JPS6030156B2 - 映像トラツクの記録位置判定方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は４ヘッドＶＴＲに於ける映像トラックのテープ
上の位置の適否を判定する方式に関するものである。

４ヘッドＶＴＲでは磁気テープーの上に第１図に示すよ
うなパタ−ンで映像トラック２、音声トラック３、キュ
ートラック４、コントロールトラック５が記録される。

すなわち磁気テープ１の上端に音声トラック３、下端に
キュートラック４とコントロールトラック５が磁気テー
プの走行方向６と平行に記録される。映像トラック２は
磁気テープの走行方向６とほぼ直角に上から下に記録さ
れる。通常の記録では映像トラック２は磁気テープーの
全幅にわたって記録された後、音声トラック３とキュー
トラック４が記録されるべき部分がそれぞれ独立した消
去ヘッドによって消去され、その消去されたあとにそれ
ぞれ独立した音声ヘッドとキューヘッドーこよって音声
信号とキュー信号が記録される。したがって音声トラッ
ク３とキュートラック４に映像トラック２が記録される
ことはない。しかし、音声トラック３およびキュートラ
ック４にすでに信号が記号されておるところへ、あとか
らビデオ（映像）オンリーモードとして映像信号だけの
記録を行なうときは、この上に更に映像トラック２が記
録される。このような記録が行なわれた磁気テープを再
生すると、音声出力信号とキュー出力信号は映像トラッ
クの影響による雑音が混入する。これをさげるため、映
像の記録信号を次に記すように高速度で制御し、音声ト
ラック３とキュートラック４の上には映像信号が記録さ
れないようにする方法が提案されている。すなわち、第
１図から明らかなように、テープの幅方向に横切る映像
ヘッドが音声トラックを通過した直後から映像信号の記
録を開始し、キュートラック４に到達する直前に記録を
終了するようにすれば、音声トラック３とキュートラッ
ク上に映像信号が記録されることはない。しかしこのよ
うな方法を使用した場合、映像の記録開始時期および記
録の終了時期が規定の範囲内に正しく入っていないと映
像トラック２が長すぎたり、短かすぎたりあるいは位置
が上下にずれたりすることになる。映像トラック２が長
すぎたり、位置がずれたりすると映像トラック２が音声
トラック３やキュートラック４と重複する。一方映像ト
ラック２が短かすぎると再生映像信号の一部が欠如する
。ＶＴＲの使用時には事前に各部の調整や動作の確認を
行なうことが多いが、前記した方式のＶＴＲでは映像信
号が正しい位置に記録されるか否かを確認する必要も生
じる。このように磁気テープ上の記録パターンを確認す
るには従来は記録済の磁気テープに微小な鉄粉を塗布し
、いわゆる「現像」を行なっている。すなわち信号の記
録されているそれぞれのトラックには鉄粉が吸着して残
り、他の部分には鉄粉が残らないことから、磁気テープ
上の各トラックが目視できるようになる。これを観測し
て各トラックの位置関係を確認することができる。しか
しこれには次のような欠点がある。１ 「現像」を行な
う場合に熟練を要する。

２ 鉄粉と溶剤を混合して塗布するので、溶剤により磁
気テープに損傷を与えることがある。

３ 「現像」の後テープ上に鉄粉が残っているとへッド
‘こ損傷を与えることがある。

４ 作業が繁雑であり時間を要する。

本発明はこれらの欠点を除去するため、電気的に映像ト
ラックの記録位置の適否の判定を行なおうとするもので
ある。

第２図は本発明の一実施例を示すブロック図、第３図は
記録された映像トラックとゲート回路によって制御され
て記録される映像トラックの位置を示す図、第４図は再
生された信号とゲ−トパルスの位相関係を示す波形図で
ある。

第２図において映像信号６′は変調器７に加えられ変調
をうけた高周波信号となりゲート回路８を経て銭圏増幅
器９に加えられ、その出力は映像ヘッド１０に加えられ
磁気テープーに記録される。

