JPS6028589Y2 - 低気体透過性ホ−ス - Google Patents
低気体透過性ホ−スInfo
- Publication number
- JPS6028589Y2 JPS6028589Y2 JP6977282U JP6977282U JPS6028589Y2 JP S6028589 Y2 JPS6028589 Y2 JP S6028589Y2 JP 6977282 U JP6977282 U JP 6977282U JP 6977282 U JP6977282 U JP 6977282U JP S6028589 Y2 JPS6028589 Y2 JP S6028589Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- low
- hose
- permeability
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は窒素、酸素、空気或いはフロンガスのような
気体輸送に際し、特にこの場合は低透過性層をホースへ
介在させることにより気体の低透を防止して成る例えば
、カークーラー、ショックアブソーバ−などに使用され
る低気体透過性ホースの改良に関するものである。
気体輸送に際し、特にこの場合は低透過性層をホースへ
介在させることにより気体の低透を防止して成る例えば
、カークーラー、ショックアブソーバ−などに使用され
る低気体透過性ホースの改良に関するものである。
従来より自動車に使用されているホースのうち、フロン
ガスの様な冷媒の輸送には冷媒透過の少ないニトリルゴ
ムが使用されている。
ガスの様な冷媒の輸送には冷媒透過の少ないニトリルゴ
ムが使用されている。
しかし乍らそれでもホースより揮散するフロンガスによ
る成層圏のオゾン層破壊による皮膚ガン発生も懸念され
ており、透過防止に対する要求は高まっている。
る成層圏のオゾン層破壊による皮膚ガン発生も懸念され
ており、透過防止に対する要求は高まっている。
また二輪車を始めとする各種の車には、窒素や空気の様
な気体を用いる、所謂エアクッションから成るショック
アブソーバなるものの需要も多くなって来ているが、二
輪車用のエアクッションは補充装置を持たない気体密封
方式であるため、気体の透過による圧力減少は大きく、
乗り心地に影響を与える。
な気体を用いる、所謂エアクッションから成るショック
アブソーバなるものの需要も多くなって来ているが、二
輪車用のエアクッションは補充装置を持たない気体密封
方式であるため、気体の透過による圧力減少は大きく、
乗り心地に影響を与える。
そのため、ショックアブソーバ−内へホースを用いて気
体の補充が行なわれるが、補充の際のホースからの気体
透過といった所謂メンテナンスの問題からも透過の減少
が望まれている。
体の補充が行なわれるが、補充の際のホースからの気体
透過といった所謂メンテナンスの問題からも透過の減少
が望まれている。
そのようなことから前記した様な用途に適する十分な性
能を得るためには単なるゴムホースでは気体透過防止に
は限界があり、また金属パイプでは可撓性がないため、
取付作業、疲労などに問題が生じる。
能を得るためには単なるゴムホースでは気体透過防止に
は限界があり、また金属パイプでは可撓性がないため、
取付作業、疲労などに問題が生じる。
そこで低透過性フィルムをホース本体に積層させること
が行なわれているが、単に低透過性のフィルムを添えた
だけではガスバリアには優れているが、湿気が侵入する
とその湿気によりフィルムが侵され、結果的に侵された
部分から気体が透過するといった湿気に対しては劣ると
いう問題がある。
が行なわれているが、単に低透過性のフィルムを添えた
だけではガスバリアには優れているが、湿気が侵入する
とその湿気によりフィルムが侵され、結果的に侵された
部分から気体が透過するといった湿気に対しては劣ると
いう問題がある。
しかも単にフィルムを添えただけでフィルムが積層(ラ
ップ)接着されていない場合は、フィルムのラップ部分
のすき間から透過が生じ、よって気体の透過防止策には
まだまだ問題は残されている。
ップ)接着されていない場合は、フィルムのラップ部分
のすき間から透過が生じ、よって気体の透過防止策には
まだまだ問題は残されている。
この考案は以上のような点に鑑み為されたもので、その
要旨とするところは、ニトリルゴムまたはニトリルゴム
を主体とする内層と、その外周に形成された低透過層と
、更にその外周に形成された補強層とから成るホースに
おいて、前記透過層はポリ塩化ビニリデン層とポリビニ
ルアルコール層との積層体より戊り、しかもその積層体
は前記内層と接着一体化されて成る低気体透過性ホース
構造とすることにより種々の気体の透過を防止した点に
ある。
要旨とするところは、ニトリルゴムまたはニトリルゴム
を主体とする内層と、その外周に形成された低透過層と
