JPS6027996Y2 - ゴム脚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は機器の底面に取付けられるコム脚に関する。

一般にコム脚は、底面が平担なもの、吸盤型のものなど
が知られている。

コム脚はその材料の性質から、機器の運転にともなう軽
微な振動を吸収するが、偏負荷による大きな振動が発生
すると、底面が平担なコム脚では、床面上を振動しなが
ら移動する欠点がある。

これに対して吸盤型のコム脚は床面に吸着して床面に対
して動きにくいが、きわめて平滑な床面では水平方向に
すべり易い欠点があり、また機器を持ち上げる際、吸盤
の吸着作用で床面から離しにくく、大きな力を要する。

この考案は上記欠点を解消するもので、図面にしたがっ
て詳しく説明する。

第１図はこの考案のコム脚を電動調理機に具体化したも
ので、図において１は電動調理機の基台で、モータ２を
内装し、一側上面にそのモータ２にてベルト３およびプ
ーリ４，５を介して駆動される駆動側継手６を突出させ
ている。

７は被加工食品を収容する容器で、基台１の前記−側上
面に載置され、駆動側継手６に連結される被動側継手８
を下端に有する回転軸９を容器底壁に回転自在に支持し
ている。

１０はその容器７の上面開口部を開閉可能に覆う蓋、１
１は容器７内にて回転軸に連結されたカッターで、野菜
、肉などをみじん切りにする。

１２は基台１の底面に装着されたコム脚で、外周側面１
２ａを中央が高くなるほぼ円錐形とすると共にその下端
外周部の上下方向の肉厚を大きくとるために回部を垂直
または急角度で立上がった円錐形面１２ｂとしである。

外周側面１２ａはその上面に偏平な円柱状突部１２ｃを
備え、さらにその上面に小径柱部１２ｂを介して円錐形
頭部１２ｅを有する。

コム脚１２は、基台１の底面に設けた穴１３に円錐形頭
部１２ｅをそのゴムの弾性に抗して挿入して小径柱部１
２ｄを穴１３に嵌着し、円柱状突部１２ｃを穴１３に連
設した凹所１４に嵌着することにより、基台１に装着さ
れている。

またコム脚１２は下面１２ｆを中央が高くなるほぼ円錐
状（外周側面１２ａに比して著しく偏平な円錐状）の凹
面とすると共にその下面中央を上方へむかって切込んだ
空洞１２ｇとしである。

下面１２ｆは、その外周縁１２ｈから間隔をおいて同心
円状の多数のリブ１２ｊを有する。

各リブ１２ｊは凹面すなわち下面１２ｆに沿ってほぼ同
じ高さの断面半円形をな腰自由状態において第２図に示
すように最外周のリブ１２ｊは下面の外周縁１２ｈより
も下方へ突出している。

上記ゴム脚１２を装着した電動調理機をテーブルなどの
平滑な床面に載せると、ゴムの弾性変形により下面１２
ｆの内周部が下降腰第３図に示すように外周縁１２ｈと
、外周から複数のリブ１２ｊ （例えば全部で５個のリ
ブのうち３個のリブ）が床面１５に接する。

また外周縁１２ｈが外周側面１２ａの円錐形における自
由端として、床面に接触しているリブ１２ｊもゴム脚の
固定部に対する自由端として、床面をそれぞれ押圧して
いる。

したがって、容器７内に粘性のある材料を投入すると、
カッター１１の回転により材料が一団となって転げまわ
り、かたよった遠心力を生じて電動調理機を水平に振り
動かすが、複数のリブ１２ｊと床面との摩擦力が大きく
、また外周縁１２ｈをはじめ各リブ１２ｊが上記のよう
に床面を押圧していることによって、水平方向の振動に
対していわゆる踏ん張り力が作用し、ゴム脚が床面上で
すべったり、振動したりすることが少なくなった。

またゴム脚の下面１２ｆが凹面となっているが、実験に
よれば吸盤作用はほとんど生じなかった。

以上のようにこの考案は、ゴム脚の外周側面を中央が高
くなるほぼ円錐形とすると共にその頂部中央を機器底面
に固定し、下面を中央が高くなるほぼ円錐状の凹面とす
ると共にその凹面に同心円状の多数のリブを設け、機器
を床面に載せたとき弾性変形により下面の内周部が下降
して外周から複数のリブが床面に接するようにしたもの
であるから、機器の定常的な軽微な振動をゴム脚にて吸
収できるのはもちろんのこと、水平方向の大きな振動に
対しても複数のリブと床面の間の摩擦を大きくすること
ができ、またゴム脚の外周側面を円錐形としたため床面
に接する下面外周縁とリブとがそれぞれ自由端として床
面を押圧し、水平方向の振動に対していわゆる踏ん張る
ことにより、ゴム脚が床面上ですべったり、振動したり
するのを少なくすることができたものである。

しかも機器を持ち上げる際の抵抗となる吸盤作用をほと
んど生じないので、持ち運び、設置を容易に行なうこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を電動調理機に具体化した縦断面図、
第２図はゴム脚部分の拡大断面図、第３図はゴム脚の下
面図、第４図はゴム脚を床面に設置した状態の下方部分
断面図である。 付号の説明、１２・・・・・・コム脚、１２ａ・・・・
・・外周側面、１２ｆ・・・・・・下面、１２ｊ・・・
・・・リブ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 外周側面を中央が高くなるほぼ円錐形とすると共に
   その頂部中央を機器底面に固定し、下面を中央が高くな
   るほぼ円錐状の凹面とすると共にその凹面に同心円状の
   多数のリブを設け、機器を床面に載せたとき弾性変形に
   より下面の内周部が下降して外周から複数のリブが床面
   に接するようにしたコム脚。 ２ 最外周のリブは下面の外周縁よりも自由状態におい
   て下方へ突出している実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のコム脚。