JPS6027895Y2 - 冷凍・冷蔵ショ−ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は断熱構造のケース本体の内部に通風路を設け、
その通風路に冷却器とファンとを配して成る冷凍・冷蔵
ショーケースの構造に関する。

従来のこの種の冷凍・冷蔵ショーケースにおいては、例
えば実開昭５０−６４０５４号公報や実開昭５３−１５
１６３号公報に示されるように、ファンを回転させるた
めのモータと通風路との間には断熱手段が施されていな
いため、モータから発生する熱が通風路にまで伝わり、
結果として冷却効率の低下を招いている。

本考案の目的は、モータ発熱の放熱効果の向上化を図る
と共にこの放熱がケース本体の内部にまで伝わることの
ないようにして冷却効果を高めることにある。

以下図面を参照しながら、実施例を用いて説明する。

先ず第１図及び第２図を参照して、断熱構造のケース本
体１の内部には物品貯蔵区域１ａに両端が開口した通風
路２を設け、かつこの通風路２に、冷媒の蒸発作用によ
り周囲の空気を冷却する冷却器３を配しである。

さらにケース本体１の天井断熱壁には、通風路２に通じ
る角窓４を形威し、この角窓４の部分にモータファン組
立体５を組込んである。

モータファン組立体５はモータ６、ファンケーシング７
、ターボファン８と放熱板９及び支持金具１０を含んで
いる。

これらのうちファンケーシング７は、発泡ポリスチレン
又は塩化ビニル又はＡＢＳ樹脂又はスチロール樹脂等の
断熱材にて、第３図に示す如く、下面に凹部７１を有す
る形状であってケース本体１の角窓４に密着嵌合する寸
法につくる。

また、放熱板９は、熱伝導率の良好な例えばアルミ板の
ような金属板にて、第４図に示す如く、断面口形にして
モータ６の両側の鉄心６１に面接触するようにつくる。

モータファン組立体５の組立ては、モータ６とファンケ
ーシング７及び放熱板９とは鉄心６１を利用して二本の
通しボルト１１で行ない、放熱板９はフレーム状の支持
金具１０に溶接固定する。

すなわち、モータ６の回転軸６２をファンケーシング７
の中央孔７２及び補強板１２の中央孔に挿通腰両側の鉄
心６１へ支持金具１０に溶接された放熱板９のねじ止め
部を当てた状態にて、補強板１２からファンケーシング
７及び鉄心６１を介して放熱板９のねじ孔９１ヘボルト
１１を通して全体を締付固定する。

モしてモータ６の回転軸６２の先端にファン８を固定す
る。

このときファン８はファンケーシング７の凹部７１に位
置づける。

このようなモータファン組立体５は、ファンケーシング
７を凹部７１がファン８の風上側及び風下側通風路と連
通ずるようにケース本体１の角窓４へ外側から嵌合させ
、かつ支持金具１０の両端をケース本体１の上面にねじ
１３にて固定する。

このときモータ６の端面とファンケーシング７との間部
分の気密を保つため、その部分に弾力性を有するバッキ
ング１４を介在させ、支持金具１０をケース本体１上面
に固定する時にそのバッキング１４が圧縮されるように
することは好ましい。

こうして組込まれたファンケーシング７の下端面は、ケ
ース本体１に固定された受は板１５に押し当たる。

このような冷凍・冷蔵ショーケースにおいてモータ６を
駆動すると、ファン８によって通風路２に矢印１６方向
の空気の流れが起こされ、物品貯蔵区域１ａの空気が冷
却器３によって冷却される。

なお、１７は天板であり、１７ａは放熱用の穴である。

本考案はファンケーシング７、放熱板９を含むモータフ
アン組立体５全体を支持金具１０で支持する構造であり
、モータ６の鉄心６１からの発熱が放熱板９及び支持金
具１０を介して効率良く放散されると共に振動が吸収さ
れ、モータの運転効率が向上する。

また、通風路２とモータとの間に断熱材が介在している
ため、モータ６の発熱が物品貯蔵区域１ａにまで伝わる
ことはなく、しかもその断熱材はファンケーシング７を
形成するものであるため、コスト高になるおそれはほと
んどなく、更にねじ１３を外すことによりモータファン
組立体５を簡単に取外すことができるため、清掃、点検
、修理も容易である。

したがって本考案によれば、モータファンの運転効率、
冷却効率が高く、安価でしかもメインテナンス性の向上
した冷凍・冷蔵ケースを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による冷凍・冷蔵ショーケースの要部断
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿った側面図、第３
図及び第４図はそれぞれ、使用されたファンケーシング
の斜視図及び放熱板の側面図である。 図中、１はケース本体、２は通風路、３は冷却器、４は
角窓、５はモータファン組立体、６はモータ、７はファ
ンケーシング、８はターボファン、９は放熱板、１０は
支持金具、１４はバッキング、６１は鉄心。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断熱構造のケース本体の内部に通風路を設け、該通風路
   に冷却器を配して成る冷凍・冷蔵ショーケースにおいて
   、通風用モータファンのファンケーシングを断熱材でつ
   くり、ケース本体に取付けられるべき支持金具とモータ
   の発熱部との間には放熱部材を介在させて前記ファンケ
   ーシングと共にモータファン組立体を構威し、前記支持
   金具が取付けられるべきケース本体の断熱体には前記通
   風路に通じる窓を形威し、故意に前記ファンケーシング
   を嵌入させて前記支持金具でモータファン組立体を支持
   したことを特徴とする冷凍・冷蔵ショーケース。