JPH0478300B2 - - Google Patents

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JPH0478300B2
JPH0478300B2 JP2706789A JP2706789A JPH0478300B2 JP H0478300 B2 JPH0478300 B2 JP H0478300B2 JP 2706789 A JP2706789 A JP 2706789A JP 2706789 A JP2706789 A JP 2706789A JP H0478300 B2 JPH0478300 B2 JP H0478300B2
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JP
Japan
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ultrasonic
transducer
tissue
puncture needle
puncture
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JP2706789A
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Toshuki Matsunaka
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は超音波診断装置、特に穿刺針式の探触
子を用い、被検組織内で直接近接する組織の画像
診断並びに音速測定を行う超音波診断装置に関す
る。
[従来の技術] (い) 従来、超音波診断装置は被検体の体表から
被検体内部に超音波ビームを送波し、体内で反
射した反射波を受信してこの受信信号に基づい
て超音波画像診断を行うようにしたもの、ある
いは術中において切開部から探触子を直接体内
に挿入し、臓器に探触子を接触させて内部への
超音波ビームの送波を行う術中プローブが知ら
れている。また、より被検体の被検部位に近い
位置から超音波診断を行うために、体腔内挿入
式の探触子を用いた超音波診断装置も知られて
いる。
このような体腔内挿入式の探触子を用いた超
音波診断装置は、例えば前立腺診断のために直
腸内に超音波探触子を挿入して診断を行うもの
で、探触子からは所望の深度まで達するような
周波数、例えば3〜10MHzの超音波ビームが用
いられている。
一方、被検体の深部の治療あるいは診断のた
め被検体組織に穿刺される穿刺針に関する従来
の超音波技術は、穿刺針を目標組織に向つて正
確に刺入するためのものであり、例えば体表で
用いる探触子の中央に静止画針を通す穿刺穴を
設けたプローブを用い、このプローブにより超
音波画像をモニタして穿刺針の先端部分の組織
を確認しながら安全で認実な穿刺を行う装置に
関するもの(例えば、実公昭61−15849号公報)
が知られている。
(ろ) 次に、生体組織の病変の有無を診断する技
術として、生体を透過する超音波の速度、すな
わち音速を測定することによつてその測定結果
に基づいて診断を行うものが知られている。
第7図は生体組織の音速を計測するための従
来のノギス式の計測装置を示している。
直尺10の一端に固定された測定ジヨウ12
とスライダ14の内側面にそれぞれ受信用トラ
ンスデユーサ16及び送信用トランスデユーサ
18が固着されている。本装置による生体組織
の音速測定は、生体組織20を2つのトランス
デユーサ16及び18の間に挟むことによつて
充填し、送信用トランスデユーサ18から生体
組織20を透過させて受信用トランスデユーサ
16へ超音波を送る。そして、送信用トランス
デユーサ18から受信用トランスデユーサ16
までの超音波の伝搬時間を伝搬時間測定手段2
2によつて測定する。この伝搬時間tの測定に
よつて、生体組織20での超音波の音速vは、
ノギスによつて測定された送信用トランスデユ
ーサ18から受信用トランスデユーサ16まで
の距離lによつてv=l/tに基づき求められ
る。
このように、生体組織についての音速を計測
することによりその生体組織の病変の有無の診
断が行われている。すなわち、その被検査部の