一方映像ヘッド１０の回転に同期したＴＡＣＨ信号１０
′がゲート信号発生回路１ １に加えられている。

ゲート信号発生回路１１の出力信号はＴＡＣＨ信号１
０′から作られゲーート回路８を制御することにより音
声トラックおよびキュートラック上に映像信号が記録さ
れないようにする働きをする。切換スイッチ１２はゲー
ト回路８を制御することにより、前記のように音声トラ
ックとキュートラックの上に映像信号が記録されないよ
うにする場合とゲート回路８を常に開いて、磁気テープ
ー上の全幅にわたって記録が行なわれる場合との二つの
状態を選択するためのものである。再生増幅器１３はＶ
ＴＲを再生状態にしたときの映像ヘッド１０の出力信号
を増幅する。その出力信号はェンべロープ検波回路１４
で検波され比較回路１５に加えられる。比較回路１５に
はゲート信号発生回路１１の出力信号も加えられており
、この２つの信号の位相を比較し、ゲート信号発生回路
の出力信号の位相が正しいか否かを判定し、警報回路１
６に加え、不適当な場合は警報を出す。切換スイッチ１
２により磁気テープの全幅に記録が行なわれるようにす
ると、記録される映像トラックは第３図の１７のように
なる。

これはすぐに音声用消去ヘッドとキュー信号消去ヘッド
、コントロールトラックヘツドｌこよって上端と下端が
消去され５′のような位置関係をもった映像トラックと
なる。このテ−プを再生すると比較回路１５に加えられ
る再生信号ェンベロープ波形は第４図の波形２３のよう
になる。このときゲート信号発生回路１１の出力信号が
正しい位相になっているときは映像信号は第３図の１８
のように記録される。このときゲート信号発生回路１１
の出力信号は第４図の波形２４のようになる。第３図の
１９のように映像トラックが上方にずれて記録されるで
あろうときはゲート信号発生回路１１の出力信号波形は
第４図の波形２５のようになる。第３図の２０のように
映像トラックが下方にずれるであろうときはゲート信号
発生回路１１の出力信号は第４図の波形２６のようにな
る。また第３図の２１のように映像トラックが長すぎる
であろう場合はゲート信号発生回路１１の出力信号は第
４図の波形２７のようになる。第３図の２２のように映
像トラックが短はすぎるであろうときはゲート信号回路
の出力信号は第４図の波形２８のようになる。再生信号
のェンベロープ波形２３とゲート信号回路出力信号２４
〜２８の位相を位相比較器１５で比較し、不適当な場合
は警報回路１６を駆動して警報を出すようにすれば、記
録される映像トラックの位置が適当か否かが容易に判明
する。第２図では１つの映像ヘッドだけについて記して
あるが４ヘッドＶＴＲでは４つの映像ヘッドがある。他
の３つのへツド‘こついても同じ方法で同じ結果が得ら
れることは明らかである。位相比較回路１５および警報
回路１６の一実施例を第５図に示し、また各部の波形図
を第６図に示してその動作を以下に説明する。第５図に
おいて２３はェンベロープ検波回路１４で検波された再
生信号のェンベロープ信号、４４はゲート信号発生回路
１１の出力信号であるゲート信号、２９はェンベロープ
信号２３の波形を整形する整形回路、３川ま第１の単安
定マルチパイプレータ、３１は第２の単安定マルチパイ
プレータ、３２は第３の単安定マルチパイプレータ、３
３は第４の単安定マルチパイプレータ、３４は第１のア
ンド回路、３５は第２のアンド回路、３６は第１のリト
リガー単安定マルチパイプレータ、３７は第２のリトリ
ガ−単安定マルチパイプレータ、３８はオア回路、３９
はランプドライブ回路、４０は警報ランプである。

