麗になし得る特徴
がある。

（ｉｉｉ）・・・アームプレート３に円弧型絞り面４
があるので、アームプレート３を巻き付は施工するとき
に、数面４の波形のフレキシブル特性のために、小さな
力で容易軽快にはぜ継作業等を行い得る利点があり、こ
の特徴は特に大形なエルボ−カバーの施工時に大きな効
用を発揮し得る。

【図面の簡単な説明】第１図は本考案エルボ−カバーの側面図、第２図は第１
図の縦断面図、第３図は配管エルポ一部（筒状カバー周
面）に本考案エルボ−カバーを結着した一部切断側面図
、第４図は第３図の一部拡大断面図、第５図の４９口は
本考案の作用説明図、第６図は従来のエルボ−カバーの
一例の側面図、第７図の４９口は従来のエルボ−カバー
の作用説明図である。付号、１・・・・・・本考案エルボ−カバー、１′・・
・・・・従来のエルボ−カバー、２・・・・・・海老殻
状の彎曲プレート、３・・・・・・アームプレート、４
・・・・・・円弧型絞り面、５・・・・・・帯板、６・
・・・・・配管、７・・・・・・エルボ−８・・・・・
・断熱被覆材、９・・・・・・筒状カバー、１０・・・
・・・彎曲プレートの開口部、１１・・・・・・アーム
プレートの左右側辺部、１・・・・・・アームプレート
の中心線。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

海老殻状の彎曲プレート２の内方両端縁部に扇形のアー
ムプレート３を対向して一体に溶接して成る断熱材被覆
管用エルボ−カバ＝において、アームプレート３面に横
方向に並列した円弧型絞り面４をプレス成形により形成
したことを特徴とする、断熱材被覆管用エルボ−カバー
。