組織が癌組織である場合には、他の組織に比べ
その部分は音速が速くなる。また組織が石灰化
しているような場合にも音速が速くなるので、
病変の有無を音速により診断することが可能で
ある。
[発明が解決しようとする課題] (い) 上記従来の超音波画像診断装置に用いられ
る術中探触子または体腔内挿入式探触子によれ
ば、被検体内部からの超音波診断を行うことが
できる。従つて、体表面より超音波を送波する
場合に比べ、診断対象である組織部分により近
い位置から超音波の送受波を行うことができ
る。しかしながら、被検組織に直接振動子を接
触させて超音波の送波を行うものではなく、超
音波ビームの周波数は、被検組織に達するのに
必要な透過深度を得ることのできる比較的低い
周波数のものを使用する必要があつた。すなわ
ち、一般に超音波ビームの透過深度を3cm〜15
cm程度確保するために、10〜3MHz程度の周波
数の超音波ビームが使用されている。このよう
に比較的低い周波数の超音波ビームを使用する
場合、高分解能を確保することができず微細な
組織診断を行うことが困難であるという問題が
あつた。
すなわち、診断対象である被検体内部組織の
組織診断を行うためには、比較的高い周波数の
超音波ビームを使用し高分解能を確保する必要
がある。従つて、透過深度を充分に確保するこ
とができない比較的高い周波数の超音波ビーム
を使用しても検査対象である被検体組織の組織
診断を行うことのできるような探触子が望まれ
ていた。
また、上述の穿刺針に関する従来の超音波技
術については、穿刺針の穿刺動作を正確に行う
ための穿刺部の組織を画像表示することは可能
であるが、この穿刺用の超音波探触子は、体表
から超音波を送波するものである。従つて、上
述の術中探触子及び体腔内挿入式探触子と同様
に超音波ビームの所定の透過深度を確保するた
めに比較的低い周波数を設定することから充分
な高分解能を得ることができず、微細な組織診
断ができないという問題があつた。
(ろ) 次に、上記従来の生体組織の音速の計測に
関する技術において、音速の計測は、当該組織
を切り取つて計測すると切り取つた後の時間の
経過によつて組織変化が生じ、その診断結果は
信頼性が低下することから生体組織の音速の計
測は組織を切り取ることなく通常の状態のまま
計測する必要がある。
従つて、第7図に示したような従来の音速測
定装置では、生体内部の軟部組織の音速を計測
する場合には、送信用トランスデユーサ18と
受信用トランスデユーサ16との間に軟部組織
を充填させるためにノギスをその組織部分まで
挿入させることができるように切開しなければ
ならない。
また、ノギスを挿入することのできない箇所
の組織についてはその音速の測定は困難であつ
た。従つて、従来のノギス式の音速計測装置で
は生体内の任意の部分の音速を測定することは
不可能であり、その計測可能な範囲が限定され
ているという問題があつた。
発明の目的 本発明は上記問題点を解決することを課題とし
てなされたものであり、その目的はそれぞれ異な
る作用の超音波トランスデユーサを設けた2種類
の穿刺針により、被検組織の微細な組織診断及び
生体内部組織の任意の箇所の音速計測を1つの装
置によつて行うことのできる超音波診断装置を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明に係る超音波
診断装置は、被検体内への超音波の送信を行いそ
の反射波を受信することによつて得た診断情報に
基づいて画像表示を行う超音波診断装置におい
て、画像診断用の超音波の送受信を行う超音波ト
ランスデユーサを先端部近傍に設けた第1穿刺針
と、前記超音波トランスデユーサにて受信した信
号を受け所定の処理を行つた後、画像処理部へ出
力する受信回路と、を有する超音波画像診断部
と、所定間隔において対向配置された2個の超音
波トランスデユーサから成り一方のトランスデユ
ーサから他方のトランスデユーサへの超音波の送
信が可能な音速測定用超音波トランスデユーサを
先端近傍に設けた第2穿刺針と、前記一方のトラ
ンスデユーサと他方のトランスデユーサとの間に
被計測組織を充填させた状態で両トランスデユー
サ間の超音波伝搬時間を検出する伝搬時間検出回