また第６図において再生信号のェンベロープ信号２３の
波形、４１は整形回路２９の出力波形、４２は単安定マ
ルチパイプレータ３０の出力波形、４３は単安定マルチ
パイプレータ３１の出力波形、４４はゲート信号回路１
１の波形、４５は単安定マルチパイプレータ３２の出力
波形、４６は単安定マルチパイプレータ３３の出力波形
、４７はアンド回路３４の出力波形、４８はリトリガー
単安定マルチパイプレータ３６の出力波形、４９はァン
ド回路３５の出力波形、５川まリトルガー単安定マルチ
パイプレータ３７の出力波形、５１はゲート信号４４の
前緑の位相が進んだ場合の波形、５２はその場合の単安
定マルチパイプレータ３２の出力波形、５３はその場合
のりトリガー単安定マルチパイプレータ３６の出力波形
（但し点線は低電位を示す）、５４はゲート信号４４の
前緑の位相が遅れた場合の波形、５５はその場合の単安
定マルチパイプレータ３２出力波形、５６はその場合の
りトリガー単安定マルチパイプレータ３６の出力波形（
但し点線は低電位を示す）、５７はゲート信号４４の後
緑の位相が進んだ場合の波形、５８はその場合のマルチ
パイプレータ３３の出力波形、５９はその場合のりトリ
ガー単安定マルチパイプレータ３７の出力波形（但し点
線は低電位を示す。

）、６川まゲート信号４４の後縁の位相が遅れた場合の
波形、６１はその場合の単安定マルチパイプレータ３３
の出力波形、６２はその場合のＩＪトリガー単安定マル
チパイプレータ３７の出力波形である。（位相比較回路
１５及び警報回路１６の説明）ェンべ。

−プ検波回路１４で検波された再生信号のェンベロープ
信号２３は図のようにレベル変動を含んでおり、単安定
マルチパイプレータをトリガーするのは不適当である。
これを整形回路２９に加え波形整形を行なうと４１に示
すような信号が得られる。この信号を第１の単安定マル
チパイプレータ３川こ加える。第１の単安定マルチパイ
プレータ３川ま信号４１の立上りでトリガーされ、４２
に示す信号を出す。４２の信号のパルス幅はゲート信号
４４の前縁に許容される位相変化より若干狭くなってい
る。

また整形回路２９の出力信号４１は第２の単安定マルチ
パイプレータ３１にも加えられている。第２の単安定マ
ルチパイプレータ３１は信号４１の立上りでトリガーこ
れ４３に示す信号を出す。信号４３のパルス幅はゲート
信号４４の後緑に許容される位相変化に対し無視できる
極めて狭い幅となっている。一方ゲ−ト信号４４は第３
の単安定マルチパイプレータ３２に加えられている。第
３の単安定マルチパイプレータ３２はゲート信号４４の
立上りでトリガーされ４５に示す信号を出す。４５のパ
ルス幅はゲート信号４４の前緑に許容される位相変化に
対し無視できる極めて狭い幅となっている。

