JPS6030217B2

JPS6030217B2 - バイオプシ検査装置

Info

Publication number: JPS6030217B2
Application number: JP53058209A
Authority: JP
Inventors: 昭徳畑中; 喜芳原
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1978-05-18
Filing date: 1978-05-18
Publication date: 1985-07-15
Also published as: JPS54150880A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は超音波診断装置に組合わせることにより安全、
容易、かつ正確なバイオプシ検査を可能にするバイオプ
シ検査装置に関するものである。

バイオプシ（Ｂｉｏｐｓｙ）検査とは、諸種疾患とくに
血液疾患等の診断に必須の検査であり、骨、ＩＪンパ節
、隅臓、肝臓等から体液又は組織を診断の目的で取り出
すものであり、その他に、妊娠の際に同じ目的で例えば
子宮から羊水を取り出したり、または胎児の体内に血液
、薬剤などを注入したりするものである。これらすべて
の場合には、医師が被検体の体内の検査部位に検査針を
穿刺し、その後必要とする診断対象標本を注射器などに
より吸入、あるいは特殊なポケットを有する検査針の使
用により標本すくい上げる方法がとられている。胎児な
どに血液、薬剤などを注入する場合にも、同様に目的と
する部位に針を刺込み後、注射器などで注入するもので
ある。このような検査などを実施する場合、被検体であ
る人体内部に針を刺込むものであり、危険な区域を不必
要に傷つけたり、また、望んでいない人体内部線織から
標本を採集あるいはその組織に注入することを最大限避
ける必要がある。

従来、超音波診断装置における超音波プローフに前述の
穿刺針を案内するガイドなどを備えたものがあり、超音
波を身体内部に送波し、その反射波を受波し、その受波
した音響エネルギーを電気的信号に変換し、ディスプレ
イ装置のＣＲＴ上に人体内部の断面像を表示する。

その断面像を観祭しながら穿刺針を身体内部に刺込んで
行き、途中刺込み方向を修正しながら目的の区域に到達
させるものである。しかし、この場合目的の身体内部の
検査部位に到達するまでかなりの時間を要し、その上刺
込み方向の修正を行なうことにより身体内部の望んでい
ない区域を不必要に傷つける危険性がある。また、超音
波診断装置の分解能に関連して刺込まれた穿刺針の断面
像が明瞭にＣＲＴ上に表示されず特に必要なその穿刺針
先端部も同機に明瞭でないため、穿刺針が正確に目的検
査部位に到達したかどうかの判断が困難となってくる。
本発明の目的は、前述のような欠点を除去するために身
体内部に穿刺針を刺込む際超音波診断装置のＣＲＴ上に
穿刺針の反響像を表わすことにより安全であり、操作が
簡単であり、目的の検査部位に穿刺針を正確に到達させ
、その上１回の刺込みで検査が遂行される超音波診断装
置用バイオプシ検査装置を提供することにある。以下図
面に示す本発明の実施例を参照しながら本発明を詳細に
説明する。

第１図には、超音波診断装置の超音波ブローフーの一端
面に着脱自在の穿刺針挿入ガイド２を備えたバイオプシ
検査装置３を取付ける。

穿刺針挿入ガイド２はバイオプシ検査装置３の本体内に
おいて、超音波による断層像面と平行な面上を回転し穿
刺針の挿入方向が変えられるようになっている。第２図
の２１は角度検出回路を示し、穿刺針挿入ガイド２をバ
イオプシ検査装置３の本体内で回転すると、その角度情
報を検出し、これに比例した信号を出力し、この出力信
号はスィープ発生回路２２に供給する。

スィーブ発生回路２２は角度検出回路２１からの出力信
号によりスィープの傾き比例変化する。スィープ発生回
路２２よりの出力信号と、垂直スィープ回路２３の出力
信号とをコンパレーター２４に供給し、その後前記コン
パレーター２４の出力信号を１ショットルチ２５に供給
し、そこで得られた出力信号をＺ信号回路２６に供給す
る。また、マーカ距離制御回路２７により、制御された
第１図の穿刺針挿入ガイド２の上端部に供えられたマー
カ距離制御装置５を操作し、出力信号と水平スィープ回
路２８からの出力信号とをコンパレーター２９に供給す
る。このコンパレーター２９からの出力信号Ｚ信号回路
２６に入力する。ここで１ショットマルチ２５よりの出
力信号と前記コンパレーター２９との出力信号とをＺ信
号回路２６でＡＮＤをとりディスプレイ装置３川こ供給
する。次に第１図、第２図により上記した本発明のバイ
オプシ検査装置の動作を説明する。

超音波プロ−ブーの本体１を被検体４の体表面に密着さ
せ、超音波プローブの本体１の被検体４への当援面に並
設された超音波変換素子を駆動する。

それによりディスプレイ装置３０のＣＲＴ上に検査対象
部位の断面像が表示される。操作者はその表示された断
面像を観察し被検体４の身体内部の検査すべき区域を決
定し、前記バイオプシ検査装置３駆動させる。それによ
り、ディスプレイ装置３０のＣＲＴ上に表示された断面
像領域内に前記穿刺針挿入ガイド２の延長線上にマーカ
−が表示される。この時点ではまだ目的の検査対象部位
までの方向だけが決定されており、距離までは表示され
ていない。つまり、この場合は、超音波プローブの超音
波変換素子による走査方向との平行線、あるいは、その
走査方向との垂線と穿刺針挿入ガイド２とがなす角度を
角度検出回路２１により検出する。その角度検出回路２
１の前記穿刺針挿入ガイド２の角度変位に比例した出力
信号をスィープ発生回路２２に供給し、そのスィープ発
生回路２２では前記角度変位に比例した角度検出回路２
１の出力信号により第３図に示す前記角度変位に比例し
た傾きののこぎり波電流ｂを発生する。超音波診断装置
の水平スィープ回路２３よりの水平走査のためののこぎ
り波電流ａと前記のこぎり波電流ｂとをコンパレータ−
２４に供給する。