路と、を有する超音波音速計測部と、前記第1穿
刺針又は第2穿刺針が穿刺される被検体組織部分
の断層モニタ画像を得るための超音波の送受波を
行う超音波トランスデユーサが装填された穿刺用
プローブと、該穿刺プローブからの受信信号に所
定の処理を行つて画像処理部へ出力する受信回路
と、を有する穿刺モニタ部と、操作者の操作に応
じて操作指令信号を出力する操作部と、前記操作
指令信号を受け該操作指令信号に応じて前記超音
波画像診断部、超音波音速計測部又は穿刺プロー
ブに対し各々を作動させるための駆動信号を出力
するコントローラと、を含むことを特徴としてい
る。
[作用] 上記構成によれば、第1穿刺針の先端部近傍に
は画像診断用の超音波トランスデユーサが取り付
けられているので、被検体内のある箇所に検査す
べき組織が存在する場合に、その組織の箇所まで
第1穿刺針を穿刺することによつて、その穿刺針
に取り付けられた超音波トランスデユーサを直接
被検組織に近接させることができる。
これによつて超音波振動子から発する超音波ビ
ームは極く小さい透過深度を確保できれば足りる
ので、比較的高い周波数の超音波ビームを使用す
ることができ高分解能を確保することが可能とな
る。従つて、本発明の第1穿刺針を被検体組織中
に穿刺し、操作部からの操作指令信号によつてコ
ントローラが超音波画像診断部を作動させるため
の駆動信号を出力する。これによつて、第1穿刺
針の超音波トランスデユーサから被検組織に向け
て画像診断用の超音波を送波することができ、高
分解能の画像情報を得るために比較的高い周波数
の超音波ビームを送波することにより微細な組織
診断が可能となる。
次に、被検組織の超音波透過速度である音速を
検出して組織診断を行う場合には、第2穿刺針を
被検組織に穿刺する。第2穿刺針が穿刺されると
その先端部近傍に対向配置された2個のトランス
デユーサ間に組織がその内部圧力によつて充填さ
れた状態となる。そして、操作部の操作によりコ
ントローラに操作指令信号が送られ、第2穿刺針
の一方のトランスデユーサから他方のトランスデ
ユーサに向けて超音波パルスが発せられ、この一
方のトランスデユーサから他方のトランスデユー
サへの超音波の伝搬時間を伝搬時間検出回路によ
つて計測することにより被検組織の音速を測定す
ることができる。この組織の音速の計測により、
組織の病変の有無等の診断が可能となる。
また、上記第1穿刺針及び第2穿刺針の穿刺時
においては、操作部の操作によつてコントローラ
から穿刺モニタ部に駆動信号が送られ、穿刺プロ
ーブから上記穿刺針が穿刺される被検体組織部分
に対する超音波の送受波が行われる。これにより
当該組織部分の断層画像情報が得られ、これを画
像表示することができる。従つて、穿刺針の穿刺
動作を、被検組織に画像によつてモニタしつつ行
うことができ、被検組織への正確な穿刺が可能と
されている。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例に
ついて説明する。
第1図は本発明の一実施例の概略構成を示して
おり、第1穿刺針30及び第2穿刺針32が設置
されており、それぞれ端子34及び36に接続さ
れている。第1穿刺針30は超音波画像診断用の
穿刺針として、第2穿刺針32は組織の音速測定
用の穿刺針としてそれぞれ構成されている。
各穿刺針30及び32は被検体の穿刺部の断層
画像を得るための穿刺プローブ38に設けられた
治具40に着脱可能とされ、この治具40に保持
された状態で生体への穿刺を行うことができるよ
うに取り付けられる。第1穿刺針30及び穿刺プ
ローブ38にはこれらにそれぞれ異なる周波数の
超音波励振パルス信号を供給することのできるパ
ルサー42が切換器44を介して接続されてい
る。
パルサー42は励振パルス信号の出力制御を行
うコントローラ46に接続されている。
また、切換器44には第1穿刺針30又は穿刺
プローブ38が受信した反射波を受け増幅及び
A/D変換等を行う受信回路48が接続されてい
る。この受信回路48にはデイジタルスキヤンコ
ンバータ(DSC)などによつて構成される画像
処理回路50が接続され、この画像処理回路50
にはCRTなどによつて構成される画像表示部5
2が接続されている。
