JPS6030175Y2 - 箱のコ−ナホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は段ボール等よりなるＪＩＳ規定のＣ形相、すな
わち、箱のコーナ部において側板端部のフラップを他方
の側、板に重ねて固定する箱の組立に有効なコーナホル
ダーを提供しようとするものである。

一般にＣ形相の組み立ては、前記コーナ部のフラップを
ステッチ、糊貼り等によって固定しているが、このよう
な組み立てによると、箱の分解が不可能であり、運搬時
において不都合である。

このようなことから、第７図に示すようなコーナホルダ
ー１を開発してきた。

このコーナホルダー１は、内側部材２と上側部材３と外
側部材４とによって、嵌合溝５を有する断面コ字状で、
かつ箱のコーナに沿った］状に形成され、強度を大きく
するためと、位置決めをするために嵌合溝５内に平板状
のリブ６．７を設け、さらに内側部材２にコーナ片８を
設けてなり、第８図に示すようにＣ形の箱９のコーナ部
におけるフラップ１０，１１を他方の側板に重ね合せた
部分に嵌合溝５をはめ合わせ、第９図に示すように装着
して箱を組み立てるものである。

ところで、この組み立てにおいて、コーナホルダー１の
リブ６．７は箱９のコーナ部スリット１２．１３に差し
込むものであり、相互の位置が確認できないため装着が
しにくいものであった。

また、箱９の内側の角部１４もコーナホルダー１の内側
部材２の内側で見えないため、コーナホルダー１を装着
する際、内側部材２の角部が箱９の角部１４と衝突して
いても作業者は気付かずにそのまま押し込み、箱９の表
皮が剥離する可能性があり、箱９の強度が低下する問題
があった。

本考案は上記従来の欠点を解消する箱のコーナホルダー
に係り、以下その実施例を第１図〜第６図にもとづき説
明する。

第１図は本考案の一実施例の箱のコーナホルダー１５を
示し、このコーナホルダー１５は帯状の可撓片１６と、
前記可撓片１６の両端に一体に設けられた差し込み体１
７．１７よりなっている。

前記各基し込み体１７は可撓片１６の長手軸に対して直
交する外形はぼＵ字状の基板１８をもち、この基板１８
の片面に外縁に沿ったＬ状のフランジ片１９を設け、前
棋基板１８とフランジ片１９によって基板１８の両側お
よび下側に連続し、かつ外側が開口した嵌合溝２０を形
成している。

前記可撓片１６は上縁に複数のリブ２１を有し、また、
基板１８に対して、基板１８の上端よりも低い位置に結
合されている。

そしてこれら各構成部材はポリプロピレン等の可撓片を
有する合成樹脂材料によって一体に形成されている。

第２図は本考案のコーナホルダー１５を組み立てに使用
する箱２２を示し、そのコーナ部は一方の側板２３に隣
接する他方の側板２４のフラップ２５が重ね合され、ま
た、同じく側板２４に他方の側板２３のフラップ２６が
重ね合わされてなり、側板２３とフラップ２５、側板２
４とフラップ２６に共通して挿入溝２７，２８を形成し
ている。

上記箱２２の挿入Ｒ２７，２Ｂに対し、第３図に示すよ
うにコーナホルダー１５の差し込み体１７．１７を差し
込み、差し込み体１７の嵌合溝２０に側板２３、フラッ
プ２５および側板２４、フラップ２６の挿入溝端縁を嵌
め合わせる。

この状態において前記側板２３とフラップ２５および側
板２４とフラップ２６は基板１８とフランジ片１９によ
ってクランプされて組み立てられる。

また、分解する場合にはコーナホルダー１５はその可撓
片１６をもって引きはずしできるものである。

第４図は本考案のコーナホルダー１５を使用する他の例
の箱を示し、この箱は一方の側板２３に他方の側板２４
のフラップ２５を重ね合わせた構造のものであり、２つ
の挿入溝２７．２８は前記一方の側板２３とフラップ２
５部に形成され、コーナホルダー１５は第５図に示すよ
うに装着される。

第６図は本考案のコーナホルダー１５をもって組み立て
られた複数の箱２２．２２’を重ねる状態を示し、上部
の箱２２′の外形を小さくして下方の箱２２に対し嵌ま
り合うようにしてあり、このとき、上部の箱２２′の底
部は下方の箱２２のコーナホルダー１５の可撓片１６上
に当り、安定した積み重ねができるようになっている。

本考案のコーナホルダーは以上のように使用され、２つ
の差し込み体を箱のコーナ部の挿入溝に差し込むことに
よって箱の組立てを容易にかつ確実に行なわせ、またと
りはづしも簡単である。

さらに可撓片は自由にたわむので、２つの差し込み体の
差し込み位置が不向であっても、これに適用でき、前記
可撓片は２つの差し込み体を一体化して紛失を防止する
とともに箱の積み合ね時は受は止め体としても利用でき
るものであり、その実用的効果の大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の箱のコーナホルダーの斜視
図、第２図は本考案のコーナホルダーを使用する箱の斜
視図、第３図はコーナホルダーを装着した箱の斜視図、
第４図は本考案のコーナホルダーを使用する他の例の箱
の斜視図、第５図はコーナホルダーを装着した第４図の
箱の斜視図、第６図は積み合ねする箱の斜視図、第７図
は従来のコーナホルダーの斜視図、第８図はコーナホル
ダーを使用する箱の斜視図、第９図は同コーナホルダー
を装着した箱の斜視図である。 １５・・・・・・コーナホルダー、１６・・・・・・可
撓片、１７・・・・・・差し込み体、１８・・・・・・
基板、１９・・・・・・フランジ片、２０・・・・・・
嵌合溝、２２・・・・・・箱。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）帯状の可撓片と、上記可撓片の両端に一体に設け
   られた差し込み体よりなり１．前記差し込体は外形がほ
   ぼＵ字状をなし、外周の両側および下側に連続し、かつ
   外方に開口した嵌合溝を有することを特徴とする箱のコ
   ーナホルダー。
2. （２）可撓片は差し込み体の、上端より低い位置に結合
   されたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   に記載の箱のコーナホルダー。