JPS6028561Y2 - 丸鋸 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は丸鋸、さらに詳しくは、ハウジングの一端部に
取着された円盤状の鋸刃が回転駆動され、鋸刃の一部が
ハウジング下面より下方に突出し、木材のような被切断
材に接触する部分を除いて鋸刃が鋸刃カバーにて覆われ
る丸鋸に関する。

一般にこの種の丸鋸は鋸刃カバーやハウジングが金属や
合成樹脂で形成されており、しかも、゛切断時にそれら
の部分が被切断材に接触して引掛かることがないように
、表面が滑らかに仕上げられてているものである。

しかるに、第１図に示すように、屋根のような斜面６上
で使用し、斜面６に置くと、ハウジング１も鋸刃カバー
４も底面が滑らかであるから、斜面上を滑って下に落ち
ることがあり、危険である。

本考案は上述のような問題点を解決すべくなされたもの
であって、主な目的とするところは、屋根のような斜面
上に置いたときに斜面からの落下を防止することにある
。

以下、本考案の実旋例を図面に基づいて説明する。

本考案に係る丸鋸は、ハウジング１の一端部に取着され
た円盤状の鋸刃２が回転駆動され、鋸刃２の一部がハウ
ジング１下面より下方に突出し、木材のような被切断材
３に接触する部分を除いて鋸刃２が鋸刃カバー４で覆わ
れる丸鋸であって、鋸刃２の取付位置とは反対側のハウ
ジング１の一端部には係止部５が設けられ、ハウジング
１の鋸刃２側の一端部が屋根のような斜面６の下位置に
配置されると共に係止部５側の一端部が斜面６の上位置
に配置されるときに、係止部５側のハウジング１の一端
部下面と鋸刃カバー４の下面とによって斜面６上に支持
され、係止部５が斜面６に係止されることによって、斜
面６上の任意の位置に静止されるものである。

第２図に示すものは第１の実旋例であって、係止部５と
してゴム片がハウジング１下面に固着される。

ハウジング（１）内にはモータ（図示せず）が収納され
て、ノ＼ウジング１の一端にで取着された鋸刃２を回転
駆動する。

モータは乾電池または蓄電池をケース内に収めてハウジ
ング１に着脱自在となった電池パック７から電源を供給
される。

鋸刃２の下部はハウジング１下面より下方に突出する。

鋸刃２は木材のような被切断材３に接触して被切断材３
を切断する部分以外は安全のために鋸刃カバー４で覆わ
れている。

鋸刃カバー４のハウジング１より下方に突出する部分は
可動となっており、鋸刃２が被切断材３を切断するとき
には移動して鋸刃２を露出させる。

ハウジング１の下面で鋸刃１に対応する端部にはベース
８が接着され、このベース８下面が被切断材３上を摺接
して鋸刃２を押し進めるようになっている。

ハウジング１の下面で鋸刃２と反対側の端部にはゴム片
５が固着される。

ゴム片５の上下方向の厚みは、ベース８の上下方向の厚
みよりも小さくなっている。

しかるに、屋根のような斜面６上に、第２図に示すよう
に、丸鋸を置くと、鋸刃カバー４の下面とゴム片５とに
より丸鋸が斜面６上に支持される。

すなわち、斜面６上の下位置に鋸刃カバー４を置き、斜
面６上の上位置にゴム片５を置くと、ハウジング１下面
は略水平に保持される。

このとき、ゴム片５が斜面６に接触しており、その摩擦
力によって、丸鋸が斜面６上を滑べり落ちるのを防止し
ている。

一方、丸鋸を用するときには、ベース８下面を被切断材
３の表面に密着させると、ゴム片５の厚みがベース８の
厚みより小さいものであるから、ゴム片５は被切断材３
の表面には接触せず、切断の邪摩にならない。

第４図は及至第６図に第２の実旋例を示す。

係止部５は略矩形状の鎖９の一辺をハウジング１の鋸刃
２とは反対側の側面に枢着して形成される。

係止部５が取着されるハウジング１の側面には、受は具
１０が固着され、受は具１０には鋸刃２の進行方向に沿
って貫通孔１１が形成され、この貫通孔１１に鎖９の一
辺が挿入される。

