JPS6029551Y2

JPS6029551Y2 - 階段用マツト

Info

Publication number: JPS6029551Y2
Application number: JP457079U
Authority: JP
Inventors: 博光中
Original assignee: 株式会社ナカ技術研究所
Priority date: 1979-01-20
Filing date: 1979-01-20
Publication date: 1985-09-06
Also published as: JPS55107539U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は階段の保護、装飾および踏惑を良好に行うと共
に、不意の階段事故から人体を保護する緩衝効果を備え
た階段用マットに関するものである。

すなわち、本考案は階段の先端角部に位置される柔軟性
を有する角当て材の後縁に、複数個の中空筒状体をその
中空部を形成する側壁部において相互に結合して中空筒
状体間の上下方に凹状部を形成するマット本体を一体的
に連接することによって、階段の段鼻部および踏面を中
空筒状体で連続して覆って緩衝効果を発揮するものであ
り、特にマット本体は各中空筒状体の個々の変形による
緩衝効果に加えて、互いに結合される側壁部を介して緩
衝力を隣接する中空部に伝播して各中空筒状体に分散吸
収し、上下方向においては各中空筒状体間に形成される
凹状部がマット本体と衝撃面および階段基部との間にそ
れぞれ空隙部を形成して緩衝作用を付与し、これらが複
合された緩衝作用によって、小さな踏圧から不意の転倒
事故による大きな衝撃まで対応できる高い緩衝効果を備
えることを特徴とするものである。

本考案の構成を添付図面の実施例に基づいて説明すると
、階段７の段鼻部８に固定される合成樹脂、ゴムあるい
はこれらの発泡材等よりなり中空部２と下方へ垂設され
た前垂れ部３とを有する柔軟性の角当て材１と、この角
当て材１と同様合成樹脂、ゴムあるいはこれらの発泡材
等よりなり中空部２を有する細長い柔軟性の数多の中空
筒状体５・・・５をその中空部２を形成する側壁部の中
央において相互に結合し、並設してなるマット本体４と
を同時押出しにて一体成形すると共に、その後方には端
部に向って傾斜状に形成され同じく柔軟性を有する後縁
材６を一体に連続している。

前記マット本体４はその内部において、中空部２・・・
２が中空筒状体５・・・５の側壁部を介して互いに隣接
して結合され、また結合部の上下方においては凹状部５
ａ・・・５ａが形成されており、中空筒状体５・・・５
の中心部ばかりでなく各中空筒状体５．５間の結合部に
おいても凹状部５ａによって緩衝構造を構成している。

なお、前記中空筒状体５は断面円形で図示したが、楕円
形や多角形とすることも可能である。

この階段用マットは、角当て材１の下面および前垂れ部
３とで階段７の段鼻部８を被覆し、マット本体４で角当
て材１の後方の踏面９を被覆して敷設され、粘着テープ
等で階段７に固定されるもので、角当て材１で危険な段
鼻部８に緩衝性を与え、マット本体４で踏面９の踏惑を
高めて、段鼻部８から踏面９の全面にわたって高い緩衝
効果を付与している。

角当て材１、マット本体４、後縁材６は上記のように一
体に形成する以外、角当て材１とマット本体４および後
縁材６を各々別体に製することも可能で、この場合は第
２図に示すように角当て材１の後縁上方に横向きの抑止
片１０を突設し、マット本体４の前後端に位置される中
空筒状体５゜５に係合突片１１を各々設け、後縁材６の
前縁上方には角当て材１の抑止片１０と対向して横向き
の抑止片１０′を突設してなるもので、角当て材１を段
鼻部８に固定したのちマット本体４をその前端の係合突
片１１を角当て材１の抑止片１０の下方に挿入せしめて
踏面９に敷設し、後縁材６をその抑止片１０′をマット
本体４の後端の係合突片１１に被覆するよう踏面９に固
定し、角当て材１および後縁材６の抑止片１０．１０’
によりマット本体４を強固に固定することができると共
に、角当て材１およびマット本体４を任意に選択して組
合わせることができ、さらに角当て材１とマット本体４
を摩耗等に応じて個々に交換することがでる。

また、第３図に示すようにマット本体４を複数個の中空
筒状体５・・・５からなる単体４ａ、４ｂ。

４ｃ・・・４ｎを組合せて形威し、各単体の前後端には
第２図の場合と同様係合突片１１，１１が設けられ隣接
する単体の係合突片１１，１１と互いに剥離しにくいよ
う掛合され、最先端と最後端の単体４ａ、４ｎが角当て
材１および後縁材６の抑止片１０．１０’で固定されて
いるもので、マット本体４の幅を単体４ａ・・・４ｎの
数を増減させることにより自由に変えることができると
共に、種々色彩の単体を組合せることにより変化に富ん
だマット本体４とすることができる。

