JPS6028847Y2 - 温水タンク用のシヤワ−ヘツド付き湯水混合栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、押上給水式の温水タンクに連繋させた混合
水栓に於ける給湯時の安全性に関するものである。

従来、シャワーヘッド付きの湯水混合栓として知られて
いるものに実公昭４９− ’１９’ｌ’１号公報の第１
図及び第３図（本願図面の第９図イ９口）のものがある
。

上記第９図イ９口に於いて簡単に説明すると、給湯口筒
６０に給湯源に通じる湯の供給管を、給水口筒６１に水
の競給管をそれぞれ接続した混合栓６２を設け、湯側及
び水側の通孔６３に板筐６４の一端を連通させると共に
該板筐６４の口筒６５に、シャワー具６６を有するホー
ス６７の末端を、前記弁筺６２の内部と通じる通孔６８
に蛇口管６９をそれぞれ取付け、バンドル７０の切替え
によって蛇口管６９とシャワー具６６へ湯と水を単独で
、又は混合温水を交互に供給するものである。

上記のものにあっては、蛇口管から熱い湯を取出して例
えばひげ剃りを行なったのち、シャワーを溶びょうとし
てバンドルをシャワー真個へ切替えると、シャワーヘッ
ドからいきなり熱湯が飛び出すので極めて危険であった
。

また、シャワー具を受支部に載せて置くのみではホース
内の凍結防止の水抜きができない。

この考案は、上記の問題を解決し、シャワーヘッドから
いきなり熱湯が放出することのないようにして安全性を
高めると共−１こ−ａ禾ｙｙ’ｙの内圧が異状上昇した
ような場合、又は寒冷地に於いては労せずしてシャワー
ヘッドの水抜きのできるようにすることを目的とする。

この考案の基本的な構成は、シャワーヘッド付湯水混合
栓の本体の一端に、制御弁筒を経て給水源に通じると共
に通路を経て分岐室に給水する弁口を備え、この弁口と
同一軸線上に、排水孔に通じる弁口、通口などを配置し
た給水栓部を設け、上記両弁口を給水栓部に装着した弁
棒の弁を介して交互に開閉自在とし、本体の他端には冷
水を温水タンクとシャワーヘッドに通じる混合室とに分
流させる切換弁内装の分岐栓部を設け、上記給水栓部と
分岐栓部の中間に両栓部を結ぶ分岐流路を設けたもので
ある。

以下、本案の実施例を図に基いて詳細に説明する。

第１図乃至第８図イ９口に示すように混合水栓の本体１
は両端に給水源に通じる給水口２及び弁棒３を挿入した
弁筒４の取付口５を直角方向の両端にそれぞれ備えた給
水栓部６を設け、その給水口及び取付口５の中間には給
水源に通じる弁ロア、弁案内口８及び各取付口５、弁案
内口８、弁ロアのそれぞれの中間に、冷水の通路１０に
通じる通口１１、流体の分岐通路１２に通じる通口１３
及び排水口１４に通じる通口９をそれぞれ同一軸線上に
配置する。

分岐栓部１５は、本体１他端の直角方向に配置して温水
タンク１６の下部内に通じて給水する流体の出口１７と
、後記の切換弁２３の弁室１８及び同じく分岐室２１と
を同一軸線上に配置し、その弁室１Ｂを形成する断面は
ぼ円形の隔壁１９の周囲には出口１７及び混合室２０に
通じる前記分岐室２１を形威し、該分岐室２１は隔壁１
９ａを以って前記通路１０と本体１の内部を長手方向に
平行するように配置し、そる分岐室２１は一端を隔壁１
９の弁口２２を経て弁室１８に通じて居り、この弁室１
８と分岐室２１とに弁口２２ａにより通じ、弁口２２ｂ
を以って前記通路１０に通じている。

前記切換弁２３は、弁室１８に回動自在に内装し、この
切換弁２３は外端附近に突設した過回動規制用のピン２
４ど分岐栓部１５の開口側の円周方向に設けた案内溝２
５とにより回転量を左右はぼ等量に一挙動で操作できる
ように係合させ、この切換弁２３は他端の周面に断面は
ぼ半円弧状に切欠いた連通口２６及びその両端に接続し
、かつ円周方向に遂次挟搾して断面はぼ楔形に湾曲させ
た補助通口２７．２７を形成する。

