JPS6029985Y2 - 脚付きボタン取付用ミシン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、脚付きボタンを取付は得るミシンに関する
。

従来、ボタン付けをなし得るミシンは種々なものが考案
されているが、いずれのものも、取付は得るボタンは、
中央に２穴、４穴が形成された平盤状のボタン、たとえ
ば貝ボタン等に限られており、皮ボタン等の脚付きボタ
ンは今だに手によって取付けているのが現状である。

この考案は、以上の点に留意し、脚付きボタンを取付は
得るミシンを提供しようとするものである。

以下、この考案をその実施例を示した添付図面に基づい
て説明する。

この考案のミシンは単環千鳥縫いが可能な構造であり、
布送り機構が省略されているか、又は停止し得るもので
ある。

すなわち、ミシン本体１には布押え棒２および針棒３が
設けられ、この布押え棒２に布押え４が取付けられてい
る。

針板５には長円形の針孔６が形成されており、この針孔
６の本体１側端部にボタン７の支持台８が設けられてい
る。

この支持台８は、針孔６の長さ方向の両側に設けられた
突起８′から戊り、両突起８′は針孔６の長さ方向の縁
に沿う対向面を有し、この対向面間にボタン７の脚９が
水平に嵌め込まれる。

また、針板５の針孔６より本体１側は段部１０となって
おり、この段部１０にボタン９の頭部が嵌まり込む。

さらに、針板５にはばね板１２が設けられ、この板１２
によって衣服Ａを上方に押し上げ、板１２と布押え４に
よってしっかりと衣服Ａを挾持する。

また、本体１のベッド１′に衣服Ａの折曲げ部分に介在
させる介在板１３が設けられている。

この考案のミシンは以上のように構成されており、つぎ
にその作用を説明する。

背広等の衣服Ａのボタン取付部分（たとえば打合せ部分
）を折曲げ、第１図および第２図に示すように、その折
曲げ部をミシンの縫合部（針板５上）に置き、折曲げ部
内に介在板１３を介在させるとともに、支持台Ｂにボタ
ン７の脚９を嵌めこみ、脚９と衣服Ａの折曲げ部を対向
させる。

そののち、ミシンを駆動し、針１１を長孔６の両端すな
わち脚９の孔および衣服Ａの折曲げ部に交互に挿通させ
て環縫いを行ない、第６図に示すように衣服Ａにボタン
７を取付ける。

この取付作用において、介在板１３によりボタン取付部
である折曲げ部分に芯が入ることとなり、折曲線がずれ
ることがないため、ボタン取付部を所要用位置に円滑に
導びくことかでき、正確な位置にボタンを取付けること
ができる。

また、板ばね１２により衣服Ａを押し上げるようにして
いるため、布押え４の押圧力を調整することにより、常
に折曲げ部分の上下中央位置をボタン脚に対応させるこ
とができ、円滑な取付作業を行ない得るうえに、取付状
態も美くしい。

以上のように、この考案のミシンによると、脚付きボタ
ンを能率よく取付けることができるので、皮ボタン等の
ボタン付作業の能率を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の脚付きボタン取付用ミシンの実施例
の斜視図、第２図は第１図の要部切断正面図、第３図は
第１図の要部切断左側面図、第４図は第１図の要部切断
平面図、第５図は第４図の一部拡大部分図、第６図はボ
タン取付は後の部分正面図である。 Ａ・・・・・・衣服、２・・・・・・布押え棒、３・・
・・・・針棒、４・・・・・・布押え台、５・・・・・
・針板、６・・・・・・針孔、７・・・・・・ボタン、
８・・・・・・支持台、８′・・・・・・突起、９・・
・・・・脚。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 単環千鳥縫いミシンにおいて、布送り機構を省略するか
   、又は停止し得るようにし、針孔のミシン本体側端部に
   ボタン支持台を設け、この支持台は針孔の長さ方向の両
   側に設けた突起から威り、両突起は針孔の長さ方向の縁
   に沿う対向面を有し、この対向面間にボタンの脚が水平
   方向に嵌め込まれ、かつ、針板に衣服を上方に押し上げ
   る板ばねを設けるとともに、ミシン本体ベッドに衣服の
   ボタン取付部折曲げ部分内に挿入可能な介在板を設けた
   ことを特徴とする脚付きボタン取付用ミシン。