本考案をさらに変形した実施例を第４図乃至第１０図に
基づいて説明すると、角当て材１、マット本体４、およ
び後縁材６が上記第２図および第３図の実施例のように
別体であると共に、マット本体４を形成する数多の中空
筒状体５・・・５を別体に製したもので、第４図は角当
て材１の後端面と後縁材６の前端面に凹状係合部１２，
１２’を設けてマット本体４の前後端に位置される中空
筒状体５・・・５の側面部を嵌合腰踏圧にょる脱抜を防
いでいる。

この階段用マットは、角当て材１およびマット本体４の
任意組合せ並びに交換が可能である他、階段７の踏面幅
に応じて中空筒状体５・・・５の数量を適宜増減させ所
定幅のマット本体４を得ることができる。

このように数多の中空筒状体５・・・５が別体の場合は
階段７からの剥離等の懸念が多少あるため、第５図に示
されるように適宜の金属板、合成樹脂板等の下地材１３
を階段７の踏面９に固定し、この下地材１３に接着した
り、第６図に示されるように各中空筒状体５・・・５を
ナイロン糸等で結束１４して剥離や各中空筒状体５・・
・５の位置ずれや浮き上がり等を防止することが望まし
い。

また、第６図々示のように各中空筒状体５・・・５が結
束１４されるタイプについて中空筒状体５゜５間にビー
ズ玉等（図示せず）、あるいは別色の装飾部品を適宜製
合せて装飾価値を向上することもできる。

さらに、中空筒状体５・・・５は上記実施例の如く平行
状に組合せるもの以外、第７図および第８図に示される
ように、両端方を弧状に曲げて角部に丸みをもたせたマ
ット本体４を形成したり、数多の中空筒状体５・・・５
を平行状に組合せかつ周囲を適宜数の中空筒状体５・・
・５で取巻くよう縁取りし、中空筒状体５・・・５を結
束１４してばらつきを防ぐと共に、これらのマット本体
４の先端に角当て材１を密接、接着、縫着、溶着等で設
けることができる。

（第８図は結束状態の図示を省略）また、第９図および
第１０図に示されるように、数多の中空筒状体５・・・
５よりなるマット本体４の端縁部にエンドキャップ１５
の凹窪部１７を有する帽体部１６を被冠し、帽体部１６
に横向き突設された固定片１８を階段７に固定すること
により、エンドキャップ１５でマット本体４の端縁部に
生じやすい剥離等を防ぎ、しかも端面を覆隠して美観を
高めることができる。

なお、角当て材１やマット本体４は特に摩耗されやすい
ため、これらを柔軟性が失われぬ程度にウレタン樹脂の
如く摩耗しにくい材料から形成することも可能で、その
場合には長期間使用の経済的な利がある。

本考案は上記の如く先端角部に位置される柔軟性を有す
る角当て材の後縁に複数個の中空筒状体よりなるマット
本体を連接してなり、この各中空筒状体はその内部の中
空部を形成する側壁部において相互に結合して、その上
下方に凹状部を形成することによって、単に各中空筒状
体が個々に変形して衝撃を吸収するばかりでなく、衝撃
力が側壁部を介して互いに結合された隣接する中空部に
伝播され、マット全体に分散吸収され、また、互いに結
合された側壁部によって大きな復元力を有し、さらに中
空部ばかりでなく中空筒状体間の結合部においてもその
上下方の凹状部によってマット本体と衝撃面および階段
踏面との間に緩衝作用を有する空隙が形成され、これら
の複合的な緩衝作用により、階段用マット全面にわたっ
て高い緩衝効果を発揮し、通常の昇降時には踏圧に応じ
た異和感のない良好な踏感が得られ、不意の転倒事故の
ような急激で大きな衝撃に対しても個々の中空部が容易
に潰れてしまうことなく、互いに協働して大きな緩衝効
果を発揮して人体を大きな衝撃から護ることができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る階段用マットの実施例を示す階段
に取付けた状態の断面斜視図、第２図乃至第１０図は他
の実施例を示す断面図、平面図、並びに正面図である。１・・・・・・角当て材、２・・・・・・中空部、４・
・・・・・マット本体、５・・・・・・中空筒状体、５
ａ・・・・・・凹状部、７・・・・・・階段、８・・・
・・・段鼻部、９・・・・・・踏面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

階段の先端角部に位置される柔軟性を有する断面略り字
状の角当て材のの後縁には、それぞれ柔軟性を有する複
数個の中空筒状体をその内部の中空部を形成する側壁部
において相互に結合して中空筒状体間の上下方に凹状部
を形成するマット本体を一体または一体的に連接してな
る階段用マット。