混合栓部２８は本体１の中央部に設け、その導孔２９に
取付けた継手管３０を経て前記温水タンク１６の上部内
に通じて居り、前記導孔２９の反対側の挿口３１には継
手管３０ａをねじ３２より接続し、その継手管３０ａの
連結部３３に通常のシャワーヘッド（図示省略）を接続
するホース３４の一端を取付けである。

制御弁筒３５は管３６を介して前記給水口２に接続され
て居り、他端の導孔３７の内部には弁口３８を有する弁
座３９を内装し、その導孔３７に通じる弁室４０に弁頭
４１及びＴ字形の通孔４２を有する弁体４３を弾装によ
り収容し、その弁室４０と前記管３６とを連通させる通
孔４４の途中に、流量制御用の導孔４５を備えた制御弁
４６を螺挿し、この制御弁筒３５の導孔３７には水道配
管（図示省略）を接続する。

その際水道配管の目端と温水タンク１６との位置関係の
誤差又は距離の大きい開きは管３６の寸法切りの際に調
整可能である。

弁４７は前記弁棒３の端部に備えて対応する弁ロア及び
弁筒４の弁口４８を交互に開閉して通口１０への給水及
び使用後にバンガー（図示省略）に引掛ケたシャワーヘ
ッド、ホース３４並びに分岐通路１２内の残溜水を、弁
口４８、通口９、同４９、及び通口１２ａに通じる排水
孔１４から外部に排除するように備える。

本案に於いて第１図及び第２図に示すバンドル５０′を
開弁方向へ操作すると、弁棒３の移動により弁４７ａで
弁口４８を閉じ、同時に弁４７により弁ロアを開放する
ので、冷水は制御弁筒３５の弁体４３を弾性に抗して押
開き、弁室４０、通孔４２，４４、導孔４５及び管３６
の順序で該管３６端から居水口２に達し、開口している
弁ロアを経て本体１の通路１０を通過して分岐栓部１５
の弁口２２ｂに達する。

この場合、予じめバンドル５１′の操作により切換弁２
３が第８図口のようにその連通口２６を開いて弁口２２
ｂと弁口２２ａとをほぼ等量に開放しているので、弁口
２２ｂに達した冷水の主流は矢印Ｐのように弁口２２ａ
１を通って分岐室２１に進出し、該分岐室２１に通じて
いる出口１７から温水タンク１６の下部内へ圧入され、
同時に冷水の分流は分岐栓２３の一方の補助通口２７か
ら弁口２２を経て矢印Ｑのように少量を混合室２０へ供
給する。

上述の冷水の供給による内圧により温水タンク１６の熱
湯は、該タンク１６の上部に通じる継手管３０を経て第
３図に示す矢印Ｐ１のように本体１の混合室２０に達し
、該混合室２０に前記弁口２２を経て進入中の冷水と混
合させられながら適温の温湯に変化して継手管３０ａ及
びホース３４を経てシャワーヘッドへ適温の湯を供給す
る。

次にシャワーヘッドへ冷水のみを供給する場合はバンド
ル５１を前述の反対方向へ回転させると、切換弁２３は
第８図の口の開弁角度からイの角度に変化して弁口２２
ａのみを閉じ、弁口２２ｂ及び同２２をほぼ等量に開放
するので、通路１０内の冷水は前述の径路を辿ってシャ
ワーヘッドに冷水のみを供給する。

次に入浴を終ってバンドル２０を閉弁方向に操作すると
、弁４７，４７ａは第１図の弁関係に復帰して給水を停
止し、同時に弁口４８が開放の状態に変位するので、浴
室の高い位置に掛金具（何れも図示省略）を介して引掛
けられているシャワーヘッド内の残本はホース３４内を
下方に逆流して本体１の分岐通路１２に達し、該分岐通
路１２と通じている弁口４８、弁筒４の通口４９及び給
水栓部６の通口９を経て排水孔１４から外部に排除され
る。

また本案は温水タンク１６の内部圧が異常に高まること
があると、この膨張した気圧は給湯径路を通って分岐通
路１２に達し、シャワーヘッド又は排水孔１４から外部
に自然流出するために温水タンク１６の内圧による危険
を未然に防止する。

