JPS6028189B2 - 偏向回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はたとえばテレビジョン受像機の偏向回路に関
するものである。

多くの水平偏向回路においては偏向巻線が直流電圧に充
電されるＳ字成形キャパシタに直列に連結され、この直
列横体に並列にたとえば水平出力トランジスタと並列ダ
イオードのような走査スイッチが設けられる。

走査期間中にこの走査スイッチが閉じたとき偏向巻線の
両端間に発生する直流電圧によってのこぎり歯走査電流
がその巻線に発生する。フライバック変圧器の１次巻線
が電圧供給端子と水平出力トランジスタのコレクタ電極
との間に結合され、走査期間中この１次巻線に電流が流
れて巻線の磁界にェネルギが蓄積され、このェネルギは
偏向巻線および婦線キャパシタが共振振動の半サイクル
を経過する婦線期間中にフライパック変圧器に結合され
た高電圧アルタのような負荷回路に転送される。

走査スイッチがフライパック変圧器の１次巻線に結合さ
れているので、この１次巻線を流れる反射された直流負
荷電流が走査期間の終りに水平出力トランジスタのコレ
クタ電流を増加させる。

このトランジスタを飽和状態に維持するにはさらに大き
いベース駆動電流を要する。またこの１次巻線は整流さ
れた交流線路電圧のような電圧源に結合されているので
、水平偏向回路の出力段がその電源から電気的に分離さ
れていないが、電気的衝撃を減じるために、テレビジョ
ン受像機の各回路はできるだけ多く分離することが望ま
しい。

この発明の好ましい実施例においては偏向回路が偏向巻
線とこの巻線に結合され、走査期間中閉じてその偏向巻
線に走査電流を発生する走査スイッチ（例えば後述の走
査スイッチ３１）とを含み、その偏向巻線に帰線キャパ
シタ（例えば後述のキャパシタ３４）、が結合されてそ
の走査スイッチが開く帰線期間中第１の共振回路を形成
するようになっている。

この第１の共振回路は負荷回路（例えば後述の変圧器４
５）に結合され、帰線期間中この負荷回路にェネルギを
転送する。

偏向回路はェネルギ源（例えば後述のＢ−電圧源、入力
チョークィンダクタ２３）とこのェネルギ源からのェネ
ルギを蓄積する第２のキャパシタ（例えば後述のキャパ
シタ２８）、を含む第２の共振回路（例えば後述の共振
回路２６）とを含み、走査期間中このェネルギ源からそ
の第２のキャパシタを充電する手段が，設けられている
。第２のスイッチング手段（例えば後述のスイッチ２４
）は第２の共振回路に結合されて帰線期間中第２の共振
回路において共振電流振動を発生するようになっている
。

第１の共振回路は第２の共振回路に結合され、帰線期間
中に第２のキャパシタからこれに貯えられたヱネルギを
第１の共振回路に転送する。第２のキャパシタを充電す
る手段は、共振電流振動中に第２のキャパシ外こおいて
、極性の反転の現われる前に、第２のキャパシタに貯え
られていたェネルギを第１の共振回路に転送するような
電圧極性で第２のキャパシタを充電するようにこれに結
合されている。この発明の偏向回路は、上述のように第
１の共振回路、第２の共振回路、第２のキャパシタを充
蟹する手段及び第２のスイッチング手段を具備している
ので、従釆の偏向回路のように走査期間の終りに水平出
力トランジスタのコレクタ電流が増加することはない。

その結果、この発明の偏向回路は従釆の偏向回路のよう
な大きなベース駆動電流を必要とすることなく、走査期
間の終りにおいて水平出力トランジスタの飽和、状態を
維持することができる。第１図に示すようにたとえばＶ
ｏボルトの値を持つＢ−電圧源が端子２１，２２間に結
合されてこの発明は実施する水平偏向回路３０１こェネ
ルギを供孫舎する。