次に、被検組織の音速測定用の穿刺針として構
成された第2穿刺針32の接続端子36には超音
波送受信回路54が接続されており、この超音波
送受信回路54は第2穿刺針32の先端部近傍に
設置される2つの超音波トランスデユーサの一方
のトランスデユーサへ励振パルス信号を発する送
信部及びこの励振パルス信号によつて一方の超音
波トランスデユーサから送波された超音波を受波
した他方の超音波トランスデユーサからの受波信
号を受信する受信部とから構成されている。そし
て、この超音波送受信回路54は音速検出回路5
6に接続されている。この音速検出回路56は、
伝搬時間検出部を含んでおり、この伝搬時間検出
部は、上記超音波送受信回路54を構成する送信
部及び受信部に接続されこれらからの信号に基づ
いて、第2穿刺針32に設けられた一方の超音波
トランスデユーサから他方の超音波トランスデユ
ーサへの超音波の伝搬時間を検出する。そして、
音速検出回路56ではこの伝搬時間検出部によつ
て検出した伝搬時間に基づき被検組織の超音波の
透過速度、すなわち音速を算出する。この音速検
出回路56は計測した音速を画像表示するため画
像処理回路50を介して画像表示部52に接続さ
れている。
コントローラ46には操作部58が接続されて
おり、この操作部58は、操作者がキーボード等
によつて任意の操作指令を入力し、その操作指令
信号がコントローラ部46に供給される。コント
ローラ46は、操作指令信号に基づき各構成要素
を制御し、被検組織の超音波画像診断及び音速測
定を行うため、パルサー42、切換器44、画像
処理回路50、超音波送受信回路54、及び音速
検出回路56にそれぞれ接続されている。
第2図は本発明の特徴的構成部分の1つである
第1穿刺針30の概略構成を示している。穿刺針
30の先端部30a近傍に超音波トランスデユー
サ60が埋設されており、この超音波トランスデ
ユーサ60は表面側にコーテイングが施されるが
第1穿刺針30の表面から直接超音波ビームの送
受波を行うことができるように設置されている。
この第1穿刺針30の直径は1mm〜2.5mm程度
のものが用いられ、その長さは通常250mm〜300mm
程度である。
また、本実施例では第1穿刺針30の後端部側
に超音波トランスデユーサ60の針軸方向への移
動量を検出する位置検出器62が設けられてい
る。この位置検出器62は第1穿刺針30の前後
方向(針軸方向)の移動量を電気的手段または光
学的手段、例えばポテンシヨメータやオプテイカ
ルエンコーダによつて検出するものである。そし
て、この位置検出器62には第1穿刺針30を前
後に動かすことのできる位置可変ノブ64が設け
られている。すなわち、位置検出器62は位置可
変ノブ64を前後に摺動させることによつて第1
穿刺針30を動かすことを可能とし、これと同時
にその移動範囲を検出することができるようにす
るものである。
なお、この位置検出器62は、超音波トランス
デユーサ60の前後方向の移動距離の検出に限ら
れるものではなく超音波トランスデユーサ60の
回転角を検出するものとすることもできる。すな
わち、第1穿刺針30を針軸方向に回転させるこ
とによつて超音波トランスデユーサ60を回動さ
せることができ、このときの回転角度を検出する
ようにしても良い。これによつて、前後方向への
動きによるリニアスキヤンまたは回転方向の動き
によるラジアルスキヤンが可能となる。
第3図は実施例に係る第2穿刺針の概略構成図
であり、第2穿刺針32の先端部近傍位置には音
速測定用超音波トランスデユーサ、すなわち軸方
向に所定間隔をおいて対向配置された送信用超音
波トランスデユーサ68及び受信用超音波トラン
スデユーサ70が設けられている。この両トラン
スデユーサ68及び70の間には被計測組織受入
用凹部72が形成されている。上記両トランスデ
ユーサ68及び70には第4図に示す構造のトラ
ンスデユーサが用いられており、圧電セラミツク
74の両サイドに銀焼付けにより形成された電極
76A及び76bが設けられている。これら電極
76a及び76bはそれぞれ電源の正極及び負極
端子に接続されている。すなわち、送信用超音波
トランスデユーサ68として設置されたトランス
デユーサは励振電圧が印加されることにより超音