ハウジング１に枢着される鎖９の一辺に対向する辺に対
応してハウジング１の側面には鎧受部１２が形成される
。

鎖受部１２は鋸刃２の進行方向に沿って走る一対の突条
１３により形成されるものであって、周突条１３間の巾
は鎖９の巾よりも若干小さく設定され、鎖９を突条１３
間に押し込むことにより、鎖９が突条１３間に保持され
るようになっている。

ところで、第５図に示すように、鎖受部１２から鍍９を
外して鎧９を枢着部の周りに回転させると鎖９の先端部
はハウジング１下面より下方に突する。

この状態で鎧９を斜面６上の隙間１４、例えば屋根下地
に設けた適当な孔に鎖９を挿入して斜面６上に丸鋸を載
置すれば＃９が隙間１４内に係止して丸鋸が斜面６から
滑り落ちりことかないものである。

また、適当な隙間１４がないときには、第６図に示すよ
うに、釘などの固定具１５を斜面６上に固定し、この固
定具１５に＃１９を引掛けてもよい。

なお、第７図に示すように、鎖９の代わりに先端部が鋸
歯状となった係止板１６をハウジング１に枢着して係止
板１６と斜面６との摩擦力により丸鋸を斜面６に係止し
てもよい。

本考案は上述のように、ハウジングの一端に鋸刃が取着
されると共に他端に係止部が設けられ、鋸刃は鋸刃カバ
ーで覆われ、斜面上にハウジングの一端部下面と鋸刃カ
バー下面とによって支持されるときに、係止部が斜面上
に係止して斜面上の任意の位置に静止するので、斜面上
に置いても滑り落ちることがなく、安全であるという利
点を有する。

また、係止部としてハウジング下面に固着したゴム片を
用いたものでは構成が簡単であり、且つどのような斜面
にも利用できるという利点を有する。

係止部としてハウジング回動自在に固定した鎖を用いて
、鐙先端部がハウジング下方に突出する位置と、ハウジ
ングに当接する位置との間で移動するものでは、斜面に
形成された隙間に鎖を挿入して鎧を係止してもよく、ま
た、斜面上に固定した固定具に鎧を引掛けて鎧を係止し
てもよいものであり、丸鋸を斜面上に確実に固定できる
という利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す概略正面図、第２図は本考案の第
１の実旋例を示す概略正面図、第３図は同上の使用状態
を示す概略正面図、第４図は本考案の第２の実旋例を示
す斜視図、第５図及び第６図は夫々同上の使用状態を示
す概略正面図、第７図は本考案の別の実旋例を示す概略
斜視図であり１はハウジング、２は鋸刃、３は被切断材
、４は鋸刃カバー、５は係止部、６は斜面である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） ハウジングの一端部に取着された円盤状の鋸
   刃が回転駆動され、鋸刃の一部がハウジング下面より下
   方に突出し、木材のような被切断材に接触する部分を除
   いて鋸刃が鋸刃カバーで覆われる丸鋸であって、鋸刃の
   取付位置とは反対側のハウジングの一端部には係止部が
   設けられ、ハウジングの鋸刃側の一端部が屋根のような
   斜面の下位置に配置されると共に係止部側の一端部が斜
   面の上位置に配信されるときに、係止部側のハウジング
   の一端部下面と鋸刃カバーの下面とによって斜面上に支
   持され、係止部が斜面に係止されることによって、斜面
   上の任意の位置に静止される丸鋸。
2. （２）実用新案登録請求の範囲第１項記載の丸鋸におい
   て、係止部ハウジングの下面に固着されるゴム片である
   もの。
3. （３） 実用新案登録請求の範囲第１項記載の丸鋸に
   おいて、係止部は鎧をハウジングの一側面に粘着して形
   成され、鎧の粘着部と反対側の端部がハウジングの下方
   に突出する位置とハウジングの側面に当接する位置との
   間で回転自在となったもの。