またゲート信号４４は第４の単安定マルチパイプレータ
３３にも加えられている。第４の単安定マルチパイプレ
ータ３３はゲート信号４４の後緑でトリガーされ４６に
示す信号を出す。信号４６のパルス幅はゲート信号４４
の後緑に許容される位相変化より若干狭くなっている。
ここでゲート信号４４はその位相が許容される範囲内に
入っている場合を示している。第１の単安定マルチパイ
プレータ３０の出力信号４２と第３の単安定マルチパイ
プレータ３２の出力信号４５は第１のアンド回路３４に
加えられている。第１のァンド回路３４の出力は２つの
信号が共に高電位となったとき高電位の信号を出すので
４７のような信号を出す。この出力信号４７は第１のリ
トリガ−単安定マルチパイプレータ３６に加えられる。
リトリガー単安定マルチパイプレータはその出力パルス
幅より短かし、繰返し周期をもつ入力トリガー信号が加
えられると、入力トリガー信号が加えられなくなるまで
連続して出力信号を出すものである。第１のリトリガー
単安定マルチパイプレータ３６に加えられている入力信
号４７は再生信号のェンベロープ信号２３の前緑に同期
している。再生ヘッド１川ま毎秒２４０回転しているの
で再生信号のェンベロープ信号２３の繰返し周波数は２
４０Ｈｚである。したがつて信号４７も繰返し周波数は
２４のセとなっている。第１のリトリガー単安定マルチ
パイプレータ３６の出力パルス幅は信号４７の繰返し周
期１／２４硯砂よりも長くなっているので、信号４７に
より第１のリトリガー単安定マルチパイプレータ３６は
信号を出し続ける。このとき極性は低電位となるように
なっているので４８に示す信号が得られる。また第２の
単安定マルチパイプレータ３１の出力信号４３と第４の
単安定マルチパイプレータ３３の出力信号４６ほ第２の
アンド回路３５に加えられている。第２のアンド回路３
５は前記した第１のアンド回路と同様の動作により４９
のような信号を出す。この信号４９も前記した信号４５
と同様に２４０世の繰返し周波数をもっているので、前
記した第１のリトｌｊガ−単安定マルチパイプレータ３
６と同じ動作を行なう第２のリトリガー単安定マルチパ
イプレータ３７に加えると５０に示す信号が連続して得
られる。第１のリトリガー単安定マルチパイプレータ３
６の出力信号４８と第２のリトリガー単安定マルチパイ
プレータ３７の出力信号５０はオア回路３８に加えられ
ている。オア回路３８は信号４８と信号５０がともに低
電位となったとき低電位の信号を出す。この信号はラン
プドライブ回路３９に加えられる。ランプドライブ回路
３９は入力信号が低電位のときはランプを点灯させない
ようになっているので、警報ランプ４０‘ま点灯しない
。すなわちゲート信号４４の前緑および後縁の位相が許
容範囲内にあれば警報ランプ４０は点灯しない。次にゲ
ート信号４４の位相が許容範囲を越えて進んだ場合を考
えるとゲート信号４４は５１のような位相となる。

この信号５１は第３の単安定マルチパイプレータ３２に
加えられ５２に示すような信号を出す。信号６２は第１
のアンド回路３４に加えられる。アンド回路３４には前
記したように第１のマルチパイプレータ３０の出力信号
４２も加えられている。信号５２と信号４２は図から明
らかなように同時に高電位となる期間はないので第１の
ァンド回路３４の出力信号は低電位のままである。した
がって第１のリトリガー単安定マルチパイプレータ３６
はトリガーされることはないのでその出力信号５３は高
電位を保つ。信号５３はオア回路３８に加えられる。オ
ア回路３８はいずれか一方の入力信号が高電位となると
他の一方の入力信号に関係なく高電位の信号を出すので
、この場合も高電位の信号を出す。この高電位の信号は
ランプドライブ回路３９に加えられる。ランプドライブ
回路３９は高電位の入力信号によりランプを点灯させる
ので警報ランプ４川ま点灯する。すなわちゲート信号４
４が５１に示すような位相になると警報ランプ４０が点
灯し、ゲート信号の位相が不適当であることを表示する
。ゲート信号４４の位相が許容範囲を越えて遅れた場合
も前記したゲート信号４４の位相が許容範囲を越えて進
んだ場合と同様の動作となる。すなわちゲート信号４４
は５４に示すような位相となる。したがって第３の単安
定マルチパイプレータ３２の出力信号は５５のようにな
る。第１のアンド回路３４には信号５５と信号４２が加
えられるので出力信号は低電位になったままである。以
下は前記の場合と同じ動作により警報ランプ４０が点灯
しゲート信号の位相が不適当であることを表示する。ゲ
ート信号４４の後緑が許容範囲をこえて進みまたは遅れ
た場合も全く同様である。ゲート信号４４の後縁が許容
範囲をこえて進んだときは５７のようになり第４の単安
定マルチバイブレーター３３の出力信号は５８のように
なり、第２のアンド回路３５に第２の単安定マルチパイ
プレータ３１の出力信号４３と共に加えられる。信号５
８と信号４３は同時に高電位になる期間はないので第２
のアンド回路３５の出力信号は低電位のままである。し
たがって第２のリトリガー単安定マルチパイプレータ３
７はトリガーされることはないのでその出力信号は５９
に示すように高電位を保つ。以下は前記の場合と同様に
警報ランプ４０が点灯する。ゲート信号４４の後縁が許
容範囲をこえて遅れた場は６０のようになり、第４の単
安定マルチパイプレータ３３の出力信号は６１のように
なる。第２のアンド回路３５に加えられる信号は信号６
１と信号４３である。第２のアンド回路３５の出力信号
は低電位に保たれ、第２のリトリガー単安定マルチパイ
プレータ３７はトリガーされず出力信号はＳ２に示すよ
うに高電位に保たれ、前記の場合と同様に警報ランプ４
０が点灯する。以上説明したように、再生ＲＦ信号のェ
ンベロープ信号２３に対しゲート信号４４の前緑又は後
緑又は両方の位相が許容範囲を越えて進みあるし、は遅
れたときは警報ランプ４０が点灯し、ゲート信号４４の
前緑および後縁の位相が許容範囲内にあれば警報ランプ
４０は点灯しない。