波パルスを送波する。そして、受信用超音波トラ
ンスデユーサ70として設置されたトランスデユ
ーサは、送信用超音波トランスデユーサ68から
の超音波を受波し、これを電気信号に変換して出
力する。
本実施例では、穿刺針24の先端側のトランス
デユーサを送信用超音波トランスデユーサ68と
し、もう一方のトランスデユーサを受信用超音波
トランスデユーサ70としたが、この配置関係は
相互に逆の位置設定とすることも可能であること
は勿論である。
送信用超音波トランスデユーサ68への励振信
号の出力は超音波送受信回路54に設けられてい
る送信部74によつて行われ、受信用超音波トラ
スデユーサ70から出力される受信信号は同じく
超音波送受信回路54に設けられている受信部7
6に送られる。そして、音速検出回路56に設け
られている伝搬時間検出部78では、送信部74
からの励振信号の送信及び受信部76での信号受
信に基づき上記両トランスデユーサ68及び70
間の超音波の伝搬時間を検出する。
更に、音速検出回路56に設けられた音速検出
部80において上記伝搬時間と両トランスデユー
サ68及び70との間の距離に基づいて音速の検
出を行う。
また、本実施例においては伝搬音速を検出しよ
うとする被検組織の温度を検知するため、第2穿
刺針32の先端部近傍に温度センサ82が設けら
れている。この温度センサ82からの温度検出信
号は音速検出部80に送られ、更に画像処理回路
50へ送られ、画像表示部にその温度が表示され
る。すなわち、被検組織の音速はその温度によつ
て異なることから、正確な診断を行うためには計
測中の組織の温度を常に確認しておく必要がある
ことから設けられるものである。
次に、本実施例の動作について説明する。
操作者は、超音波画像診断あるいは音速の計測
による診断のいずれを行うかによつて、第1穿刺
針30又は第2穿刺針32を選択的に使用する。
穿刺針は第1又は第2のいずれかの穿刺針を治具
40に取り付けて生体に穿刺することによつて用
いる。
第5図は第1穿刺針30の使用状態を示す説明
図であり、被検体84に第1穿刺針30が穿刺さ
れ、被検体84中の診断対象部である被検組織X
領域に第1穿刺針30の超音波トランスデユーサ
60が位置するように第1穿刺針30の位置調整
を行う。
このとき、操作者が操作部58(第1図)を操
作することにより穿刺プローブ38を作動させ、
穿刺プローブ38から超音波の送受波が行われ
る。すなわち、操作部58からの操作指令信号に
基づきコントローラ46がパルサー42を制御し
所定周波数の励振パルス信号を出力させ、同時に
切換器44に制御信号を送り穿刺プローブ38へ
励振信号が供給されるように切り換える。穿刺プ
ローブ38から送波される超音波は、第1穿刺針
30の穿刺箇所を画像表示するために所定の深さ
まで超音波を透過させるために必要な周波数が用
いられ、例えば10〜3MHzの周波数のものが使用
され、3〜15cm程度の深さまでの画像を得るよう
にしている。すなわち、第5図においてX領域の
画像情報を穿刺プローブ38によつて得ている。
そして穿刺プローブ38によつて受波した信号
は、切換器44を介し受信回路48に送られ、更
に画像処理回路50を経て表示部52に画像表示
される。従つて、この操作者は、第1穿刺針30
の穿刺箇所を画像によつて確認しつつ穿刺動作を
行い、正確に被検組織に穿刺針を穿刺させること
ができる。
次に、操作部58の操作によつて第1穿刺針3
0の超音波トランスデユーサ60から超音波の送
受波を行うように指令信号を出力させる。この指
令信号によつてコントローラ46はパルサー42
および切換器44を制御して超音波トランスデユ
ーサ60から比較的高い周波数の超音波を出力さ
せる。すなわち、パルサー42から高い周波数の
超音波励振パルス信号を出力させ、例えば25〜
40MHz程度の超音波を送波する。そして、上記穿
刺プローブ38の超音波送受波による画像表示と
同様の動作によつて画像表示部52に第1穿刺針
30の超音波トランスデユーサ60による高分解
能の超音波診断画像を表示することができる。
このとき、所定の視野範囲を得るために位置検
出器62の位置可変ノブ66の所定距離だけ動か
