JPS6030195Y2 - 手外し式ボトル・キヤツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、軽金属片から成型された手外し式ボトル・キ
ャップの構造上の改良に関するものである。

現在の手外し式ボトル・キャップが広く使用されるにつ
れて、それらに一層の改良が望まれていることは、自明
のこととなっている。

不断の消耗品と共に１部は繰り返し即ち再使用可能なガ
ラス容器への用途の増加により、容器入れの際の便利さ
が要望されている。

改良の必要性が特に明白となった公知のボトル・キャッ
プの一例は、切離し動作の最終の段階で、下にあるボト
ルの縁即ち末端部からキャップを容易に除去することに
関するものである。

多くの消費者に最適なものとして受は容れられるために
は、ボトルからキャップを除去するために加えられた力
によって引き起されたボトルをそれに付属するキャップ
の不安定性から生じる°“こぼれ”およびそれに付随す
る“飛び散り”を避けるのに、大した努力を払わなくて
済むということが重要である。

現行の切込み線形状に見られるような切離し方式の変形
では、取り外しの簡単化と同時に、キャップ構造上の他
の基本的要求事項が満足される必要があるという上述の
要求を未だ完全には満たされていなかった。

この結果、キャップ除去の前の切離しを容易に、そして
最終的にはボトル縁からのキャップ除去を容易にすると
同時に、保持する力を適度に押えるために、キャップ切
込みを便宜上最適の位置に設けることが必要である。

さらに改良の余地のある従来の技術による手外し式ボト
ル・キャップのもう１つの例は、取扱いおよび荷送の際
の過酷な条件に効果的に耐え得るようにその製造に当っ
て、キャップに与えられる剛性度に関するものである。

この例は、放射線上に延びている握り部を使用している
キャップ構成において、特に重要性を有する。

即ち、それには、効率的な素速い取り扱い操作のために
、かなりの安定度を要求されるばかりでなく、さらに、
取り外し動作を効果的に補助するための充分な硬さを所
有することが必要とされる。

本考案によるボトル・キャップは、従来の技術による構
造に、キャップの頂板の周囲にぴったり沿ってなぞる部
分を有する切込み線形状を設けることにより改良するこ
とを目的とする。

この特殊な切込み模様を設けることにより次のような利
点をもたらされた。

即ち、キャップが切離されるに際し、キャップ頂板の大
部分が下にあるボトル縁から上方に持ち上げられ、切離
し動作の終了時にボトルから容易に除去出来るようにキ
ャップ本体の極く狭い周囲部のみが残されるようになっ
ている点である。

また、中央の頂板を取り囲んでいるキャップ本体で、一
番問題となっている部分が脆弱になるのを避けるために
は、切込み線を正確な位置に置くということが重要であ
る。

本考案に従った位置に切込み線を設けることにより、通
常キャップに加わる不都合な応力および張力の影響は避
けられる。

さらに、キャップ内部の適切な位置に形成された環状の
シール・ガスケットに関して円状切込み線の位置付けを
行うことにより、切込み線の所で露出される金属を庇護
し、かつ製品の侵蝕から保護し、同時に、キャップ除去
の際に切離されるガスケット材の厚さを最小に押える。

さらに、キャップ・スカートの抜き取り断片内に硬化す
るリブを供することにより、キャップ取扱い操作および
キャップ除去に、望ましい握り部の剛性度が与えられて
いる。

従って、本考案の主な目的は、ボトル詰めの製品用の改
良型軽金属手外し式閉じ蓋（クロージヤー）を用意する
ことである。

本考案のもう１つの目的は、下にあるボトル縁から切離
して開口する閉じ蓋を切離すに必要とされる引っ張り力
をかなり軽減させる改良型切込み形状を有する金属製手
外し式閉じ蓋を提供することである。

本考案のもう１つの目的は、ボトル詰め製品に切込み線
が露出されないように環状シール用ガスケットで保護さ
れている切込み金属製手外し式閉じ蓋を提供することで
ある。

本考案のさらにもう１つの目的は、開けるのを補助し、
また速い速度での閉じ蓋取扱い中での損傷を防ぐために
、構造的に補強した切離し用握り部を有する金属製手外
し式閉じ蓋を提供することである。

以下、本考案を添付図面と関連させて、以下に説明する
。

本考案のキャップは、一般的には第１，２図で示される
番号１として指示されているが、軽金属板から成型され
ており、丸胴連結部３により囲まれた円形頂板２から構
成されているのが分る。