したがって警報ランプ４０が点灯ているときはゲート信
号４４の位相が不適当であり、警報ランプ４０が消灯し
ているときはゲート信号４４の位相が適当であることが
わかる。以上説明したごとく本発明によれば磁気テープ
を「現像」しなくても映像トラックが正しい位置に記録
されるか否かを簡単かつ迅速に確認することができる。

また鉄粉や溶剤によってヘッドや磁気テープを損傷する
ことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は４ヘッドＶＴＲで磁気テープ上に記録される磁
気記録パターンを示し、第２図は本発明の一実施例のブ
ロック図を示す。 第３図は点線で示すように映像トラックの記録がテープ
幅に対し種々の位置関係で行われたところを示す。第４
図は全幅にわたって記録された磁気テープの再生信号ェ
ンベロープ波形２３を、映像トラックが磁気テープの幅
に対し種々の位置関係で記録される場合のゲート信号発
生回路の出力信号の波形２４〜２８を示す。第５図は位
相比較回路および警報回路の一実施例を示す図、第６図
は第５図に於ける各部の波形図である。図において１は
磁気テープ、２は映像トラック、３は音声トラック、４
はキュートラック、５はコントロールトラック、６はテ
ープ走行方向を示す。 ７は映像信号６で高周波信号を変調する変調器、８は映
像信号６で変調された高周波信号をゲートする回路、９
は録画増幅室、１川ま映像ヘッド、１１はゲート回路を
制御するゲート信号発生回路、１２はゲート回路８をゲ
ート信号発生回路１１で制御して音声トラック、キュー
トラック上に映像信号が記録されないようにする場合と
テープ全幅にわたり映像信号が記録されるようにする場
合の切替スイッチ１３は再生増幅器、１４はェンベロー
プ検波器、１５は比較回路、１６は警報回路である。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第６図〈蘇り

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ４ヘツドＶＴＲに於いて映像トラツクが音声トラツ
   クとキユートラツク上に記録されないように映像トラツ
   クの記録時期を制御する機能と、テープの全幅にわたつ
   て記録される機能とを切換えることができる切換器を有
   し、全幅にわたつて記録されたテープを再生したとき得
   られる再生信号の位相と、映像トラツクの記録時期を制
   御する信号の位相とを比較してて、映像トラツクのテー
   プ上の記録位置の適否を判定する映像トラツクの記録位
   置判定方式。