し所望範囲の画像を得ることができる。
例えば、超音波振動子12を前後方向に移動さ
せた場合には、第5図のY(斜線領域)で示すよ
うに直線的に一定幅(上記25〜40MHzの場合には
5〜3mm程度)の断層像を得ることができる。こ
のときの第1穿刺針30の前後の移動範囲である
視野範囲は、位置検出器62によつてその移動距
離を検出することによつて画像表示部52に表示
され、操作者は画像の視野範囲を認識することが
可能となる。
また、第1穿刺針30を回転式の構造とした場
合には、その回転によつて第1穿刺針30を中心
として超音波トランスデユーサ60の周囲の断層
像を得ることができる。このとき前後方向への移
動の場合と同様に位置検出器62によつて第1穿
刺針30の回転角度情報を画像表示部52に表示
することが可能である。
このように、本実施例によれば穿刺プローブ3
8によつて生体組織の穿刺部分を画像によりモニ
タしつつ第1穿刺針30を穿刺することができ、
被検組織に超音波トランスデユーサ60を直接接
触させた状態で位置させることができる。これに
よつて、超音波トランスデユーサ60による超音
波の送波は大きな透過深度を確保する必要がない
ことから、透過深度は小さいが高分解能を得るこ
とのできる比較的高い周波数の超音波によつて被
検組織の画像診断も行うことができる。従つて、
穿刺針の穿刺可能な任意の生体組織に対する微細
な組織診断を行うことができる。
次に、被検組織の音速測定を第2穿刺針32を
穿刺することによつて行う動作について説明す
る。
穿刺プローブ38の治具40に第2穿刺針32
を取り付けて被検体組織に第2穿刺針32を穿刺
する動作は上記第5図に基づいて説明した第1穿
刺針30の穿刺動作と同様である。また、この穿
刺時において穿刺プローブ38によつて穿刺すべ
き組織の所定領域であるX領域を画像によつてモ
ニタする点も同様の動作によつて行われる。すな
わち、操作者による操作部58の操作によつてコ
ントローラ46が穿刺領域をモニタするため、穿
刺プローブ38を作動させる。
そして、音速を計測すべき組織部分に第2穿刺
針32の穿刺が行われると、同じく操作部58の
操作によつてコントローラ46が超音波送受信回
路54及び音速検出回路56に制御信号を送り、
これらの回路を制御する。
第6図は第2穿刺針32が被検組織86に穿刺
された状態を示しており、このように第2穿刺針
32が穿刺されると、送信用超音波トランスデユ
ーサ68と受信用超音波トランスデユーサ70と
の間の被検組織受入用凹部72の部分に組織内圧
によつて生体組織が押し込まれ、上記両トランス
デユーサ68及び70の間は生体組織によつて満
たされた状態となる。
この状態で操作部58の操作によつて組織の音
速を測る指令がなされると、コントローラ46は
超音波送受信回路54及び音速検出回路56を作
動状態とし、超音波送受信回路54の送信部74
から送信用超音波トランスデユーサ68に励振パ
ルスを出力させる。この励振パルスによつて送信
用超音波トランスデユーサ68から受信用超音波
トランスデユーサ70へ向けて超音波パルスが送
波される。受信用超音波トランスデユーサ70は
この超音波を受信し受信部76に受信信号を送
る。この超音波の送信から受信までの時間は、伝
搬時間検出部78によつて検出される。この伝搬
時間は両トランスデユーサ68と70との間に充
填された生体組織内を透過する超音波の伝搬時間
となる。そして、音速検出部80において、伝搬
時間tと両トランスデユーサ68と70との間の
距離lによつて、音速VがV=l/tの式に基づ
き求められ音速検出信号が画像処理回路50へ出
力される。
このように、第2穿刺針32を穿刺プローブ3
8の画像モニタによつて正確に被検組織に穿刺さ
せ、かつ穿刺させた生体深部の組織の音速計測を
行うことができる。従つて、第7図に示した従来
装置のように生体の深部の組織の音速計測を行う
場合にも生体組織を切り取ることなく穿刺針の穿
刺動作のみによつて音速の測定を容易に行うこと
ができる。
以上説明したように本実施例に係る超音波診断
装置によれば、生体の高分解能の超音波による組
織診断と生体深部の組織の音速測定を2種類の穿
刺針を任意かつ選択的に生体組織に穿刺すること