このＢ−電圧源はたとえば図示されない交流線路の主電
圧を整流炉波して得られる。端子２２は入力チョークイ
ソダクト夕２３を介して可制御２方向スイッチ２４のＳ
ＣＲ２５のカソードに結合されている。このＳＣＲ２５
のアノードは端子２１に結合されている。ＳＣＲ２５に
並列にスイッチ２４の逆檀性ダイオード１９が結合され
ている。ィンダクト２３とスイッチ２４との接続点はィ
ンダクタ２７とキャパシタ２８の直列回路を含む共振ヱ
ネルギ蓄積回路２６に結合されている。

この共振回路２６は水平偏向回路３０の出力段２９に結
合されている。この世力段２９は走査スイッチ３１と、
直列接続された水平偏向巻線３２および直流阻止Ｓ字成
形キャパシタ３３と、帰線キャバシタ３４とによって構
成されている。走査スイッチ３１は共振回路２６と帰線
キヤパシタ３４との接続点にコレクタ電極を接続した水
平出力トランジスタ３５とこれに逆犠牲のダンパダィオ
ード３６とによって構成されている。キヤパシタ３３の
両端間の直流電圧は走査スイッチ３１が閉じている走査
期間中偏向巻線３２の両端間に印加される。

この水平偏向巻線３２を流れる水平偏向電流ｉ斑は第４
ａ図に示すように走査期間ｔ，一ｔ５の最初の部分で負
になり、残りの部分では正になる。水平帰線期間中走査
スイッチ３１が開いている時点ｔ５，ｔ６の間帰線キャ
パシタ３４と偏向巻線３２とによって共振帰線回路が形
成され、共振振動の半サイクルが現れて偏向電流ｉ３２
の向きが反転する。

この帰線期間中は第４ｂ図に示すように帰線キャパシタ
３４および走査スイッチ３１の両端間の電圧が帰線パル
ス電圧Ｖｒに等しい。帰線期間の終端の時点ら‘こおい
てダンパダイオード３６が順方向バイアスされると、走
査スイッチ３１が閉じて偏向電流ｉ斑の走査部分が流れ
始める。通常の水平発振器３９は第４ｃ図に示すような
同期化された水平周波数の駆動制御信号Ｖ４ｏを水平出
力トランジスタ３５にオン・オフ制御用の制御信号を印
加するためのトランジスタ４１のベース端子４０に供給
する。この駆動トランジスタ４１のコレクタ電圧は十Ｖ
，電源から抵抗器４２と結合変圧器４３の１次巻線４３
ａとを介して得られる。結合変圧器４３の第１の２次巻
線４３ｂは水平出力トランジスタ３５のベースに結合さ
れ、その１次巻線と抵抗器４２との接続点と接地点との
間にキヤパシタ４４が設けられている。第４ｃ図に示す
ように水平走査期間の最初の部分における駆動信号Ｖ４
ｏの後端の時点ｔ３で水平出力トランジスタ３６のベー
ス・ヱミッ夕接合が順方向バイアスされ、依ってトラン
ジスタ３５はその走査期間の残部の間正の走査スイッチ
電流ｉ３，を流す。

駆動信号Ｖ叫の前端の時点しでトランジスタ３５のベー
ス・ェミッタ接合の両端に逆バイアス制御信号が印加さ
れる。トランジスタ３５の蓄積時間遅れに従う比較的短
時間後の時点ｔ５においてトランジスタ３５が遮断され
、共振帰線期間ら〜ｔ６が始まる。トランジスタ３５は
その逆バイアス電圧を抵抗器４２およびキャパシタ４４
により波形整形されて正しく遮断される。共振帰線期間
中帰線キャパシタ３４と偏向巻線３２とから成る共振婦
線回路からこれに結合された各負荷ェネルギが転送され
る。