円筒状スカート４は連結部３から垂れ下り、最下部自由
端５で終る。

閉じ蓋には、短い頚部７のスカート自由端から下方に延
び、且つ、半径外方向下向きに、引き輪９と併合する基
板部８まで延びている握り部６が設けられている。

一対の平行で外部に型付加工された補強リブ１０は、基
部８から頚部７およびスカート４を横切って垂直に延び
、丸胴連結部３で終っている。

リブ１０は、加工、荷造り、および積込み条件の下でし
ばしば生じるキャップ本体に関連する握り部６の不都合
な屈曲に対応するために頚部７およびその近接のスカー
ト部４ａを補強するためのものである。

この補強は、さらに、第３図の番号１１で示されるリブ
１０の最下部延長部に頚部７および基板部８の間で形成
される曲げ線部７ａを設けることにより高められる。

即ち、これにより、頚部７に連結するリング９および基
板部の屈曲を妨げる。

一対の切込み線１２は、図示の例では、キャップ本体の
外部表面に形成されているが、内部表面でもまた、実施
可能である。

各切込み線１２は、第１の切込み線１４、第２の切込み
線１５、第３の切込み線１６及び第４の切込み線１７か
ら戒る。

第１の切込み線１４は、頚部７の両側においてスカート
縁で形成されるノツチ１３に始まり、切込み線１４で示
すようにキャップ・スカート４を末広状に即ち拡開状に
ななめに横切って上方に延びている。

第２の切込み線１５は上記第１の切込み線１４に連続し
、丸胴連結部３を横切って上方に延びている。

第１及び第２の切込み線はスカート４及び丸胴連結部３
を横切って延びるにつれて外方に広がり、互いに遠ざか
って大きな弧を形成する。

第３の切込み線１６は、頂板２の周辺に極めて近接した
位置において頂板を取り囲む如く形成され、前記第２の
切込み線１５がこれに接線状に併合している。

切込み線部分１６の半径方向の位置付けは、キャップを
形成しまたそれを被せる操作を行っている時に、望まし
くない弱体化が生じるので、切込み線が丸胴部分３の囲
りに配置されている場合は頂板外辺に極めて近接した場
所になされるべきである。

第３の切込み線１６は、前記握り部６から離れる方向に
少なくとも頂板２の中央部分を越えた地点まで後方に延
びている（キャップの中央区画より角度的に約４５°変
位した地点まで到達している）。

第４の切込み線１７は、第３の切込み線１６に連続し、
丸胴連結部３を末広状に下方に横切って延び、スカート
４に近接して終端する。

環状シール・ガスケット１８は、一例としてビニル樹脂
プラスチゾルから構成されるが、丸胴連結部３の内部表
面に直接付着されるように、キャップ内部の適所に形成
される。

第４図を見ると明らかなように、ガスケット１８は、少
量だけ円形切込み線部分１６と重なり、その主要部分は
切込み線から半径方向、外側に出ている。

この特殊なガスケット配置を行うことにより、充填され
た製品に切込み線領域が曝されるのを保護し、費用のか
かる上塗り操作を行う必要性を除去するといった利点を
もたらした。

上記の保護は製品の化学的適合性が欠除している時に、
閉止キャップの板金に対する化学的侵蝕および充填製品
の汚染の原因となる場合には、しばしば要求される。

キャップの外部表面に切込み線を施した場合でも、保護
される必要のある内部表面上塗りにはある種の損傷が生
じるというのは、指摘されて然るべきである。

第５図には、ボトル頚部開口を囲む周囲が拡大された縁
２１を供えたボトル２０が示されている。

本考案のキャップ１は、この図においてはキャップが中
間開度位置まで切離されている状態が示されているが、
下にあるボトル縁２１からはまだ完全に分離されていな
い。

さらに、本考案の握り部の補強および切込み形状等の構
造上の改良から生ずる既述の利点に加え、キャップの開
放および除去も同様に高められる。

最初の引き出しを行う時のある種の抵抗力は、通常、ガ
スケット１８の最も厚い部分すなわち主要部がキャップ
を最初の引き外し中に切断される時に経験される。

この抵抗力は゛切離し゛が丸胴連結部３を横切って進行
中である間に生じるので、リブ１０によってスカート部
４ａに与えられた剛性効果により、この点での切離し動
作にかなりの程度の“てこのカバが与えられている。