、更にその外周に形成された補強層とから成るホースに
おいて、前記透過層はポリ塩化ビニリデン層とポリビニ
ルアルコール層との積層体より戊り、しかもその積層体
は前記内層と接着一体化されて成る低気体透過性ホース
構造とすることにより種々の気体の透過を防止した点に
ある。
この考案において、低透過層を形成する積層体全体の厚
さは5μよりも小さい場合は薄すぎて気体透過防止の役
目を果たさないし、300μよりも大きくなればホース
の可撓性が阻害されるので5〜300μの範囲が望まし
い。
さは5μよりも小さい場合は薄すぎて気体透過防止の役
目を果たさないし、300μよりも大きくなればホース
の可撓性が阻害されるので5〜300μの範囲が望まし
い。
以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明すれば
、第1図においては1はニトリルゴムから成る内層、2
はこの内層1上に形成されたしかも第2図にも示すよう
にポリビニルアルコールフィルム5の両面にポリ塩化ビ
ニリデンフィルム6がラミネートされた積層フィルムか
ら戒り、しかもラップされた状態で縦添えされて成る低
透過層、3はその低透過層2上に形成された繊維補強層
、4は繊維補強層3上に形成されたクロロプレンゴムか
ら成る外層である。
、第1図においては1はニトリルゴムから成る内層、2
はこの内層1上に形成されたしかも第2図にも示すよう
にポリビニルアルコールフィルム5の両面にポリ塩化ビ
ニリデンフィルム6がラミネートされた積層フィルムか
ら戒り、しかもラップされた状態で縦添えされて成る低
透過層、3はその低透過層2上に形成された繊維補強層
、4は繊維補強層3上に形成されたクロロプレンゴムか
ら成る外層である。
斯かる構成から戒る低気体透過性ホースは、図示はしな
いが例えばマンドレル上に未加硫のニトリルゴムを押出
被覆させて内層1を形成させ、その外周にポリビニルア
ルコールフィルム5の両面にポリ塩化ビニリデンフィル
ム6がラミネートされて成る積層フィルムをラップさせ
た状態で縦添えすることによって低透過層2を形成させ
、その低透過層2上に繊維補強層3を編成させ、更にそ
の補強層3上に未加硫のクロロプレンゴムを押出被覆さ
せることによって外層4を形成させた後、全体を加熱加
圧による加硫を行なうことにより、第1図に示すような
加硫された低透過性ホースは製造される。
いが例えばマンドレル上に未加硫のニトリルゴムを押出
被覆させて内層1を形成させ、その外周にポリビニルア
ルコールフィルム5の両面にポリ塩化ビニリデンフィル
ム6がラミネートされて成る積層フィルムをラップさせ
た状態で縦添えすることによって低透過層2を形成させ
、その低透過層2上に繊維補強層3を編成させ、更にそ
の補強層3上に未加硫のクロロプレンゴムを押出被覆さ
せることによって外層4を形成させた後、全体を加熱加
圧による加硫を行なうことにより、第1図に示すような
加硫された低透過性ホースは製造される。
この場合、加硫された低透過性ホースをマンドレルから
抜き取ろうとする場合、内層1はポリ塩化ビニリデンフ
ィルム6と熱融着が可能なニトリルゴムから構成されて
いるため、加硫時の加硫熱によってポリ塩化ビニリデン
フィルム6が内層1と熱融着により接着一体化されてい
ることから、マンドレルだけを抜こうとした場合、内層
1だけがマンドレルと一体と戒って抜けるといったよう
な心配は全くない。
抜き取ろうとする場合、内層1はポリ塩化ビニリデンフ
ィルム6と熱融着が可能なニトリルゴムから構成されて
いるため、加硫時の加硫熱によってポリ塩化ビニリデン
フィルム6が内層1と熱融着により接着一体化されてい
ることから、マンドレルだけを抜こうとした場合、内層
1だけがマンドレルと一体と戒って抜けるといったよう
な心配は全くない。
しかも積層フィルム2の合せ目(ラップ部)においても
、ラップ部はポリ塩化ビニリデンフィルム面同志が重ね
られた状態となっているため、加硫の際は同材質による
融着状態となるため、強固な接着が得られ、低透過層2
を形成する積層フィルムは完全な管状体に形成される。
、ラップ部はポリ塩化ビニリデンフィルム面同志が重ね
られた状態となっているため、加硫の際は同材質による
融着状態となるため、強固な接着が得られ、低透過層2
を形成する積層フィルムは完全な管状体に形成される。
また、前述したような構成から成る低透過性ホースであ
るため、ガスバリヤが優れている(つまり非透過性が非
常によい)ポリビニルアルコールフィルム6が湿気の浸
入により浸される恐れがあっても、湿気に強いポリ塩化
ビニリデンのフィルム5層により湿気の浸入を防止する
といった極めて理想的な効果が得られる。
るため、ガスバリヤが優れている(つまり非透過性が非
常によい)ポリビニルアルコールフィルム6が湿気の浸
入により浸される恐れがあっても、湿気に強いポリ塩化
ビニリデンのフィルム5層により湿気の浸入を防止する