この考案は、以上の構成であるから、次の利点を有する
。

（１）本体の一端に、制御弁筒を経て給水源に通じると
共に、通路を経て分岐室に給水をする弁口と、該弁口の
閉塞時に、温水タンク及びシャワーヘッドに通じる分岐
通路、通口を経て通じている排水孔などを連通させる弁
口とを、弁を介−して交互に開閉オ〜る給水栓部を設け
たので、入浴中にシャワーヘッドからいきなり熱湯の放
出するのを確実に防止することができ、同時に温水タン
クの内圧が異常に高まることがあっても、その内圧はシ
ャワーヘッド又は排水孔から自然に外部へ排除されるの
で極めて安全である。

（２）給水栓部の弁口の開放時にシャワーヘッドに通じ
る分岐通路と、通口を経て通じる排水孔とを連通ずるよ
うにしたので、寒冷地に在ってはシャワーヘッドを通常
のように高い位置のバンガーに引掛けて置くのみでシャ
ワーヘッド、ホース及び本体内部の残本を自然に排除し
、労せずして凍結を確実に防止できるばかりでなく、温
水タンクの据付は位置と水道管との間に、間隔誤差又は
不可避な建築上の制約などにより予定外に距離が長くな
っても、本体と制御弁筒とを継ぐ管の長さの選択により
難なく施工できるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の平断面図、第２図は一部破断、一部省略
した正面図、第３図は第１図に於けるＡ−Ａ線の一部省
略した側断面図、第４図は同じくＢ−Ｂ線の一部省略し
た側断面図、第５図は本体のみの平断面図、第６図はイ
は第５図に於けるＣ−Ｃ線の正断面図、口は同じ＜Ｄ−
Ｄ線の正面図、第７図イは同じ＜Ｅ−Ｅ線、口はＦ−Ｆ
線、ハはＧ−Ｇ線のそれぞれ側断面図、二は弁筒のみの
立面図、第８図イ９口は切換弁の作動による弁の開閉を
示す説明図、第９図は従来技術の説明図である。 主要部分の符号の説明、１・・・・・・本体、６・・・
・・・給水栓部、７，４８・・・・・・弁口、９，４９
・・・・・・通口、１０・・・・・・通路、１２・・・
・・・分岐通路、１４・・・・・・排水孔、１５・・・
・・・分岐栓部、１６・・・・・・温水タンク、１７・
・・・・・入口、２０・・・・・・混合室、２１・・・
・・・分岐室、２３・・・・・・切換弁、２６・・・・
・・連通口、２７・・・・・・補助通口、３０ａ・・・
・・・継手管、３５・・・・・・制御弁筒、３７・・・
・・・導孔、３８・・・・・・弁口、３９・・・・・・
弁座、４０・・・・・・弁室、４３・・・・・・弁体、
４４・・・・・・通孔、４６・・・・・・制御弁、４７
，４７ａ・・・・・・弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端に制御弁筒３５を介して給水源に通じると共に通路
   １０を経て分岐室２１に給水する弁ロアを有し、該弁ロ
   アと、弁口４８及び排水孔１４に通じる通口９、同４９
   を同一軸線上に配置して弁４７．４７ａにより交互に開
   閉自在にしてなる給水栓部６を備え、他端に冷水を温水
   タンク１６とシャワーヘッドに通じる混合室２０とに分
   流させる切換弁２３を内装した分岐栓部１５を設け、こ
   の給水栓部６及び分岐栓部１５の中間に、該給水栓部６
   及び分岐栓部１５を結ぶ冷水の通路１０、温水タンク１
   ６に通じる前記分岐室２１及びシャワーヘッドに通じる
   混合室２０並びに前記給水栓部６とシャワーヘッドとを
   結ぶ分岐通路１２を備え、該分岐通路１２にシャワーヘ
   ッドに通じる継手管３０ａを取付けた本体１と、周面の
   円周方向にほぼ半円弧状の連通口２６を備え、該連通口
   ２６の両端に円周方向へ楔状に延長させた補助通口２７
   ．２７を有する切換弁２３と、軸方向に連通させて通孔
   ４４、弁室４０及び螺孔３７を備えた弾装による弁体４
   ３並びに弁口３８を有する弁座３９を内装し、その通孔
   ４４の途中に制御弁４６を設けた制御弁筒３５とにより
   構威し、シャワーヘッドへの給湯時の湯温か高温になら
   ないようにしたことを特徴とする温水タンク用のシャワ
   ーヘッド付き湯水混合栓。