切離し動作は周辺の切込み線部−１６に継続されるので
、ガスケット１８により与えられる抵抗力は、切込み線
の上にあるガスケットの内部縁に沿って、ガスケット横
断面を薄くすることにより、かなり減少される。

第５図で明らかなように、ガスケット材１８ａの小残留
物は、上方に取り外されたキャップ頂板の中央部分の縁
に沿って残っている。

この残留物があるということは、開口の過程で全く容易
に切離されるガスケットの極少部分の内部に嵌め込まれ
ていることによって、切込み線がボトル内容物に接触す
ることから充分保護されているということを示している
。

つまり、最も重要なことは、例示の切込み線模様が、キ
ャップを開口する際に、ボトルからの分離を容易にする
という点で重要な改良点を威しているということである
。

このキャップ除去の容易下は、下にあるボトル縁２１の
残りのキャップ部分による締め付は能力を最小に軽減す
ることにより生ずる。

ここに開示した切込み線模様にともないスカート部分４
から成る狭い金属帯と残りの丸胴連結部３だけは切離し
後、ボトル縁と嵌合したままになっている。

切離し動作は、その金属が全範囲の切込み線１２に沿っ
て切断され、また握り部から遠く離れた終点に到達され
た時に完了する。

また、引き輪９に通常の引張り力を加えることにより、
残りの比較的薄いキャップ部分は、下にあるボトル縁２
１から全く容易に除氷されるので、望ましくないボトル
詰め製品の゛飛び散り″は避けられる。

以上述べた事により、本考案による閉止キャップからは
多くの利点が生じるということは全く明らかである。

−。キャップ握り部の構造すなわち型
を変形させるといったようなキャップ構造の変形例も実
施され得るということは注意して然るべきである。

また、キャップ内部で固着された即ち摩擦的に保持され
る全体に亘るライナ（はさみ金）といったような別のガ
スケット・システムも実施可能であろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による閉止キャップの斜視図、第２図
は、上記キャップの頂板の平面図、第３図は、第２図の
３−３線上に破断し、矢印の方向に見た図、第４図は、
シール用ガスケットと刻み線の間の重なり関係を示す拡
大部分断面図、第５図は、ボトルから切離される直前の
切離し位置にある閉止キャップの斜視図である。 １・・・・・・キャップ、２・・・・・・円形頂板、３
・・・・・・丸胴連結部、４・・・・・・スカート、５
・・・・・・自由端、６・・・・・・握り部、７・・・
・・・頚部、７ａ・・・・・・曲げ線部、８・・・・・
・基板部、９・・・・・・引き輪、１０・・・・・・リ
ブ、１２・・・・・・切込み線、１４・・・・・・第１
の切込み線、１５・・・・・・第２の切込み線、１６・
・・・・・第３の切込み線、１７・・・・・・第４の切
込み線、１８・・・・・・シールガスケット、２０・・
・・・・ボトル、２１・・・・・・ボトル線。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 最下部が自由端となっている円筒状のスカートによって
   囲まれる円形の頂板と、該頂板と前記スカートとを連結
   する丸胴連結部と、前記自由端から下向きかつ半径方向
   外向きに張り出し、前記スカートの一体部と１．て形成
   された握り部とを有する手外し式ボトル・キャップにお
   いて、 前記握り部の両側にあるスカートの自由端で始まり、ス
   カートを横切って上方に延びる一対の第１の切込み線と
   、 該第１の切込み線に連続し、前記丸胴連結部を横切って
   、上方に延びる一対の第２の切込み線とを備え、前記第
   １の切込み線及び第２の切込み線はスカート及び丸胴連
   結部を横切って延びるにつれて外方にひろがり、互いに
   遠ざかって大きな弧を形成しており、 さらに、前記頂板の周辺に極めて近接した位置において
   該頂板を取り囲む如く形成され、前記第２の切込み線が
   接線状に併合し、前記握り部から離れる方向に少なくと
   も頂板の中央部分を越えた地点まで後方に延びている一
   対の第３の切込み線と、 該各第３の切込み線に連続し、前記丸胴連結部を末広状
   に下方に横切って延び、前記スカートに近接して終端す
   る一対の第４の切込み線と、前記頂板内に、前記第３の
   切込み線と完全に重なる部分を有するように配置された
   シール用ガスケットとを含むことを特徴とする手外し式
   ボトル・キャップ。