第１図に示すようにたとえばアルタビーム電流負荷を代
表する負荷抵抗器ＲＬが水平出力フライパック変圧器４
５を介して帰線回路に結合されている。フライパック変
圧器の１次巻線４５ａと直流阻止キャパシタ４６とが帰
線キャパシタ３４の両端間に直列に結合され、高電圧２
次巻線４５ｂがダイオード４７を介してアルタ端子Ｕに
結合されている。

この端子Ｕには負荷抵抗ＲＬが結合されている。アルタ
キヤパシタンス４８は交流リップル電圧成分を炉波し、
水平帰線期間中ダイオード４７が順方向バイアスされて
反射された負荷電流成分がフライパック１次巻線４５ａ
に流れ、共振婦線回路からェネルギを転送する。共振ェ
ネルギ蓄積回路２６は走査期間中ェネルギの供給を受け
る。

チョーク２３のィンダクタンスが比較的に大きいためチ
ョーク２３と端子２１，２２に結合されたＢ−電源とが
第４ｄ図に示すような入力電流ｉｏを供給する電流源と
して働く。第４ｆ図および第４ｇ図に示すように時点ら
，ｔ５の間スイッチ２４は非導通である。共振回略２６
のキヤパシタ２８は入力電流ｉｏにより第４ｆ図の波形
１２８で示すように充電されてヱネルギを蓄積する。４
９は普遍のトリガ回路で、第４ｅ図に略示するような水
平周波数のゲート信号５１を端子Ａ，Ａを介して双方向
性スイッチ２４のＳＣＲ２５のゲート・カソード間に印
加する。

このトリガ回路４９に端子４０に供給された水平周波数
の駆動信号を結合変圧器４３の２次巻線４３ｃを介して
印加することにより各水平偏向サイクル内の同期が得ら
れる。第２図に実施例を示すように、トリガ回路４９に
おいては駆動信号Ｖ４。

が巻線４３ｃの両端間に結合されたキャパシタ５０およ
び抵抗器５１によって１回微分される。トランジスタ５
４のベースはキャパシタ５２と抵抗器５３との接続点に
おいて第２の微分回路に結合されている。端子Ａ，Ａは
トランジスタ５４のコレクタ・ェミッ夕霞路の両端に結
合されると共に、抵抗器５５およびキャパシタ５６を含
む積分回路のキャパシタ５６の両端に結合されている。
第４ｃ図および第４ｅ図に示すように、トリガ回路４９
は第４ｅ図にパルス電圧として示されたゲート信号５１
が時点ｔ５において婦線の女台端と一致するように遅延
回路として作用する。

時点ｔ４におけるＶ４。の前緑によりトランジスタ５４
はキャパシタ５２の充分な充電によって遮断されるまで
導適状態に維持される。ＳＣＲ２５が導通転換する時点
らまで抵抗器５５およびキャパシ夕５６の積分回路によ
ってさらに遅延が加えられる。帰線開始の時点はこおい
てＳＣＲ２５およびスイッチ２４はゲート信号５１によ
り導通し、共振回路２６をＢ−電源から引離す。同時に
走査期間３１は開路されて共振帰線回路を形成する。第
４ｇ図にスイッチ２４に流れる電流ｉ２４で示すように
、共振回路２６は帰線期間全体にまたがる時点ら，し間
の期間に完全な１サイクルの振動を行つｏ帰線期間ら−
ｔ６の間に共振回路２６のキヤパシタ２８に貯えられて
いるェネルギは共振婦線回路とフライパック変圧器４５
に結合された負荷回路とに転送される。

第４ｇ図に示すように、帰線期間の終機後間もなく２方
向スイッチ２４の電流ｉ滋が反転してダイオード１９を
逆バイアスするようになり、ゲート信号５１が存在せず
ＳＣＲ２５は非導通のままで、２方向スイッチは時点ｔ
７の近傍で関略される。このようにして共振回路２６を
流れている電流はスイッチ２４を時点らの近傍で遮断す
る。２方向スイッチ２４の両端間の電圧Ｖ２４はその非
導通中共振ェネルギ蓄積回路２６のキャパシタ２８の両
端間の電圧にほぼ等しい。