コンパレーター２４では、のこぎり波電流ｂとのこぎり
波電流ａとの比較を行ない、それにより短い一定時間間
隔のパルスＣを発生させる。そのパルスＣをＺ信号回路
２６に供給し、ここでマーカーＺ信号をディスプレイ装
置３川こ供給し、そのＣＲＴ上に穿刺針の挿入方向のみ
を示したマ−力が表示される。次に、操作者がディスプ
レイ装置３０のＣＲＴ上の断面像とマーカ表示を観察し
ながらマーカ距離制御装置５を操作しマーカ距離制御回
路２７の制御により、目的の検査対象部位に到達しうる
よう前記マーカの長さを決定する。

具体的に述べればディスプレイ装置３０のＣＲＴ上の断
面像及びマーカ表示を観察しながら穿刺針挿入ガイド２
の上端部に備えられているダイヤル５を回転することに
よりマーカ距離制御回路２７の出力信号である直流信号
ｄを変化させ、この直流信号と超音波診断装置の垂直ス
ィーブ回路２８よりののこぎり波信号ｅとをコンパレー
ター２９に供給する。そのコンパレーター２９により、
所定の距離に比例したホールド信号ｆが出力され、その
後Ｚ信号回路２６に供給され、第３図のｇに示す如くｃ
とｆとのＡＮＤをとり距離、方向についての情報を含む
信号をディスプレイ装置３川こ供給する。前述のような
動作によりＣＲＴ上に穿刺針挿入方向のみを示されてい
たマーカが正確にその検査対象部位までの距離まで決定
して表示される。第４図にそのマーカ表示状態を示す。
操作者には穿刺針挿入ガイド２の上端部のダイヤル５の
表示盤上で数字による表示を行なう。したがって、操作
者は検査対象部位への最適コース、及び距離を知ること
ができるため、ここで穿刺針挿入ガイド２に穿刺針を刺
し込み、前記ダイヤル５の表示盤上に表示された長さだ
け穿刺針を被検体４の体内に挿入すれば一回の刺込みに
より正確に、簡単に、また目的の検査部位以外を傷つけ
ることなく穿刺できる。すなわち、ディスプレイ装置３
０のＣＲＴ上で実際に被検体４の体内に穿刺針を挿入す
ることなく模疑的にマーカにより目的の検査対象部位へ
の穿刺する方向を任意に選択できるため、穿刺する場合
に危険であると思われる身体内部区域を避けて穿刺方向
を設定できる。したがって、その操作者の技偏にはほと
んど影響されないため安全でありかつ正確な穿刺を行な
うことが可能である。また被検体４の体表面からその目
的検査対象部位までの距離をディスプレイ装置３０のＣ
ＲＴ上で視覚制御しながら決定できる。このように、穿
刺すべき方向及び距離が決定されているために、操作者
は一回の穿刺のみにより、目的の検査対象部位に針を到
達させるこができ、したがって、穿刺は簡単な操作とな
る。以上申し述べるように、本願発明によれば穿刺針挿
入ガイドの角度を検出する検出回路の検出信号によって
、表示装置上の断面像に穿刺針挿入方向のマークを表示
できるので、術者は表示装置上の断面像を見ながら穿刺
針挿入ガイドの角度を調整するだけで、穿刺針の挿入方
向を決定できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の概略構成を示す図、第２図
はマーカをディスプレイ装置のＣＲＴ上に表示するため
の電気回路を示した図、第３図は第２図に示された回路
の各波形を表わした図、第４図は、ディスプレイ装置の
ＣＲＴ上に断面像とマーカ−が表示された図を示したも
のである。１・・・超音波プローブ本体、２・・・穿刺針挿入ガイ
ド、３・・・バイオプシ検査装置、４・・・被検体、５
・・・ダイヤル、６・・・マーカ−、７・・・検査対象
部位、８・・・ＣＲＴ、２１・・・角度検出回路、２２
・・・スィープ発生回路、２３・・・水平走査回路、２
４・・・コンパレーター、２５・・・１ショットマルチ
、２６・・・Ｚ信号回路、２７・・・マーカ距離制御回
路、２８・・・垂直走査回路、２９・・・コンパレ−夕
一、３０・・・ディスプレイ装置。第１図第２図第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

１超音波を送受波し、被検体を２次元的に走査する超
音波プローブと、この超音波プローブに設けられ、被検
体の走査面内に所望の角度で穿刺針を導くように支持さ
れる穿刺針挿入ガイドと、、この穿刺針挿入ガイドの角
度を検出する角度検出回路と、前記超音波プローブより
供給される超音波受波信号によつて被検体の走査面内の
断面像を表示する表示装置と、前記角度検出回路より供
給される角度検出信号により前記表示装置の断面像上に
前記穿刺針挿入ガイドの穿刺針挿入方向を示すマーカを
表示するマーカ表示装置とを設けたことを特徴とするバ
イオプシ検査装置。