といった極めて理想的な効果が得られる。
つけ加えるならば第1図に示すホースおよび第2図に示
すホースから低透過層2を除去したものを用意し、それ
ぞれのホースに窒素ガスを圧送させ、時間による透過量
(crN)の透過状況を見たら、平均して透過量が1/
7に減少した。
すホースから低透過層2を除去したものを用意し、それ
ぞれのホースに窒素ガスを圧送させ、時間による透過量
(crN)の透過状況を見たら、平均して透過量が1/
7に減少した。
尚、この考案の一実施例では低透過層2を構成する積層
フィルムとしては縦添えにより形成した場合を示したが
、螺旋巻きも考えられる。
フィルムとしては縦添えにより形成した場合を示したが
、螺旋巻きも考えられる。
しかも低透過層2としては積層(ラミネート)フィルム
としたが、積層フィルムから構成する必要はなく、例え
ばポリ塩化ビニリデンおよびポリビニルアルコールの客
演を塗布して低透過層2を形成してもよく、更には予め
ラミネートされてなくてもそれぞれ単体のポリ塩化ビニ
リデンフィルムおよびポリビニルアルコールフィルムを
接着剤を介して内層1に接着させた構造でも差支えない
。
としたが、積層フィルムから構成する必要はなく、例え
ばポリ塩化ビニリデンおよびポリビニルアルコールの客
演を塗布して低透過層2を形成してもよく、更には予め
ラミネートされてなくてもそれぞれ単体のポリ塩化ビニ
リデンフィルムおよびポリビニルアルコールフィルムを
接着剤を介して内層1に接着させた構造でも差支えない
。
また、外層4としてもクロロプレンゴム以外にも用途に
応じて変えることができ、例えばポリ塩化ビニル、ウレ
タンなども考えられる。
応じて変えることができ、例えばポリ塩化ビニル、ウレ
タンなども考えられる。
以上のようにこの考案の低透過性ホースによれば、低透
過層としてポリ塩化ビニリデンとポリビニルアルコール
との積層体を用いたことにより、その各材料による特性
を利用して気体の透過および湿気の浸入による気体の透
過を同時に防止したものであり、よってその実用的価値
は大である。
過層としてポリ塩化ビニリデンとポリビニルアルコール
との積層体を用いたことにより、その各材料による特性
を利用して気体の透過および湿気の浸入による気体の透
過を同時に防止したものであり、よってその実用的価値
は大である。
第1図はこの考案の一実施例を示す説明図、第2図は第
1図の要部拡大説明図である。 1:内層、2:低透過層、3:補強層、4:外層、5:
ポリビニルアルコールフィルム、6:ポリ塩化ビニリデ
ンフィルム。
1図の要部拡大説明図である。 1:内層、2:低透過層、3:補強層、4:外層、5:
ポリビニルアルコールフィルム、6:ポリ塩化ビニリデ
ンフィルム。
Claims (1)
- ニトリルゴムを主体とする内層と、その外周に形成され
た低透過層と、更にその上に順次形成された補強層およ
び外層とから成るホースにおいて、前記低透過層はポリ
塩化ビニリデン層とポリビニルアルコール層との積層体
から戒り、しかもその積層体は前記内層と接着一体化さ
れて成ることを特徴とする低気体透過性ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6977282U JPS6028589Y2 (ja) | 1982-05-13 | 1982-05-13 | 低気体透過性ホ−ス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6977282U JPS6028589Y2 (ja) | 1982-05-13 | 1982-05-13 | 低気体透過性ホ−ス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58171334U JPS58171334U (ja) | 1983-11-16 |
JPS6028589Y2 true JPS6028589Y2 (ja) | 1985-08-30 |
Family
ID=30079480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6977282U Expired JPS6028589Y2 (ja) | 1982-05-13 | 1982-05-13 | 低気体透過性ホ−ス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6028589Y2 (ja) |
-
1982
- 1982-05-13 JP JP6977282U patent/JPS6028589Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58171334U (ja) | 1983-11-16 |
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