によつて容易に行うことができる。さらに、穿刺
プローブによつて両穿刺針の穿刺位置を画像によ
りモニタすることができるので、診断個所である
組織に正確に穿刺針を穿刺させることができる。
そして、画像表示部には穿刺プローブによる穿
刺部の画像及び第1穿刺針30による微細な組織
画像及び第2穿刺針32による音速の表示だけで
なく位置検出器62による第1穿刺針30の動作
範囲である視野範囲の表示や第2穿刺針32の温
度センサ82による組織の温度表示を行うことが
でき超音波送受波による診断の便宜が図られてい
る。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係る超音波診断装
置によれば、超音波画像診断部の超音波トランス
デユーサを設けた穿刺針によつて生体の深部組織
の微細な画像情報を比較的容易に得ることがで
き、被検組織の病変の有無などの組織診断の信頼
性が向上する。そして、超音波音速計測部の2つ
の超音波トランスデユーサを設けた穿刺針によつ
て、生体中において穿刺針の穿刺可能な範囲の任
意の箇所の音速を計測することができ、かつ穿刺
針の穿刺という簡単な動作によつて音速の計測が
できる。
更に、上記超音波画像診断部及び超音波音速計
測部と共に穿刺針の穿刺位置を画像表示すること
のできる穿刺モニタ部を1つの装置として構成し
たことにより、構成部材の共用化が図られるとと
もに、超音波診断装置の応用範囲の拡大が図られ
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の全体構成図、第2図は実施
例に係る第1穿刺針の構成図、第3図は実施例に
係る第2穿刺針及び第2穿刺針の動作部の構成
図、第4図は第2穿刺針に装着される超音波トラ
ンスデユーサの説明図、第5図は超音波画像診断
部の動作説明図、第6図は超音波音速計測部の動
作説明図、第7図は従来の超音波音速計測装置の
一例を示す構成図である。 30…第1穿刺針、32…第2穿刺針、38…
穿刺プローブ、42…パルサー、46…コントロ
ーラ、48…受信回路、50…画像処理回路、5
2…画像表示部、54…超音波送受信回路、56
…音速検出回路、58…操作部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被検体内への超音波の送信を行いその反射波
    を受信することによつて得た診断情報に基づいて
    画像表示を行う超音波診断装置において、 画像診断用の超音波の送受信を行う超音波トラ
    ンスデユーサを先端部近傍に設けた第1穿刺針
    と、前記超音波トランスデユーサにて受信した信
    号を受け所定の処理を行つた後、画像処理部へ出
    力する受信回路と、を有する超音波画像診断部
    と、 所定間隔をおいて対向配置された2個の超音波
    トランスデユーサから成り一方のトランスデユー
    サから他方のトランスデユーサへの超音波の送信
    が可能な音速測定用超音波トランスデユーサを先
    端近傍に設けた第2穿刺針と、前記一方のトラン
    スデユーサと他方のトランスデユーサとの間に被
    計測組織を充填させた状態で両トランスデユーサ
    間の超音波伝搬時間を検出する伝搬時間検出回路
    と、を有する超音波音速計測部と、 前記第1穿刺針又は第2穿刺針が穿刺される被
    検体組織部分の断層モニタ画像を得るための超音
    波の送受波を行う超音波トランスデユーサが装填
    された穿刺用プローブと、該穿刺プローブからの
    受信信号に所定の処理を行つて画像処理部へ出力
    する受信回路と、を有する穿刺モニタ部と、 操作者の操作に応じて操作指令信号を出力する
    操作部と、 前記操作指令信号を受け該操作指令信号に応じ
    て前記超音波画像診断部、超音波音速計測部又は
    穿刺プローブに対し各々を作動させるための駆動
    信号を出力するコントローラと、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。
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