JPS602821Y2

JPS602821Y2 - 保温弁当箱

Info

Publication number: JPS602821Y2
Application number: JP2587680U
Authority: JP
Inventors: 照男竹田; 正秋松川; 俊彦森
Original assignee: タイガー魔法瓶株式会社
Priority date: 1980-02-28
Filing date: 1980-02-28
Publication date: 1985-01-26
Also published as: JPS56128021U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は保温弁当箱、殊に、断熱器体に御飯容器や、
汁容器、菜入れ容器等を収容し、器体蓋により密閉する
形式の保温弁当箱に関する。

この種の保温弁当箱は、断熱器体がその断熱性のために
、真空二重層を内蔵しまた断熱壁と組み合わせ、あるい
は厚い断熱壁をもつものであり、場合によっては蓋にも
断熱壁を備える。

従って、見掛けの大きさに対して収納スペースが狭く、
見掛けの大きさも、携帯等の使用および取扱い上余り大
きくできないから、狭い収納スペースを１００％利用す
べく、収容する容器は、収納スペースの空間を適当な割
合で分割した形状とし、器体内へ積み重ね等して収容し
た場合、収納スペースには余分な空間を残さないよう設
計されている。

しかるに近時では、器体内には、水筒等を収納したもの
であってこの水筒のコツプも必要となり、また食事内容
との関係で別個の容器も必要となる場合が生じる、一方
断熱器体内に収納された゛汁容器は、熱い汁等を入れた
場合、断熱器体の断熱効果及び該副容器が合成樹脂等の
比較的熱伝導性のよいもので形威されているため、長時
問直接手で持つことができず、ふきん等を用いて間接的
に握る必要があって、面倒であると共にときには熱さの
ため不測に倒してしまう原因にもなり、その使用上不便
を来さしていた。

この考案は、器体へ収容される汁容器の底部に、スペー
ス的問題なく副容器を設けて、前記二つの問題を解消す
ることができ、しかも構造も複雑化しない保温弁当箱を
提供することを目的とするものである。

第１図に示される実施例について説明すれば、１は断熱
器体であって、真空二重層２を内蔵しており、その内側
に合戒樹脂製内ケース３が設けられ、該内ケースには、
水筒１８の収納凹部１９を一体に形威しである。

さらに、真空二重層の外側には容器形の断熱壁５が設け
られ、前記内ケース３の類２上方へ延びた内ケース肩部
３ａの下部を前記断熱壁５の開口縁に埋設された環状の
保持部材肩部４に当てがって、図示しないビスにより締
結すると共に、前記断熱壁５の外面へ下方より被せたレ
ザーバックカバー６の上端を折り返して前記ビスにより
締結される両肩部３ａ、４間へ挾み込んで挟着し、その
折り返し片６ａは断熱壁５がなす内周面へ沿わせ、適数
箇所を断熱壁５ヘホツチキスの針（図示せず）等で止着
して、前記それぞれの部材相互を一体化している。

なお、７は、瓶２と内ケース肩部３ａとの間に介装させ
た弾性体チューブよりなるクツショニングパツキン、４
ａは帯状保持部材４の最低部に形威されたチップ保護部
であって、瓶２のチップ２ａを間隙をもって包囲腰外力
の作用から保護している。

前記器体１内の、瓶２内蔵部分には、汁容器８、御飯容
器９が収容され。

内ケース肩部３ａの部分には菜入れ容器１０が収容され
、前記肩部３ａの口部へは器体蓋１１が着脱自在に装着
されている。

器体蓋１１は、内ケース肩部３ａの口部外周の段部３ｂ
へ嵌め合され、前記カバー６の外側から保持部材肩部４
へ図示しないビスにより取付けらたクリップ１２により
、内ケース肩部３ａへ引き付けて係止され、器体１を密
閉するようにされている。

また、前記各容器８，９．１０は着脱可能な蓋１３．１
４．１５を備え、容器９の蓋１４は断熱壁１６を内蔵し
た断熱蓋として、特に容器８，９内の汁および御飯を器
体１との間で形成する断熱空間により保温すると共に、
汁および御飯の熱が菜入れ容器１０内の菜に影響して、
味を低下させたり腐敗させたりする不都合を解消してい
る。

菜入れ容器１０は、中央上部への隆起部１１ａに、スプ
ーン１７や箸等を嵌め込む凹部３４が形威されている。

そして、汁容器８は、その口縁に内蓋２７を介在して蓋
１３が螺合２８され、該蓋の螺合部２８を除いた底部を
含む外側壁に、今一つの副容器２０を若干の間隙を形威
して着脱自在に嵌合しである。

第１図に示される副容器２０は、その開口縁の内側に形
威された螺子部２１を汁容器８の外側の前記口縁螺合部
２８の下方に形威した螺合部２２に螺合し、その開口頂
縁を汁容器８の前記螺子部２２の上方に形威された鍔部
２３に当接させて位置決めされ、該当接状態で、汁容器
８の底部間と若干の間隙Ａを形威すべくしである。

また、第２図に示される副容器２０は、その開口縁の内
周側に適数個一対のリブ２４，２４を立設して、汁容器
８の外周側に形威された嵌合突部２５に弾性的に無理嵌
めすることによって、汁容器８に固定し得るようにしで
ある。

また、副容器２０の位置決め手段として前記鍔部２３と
の当接によっているが、前記螺子部２２に内向き段部を
形威して、該段部と汁容器の螺子部２３との当接によっ
ても可能である。

また、汁容器８と副容器２０との若干の間隙は、汁容器
８の糸尻２６との当接によっても可能である。

この考案によれば、器体に収容される汁容器の底部に副
容器を着脱自在に嵌合し得るようにしたものであるから
断熱器体の狭に収納スペースに無駄な空間を形成するこ
となく組み込まれて、食事時に要求されるコツプやその
他の容器に利用し得て、便利なものとなり構造も特に複
雑化することがない。

また、汁容器の底部と副容器との間に若干の間隙を形威
しであるため、汁容器に熱湯やスープ等の熱い飲み物を
入れた場合にあっても、その空隙により副容器が熱くな
ることがない。

従って、熱い飲み物を汁容器に注入した直後にあっても
、直接手で汁容器を持つことができその使用勝手の良い
ものになる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は一実施例を縦断して見た側面図、第２図は、汁
容器、第３図は、副容器のそれぞれの別の変形例を示す
斜視図である。１・・・・・・断熱器体、２・・・・・・真空二重層、
５・・・・・・断熱壁、訃・・・・・汁容器、９・・・
・・・御飯容器、１０・・・・・・菜入れ容器、１１・
・・・・・器体蓋、２０・・・・・・副容器、Ａ・・・
・・・間隙。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

断熱器体内に、御飯入れ容器や汁容器、菜入れ容器等を
収容して、器体蓋で密閉する形式の保温弁当箱において
、前記汁容器の底部を含む外側壁に今一つの副容器を若
干の間隙を形威して嵌合したことを特徴とする保温弁当
箱。