キヤノンシタ２８は第４ｆ図に示すように時点ｔ５の帰
線開始時において入力電流ｉｏによりピーク電圧Ｖ，ま
で充電されているが、共振回路２６の共振振動が完全な
１サイクルを終る時点ｔ７ではこのェネルギが既にその
回路２６から他へ転送されて、キヤパシタ２８の両端間
の電圧は低いピーク値のＶ２となる。次の走査充電期間
中にこのキャパシタ２８は再びびピーク電圧Ｖ，まで充
電される。共振回路２６の発振周波数は水平帰線周波数
の約２倍に選び、振動の完全な１サイクル中にェネルギ
が共振帰線回路に転送されるようにすることもできるが
、スイッチ２４としてＩＴＲの代りにＳＣＲを使用すれ
ば、共振回路２６の発振周波数は水平帰線周波数にほぼ
等しく選ぶこともできる。

ＳＣＲを１個だけ使用すれば電流ｉ２４は振動の半サイ
クル間しか流れず、その間にェネルギが帰線回路に転送
されるためＳＣＲの非導適期間中にこのＳＣＲの両端間
のピーク・ピーク電圧が増大する。第４ｈ図は走査スイ
ッチ３１に流れる電流ｉ３，を示す。

２方向スイッチ２４が闇路されている時点ｔ２，ｔ５間
では走査スイッチ電流ｉ３，が入力電流ｉｏと偏向電流
ｉ斑との代数和に等しいが、時点ｔ５の走査期間の終り
で水平出力トランジスタ３５が導適している間は入力電
流ｉｏと偏向電流ｉ３２とが走査スイッチ３１を通って
逆向さに流れる。

正のピーク電流＋１，は絶対値が負のピーク電流一らよ
り小さいためトランジスタ３５を流れる正味コレクタ電
流は従来のトランジスタ水平偏向回路に比して小さい。
第３図にはこの発明の他の実施例に依る水平偏向回路３
０が示されている。

端子１２１，１２２間には例えばＶｏボルトのＢ十電圧
源が結合されるが、この直流電圧は例えば図示されない
交流幹線電圧を整流炉波することにより得られる。交流
幹線電圧端子１２１は電流接地端子１５３に接続されて
いる。水平出力段２９は変圧器１４５によって交流幹線
電圧源から分離されている。

水平出力段２９の電流接地端子を１５４で示す。変圧器
１４５は角型の閉磁路コア２４５を持つ水平出力フライ
パック変圧器とすることができる。第３図において水平
出力段２９は変圧器１４５の２次巻線１４５ｃに結合さ
れているが、この２次巻線１４５ｃの端子の１方が走査
スイッチ３１と共振婦線回路２６とに結合されている。

巻線１４５ｃの他方の端子は直流阻止炉波キヤパシタ１
５２に結合されている。変圧器１４５の１次巻線１４５
ａの一方の端子は共振回路２６のキャパシタ２８に結合
され、他方の端子はスイッチ２４に結合されている。高
電圧巻線１４５ｂには高電圧負荷が結合されている。巻
線１４５ａ一１４５ｃは並べて描かれているが、それら
の間の磁気結合を密にするために重ねて巻くこともでき
る。共振回路２６は共振帰線回路および水平出力段２９
の走査スイッチに変圧器１４５によって導電的よりも磁
気的に結合されている。帰線期間中にスイッチ２４が導
通すると共振回路２６から変圧器１４５の磁界を介して
共振婦線回路およびその他の磁気結合された負荷例えば
高電圧負荷ＲＬにェネルギが転送される。

水平出力段２９が２次巻線１４５ｃに結合されているた
め２次巻線１４５ｃおよび走査スイッチ３１を流れる負
荷電流だけが水平出力段の熱損失を補うに要する比較的
小さい電流である。その代り１次巻線１４５ａに磁気結
合された負荷回路を流れる反射直流負荷電流のすべてを
表わす比較的大きな直流負荷電流が１次巻線１４５ａを
流れる。反射走査電圧が巻線１４５ａに形成されるため
第４ｆ図の時点ｔ２，ち間においてキャパシタ２８の両
端間に発生する充電電圧は波形１２８と同じにはならず
、反射走査電圧の正確な値と入力Ｂ＋電圧の値とによっ
て波形１２８ａまたは波形１２８ｂのようになる。

端子１２２とスイッチ２４の間に設けられる入力チョー
ク１２３は別の素子でもよいが、第３図に示すように変
圧器１４５の巻線の１つとしてもよい。

巻線１４５ａ−１４５ｃとは反対側の脚にチョーク１２
３を設けることにより、そこに存在する比較的に大きな
漏洩ィンダクタンスによってチョークをその他の巻線か
ら効果的に分離することができる。他の入力変圧器を入
力チョークとして使用することによって交流幹線電圧を
分離することもできる。第３図の回路はまた交流幹線と
低電圧電池との組合せ動作を可能にする。

すなわち交流幹線電圧を端子１２１，１２２間に印加し
、電池電圧をキヤパシタ１５２に直接印加すればよい。
これらの電源の一方を使用する時は他方の回路から切離
される。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例に依る偏向回路を示す図、第
２図は第１図のトリガ回路の実施例を示す図、第３図は
この発明の他の実施例に依る偏向回路を示す図、第４ａ
乃至４ｈ図は第１図および第３図の回路に関係する波形
を示す図である。 ２３・・・入力チョークィンダクタ、２４・・・可制御
２方向スイッチ、２６…共振ェネルギ蓄積回路、２８・
・・キヤパシ夕、３１・・・走査スイッチ、３２・・・
水平偏向巻線、３４・・・帰線キヤパシタ、４５・・・
水平出力フライパック変圧器、４７・・・ダイオード、
４８…アルタキヤパシタ、１２３…入力チョ−ク、ＲＬ
・・・負荷抵抗。 函 下 図 ★ 図 下 才４ｏ図 才４０図 才イＣ図 オ４〆図 オ４３図 才〆′図 才４０図 才４＾図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 偏向巻線と、この偏向巻線に結合され、走査期間中
   閉じてその偏向巻線に走査電流を発生させるスイツチで
   あつて、トランジスタを走査期間の後半に該トランジス
   タを流れる走査電流とは逆向きの電流を流す手段とで構
   成された走査スイツチと、上記偏向巻線に結合され、上
   記走査スイツチが開く帰線期間中第１の共振回路を形成
   する帰線キヤパシタと、上記第１の共振回路に結合され
   、上記帰線期間中上記第１の共振回路からエネルギを転
   送される負荷回路と、エネルギ源と、このエネルギ源か
   らのエネルギを蓄積する第２のキヤパシタを含む第２の
   共振回路と、上記走査期間中上記エネルギ源から上記第
   ２キヤパシタを充電する手段であつて、走査期間中上記
   逆向きの電流またはそれと関連する電流によつて上記第
   ２のキヤパシタを充電する手段と、この第２の共振回路
   に結合され、上記帰線期間中この第２の共振回路に共振
   電流振動を発生させる第２のスイツチング手段とを備え
   、上記第１の共振回路は上記第２の共振回路に結合され
   て上記帰線期間中上記第２のキヤパシタからそこに蓄積
   されているエネルギを上記第１の共振回路に転送するよ
   うになつており、上記第２のキヤパシタを充電する手段
   は、上記第２の共振回路の振動中において上記第２キヤ
   パシタに極性の反転が生ずる前に上記第２のキヤパシタ
   に貯えられているエネルギを上記第１の共振回路に転送
   するような電圧極性に上記第２のキヤパシタを充電する
   ようにこの第２のキヤパシタに結合されて成る偏向回路
   。